大学・キャンパス 更新 2026.09.13 この記事にはPRを含みます

大学図書館の使い方|貸出・取り寄せ・学習スペースの活用

結論

大学図書館は、まず蔵書検索(OPAC)で探し、請求記号を控えてから棚に向かうのが基本です。貸出できる冊数と期間は大学によって違い、延滞すると貸出が止まることがあるので期限は必ず守ってください。探している資料が自分の大学になくても、他大学から取り寄せたり、論文の複写を依頼したりできます(費用がかかることがあります)。電子ジャーナルやデータベースは大学が契約しているもので、学外…

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22章見出し
CCampi編集部(執筆)・公開 2026.09.13
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レポートの締め切りが近いのに、必要な本が見つからない。

大学図書館は、ほとんどの学生が「入ったことはある」場所です。ただ、検索して、借りて、なければ取り寄せるという一連の流れまで使いこなしている人は多くありません。多くの学生が、開架の棚を眺めて見つからなければあきらめてしまいます。

大学図書館の本当の価値は、その図書館が持っていない資料まで手に入るところにあります。他の大学から本を取り寄せ、論文の複写を依頼し、学外から有料のデータベースを使う——これらはすべて、在学中だからこそ使える仕組みです。

この記事では、本の探し方、貸出と返却の基本、他大学からの取り寄せ、電子ジャーナルの使い方、そして学習スペースの活用までを順に整理します。

この記事について:本記事は大学図書館に共通する一般的な仕組みの説明です。開館時間、貸出できる冊数と期間、延滞したときの扱い、取り寄せの費用、契約しているデータベース、学外からのアクセスの可否は、大学ごとに大きく異なります。必ず在籍する大学の図書館の公式サイトや利用案内で、最新の内容をご確認ください。

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公共図書館との違い利用に必要なもの開館時間と休館館内の構成蔵書検索の使い方この記事

この記事の流れ

大学図書館の使い方

大学図書館は、まず蔵書検索(OPAC)で探し、請求記号を控えてから棚に向かうのが基本です。

1
主な利用者その大学の学生・教職員
2
資料の中心専門書・学術雑誌・論文
3
電子資料電子ジャーナル・データベース
4
相談できる内容研究・レポートの資料探し

公共図書館との違い

そろえている資料の性格が違います。

大学図書館と公共図書館は、そろえている資料の性格が違います。公共図書館が幅広い読者を想定した一般書を中心にそろえるのに対し、大学図書館は研究と学習のための専門的な資料を集めています。

1
入館学生証(ゲートがある大学もある)
2
貸出学生証
3
オンラインの利用大学のアカウント
4
学生証を忘れたときカウンターで相談

利用に必要なもの

学生証が利用証を兼ねることが多くあります。

多くの大学では、学生証がそのまま図書館の利用証を兼ねています。入館のゲートや貸出の手続きで使うので、図書館に行く日は忘れないようにしてください。

1
授業期間平日は夜まで開いていることが多い
2
試験期間延長されることがある
3
長期休み短縮・休館日が増える
4
年末年始・入試期間休館することがある

開館時間と休館

時期によって大きく変わります。

開館時間は大学によって違い、同じ大学でも時期によって変わります。特に注意したいのが長期休みと入試の期間です。授業期間と同じつもりで行くと、閉まっていたということが起こります。

1
開架自分で棚から取れる資料
2
書庫(閉架)申し込んで出してもらう資料
3
参考図書辞典・事典など(貸出不可のことが多い)
4
雑誌・紀要学術雑誌・大学の研究紀要

館内の構成

「見える場所」と「見えない場所」があります。

図書館の資料は、自分で手に取れる開架と、申し込んで出してもらう書庫(閉架)に分かれていることがほとんどです。棚を見て見つからなかった資料が、書庫にあるというのはよくあることです。

1
書名探している本が決まっている
2
著者名同じ著者の本をまとめて見る
3
キーワードテーマから探す
4
件名・分類同じ主題の資料をたどる

蔵書検索の使い方

棚を探す前に、検索します。

大学図書館には蔵書検索の仕組み(OPACと呼ばれます)があり、館内の端末からも、自宅のパソコンやスマートフォンからも使えます。棚を探す前に検索する——これだけで、資料を探す時間は大きく変わります。

1
そろえている資料の性格が違います。公共図書館との違い
2
学生証が利用証を兼ねることが多くあります。利用に必要なもの
3
時期によって大きく変わります。開館時間と休館
4
「見える場所」と「見えない場所」があります。館内の構成

