交通量調査のバイト|1日の流れと向き不向き
交通量調査は「作業は単純だが、同じ場所で長時間耐える」仕事です。数え間違いを防ぐ集中力と、屋外の暑さ寒さ・トイレ・眠気への備えが求められます。長時間の調査では交代で休憩を取る形が一般的です。車道に出ない、車の近くで居眠りしないなど、安全が最優先です。募集では調査時間・休憩と交代の方法・トイレの場所・雇用形態を必ず確認してください。
交通量調査のバイトは「座って数えるだけ」と言われる単発の仕事です。
道路の脇や交差点に座り、通過する車や歩行者を数取器(カウンター)で数える——作業そのものは単純で、特別な技術も必要ありません。
ただし実際には、屋外で長時間同じ場所にいる、トイレに自由に行けない、夏は暑く冬は寒い、夜通しの調査もあるなど、単純さとは別の負担があります。
この記事では、1日の流れ、実際の負担、そして向いている人・向いていない人を整理します。
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1 / 701交通量調査の特徴
体は楽でも、「耐える」要素が大きい仕事です。
| 項目 | 交通量調査 | 試験監督 |
|---|---|---|
| 場所 | 屋外の道路脇 | 屋内の教室 |
| 姿勢 | 座っていることが多い | 立っていることが多い |
| 作業 | 通過する車や人を数える | 試験の進行 |
| 人との関わり | ほとんどない | 受付の対応がある |
| 天候の影響 | 大きい | ない |
| 時間の長さ | 長時間の調査もある | 試験の日程による |
交通量調査は、道路の計画や信号の改善、店舗の出店の判断などに使うデータを集める仕事です。調査員は決められた場所に座り、決められた時間、通過する車や歩行者を数え続けます。
人と話す場面はほとんどなく、作業も単純です。その一方で、同じ場所から長時間離れられず、屋外の環境の影響をまともに受けます。「楽」か「つらい」かは、人によってはっきり分かれる仕事です。
02調査の種類
何を数えるかで、忙しさが変わります。
| 調査 | 内容 | 特徴 |
|---|---|---|
| 自動車の交通量 | 車種別に通過台数を数える | 交通量の多い道路は忙しい |
| 交差点の方向別 | 直進・右折・左折を分けて数える | 見る方向が多く集中力が必要 |
| 歩行者の通行量 | 通過する人数を数える | 駅前や商店街など |
| 自転車 | 通過する自転車を数える | 歩行者と区別する |
| 駐車場の出入り | 入庫・出庫を数える | 比較的落ち着いている |
自動車の調査では、乗用車、小型の貨物車、大型のトラック、バスなど、車種ごとに分けて数えることが一般的です。車種の見分け方は、調査の前の説明で教わります。
交差点での方向別の調査は、直進・右折・左折をそれぞれ数えるため、見るべき方向が多く、交通量の多い時間帯はかなり忙しくなります。駐車場の出入りの調査などは、比較的落ち着いて数えられることが多い調査です。
03数え方の基本
数取器を使って、決められた単位で記録します。
数取器は、ボタンを押すたびに数が一つずつ増える道具です。車種や方向ごとに複数の数取器を並べ、該当するボタンを押して数えます。慣れると、手元を見ずに押せるようになります。
一定の時間ごとに、数取器の数を記録用紙に書き写し、数をリセットして次の時間の計測を始める、という形が一般的です。記録のタイミングを逃すと、時間ごとのデータが崩れてしまうため、時計の確認も大切な作業になります。
慣れないうちは、数取器を見ずに押すことが難しく、通過する車と手元を交互に見てしまいがちです。調査が始まる前の時間に、実際に通る車を見ながら押す練習をしておくと、本番で慌てずに済みます。
041日の流れ
おおまかな流れの例です。
| 順 | 段階 | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | 説明会 | 事前または当日に数え方を教わる |
| 2 | 集合 | 決められた場所に集まる |
| 3 | 持ち場への移動 | 調査地点に案内される |
| 4 | 調査の開始 | 決められた時刻から数える |
| 5 | 交代・休憩 | 決められた時間に交代する |
| 6 | 調査の終了 | 記録用紙と道具を返す |
| 7 | 解散 | 記録の確認を受けて解散 |
調査の前には、数え方や車種の見分け方、記録用紙の書き方、交代の方法などの説明があります。事前の説明会が別の日に開かれることもあれば、当日の集合の後に説明を受けることもあります。
調査地点は、集合場所から離れた場所にあることも多く、責任者に案内されて移動します。自分の持ち場の場所と、責任者の連絡先、交代の人が来る時刻は、必ず確認しておいてください。
調査が終わった後は、記録用紙や数取器、椅子などの道具を返却し、記録に抜けがないかを責任者に確認してもらいます。記入漏れがあるとその場で確認を求められることもあるので、終了前に自分でも見直しておいてください。
05調査時間の長さ
調査によって、時間の長さが大きく違います。
