大学・キャンパス 更新 2026.09.08 この記事にはPRを含みます

協定校留学と私費留学の違い|単位・費用・自由度で比較

結論

協定校留学が使えるなら、まずそれを検討してください。理由は3つ——①留学先の授業料が免除される制度を持つ大学がある ②単位が認定される場合があり卒業が遅れない ③大学の支援を受けられる。費用面のインパクトが大きく、しかも調べていない人が多い。ただし選考があり、行ける国と学校が限られ、時期も固定されます。「行きたい国・学校・時期が決まっている」なら私費という判断も合理的です。…

20分読み終わるまで
20章見出し
CCampi編集部(執筆)・公開 2026.09.08
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留学を考えている大学生に、まず伝えたいことがあります。大学の国際交流窓口に行きましたか。

多くの人が、この手順を飛ばします。ネットで学校を調べ、エージェントに相談し、費用を見積もる。そして、大学に協定校留学の制度があることを知らないまま、私費で行く。

これは数十万円規模の差になり得る判断ミスです。協定校留学では、留学先の授業料が免除される制度を持つ大学があり、さらに単位が認定される場合もある。卒業も遅れません。

この記事では、協定校留学と私費留学の違いを、費用・単位・自由度の3軸で整理します。どちらを選ぶべきか、そしてそれぞれの落とし穴まで扱います。

PR・広告について:この記事にはアフィリエイト広告(リンク経由の申込で運営者が報酬を得る場合があるリンク)が含まれます。協定校留学の制度、応募要件、選考方法、費用の扱い、単位認定の条件は大学によって大きく異なり、変更されることがあります。必ず在籍する大学の国際交流窓口および学務担当窓口にご確認ください。

この記事を7枚で

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2つの違いを定義す…3軸で比較する費用の差はどこか…単位認定という最…卒業が遅れるかど…この記事

この記事の流れ

協定校留学と私費留学の違い

協定校留学が使えるなら、まずそれを検討してください。

1
窓口大学の国際交流窓口
2
行き先大学が協定を結んだ学校
3
選考ある
4
在籍維持される制度が多い

ポイント1

2つの違いを定義する

まず用語を整理します。大学によって呼び方が違うので、自分の大学での名称を確認してください。「交換留学」「派遣留学」「認定留学」など、大学によって制度の名称と中身が異なります。

1
費用抑えられる可能性が高い
2
単位認定される場合がある
3
卒業時期遅れない場合が多い
4
行き先限られる

ポイント2

3軸で比較する

2つを費用・単位・自由度の3軸で比べます。この表を見ると、協定校留学が有利に見えます。実際、条件が合えばそのとおりです。

1
留学先の授業料免除される制度がある
2
日本の大学の学費納める(在籍のため)
3
渡航費自己負担
4
滞在費・生活費自己負担

ポイント3

費用の差はどこから生まれるか

費用面のインパクトが最も大きいので、詳しく説明します。協定校留学で費用が抑えられる仕組みは、大学によって異なりますが、一般的な考え方を示します。

1
認定される単位数の上限何単位まで認められるか
2
どの区分に認定されるか専門科目か、教養か、自由選択か
3
成績の扱い評価が反映されるか
4
認定の条件一定の成績が必要な場合

ポイント4

単位認定という最大の利点

費用と並ぶ、もう1つの大きな違いが単位認定です。協定校留学では、留学先で取得した単位を、日本の大学の単位として認定する制度がある場合があります。

1
協定校留学(在籍のまま・単位認定あり)遅れない可能性が高い
2
協定校留学(単位認定が限定的)科目によっては遅れる可能性
3
私費留学(長期休暇中)遅れない
4
私費留学(休学)遅れる

ポイント5

卒業が遅れるかどうか

単位認定と関連する、実際的な論点です。「遅れない」ことの価値を、正しく評価してください。

1
2つの違いを定義する
2
3軸で比較する
3
費用の差はどこから生まれるか
4
単位認定という最大の利点

まとめ

この記事の要点

理由は3つ——①留学先の授業料が免除される制度を持つ大学がある ②単位が認定される場合があり卒業が遅れない ③大学の支援を受けられる。費用面のインパクトが大きく、しかも調べていない人が多い。

記事を読む

012つの違いを定義する

まず用語を整理します。大学によって呼び方が違うので、自分の大学での名称を確認してください。

協定校留学 私費留学
窓口 大学の国際交流窓口 自分/エージェント
行き先 大学が協定を結んだ学校 自由に選べる
選考 ある なし
在籍 維持される制度が多い 休学が必要になることも
単位 認定される場合がある 一般に認定されない
授業料 免除される制度がある 留学先に支払う
時期 大学が定める 自分で決められる

