大学・キャンパス 更新 2026.09.14 この記事にはPRを含みます

大学の数学・統計が苦手な人の勉強法|文系でも落とさないコツ

結論

大学の数学がつらい最大の理由は、「なぜそうなるか」を扱う科目に変わったことです。高校までの計算中心から、定義と論理の積み上げへと性質が変わります。対策の基本は①分からなくなった地点を特定する ②そこから戻る ③毎回の授業の前に前回を復習するの3つ。「先に進めば分かる」ということはありません。統計科目は数学とは別の性質を持ち、手順とソフトウェアの操作で乗り切れる部分が大きいの…

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22章見出し
CCampi編集部(執筆)・公開 2026.09.14
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「文系だから数学は関係ない」と思っていたのに、必修に統計が入っていた。

経済学部、心理学部、社会学部、教育学部——文系の学部でも、数学や統計の科目が必修になっていることは珍しくありません。そして理系でも、高校とは別物の数学に戸惑う人が多くいます。

大学の数学がつらい理由は、能力ではなく構造にあります。高校までとは目的も進み方も違い、しかも積み上げ式で一度遅れると戻れない。この性質を知らずに向き合うと、必要以上に苦しむことになります。

この記事では、高校数学との違い、つまずく典型的な箇所、分からなくなったときの戻り方、統計科目の特徴、そして単位を確保するための現実的な進め方を整理します。

この記事について:本記事は一般的な学習方法の整理です。開講される科目の内容と難易度、必修かどうか、評価の方法、電卓やソフトウェアの使用可否、補助的な支援の有無は、大学・学部・学科によって異なります。必ず在籍する大学のシラバスと担当教員の指示をご確認ください。

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なぜ大学の数学は…高校数学との違い文系学部で数学が…つまずく典型的な…分からない地点を…この記事

この記事の流れ

大学の数学・統計が苦手な人の勉強法

大学の数学がつらい最大の理由は、「なぜそうなるか」を扱う科目に変わったことです。

1
目的が変わる計算から論理へ
2
進度が速い1回で扱う量が多い
3
積み上げ式前提が必要
4
演習が少ない自分で練習する必要

なぜ大学の数学は難しいのか

目的が変わるからです。

大学の数学が難しく感じられる最大の理由は、目的が変わることです。高校までは与えられた問題を解く力が中心でしたが、大学では「なぜその方法が成り立つのか」を扱います。加えて、進度が圧倒的に速くなります。

1
中心定義・定理・証明
2
問題その場で考える
3
厳密さ論理が問われる
4
進度速い

高校数学との違い

別の科目だと考えてください。

高校数学が得意だった人でも、大学で苦労することがあります。求められる力が違うからです。高校では「解き方のパターンを覚えて適用する」ことで多くの問題に対応できました。

1
経済・経営微分・統計・計量分析
2
心理統計・実験データの分析
3
社会調査データの分析
4
教育統計・教育測定

文系学部で数学が必要な場面

思ったより広く使われています。

文系学部でも、データを扱う分野では数学・統計が必要になります。特に卒業論文で調査やデータ分析を行う場合、統計の知識は避けて通れません。

1
記号の意味が分からない説明が省略される
2
定義が抽象的具体例が浮かばない
3
証明の流れが追えない論理の展開に慣れない
4
高校の前提が抜けている既習とされている内容

つまずく典型的な箇所

多くの人が同じところで止まります。

つまずく箇所には、一定の共通性があります。最も多いのが記号の意味が分からないまま進んでしまうことです。大学の数学では、記号の説明が簡潔に済まされることがあります。

1
1. ノートを遡るどこまで理解できていたか
2
2. 境目を見つける分かる/分からないの境界
3
3. その回を確認何が扱われていたか
4
4. 必要な前提を洗う知らない記号・概念

分からない地点を特定する

これが最初にやるべきことです。

数学でつまずいたとき、「全部分からない」と感じることがあります。しかし実際には、どこかに分かる/分からないの境目があります。ノートを遡って、「ここまでは追えていた」という地点を探してください。

1
目的が変わるからです。なぜ大学の数学は難しいのか
2
別の科目だと考えてください。高校数学との違い
3
思ったより広く使われています。文系学部で数学が必要な場面
4
多くの人が同じところで止まります。つまずく典型的な箇所