交通量調査には、朝の通勤時間帯だけ数える短いものから、一日を通して数え続けるもの、夜間を含めて一昼夜にわたるものまであります。長時間の調査では、複数の調査員が交代で数える形が一般的です。
募集に書かれた「勤務時間」が、実際に数える時間なのか、集合から解散までの時間なのかを確認してください。長時間の調査では、休憩の時間の扱いや、交代の間の待機の時間の扱いによって、実際の給与の計算が変わります。
06休憩と交代
自分の判断で持ち場を離れられないのが特徴です。
数えている間は持ち場を離れると記録が途切れてしまうため、休憩は交代の人が来てから取るのが基本です。交代の時刻は、最初の説明で必ず確認してください。
長時間の勤務には、休憩について法令上の定めがあります。交代の人が来ない、休憩が取れないまま時間が過ぎる、といった場合は、我慢せずに責任者に連絡してください。休憩の時間に、食事を買える店が近くにあるとは限らないので、飲み物や軽食は多めに持参しておくと安心です。
07トイレの問題
交通量調査で、最も多く挙がる悩みの一つです。
道路の脇の調査地点には、近くにトイレがないこともあります。休憩のたびにトイレを済ませておく、使ってよいトイレの場所を最初に確認しておく、といった準備が大切です。
トイレを気にして水分を控えすぎると、夏場は熱中症の危険が高まります。どうしてもトイレに行きたくなったときの連絡の方法を、事前に責任者に確認しておいてください。我慢しすぎて体調を崩すことの方が問題です。
08天候と季節
雨でも調査が行われることが多くあります。
| 季節・天候 | 負担 | 備え |
|---|---|---|
| 夏 | 日差し・暑さ・照り返し | 日よけ・水分・帽子 |
| 冬 | 座ったままで体が冷える | 厚手の防寒・カイロ・ひざ掛け |
| 雨 | 濡れる・記録用紙が濡れる | 雨具・用紙の保護 |
| 風 | 体温を奪われる・用紙が飛ぶ | 防風の上着・用紙の固定 |
交通量調査は、決められた日に行う必要があるため、雨でも実施されることが多くあります。雨の日の交通量を調べることに意味がある場合もあります。雨具を持参し、記録用紙が濡れないように保護する方法を確認しておいてください。
冬の調査は、動かずに座り続けるため、立ち仕事よりも体が冷えやすくなります。防寒は「少し多すぎる」くらいで準備しておくと安心です。夏は日よけのない場所に座り続けることもあるので、熱中症の対策を十分に行い、体調の異変を感じたらすぐに責任者に連絡してください。
09夜間の調査
一昼夜の調査では、夜間の担当があります。
夜間の調査は、時給が高くなることが多い一方で、深夜の時間帯の就業には年齢による制限が法令で定められています。必ず確認してください。
暗い道路の脇にいると、運転者から調査員が見えにくくなります。反射材のついたベストを着用するなど、安全のための装備を必ず使ってください。夜は車の数が減って退屈な時間が続き、眠気が最も強くなる時間帯でもあります。
10安全のために守ること
道路の脇は、危険と隣り合わせの場所です。
調査の位置は、安全を考えて決められています。数えにくいからといって、自分の判断で車道に近づいたり、位置を変えたりしないでください。見えにくい場合は、責任者に相談します。
道路の脇に座っていると、通行人に不審に思われたり、話しかけられたりすることもあります。身の危険を感じる場面では、調査より自分の安全を優先し、すぐに責任者に連絡してください。
11数え間違いを防ぐ
データの正確さが、この仕事の価値です。
数え間違いの多くは、数取器の押し間違いと、記録用紙への書き写しの間違いから起こります。数取器の並べ方を固定し、どの指でどのボタンを押すかを決めておくと、押し間違いが減ります。
車種の判断に迷ったときは、自分なりの基準で数えず、説明で教わった分類に従ってください。わからない場合は、休憩の時間などに責任者に確認します。数え忘れや押し間違いに気づいたときは、ごまかさずに記録用紙に記しておくと、データを確認する人の役に立ちます。
12眠気と退屈への対策
交通量の少ない時間帯が、最も難しい時間です。
交通量の多い時間帯は数えることに集中できますが、少ない時間帯は、次の車が来るまで何もせずに待つ時間が続きます。この時間に眠気や退屈に負けると、通過した車を見逃してしまいます。
調査中のスマートフォンの操作や、音楽を聴くことは、禁止されていることが多くあります。数え漏れの原因になり、周りの危険にも気づきにくくなるためです。決まりを確認し、守ってください。
13通行人に声をかけられたら
対応の方法を、事前に確認しておきましょう。
道路の脇に座っていると、通行人から何をしているのかを尋ねられることがあります。多くの場合は好奇心からなので、「交通量の調査をしています」と簡潔に伝えれば十分です。
調査を依頼した団体や目的について、説明で教わった範囲を超えて答える必要はありません。話しかけられている間に数え漏れが起きるので、長い会話は避けてください。苦情や、しつこく話しかけられる場合は、責任者に連絡します。
14服装と持ち物
「長時間、屋外で座る」ための準備をしてください。