まとめ

この記事の要点

貸出できる冊数と期間は大学によって違い、延滞すると貸出が止まることがあるので期限は必ず守ってください。

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01公共図書館との違い

そろえている資料の性格が違います。

観点 公共図書館 大学図書館
主な利用者 地域の住民 その大学の学生・教職員
資料の中心 一般書・実用書・小説 専門書・学術雑誌・論文
電子資料 限定的 電子ジャーナル・データベース
相談できる内容 本の場所・一般的な調べもの 研究・レポートの資料探し

大学図書館と公共図書館は、そろえている資料の性格が違います。公共図書館が幅広い読者を想定した一般書を中心にそろえるのに対し、大学図書館は研究と学習のための専門的な資料を集めています。

レポートや卒業論文で求められるのは、多くの場合こうした専門的な資料です。同じテーマでも、一般書だけで書いたレポートと、専門書や論文を使って書いたレポートでは、評価が変わることがあります。大学図書館を使えるようになることは、そのまま学びの質に直結します。

公共図書館と大学図書館は、どちらか一方だけを使うものではありません。テーマの入口を一般書でつかみ、専門的な部分を大学図書館で深めるというように、役割を分けて使うと効率よく進められます。

02利用に必要なもの

学生証が利用証を兼ねることが多くあります。

1入館学生証(ゲートがある大学もある)
2貸出学生証
3オンラインの利用大学のアカウント
4学生証を忘れたときカウンターで相談

多くの大学では、学生証がそのまま図書館の利用証を兼ねています。入館のゲートや貸出の手続きで使うので、図書館に行く日は忘れないようにしてください。

蔵書検索や電子ジャーナルの利用には、大学が発行するアカウントが必要になることがあります。入学時に配られるIDとパスワードは、図書館でも使う場面が多いので、すぐ確認できるようにしておきましょう。

学生証を忘れた日でも、カウンターで相談すれば館内で資料を見られることがあります。貸出ができないだけで、閲覧まで断られるとは限りません。

03開館時間と休館

時期によって大きく変わります。

1授業期間平日は夜まで開いていることが多い
2試験期間延長されることがある
3長期休み短縮・休館日が増える
4年末年始・入試期間休館することがある
5土日祝大学によって異なる

開館時間は大学によって違い、同じ大学でも時期によって変わります。特に注意したいのが長期休みと入試の期間です。授業期間と同じつもりで行くと、閉まっていたということが起こります。

レポートの締め切り前や試験前は、開館時間が延長されることもあります。図書館の公式サイトにはカレンダーが掲載されていることが多いので、まとまった作業を予定している日は、前もって確認しておくと安心です。

図書館が閉まっている時間帯に作業したい場合は、開館中に必要な資料をまとめて借りておくという使い方もできます。貸出できる資料かどうかを先に確認しておきましょう。

04館内の構成

「見える場所」と「見えない場所」があります。

1開架自分で棚から取れる資料
2書庫(閉架)申し込んで出してもらう資料
3参考図書辞典・事典など(貸出不可のことが多い)
4雑誌・紀要学術雑誌・大学の研究紀要
5閲覧席個人で使う席

図書館の資料は、自分で手に取れる開架と、申し込んで出してもらう書庫(閉架)に分かれていることがほとんどです。棚を見て見つからなかった資料が、書庫にあるというのはよくあることです。

辞典や事典などの参考図書は、館内で使う前提で貸出できないことが多くあります。必要な部分だけコピーするか、その場で使うことになります。棚の配置図は入口付近に掲示されているので、最初に一度見ておくと迷いません。

同じ大学でもキャンパスが複数ある場合、資料が別のキャンパスの図書館にあることがあります。取り寄せてもらえることが多いので、検索結果の所蔵館の表示を必ず見てください。

05蔵書検索の使い方

棚を探す前に、検索します。

1書名探している本が決まっている
2著者名同じ著者の本をまとめて見る
3キーワードテーマから探す
4件名・分類同じ主題の資料をたどる
5所蔵状況貸出中かどうかを確認

大学図書館には蔵書検索の仕組み(OPACと呼ばれます)があり、館内の端末からも、自宅のパソコンやスマートフォンからも使えます。棚を探す前に検索する——これだけで、資料を探す時間は大きく変わります。