「交換留学」「派遣留学」「認定留学」など、大学によって制度の名称と中身が異なります。この記事の内容をそのまま自分の大学に当てはめないでください。

特に「認定留学」という区分を設けている大学があります。これは自分で見つけた留学先を大学が認定し、在籍を維持したまま留学できるという制度で、協定校と私費の中間的な性格を持ちます。

自分の大学にどんな制度があるか——これを確認するのが、すべての出発点です。

023軸で比較する

2つを費用・単位・自由度の3軸で比べます。

軸 協定校留学 私費留学
費用 抑えられる可能性が高い 全額自己負担
単位 認定される場合がある 一般に認定されない
卒業時期 遅れない場合が多い 休学すれば遅れる
行き先 限られる 自由
時期 大学が定める 自由
期間 制度で決まる 自由
選考 ある(落ちる可能性) なし
語学要件 スコアが必要な場合が多い 学校による
手続き 大学が支援 自分で行う
安心感 大学の後ろ盾がある 自己責任

この表を見ると、協定校留学が有利に見えます。実際、条件が合えばそのとおりです。

しかし、条件が合わないことも多い。

  • 行きたい国に協定校がない
  • 語学要件を満たしていない
  • 選考に通らない
  • 時期が自分の予定と合わない
  • 期間が長すぎる/短すぎる
  • そもそも制度がない

だから、「協定校が絶対に良い」という話ではありません。まず制度を確認し、条件が合うかどうかを見てから判断してください。

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03費用の差はどこから生まれるか

費用面のインパクトが最も大きいので、詳しく説明します。

協定校留学で費用が抑えられる仕組みは、大学によって異なりますが、一般的な考え方を示します。

費目 協定校留学 私費留学
留学先の授業料 免除される制度がある 支払う
日本の大学の学費 納める(在籍のため) 休学なら扱いが変わる
渡航費 自己負担 自己負担
滞在費・生活費 自己負担 自己負担
保険 自己負担(指定がある場合も) 自己負担
大学の奨学金 対象になる制度がある 制度による

核心は「留学先の授業料」です。

協定校留学では、留学先の授業料が免除される代わりに、日本の大学に学費を納めるという形の制度があります。二重に払わなくて済むという構造です。

一方、私費留学で休学する場合、留学先に授業料を払い、日本の大学の扱いは休学の規定によるということになります。

どちらが安いかは、条件次第です。次の点を確認してください。

  • 協定校留学で日本の大学に納める額
  • 留学先の授業料が本当に免除されるか
  • 休学した場合の学費・在籍料
  • 私費で行く場合の留学先の授業料
  • それぞれで使える奨学金

この5つを比べれば、金額の差が見えます。ただし、生活費や渡航費は同じようにかかるので、そこは差になりません。

費用の全体構造は留学費用の記事で扱っています。4分類で費目を揃えてから比較してください。

04単位認定という最大の利点

費用と並ぶ、もう1つの大きな違いが単位認定です。

協定校留学では、留学先で取得した単位を、日本の大学の単位として認定する制度がある場合があります。

1認定される単位数の上限何単位まで認められるか
2どの区分に認定されるか専門科目か、教養か、自由選択か
3成績の扱い評価が反映されるか
4認定の条件一定の成績が必要な場合
5手続きと時期帰国後の申請が必要な場合
6必修科目への適用認められないことも

「どの区分に認定されるか」が実務的に重要です。

自由選択の単位としてしか認定されない場合、卒業要件のうち必修や専門科目は別途取る必要があります。結果として、認定されても卒業が楽にならないことがある。

逆に、専門科目として認定されるなら効果は大きい。卒業要件を進めながら留学できることになります。

そして、認定に条件がある場合があります。一定以上の成績を取ること、事前に履修計画を提出すること。これを知らずに現地で過ごすと、認定されないことになりかねません。

渡航前に、認定の条件と手続きを必ず確認してください。

05卒業が遅れるかどうか

単位認定と関連する、実際的な論点です。

形態 卒業への影響
協定校留学(在籍のまま・単位認定あり) 遅れない可能性が高い
協定校留学(単位認定が限定的) 科目によっては遅れる可能性
私費留学(長期休暇中) 遅れない
私費留学(休学) 遅れる