椅子や安全ベスト、数取器などは、募集元が用意することが多くあります。ただし、椅子が硬く長時間座るとつらい、ということもあるので、クッションの持ち込みが認められているか確認しておくとよいでしょう。
季節の備えは、特に念入りにしてください。夏は日焼けと暑さ、冬は冷えへの対策が、この仕事を続けられるかどうかを左右します。
貴重品は必要最低限にしておいてください。持ち場の近くに荷物を置いたまま数えることになるため、目を離したすきに盗まれることもあり得ます。財布やスマートフォンは身につけておくと安心です。
15雇用形態と給与
誰と契約するかを確認してください。
交通量調査の募集は、調査会社が直接行う場合と、派遣会社を通す場合があります。まれに業務委託の形をとる場合もあり、その場合は労働法の保護の範囲が雇用契約と異なります。
日雇い派遣には法令上の規制があり、学生が対象になるかどうかには条件があります。制度の詳細は厚生労働省の情報を確認してください。日給で表示されている場合は、実際の拘束時間で割って、地域の最低賃金と比べてみてください。
事前の説明会や、調査地点までの移動の時間が給与の対象になるかどうかは、募集元によって扱いが違います。応募の前に確認し、実際に拘束される時間全体で考えるようにしましょう。
16大変と言われる理由
理由を分けて見てください。
交通量調査のつらさは、「同じ場所から離れられない」ことに集約されます。暑くても日陰に移れない、寒くても体を動かせない、トイレに自由に行けない——こうした制約が、単純な作業以上に負担に感じられることがあります。
交通量の多い幹線道路の脇では、排気ガスを長時間浴びることになります。気になる場合はマスクの着用が認められているか確認してください。
17良い点
合う人にとっては、気楽な仕事です。
人と話すことや、職場の人間関係に疲れやすい人にとって、一人で黙々と数える時間は、むしろ気が楽に感じられることがあります。作業は単純で、覚えることも少なく、初めての人でもすぐに取り組めます。
単発の仕事なので、空いている日を選んで入れるのも利点です。体を酷使しないため、翌日に疲れが残りにくい、という面もあります(ただし長時間の調査や夜間の調査は別です)。
自分が数えたデータが、道路の改良や信号の見直しなど、地域の交通の改善に使われることもあります。単純な作業でも、社会の役に立つデータを集めているという実感を持てる人にとっては、やりがいになる仕事です。
18向いている人
「一人で淡々と」が苦にならない人です。
「何も考えずにぼーっとしていたい」という理由で選ぶと、つらく感じるかもしれません。何も起きない時間でも注意を切らさず、車が来たら正確に数える、という集中の持続が求められるからです。
19向いていない人
当てはまる場合は、別の仕事も検討してください。
| 特徴 | 理由 |
|---|---|
| 体を動かしていないと落ち着かない | 長時間座り続ける |
| トイレが近い | 自由に行けない |
| 暑さや寒さに弱い | 屋外で体温の調整が難しい |
| 静かだとすぐ眠くなる | 数え漏れにつながる |
| 腰に不安がある | 長時間の着座 |
トイレが近いことや、腰に不安があることは、この仕事では大きな負担になります。自分の体のことは正直に考えて判断してください。体を動かしたい人には、倉庫・軽作業やイベントスタッフの方が合う可能性があります。
20探し方
調査の時期に合わせて募集が出ます。
交通量調査は、自治体や国などが行う大規模な調査の時期や、店舗の出店の調査などに合わせて募集が出ます。調査会社に登録しておくと、調査があるたびに案内が届く形が一般的です。
近年は、カメラなどの機器を使った調査も行われており、人が数える調査の募集は、時期や地域によって多い少ないがあります。見つけたら早めに応募することをおすすめします。
21募集内容で確認する点
応募前にここを読んでください。
募集の段階でトイレや休憩について書かれていないことも多いので、気になる場合は応募時や説明会で必ず確認してください。聞くことは失礼ではありません。
22学業との両立
調査の長さに合わせて入る日を選んでください。
一昼夜にわたる調査に入ると、生活のリズムが崩れ、数日間は疲れが残ることがあります。授業のある時期は短時間の調査を選び、長時間や夜間の調査は長期休みに入る、といった使い分けをすると、学業との両立がしやすくなります。
調査は実施する日が決まっていて、変更がきかないことが多くあります。一度引き受けた調査を当日に休むと現場に大きく響くので、大学の予定と重ならないかを確認してから応募してください。
23他の単発バイトと比べる
単発で働ける仕事どうしで比べます。
人と話さずに済む単発の仕事を探しているなら、交通量調査と倉庫・軽作業が候補になります。座って淡々と数える仕事か、体を動かして作業する仕事か、で選ぶとよいでしょう。屋外が苦手なら、屋内の試験監督も選択肢です。詳しくは試験監督のバイトや倉庫・軽作業バイトの記事で扱っています。
24応募前の最終確認
この6点を確認してください。
特に「トイレ」と「休憩」は、この仕事の続けやすさを最も左右する項目です。書かれていなければ、応募前に必ず確認してください。
25よくある質問
交通量調査は本当に座っているだけですか?