まとめ

この記事の要点

高校までの計算中心から、定義と論理の積み上げへと性質が変わります。対策の基本は①分からなくなった地点を特定する ②そこから戻る ③毎回の授業の前に前回を復習するの3つ。

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01なぜ大学の数学は難しいのか

目的が変わるからです。

1目的が変わる計算から論理へ
2進度が速い1回で扱う量が多い
3積み上げ式前提が必要
4演習が少ない自分で練習する必要
5質問しにくい大人数の講義

大学の数学が難しく感じられる最大の理由は、目的が変わることです。高校までは与えられた問題を解く力が中心でしたが、大学では「なぜその方法が成り立つのか」を扱います。

加えて、進度が圧倒的に速くなります。高校で1か月かけた内容を1回の授業で終えることも珍しくありません。

そして演習の時間が少ないことも影響します。授業で聞いただけでは身につかず、自分で手を動かす必要がありますが、その時間は授業外に確保しなければなりません。

難しいと感じること自体は、多くの学生に共通しています。自分だけが理解できていないわけではないと知っておくだけでも、取り組みやすくなります。

演習の時間が確保されている科目もあります。その場合は、演習に必ず出ることが理解の近道になります。

02高校数学との違い

別の科目だと考えてください。

観点 高校 大学
中心 計算・解法 定義・定理・証明
問題 パターンがある その場で考える
厳密さ 直感でも通る 論理が問われる
進度 ゆっくり 速い
演習量 多い 自分で確保

高校数学が得意だった人でも、大学で苦労することがあります。求められる力が違うからです。

高校では「解き方のパターンを覚えて適用する」ことで多くの問題に対応できました。大学では、定義から出発して論理を組み立てる力が求められます。

逆に、高校数学が苦手だった人が大学で伸びることもあります。計算の速さより、じっくり考える力が評価される場面があるためです。「高校で苦手だったから」と諦める必要はありません。

違いを理解しておくと、勉強の仕方も変えられます。高校と同じやり方を続けても、成果が出にくいのは当然です。

大学の数学では、答えが出ることより、その答えに至る筋道が重視されます。

03文系学部で数学が必要な場面

思ったより広く使われています。

1経済・経営微分・統計・計量分析
2心理統計・実験データの分析
3社会調査データの分析
4教育統計・教育測定
5言語計量的な分析

文系学部でも、データを扱う分野では数学・統計が必要になります。特に卒業論文で調査やデータ分析を行う場合、統計の知識は避けて通れません。

入学時には「関係ない」と思っていても、3年生でゼミに入ってから必要になることがあります。1・2年のうちに基礎を押さえておくと、後が楽になります。

また、就職後にデータを扱う場面もあります。「文系だから不要」とは言い切れないのが現状です。

必要になる時期は学科によって違います。自分の学科のカリキュラムを見て、どの学年で使うのかを確認しておいてください。

統計を扱う卒業論文では、分析の妥当性も問われます。基礎を固めておくと、卒論の質にも影響します。

必要になってから慌てるより、早めに触れておく方が負担は小さくなります。

04つまずく典型的な箇所

多くの人が同じところで止まります。

1記号の意味が分からない説明が省略される
2定義が抽象的具体例が浮かばない
3証明の流れが追えない論理の展開に慣れない
4高校の前提が抜けている既習とされている内容
5計算が追いつかない練習量の不足

つまずく箇所には、一定の共通性があります。最も多いのが記号の意味が分からないまま進んでしまうことです。

大学の数学では、記号の説明が簡潔に済まされることがあります。一度聞き逃すと、その後の式がすべて読めなくなります。

また、高校の内容が既習として扱われることも多くあります。履修していない範囲や忘れている範囲があると、そこが穴になります。

つまずいた箇所は、記録しておくと後で役立ちます。同じ箇所で何度も止まっていることに気づけます。

記号の意味が分からないまま進むのが、最も多い失敗です。その回のうちに確認してください。

05分からない地点を特定する

これが最初にやるべきことです。

11. ノートを遡るどこまで理解できていたか
22. 境目を見つける分かる/分からないの境界
33. その回を確認何が扱われていたか
44. 必要な前提を洗う知らない記号・概念