「遅れない」ことの価値を、正しく評価してください。

1年遅れるということは、社会に出る時期が1年遅れるということです。それ自体が悪いわけではありませんが、費用面では大きな差になります。

  • 1年分の学費が追加でかかる(休学中の扱いによる)
  • 1年分の生活費がかかる
  • 就職が1年遅れる
  • 同期とずれる

逆に、「1年遅れてでも得たいもの」があるなら、それは合理的な判断です。金額だけで決める話ではありません。

ただし、協定校留学で遅れずに行けるなら、そちらを選ばない理由は少ない——この点は押さえておいてください。

休学の詳細はこちらの記事で扱っています。

06選考という関門

協定校留学の最大のハードルが選考です。

一般的に見られる選考の要素を挙げます。大学によって異なるので、必ず自分の大学で確認してください。

1語学試験のスコア基準が設けられていることが多い
2成績(GPAなど)基準がある場合
3志望理由書なぜその学校か
4面接実施される場合
5学習計画現地で何を学ぶか
6その他の要件在籍年次など
この章の要点
  • 特にハードルになりやすいのが「語学試験のスコア」です。
  • 基準に達していないと応募できないことがあります。そして、スコアの取得には準備期間が必要です。
  • だから、逆算が必要になります。
11年半〜2年前必要なスコアを確認
21年〜1年半前試験対策を始める
31年前試験を受ける(複数回の可能性)
4応募時期出願する
5選考後結果を待つ

「1〜2年前から動く必要がある」という点が重要です。

2年生の後半に「協定校留学に行きたい」と思っても、スコアがなければ応募できません。そして、スコアを取ってから応募すると、渡航は3年生以降になります。

だから、1年生のうちに制度を確認しておくべきなのです。「まだ早い」と思わないでください。

07協定校留学の制約

利点が多い協定校留学ですが、制約もあります。正直に整理します。

制約 内容
行き先が限られる 協定を結んでいる学校のみ
時期が固定 大学が定める学期に合わせる
期間が決まっている 半年・1年など
選考に落ちる可能性 希望者が多い学校は競争率が高い
語学要件がある スコアが必要
希望の学校に行けるとは限らない 第2・第3希望になることも
大学の学期に縛られる 就活の時期と合わないことも

「行き先が限られる」のが最大の制約です。

大学が協定を結んでいる学校は、大学によってまったく違います。行きたい国に協定校がなければ、この制度は使えません。

また、協定校は基本的に「大学」です。語学学校ではなく、現地の大学に通うことになります。これは利点でもあり制約でもある。

協定校(大学) 語学学校
学ぶ内容 専門分野を現地の言語で 語学そのもの
求められる語学力 高い 初級から可
単位 認定される可能性 認定されにくい
学生 現地の学生と一緒 各国の留学生

「語学そのものを学びたい」なら、協定校が最適とは限りません。大学の授業についていくには、相応の語学力が前提になるからです。

逆に、専門分野を海外で学びたいなら、協定校留学は非常に価値があります。

08私費留学の利点

私費留学にも、明確な利点があります。

1行き先が自由どの国のどの学校でも
2時期が自由長期休暇中に行ける
3期間が自由2週間から1年まで
4選考がない語学力の要件も緩やか
5目的に合わせて選べるマンツーマン中心など
6すぐ行ける準備期間が短くて済む

最大の利点は「時期の自由」です。

長期休暇中に行けば、休学も不要で卒業も遅れません。2〜4週間の短期留学なら、この形が現実的です。

そして、「選考がない」ことも大きい。語学力に自信がなくても行けます。むしろ、語学力をつけるために行くのですから、これは当然の話です。

協定校留学の語学要件を満たせない段階なら、まず私費で短期留学し、スコアを上げてから協定校に応募するという順序もあります。

目的に合わせて学校を選べる点も利点です。マンツーマン中心の学校、試験対策コース、特定の都市。協定校では選べません。国の選び方はこちらの記事で扱っています。

09私費留学の難点

一方、私費留学の難点も整理します。

  • 費用が全額自己負担:授業料の免除がない
  • 単位が認定されない:一般に対象外
  • 長期なら休学が必要:卒業が遅れる
  • 手続きを自分で行う:ビザ、学校、保険
  • トラブル時の後ろ盾がない:大学の支援を受けにくい
  • 情報を自分で集める必要