検索結果では、その資料がどこにあるか(開架か書庫か、どのキャンパスか)と、今借りられるかがわかります。貸出中であれば予約できることもあります。テーマから探すときは、見つかった1冊の「件名」や「分類」をたどると、同じ主題の資料がまとめて見つかります。

検索してもうまく見つからないときは、言葉を変えてみてください。専門用語と日常語では、資料に使われている言葉が違うことがあります。うまくいった検索語は控えておくと、次に探すときに役立ちます。

06請求記号で本を探す

記号を控えてから、棚に向かいます。

11. 請求記号を控える背表紙のラベルと同じ記号
22. 配置を確認階・フロアの案内図
33. 棚を探す記号の順に並んでいる
44. 周りも見る近い主題の本が隣にある

検索結果に表示される請求記号は、本の住所にあたるものです。背表紙に貼られたラベルと同じ記号で、この順番に棚へ並べられています。記号を控えずに棚に行くと、まず見つかりません。

棚にたどり着いたら、目当ての本だけでなくその周りも眺めてみてください。請求記号は主題ごとに割り振られているため、近いテーマの本が隣に並んでいます。検索では気づかなかった資料が見つかることがよくあります。

請求記号は、途中まで同じでも末尾が違えば別の場所に並びます。メモを取るときは、記号を省略せず最後まで書き写してください。

07貸出の基本

冊数と期間は大学によって違います。

1貸出できる冊数大学・身分によって異なる
2貸出期間大学によって異なる
3貸出できない資料参考図書・雑誌の最新号など
4長期休みの特別貸出期間が延びることがある
5手続きカウンターまたは自動貸出機

貸出できる冊数と期間は、大学によって、また学部生か大学院生かによっても異なります。自分の大学の条件は、図書館の利用案内で確認してください。

参考図書や雑誌の最新号など、貸出できない資料もあります。長期休みには貸出期間が延びる特別な扱いが用意されていることもあるので、休みに入る前に確認しておくと、まとめて借りられます。

借りる前に、目次と索引に目を通しておくと、その資料が本当に必要かを判断できます。必要な部分が少しだけなら、借りずにその場で読む方が早いこともあります。

08返却・延長・予約

期限の管理が一番大事です。

1返却カウンター・返却ポスト
2期限の確認利用者のページで一覧できる
3延長条件つきでできることが多い
4延長できない場合予約が入っている・延滞している
5予約貸出中の資料に申し込む

借りた資料の返却期限は、図書館のウェブサイトの利用者ページで確認できることがほとんどです。何を借りていて、いつまでかが一覧できるので、月に一度は開く習慣をつけると延滞を防げます。

期限内であれば、貸出を延長できることが多くあります。ただし、他の人から予約が入っている資料や、すでに延滞している場合は延長できないのが一般的です。閉館時間後は返却ポストを使える大学もありますが、壊れやすい資料は入れられないこともあります。

返却ポストに入れた資料は、職員が取り出して処理するまで貸出中のままになることがあります。期限ぎりぎりのときは、開館時間内にカウンターへ返す方が確実です。

09延滞したときの扱い

次に借りられなくなることがあります。

1督促の連絡メールなどで届く
2貸出の停止一定期間借りられなくなる
3延長・予約の制限手続きができなくなる
4長期の延滞大学から連絡がいくこともある
5紛失・汚損弁償を求められることがある

返却期限を過ぎると、督促の連絡が届き、一定期間貸出が停止されることがあります。扱いは大学によって異なりますが、延滞した日数に応じて借りられない期間が設けられるという形が多く見られます。

資料をなくしたり傷つけたりした場合は、弁償を求められることがあります。水濡れや書き込みも同様です。借りた資料は自分のものではなく、次に使う人がいるという前提で扱ってください。返せなくなったときも、黙っているより早くカウンターに相談した方が解決が早くなります。

延滞を防ぐには、返却期限をスマートフォンの予定表に入れてしまうのが確実です。借りた日にまとめて登録しておけば、期限が近づいたときに気づけます。

10書庫の本を出してもらう

棚になくても、あきらめないでください。

1所蔵を確認検索結果に「書庫」と表示される
2申し込むカウンターまたはオンライン
3受け取るその場または後日
4入庫できる場合自分で入れる大学もある

検索結果に「書庫」と表示される資料は、開架の棚にはありません。申し込めば出してもらえるので、棚になかった=ないと判断しないでください。古い資料や利用頻度の低い資料ほど、書庫にあります。