座って数える時間が中心ですが、「何もしなくていい」わけではありません。通過する車や人を正確に数え続け、決められた時刻に記録用紙に書き写す必要があります。交通量の少ない時間帯でも注意を切らさない集中の持続が求められます。
トイレはどうしていますか?
交代の人が来た休憩の時間に済ませるのが基本です。持ち場の近くのどのトイレを使えるか、どうしても行きたくなったときの連絡の方法を、最初に確認しておいてください。水分を控えすぎると夏は熱中症の危険があるので、我慢しすぎないことも大切です。
雨の日はどうなりますか?
雨でも調査が行われることが多くあります。雨具を持参し、記録用紙を濡らさない方法を確認しておいてください。中止になった場合に給与がどう扱われるかは、募集元によって違うので、応募時に確認しましょう。
スマートフォンを見てもいいですか?
調査中の操作は禁止されていることが多くあります。数え漏れの原因になるうえ、周りの危険にも気づきにくくなるためです。休憩の時間に使うのが基本です。決まりは説明の際に確認してください。
車種の見分けがつきません。
調査の前の説明で、車種の分類の基準を教わります。判断に迷ったときは、自分なりの基準で数えず、教わった分類に従ってください。わからない場合は、休憩の時間などに責任者に確認します。
一昼夜の調査はきついですか?
交代制で休憩を取りながら行うのが一般的ですが、夜間は眠気が強く、生活のリズムも崩れます。深夜の時間帯の就業には年齢による制限があるので、必ず確認してください。授業のある時期は避け、長期休みに入るなど、無理のない選び方をしてください。
冬は寒いですか?
動かずに座り続けるため、立ち仕事よりも体が冷えやすくなります。厚手の防寒着、カイロ、ひざ掛けなど、少し多すぎるくらいの準備をしておくと安心です。ひざ掛けやクッションの使用が認められているかも確認しておきましょう。
通行人に話しかけられたら?
多くは好奇心からなので、「交通量の調査をしています」と簡潔に伝えれば十分です。長い会話は数え漏れにつながるので避けてください。苦情やしつこい声かけ、身の危険を感じる場面では、すぐに責任者に連絡してください。
数え間違えたらどうすればいいですか?
ごまかさずに、気づいた内容を記録用紙に記しておくか、責任者に伝えてください。データを確認する人の役に立ちます。押し間違いを防ぐには、数取器の並べ方を固定し、どの指でどのボタンを押すかを決めておくと効果的です。
どんな人が向いていますか?
一人で淡々と作業するのが苦にならない人、同じ作業を集中して続けられる人、暑さ寒さに比較的強い人です。反対に、体を動かしていないと落ち着かない人、トイレが近い人、腰に不安がある人、静かだとすぐに眠くなる人には、つらく感じられることがあります。
26まとめ|単純な作業を、同じ場所で長時間続ける仕事
交通量調査は、座って車や人を数える単発の仕事です。作業は単純で、人と話す場面もほとんどありません。人間関係の負担なく働けるのが大きな特徴です。
その代わり、同じ場所から長時間離れられません。暑さ寒さ、トイレ、眠気、腰の痛み——作業の単純さとは別の負担があります。
休憩は交代制が基本です。交代の時刻、トイレの場所、どうしても持ち場を離れたいときの連絡の方法を、最初に必ず確認してください。
安全が最優先です。車道に出ない、決められた位置に座る、安全ベストを着る。夜間の調査には年齢による就業の制限があります。
最後に。「楽そう」だけで選ばず、自分の体と相性を考えて判断してください。トイレが近い、腰に不安がある、暑さ寒さに弱い——当てはまるなら、別の単発の仕事も検討する価値があります。