「トラブル時の後ろ盾がない」という点は、意外に重要です。

協定校留学なら、大学が間に入ってくれる場面があります。現地でトラブルが起きたとき、体調を崩したとき、大学の窓口に相談できる。

私費留学では、学校とエージェント、保険会社が相談先になります。それで足りることが多いものの、大学の支援があるほうが安心なのは事実です。

ただし、私費留学でも大学に相談できる場合があります。「私費で留学予定だが、何か支援や届出はあるか」と国際交流窓口に聞いてみてください。届出制度がある大学もあります。

10どちらを選ぶか

判断の基準を整理します。

1専門分野を海外で学びたい協定校
2費用を抑えたい協定校(使えるなら)
3卒業を遅らせたくない協定校、または休暇中の私費
4語学そのものを学びたい私費(語学学校)
5行きたい国が決まっている協定校になければ私費
6短期(数週間)で行きたい私費
7語学要件を満たせない私費(またはスコアを取ってから協定校)
8すぐ行きたい私費

判断の順序を示します。

  1. 大学の制度を確認する(これが最初)
  2. 協定校の一覧と要件を見る
  3. 自分の目的と照らす
  4. 語学要件を満たせるか確認
  5. 時期と期間が合うか確認
  6. 条件が合えば協定校、合わなければ私費

1番を飛ばさないでください。これがこの記事で最も伝えたいことです。制度を知らずに私費で行くと、使えたはずの支援を逃します。

11国際交流窓口で聞くこと

実際に窓口に行ったとき、何を聞くかをまとめます。そのまま使って構いません。

1制度の有無「留学に関する制度にはどんなものがありますか」
2協定校「協定校の一覧を見せてください」
3要件「応募の要件と語学のスコア基準は」
4時期「応募はいつですか。年に何回ありますか」
5費用「留学先の授業料はどうなりますか」
6単位「単位認定の条件と上限を教えてください」
7卒業「卒業時期に影響しますか」
8奨学金「使える奨学金や支援制度はありますか」
9私費の場合「私費で行く場合の届出や支援はありますか」
10実績「過去に行った先輩の記録は見られますか」

「過去に行った先輩の記録」は、あれば必ず見てください。実際の費用、現地の様子、困ったこと。大学が報告書を保管している場合があります。

そして、「まだ行くと決めていないのですが」で構いません。窓口は情報提供が仕事です。1年生でも遠慮なく行ってください。

むしろ早いほうがいい。語学のスコアを準備する時間が必要だからです。

12協定校留学の準備の流れ

協定校留学を目指す場合の、一般的な流れを示します。大学によって異なるので、必ず確認してください。

11〜2年前制度と要件を確認
21〜2年前語学試験の対策を始める
31年前スコアを取得
4応募時期志望理由書・学習計画を作成して出願
5選考書類・面接
6結果派遣先の決定
7渡航半年前留学先への出願、ビザの確認
8渡航3ヶ月前ビザ申請、保険、航空券
9渡航前履修計画の相談、単位認定の手続き確認

「渡航前に履修計画を相談する」という点を強調します。

単位認定を受けるには、どの科目を取るかが重要です。事前に相談しておかないと、取った科目が認定対象にならないことがあります。

そして、ビザの手続きは自分で行います。大学が案内してくれることは多いものの、申請の責任は本人です。ビザの記事で扱っています。

13奨学金・支援制度

費用面で、もう1つ確認すべきことがあります。

留学向けの奨学金・支援制度には、いくつかの種類があります。

1大学独自の制度国際交流窓口
2公的機関の制度大学の掲示・窓口
3民間財団の制度同上
4協定校留学向けの制度国際交流窓口
5私費留学でも使える制度要確認

重要な注意点を挙げます。

① 募集時期が早い。渡航の半年〜1年前に締め切られることがあります。「行くと決めてから」では遅い場合がある。

② 私費留学でも使える制度がある。「協定校しか対象外」とは限りません。必ず確認してください。

③ 制度名や金額は年度によって変わる。この記事では具体的な制度名を挙げません。大学の窓口で最新の募集情報を確認してください。

④ 給付型と貸与型がある。返済の要否が違います。条件を確認してください。

そして、応募には書類の準備が必要です。志望理由、学習計画、成績証明。時間がかかるので、早めに着手してください。

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14語学要件への対策

協定校留学の最大の関門である語学要件。対策を考えます。

まず理解すべきは、これが「留学前に必要な力」だということです。

協定校留学 語学学校(私費)
求められる語学力 渡航前に必要 渡航後に伸ばす
理由 現地の大学の授業を受けるため 語学を学びに行くため
準備期間 1〜2年 数ヶ月