申し込みの方法や、受け取りまでにかかる時間は大学によって違います。学部生でも書庫に入れる大学もあります。締め切りが近いときは、時間に余裕を持って申し込んでください。

書庫から出してもらった資料は、取り置きの期限が設けられていることがあります。申し込んだまま受け取りに行かないと、棚に戻されてしまいます。

11他大学から取り寄せる

自分の大学になくても、手に入ります。

1申し込みカウンターまたはオンライン
2必要な情報書名・著者・出版社・出版年
3費用送料などがかかることがある
4届くまでの日数数日〜2週間程度かかることも
5館内利用のみの場合借り出せない条件がつくことがある

大学図書館どうしには、資料を貸し借りする仕組みがあります。自分の大学が持っていない本でも、他の大学から取り寄せてもらえるのです。これは大学図書館ならではの、非常に強力な仕組みです。

注意点は費用と日数です。送料などの実費がかかることがあり、届くまでに数日から2週間程度かかることもあります。また、貸してくれた大学の条件によっては「館内でのみ利用」となることもあります。締め切りの直前では間に合わないので、早めに動くことが前提になります。

取り寄せを申し込む前に、その資料が本当に必要かを確かめてください。目次や一部の情報を先に確認できる場合もあり、費用と日数をかける価値があるかを判断できます。

12複写を取り寄せる

論文は「本」ではなく「複写」で頼みます。

1対象雑誌に載った論文など
2必要な情報雑誌名・巻号・年・ページ・論文名
3届くもの該当ページの複写
4費用複写代・送料がかかる
5返却不要(手元に残る)

学術雑誌に載った論文が必要なときは、雑誌そのものを借りるのではなく、該当する部分の複写を取り寄せるのが一般的です。申し込むときは、雑誌名・巻号・発行年・ページ・論文名を正確に伝える必要があります。

複写は手元に残るので、返却は不要です。ただし複写代と送料がかかります。論文を探す段階では、後で述べるデータベースを使うと、必要な情報がそろった形で見つけられます。

複写を申し込むときの情報は、論文データベースの検索結果からそのまま書き写せることがほとんどです。手で入力し直すより、画面を見ながら転記した方が間違いません。

13他大学の図書館を訪ねる

紹介状を書いてもらえることがあります。

1相手の図書館を確認所蔵と受け入れの条件
2紹介状を依頼自分の大学の図書館に申し込む
3事前の連絡必要なことが多い
4当日学生証と紹介状を持参

資料を直接見たい場合や、大量に閲覧したい場合は、他大学の図書館を訪問するという方法もあります。その際、自分の大学の図書館に紹介状を書いてもらえることがあります。

受け入れの条件は相手の図書館によって違い、事前の連絡が必要なことがほとんどです。思い立って行っても入れないことがあるので、必ず自分の大学の図書館に相談してから動いてください。

訪問する前に、相手の図書館の開館日と利用条件を自分でも確認してください。紹介状があっても、休館日には入れません。

14電子ジャーナルとデータベース

在学中しか使えない資源です。

1電子ジャーナル学術雑誌の論文を画面で読む
2論文データベーステーマから論文を探す
3新聞のデータベース過去の記事を検索する
4統計・資料調査データを調べる
5電子書籍契約している範囲で読める

大学は、学術雑誌やデータベースを契約しています。本来は個人で契約すると高額なものを、在学中は使える——これは大学図書館の大きな価値のひとつです。

何が使えるかは大学の契約によって異なり、図書館のサイトに一覧が掲載されています。卒業すると使えなくなるので、在学中に一度は開いてみてください。使い方の講習会を開いている図書館もあります。

データベースは種類ごとに得意な分野が違います。どれを使えばよいか迷ったときは、自分の分野でよく使われるものをカウンターで尋ねると、遠回りせずに済みます。

15学外からのアクセス

自宅から使える仕組みがあることも。

1提供の有無大学によって異なる
2認証大学のアカウントでログイン
3使える範囲契約によって限られる
4注意ID・パスワードを他人に渡さない

電子ジャーナルやデータベースを、学外からも使える仕組みを用意している大学があります。自宅で作業するときに使えると、資料集めの負担が大きく減ります。

利用には大学のアカウントでの認証が必要です。IDやパスワードを他人に教えることは、契約違反にあたります。友人に頼まれても渡さないでください。大学全体の利用が止められることもあります。