この違いを理解してください。協定校留学は「語学ができる人が、専門を学びに行く」制度です。語学を学びに行く制度ではありません。

だから、スコアの準備は日本で行う必要があります。対策のポイントを挙げます。

  • 必要なスコアを早く確認する:目標が定まる
  • 試験の種類を確認する:どの試験のスコアが有効か
  • 試験対策として勉強する:一般的な英語学習とは別
  • 複数回受験する前提で計画:1回で取れるとは限らない
  • スコアの有効期限を確認:期限がある場合
  • 受験日程を確認:申込の締切もある

「試験対策として勉強する」点は重要です。一般的な英語学習と、試験のスコアを上げる勉強は別のものです。出題形式に沿った対策が必要になります。

そして、短期留学でスコアが上がるとは期待しないでください。数週間の語学留学で試験のスコアが大きく変わることは、一般に期待しにくい。英語力の記事で扱っています。

15現地での違い

渡航後の過ごし方の違いも整理しておきます。

協定校(現地の大学) 語学学校
周りの学生 現地の学生が中心 各国の留学生
授業 専門分野を現地の言語で 語学そのもの
難易度 高い レベルに合わせられる
課題 レポート、試験 宿題
日本人の割合 少ないことが多い 時期による
サポート 大学の留学生窓口 学校のスタッフ

協定校留学は難易度が高いという点を、正直に書いておきます。

現地の学生と一緒に、専門分野の授業を現地の言語で受ける。レポートも試験も現地の言語。語学学校とは負荷がまったく違います。

ただし、その分だけ得られるものも大きい。

  • 専門分野の知識が増える
  • アカデミックな言語運用力がつく
  • 現地の学生とのつながりができる
  • 日本人が少ない環境になりやすい
  • 大学生活そのものを経験できる

「日本人が少ない環境になりやすい」のは、語学学校との大きな違いです。現地の大学に留学生として入るため、日本人と固まる機会が構造的に少ない。

16選考に落ちた場合

協定校留学の選考は、落ちることがあります。その場合の選択肢を整理します。

1次の募集に再挑戦年複数回ある大学も
2スコアを上げて再挑戦語学要件が原因なら
3希望校を変える競争率の低い学校も
4私費留学に切り替える時期も期間も自由
5休暇中の短期留学休学せずに行ける
6認定留学の制度を確認あれば選択肢になる

落ちた理由を確認できるなら、聞いてみてください。語学のスコアなのか、志望理由書なのか、成績なのか。次の対策が変わります。

そして、私費留学という選択肢を忘れないでください。費用は増えますが、行き先も時期も自由です。目的によっては、そちらのほうが合っている可能性もあります。

「協定校に落ちたから留学できない」ではありません。手段は複数あります。

17組み合わせるという発想

最後に、両方を組み合わせるという考え方を紹介します。

順 時期 内容
1 1〜2年生の休暇 私費で短期留学。語学の基礎と自信をつける
2 帰国後 試験対策。スコアを取る
3 2〜3年生 協定校留学に応募
4 3年生 協定校で専門を学ぶ

この流れには合理性があります。

① 短期留学で動機が生まれる。実際に海外で英語を使うと、学習の動機が具体化します。「あのとき言えなかったことを言えるようになりたい」という動機は強い。

② スコアの目標が明確になる。協定校に応募するという目標があると、試験対策に取り組む理由ができます。

③ 語学力がついた状態で協定校に行ける。現地の大学の授業についていくには語学力が必要。短期留学がその準備になります。

費用は当然かかりますが、短期留学は2〜4週間で済みます。そして、協定校留学で授業料が免除されるなら、トータルでは私費で長期に行くより安く済む可能性もあります。

時間に余裕がある1〜2年生には、検討する価値のある設計です。

18確認チェックリスト

分類 項目
制度 大学にどんな留学制度があるか
協定校の一覧と行き先
認定留学の制度があるか
要件 語学試験のスコア基準
成績の基準
応募の時期と回数
費用 留学先の授業料の扱い
日本の大学に納める額
使える奨学金・支援制度
単位 認定される単位数と区分
認定の条件(成績など)
手続きと時期
卒業 卒業時期への影響
就活のスケジュールとの整合
私費の場合 大学への届出や支援があるか

19よくある質問

協定校留学と私費留学、どちらがいいですか?

条件が合うなら協定校です。留学先の授業料が免除される制度を持つ大学があり、単位認定で卒業も遅れない可能性がある。費用面のインパクトが大きい。ただし選考があり、行き先・時期・期間が限られます。「行きたい国や学校が決まっている」「短期で行きたい」「語学そのものを学びたい」なら私費が合理的です。

まず何をすればいいですか?