学外からの接続がうまくいかないときは、ブラウザや通信環境が原因のこともあります。自分で試して解決しなければ、図書館のカウンターに状況を伝えて相談してください。

16コピーと著作権

図書館でのコピーには決まりがあります。

1目的調査研究のため
2範囲著作物の一部分
3部数一人につき一部
4手続き申込書の記入を求められる

図書館の資料をコピーするときは、著作権法にもとづく決まりがあります。図書館が資料のコピーを提供できるのは、利用者の調査研究の用に供するため、著作物の一部分を、一人につき一部という範囲が原則です(著作権法第31条)。

そのため、コピーの際に申込書の記入を求められることがあります。丸ごと一冊コピーすることはできません。また、コピーしたものを他の人に配ったりネット上に載せたりすることはできません。レポートで使うときは、引用のルールを守って出典を明記してください。

レポートで資料を使うときは、引用した部分と自分の意見をはっきり区別してください。出典を書かずに他人の文章を使うことは、不正行為として扱われます。

17学習スペースの種類

目的によって使い分けます。

1閲覧席静かに一人で読む・書く
2キャレル席仕切りがあり集中しやすい
3グループ学習室話しながら作業する
4パソコンの席端末を使う作業
5共同利用のスペース相談しながらの学習

図書館には、目的に応じた席が用意されています。静かに読み書きする閲覧席、仕切りのあるキャレル席、話しながら作業できるグループ学習室——同じ「図書館で勉強する」でも、選ぶ席で効率が変わります。

会話ができる場所とできない場所は、はっきり分かれています。話す必要がある作業は、話してよい場所で行ってください。試験前は席が埋まりやすいので、時間帯をずらすのも有効です。

席を長時間空けたまま荷物だけ置いておく行為は、多くの図書館で禁止されています。席を離れるときは荷物も持っていくのが基本です。

18グループ学習室

予約が必要なことが多くあります。

1予約の方法オンライン・カウンター
2最低人数条件があることが多い
3利用時間上限が決まっている
4設備ホワイトボード・画面など
5キャンセル使わないときは連絡する

グループでの発表準備や共同のレポートには、グループ学習室が便利です。話しながら作業でき、ホワイトボードや画面が使える部屋もあります。

多くの場合、事前の予約が必要で、利用できる人数や時間に条件があります。使わなくなったときは、必ずキャンセルの連絡をしてください。予約したまま使わないと、他のグループが使えなくなります。ゼミの発表準備にもよく使われます(ゼミの選び方|大学2・3年で後悔しない決め方)。

予約が取りにくい時期は、発表の日程が決まった時点で先に部屋を押さえておくと安心です。人数が確定していなくても予約できることがあります。

19レポート・卒論での使い方

探す順番を決めておくと迷いません。

11. 全体をつかむ事典・入門書でテーマの輪郭を知る
22. 本を探す蔵書検索・棚を見る
33. 論文を探すデータベースで検索
44. 手に入れる所蔵を確認・なければ取り寄せ
55. 記録する出典の情報を控える

レポートや卒業論文では、広いところから狭いところへ進むと効率的です。まず事典や入門書でテーマの輪郭をつかみ、次に本、そして論文へと降りていきます。いきなり論文から入ると、前提知識が足りずに読み進められません。

資料を見つけたら、その場で出典の情報を控えてください。著者名・書名(論文名)・出版社(雑誌名と巻号)・出版年・ページ——これらは後から探し直すと非常に手間がかかります。専門書を手元に置きたい場合の判断は、専門書が高い問題の乗り切り方|図書館・電子・中古の使い分けで扱っています。

資料の情報を控えるときは、引用したページ番号まで記録してください。後から本文を書くときに、どこに書かれていたかを探し直す手間がなくなります。

20困ったときの相談

一番使われていない、一番役立つサービスです。

1資料の探し方テーマに合う資料が見つからない
2データベースの使い方検索のコツがわからない
3取り寄せの相談どの方法がよいか
4出典の書き方どこまで記録すべきか
5所蔵の調べ方他館にあるか知りたい

図書館のカウンターでは、資料の探し方そのものを相談できます。これはレファレンスサービスと呼ばれ、司書が調べ方を一緒に考えてくれます。多くの学生が知らないまま卒業していく、もったいないサービスです。

「こんなことを聞いてもいいのか」と迷う必要はありません。テーマだけ決まっていて資料が見つからないという段階でも相談できます。自分で何時間も探すより、5分相談した方が早いことは珍しくありません。締め切りが近いときこそ、早めに頼ってください。

相談するときは、「何を調べたいか」と「すでに何を試したか」を伝えると話が早く進みます。うまく説明できなくても、話しながら整理していけば大丈夫です。

21よくある質問

探している本が棚にありません。

蔵書検索で所蔵を確認してください。「書庫」と表示される資料は開架の棚にはなく、申し込めば出してもらえます。貸出中であれば予約できることもあります。それでも所蔵がない場合は、他大学から取り寄せる方法があります。

何冊まで、どれくらいの期間借りられますか?