大学の国際交流窓口に行くことです。多くの人がここを飛ばして、制度を知らないまま私費で行きます。協定校の一覧、応募要件、語学のスコア基準、留学先の授業料の扱い、単位認定の条件、使える奨学金——これらは窓口でしか得られない情報で、しかも費用に直結します。

いつから準備すべきですか?

1〜2年前です。理由は語学試験のスコアで、基準に達していないと応募すらできません。スコアの取得には準備期間が必要で、1回で取れるとも限らない。2年生の後半に「行きたい」と思っても間に合わないことがあります。1年生のうちに制度と要件だけは確認しておいてください。

単位は必ず認定されますか?

大学によります。認定される単位数の上限、どの区分(専門・教養・自由選択)に認定されるか、成績の条件、手続きと時期を確認してください。特に「どの区分か」が重要で、自由選択の単位としてしか認定されない場合、必修や専門科目は別途取る必要があり、卒業が楽にならないことがあります。

協定校留学なら卒業は遅れませんか?

在籍を維持したまま行ける制度で単位認定もあるなら、遅れない可能性が高いです。ただし単位認定が限定的だと、科目によっては遅れることもあります。1年遅れると学費・生活費が1年分追加でかかるため、費用面のインパクトは大きい。この点も含めて窓口で確認してください。

語学要件を満たせません。

まず私費で短期留学し、学習の動機をつくってからスコアを取り、協定校に応募するという流れがあります。協定校留学は「語学ができる人が専門を学びに行く」制度で、語学を学びに行く制度ではありません。求められる語学力は渡航前に必要なので、日本で試験対策として準備する必要があります。

協定校では何を学ぶのですか?

現地の大学で、現地の学生と一緒に専門分野の授業を受けるのが基本です。レポートも試験も現地の言語なので、語学学校とは負荷がまったく違います。その分、専門知識、アカデミックな言語運用力、現地学生とのつながりが得られ、日本人が少ない環境にもなりやすい。

私費留学でも大学の支援はありますか?

大学によります。届出制度がある大学や、私費留学でも応募できる奨学金がある場合があります。「協定校しか対象外」とは限らないので、必ず窓口で確認してください。「私費で留学予定だが、届出や支援はあるか」と聞いてみることをおすすめします。

選考に落ちたらどうすればいいですか?

次の募集に再挑戦する、スコアを上げて再挑戦する、希望校を変える、私費に切り替える、休暇中の短期留学にする、認定留学の制度を確認する——選択肢は複数あります。落ちた理由を確認できるなら聞いてみてください。語学のスコアか、志望理由書か、成績かで、次の対策が変わります。

両方を組み合わせることはできますか?

できます。「1〜2年生の休暇に私費で短期留学して動機と基礎をつくる → 帰国後に試験対策でスコアを取る → 協定校留学に応募する」という流れには合理性があります。短期留学で学習の動機が具体化し、スコアの目標も明確になり、語学力がついた状態で協定校に行けるためです。

20まとめ|まず大学の窓口へ

この記事で最も伝えたいことは1つです。留学を考えたら、まず大学の国際交流窓口に行ってください。

協定校留学が使えるなら、①留学先の授業料が免除される制度がある ②単位が認定される場合があり卒業が遅れない ③大学の支援を受けられる——この3点で、私費留学とは大きな差が出ます。

そして、これを調べていない人が非常に多い。知らずに私費で行くと、使えたはずの支援を逃します。

ただし、協定校が万能ではありません。選考があり、行き先・時期・期間が限られ、語学要件もある。「語学そのものを学びたい」「短期で行きたい」なら私費のほうが合っています。

そして、準備は1〜2年前から。語学のスコアがないと応募すらできません。1年生のうちに制度と要件だけは確認しておいてください。「まだ早い」ということはありません。

この記事について:本記事は一般的な考え方を整理したものです。留学制度の名称と内容、協定校の一覧、応募要件と選考方法、語学試験のスコア基準、留学先および日本の大学の学費の扱い、単位認定の条件・上限・区分、休学の規定、奨学金の募集時期と要件は、大学によって大きく異なり、変更されることがあります。必ず在籍する大学の国際交流窓口および学務担当窓口にご確認ください。ビザの要件と申請手続きについては、渡航先の公的機関の最新情報をご確認ください。申請の責任は本人にあります。
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