貸出できる冊数と期間は大学によって異なり、学部生か大学院生かでも変わることがあります。在籍する大学の図書館の利用案内で確認してください。長期休みには期間が延びる特別な扱いが用意されていることもあります。

返却が遅れるとどうなりますか?

督促の連絡が届き、一定期間貸出が停止されることがあります。延滞している間は延長や予約もできないのが一般的です。扱いは大学によって異なります。返せない事情があるときは、黙っているより早くカウンターに相談してください。

自分の大学にない本はあきらめるしかないですか?

あきらめる必要はありません。大学図書館どうしには資料を貸し借りする仕組みがあり、他大学から取り寄せてもらえます。ただし送料などの実費がかかることがあり、届くまでに数日から2週間程度かかることもあるので、早めに申し込んでください。

論文が必要なときはどうすればいいですか?

雑誌そのものを借りるのではなく、該当部分の複写を取り寄せるのが一般的です。申し込みには雑誌名・巻号・発行年・ページ・論文名が必要になります。複写は手元に残るので返却は不要ですが、複写代と送料がかかります。

電子ジャーナルは自宅から使えますか?

学外から使える仕組みを用意している大学があります。大学のアカウントで認証して利用します。提供の有無と使える範囲は大学によって異なるので、図書館のサイトで確認してください。IDやパスワードを他人に渡すことは契約違反にあたります。

本を丸ごとコピーしてもいいですか?

できません。図書館が資料のコピーを提供できるのは、調査研究のために著作物の一部分を一人につき一部という範囲が原則です(著作権法第31条)。コピーしたものを他の人に配ったり、ネット上に載せたりすることもできません。

グループで話しながら作業したいのですが。

グループ学習室を使ってください。多くの場合、事前の予約が必要で、利用できる人数や時間に条件があります。使わなくなったときは必ずキャンセルの連絡をしてください。閲覧席は会話ができない場所なので、区別して使いましょう。

テーマは決まっているのに、資料が見つかりません。

カウンターで相談してください。資料の探し方そのものを相談できるサービス(レファレンスサービス)があり、司書が調べ方を一緒に考えてくれます。自分で何時間も探すより、5分相談した方が早いことは珍しくありません。

卒業したら使えなくなりますか?

電子ジャーナルやデータベースは大学が契約しているものなので、卒業すると使えなくなるのが一般的です。個人で契約すると高額なものも多いため、在学中に一度は開いて、どんな資料が使えるのか見ておくことをおすすめします。

22まとめ|探す順番を知れば、資料は手に入る

棚を眺める前に、まず検索してください。請求記号を控えてから棚に向かうだけで、資料を探す時間は大きく変わります。棚になければ、書庫にあるかもしれません。

自分の大学になくても、あきらめないでください。他大学から本を取り寄せ、論文の複写を依頼できます。ただし費用と日数がかかるので、締め切りから逆算して早めに動いてください。

電子ジャーナルとデータベースは、在学中だけの資源です。個人では高額なものが使えます。卒業すると使えなくなるので、一度は開いてみてください。

コピーには著作権法の決まりがあります。調査研究のため、一部分を、一人につき一部が原則です。引用するときは出典を明記してください。

最後に。探し方がわからないときは、カウンターで相談を。資料の探し方そのものを相談できるサービスがあります。一人で何時間も粘る前に、まず聞いてみてください。

この記事について:本記事は大学図書館に共通する一般的な仕組みの説明です。開館時間と休館日、貸出できる冊数・期間、延滞したときの扱い、書庫の利用方法、他大学からの取り寄せの可否と費用、契約している電子ジャーナル・データベースの範囲、学外からのアクセスの提供状況は、大学ごとに大きく異なります。著作権法にもとづく複写の取り扱いについても、各図書館の定める手続きに従ってください。必ず在籍する大学の図書館の公式サイト・利用案内で最新の内容をご確認ください。