数学でつまずいたとき、「全部分からない」と感じることがあります。しかし実際には、どこかに分かる/分からないの境目があります。

ノートを遡って、「ここまでは追えていた」という地点を探してください。そこが出発点になります。

この作業を飛ばして最初から復習しようとすると、時間がかかりすぎて挫折します。境目を特定できれば、戻る範囲は思ったより狭いことがほとんどです。

境目を探す作業は、時間をかける価値があります。ここを飛ばすと、無駄な範囲まで復習することになります。

境目が分からないときは、教科書の章立てをたどると見つけやすくなります。

06どこまで戻るか

必要な分だけ戻ります。

1記号が分からないその記号が出た回
2定義が曖昧定義が示された回
3高校の内容が抜けている該当する分野
4計算ができない基本の練習から

戻る範囲は、つまずきの種類によって変わります。記号が分からないだけなら、その記号が導入された回に戻れば済みます。

高校の内容が抜けている場合は、該当分野の高校の教科書や参考書に戻るのが最短です。恥ずかしいことではなく、最も効率的な方法です。

この章の要点
  • 重要なのは、必要な分だけ戻ることです。不安から最初まで戻ると、時間が足りなくなります。
  • 戻ることに抵抗を感じる必要はありません。基礎が固まれば、その後の進みは速くなります。
  • 高校の教科書に戻ることを、遠回りだと感じる必要はありません。前提が揃えば理解は速くなります。

07定義を大切にする

すべての出発点です。

1定義を書き写す正確に覚える
2言葉で説明してみる理解の確認
3具体例を作る抽象を具体に落とす
4条件を確認する「〜のとき」の部分

大学の数学では、定義がすべての出発点になります。定義が曖昧なまま先に進むと、必ずどこかで行き詰まります。

有効なのは、定義を自分の言葉で説明してみることです。説明できなければ、理解できていない証拠です。

もう一つが具体例を作ることです。抽象的な定義も、具体例が一つあれば意味がつかめます。「この定義に当てはまるものは何か」を考えてみてください。

定義を書き写すときは、条件の部分も省かないでください。「〜のとき」という限定が重要な意味を持ちます。

定義を覚えることと、意味を理解することは別です。両方を意識してください。

08証明の読み方

一行ずつ確認します。

1何を示すのか確認ゴールを把握
2一行ずつ追うなぜそう言えるか
3使われた定理を確認根拠を特定
4飛ばさない「明らか」の部分も
5自分で書いてみる再現できるか

証明を読むときは、まず「何を示そうとしているのか」を確認してください。ゴールが分からないまま読むと、途中で迷子になります。

次に、一行ずつ「なぜそう言えるのか」を確認します。飛ばしたくなる箇所ほど、実は理解の鍵であることが多いものです。

最後に、自分で書いてみてください。読んで分かったつもりでも、書けなければ理解できていません。この確認が試験対策にもなります。

証明が追えないときは、具体的な数値を入れて確認してみるのも有効です。抽象的な議論が具体化されます。

証明を書き写すだけでは身につきません。何も見ずに再現できるかを確認してください。

09計算練習の位置づけ

軽視できません。

1理解の確認できるかどうかで分かる
2定着手を動かすと残る
3試験対策計算問題が出ることも
4時間の短縮速くなれば余裕が生まれる

大学の数学は論理が中心ですが、計算練習が不要になるわけではありません。むしろ、計算ができないと証明の途中で止まります。

練習の効果は、理解の確認にもあります。「分かったつもり」でも、実際に計算すると詰まることがあります。

教科書の例題や演習問題を、解答を見ずに一度やってみる——この習慣が最も確実です。授業で扱った内容をその週のうちに手を動かしてください。

計算練習は、短時間でも毎日続ける方が効果的です。まとめてやるより定着します。

手を動かす時間は、週に決まった枠を確保すると続きます。

10授業前の準備

前回の復習が最も効きます。

1前回のノートを見る5〜10分
2定義を確認する出てきた記号・用語
3今回の範囲を見る教科書の該当箇所
4分からない箇所を控える質問の準備

数学の授業では、前回の内容を前提に進みます。そのため、授業前に前回のノートを見るだけで、理解度がまったく違います。

時間は5〜10分で十分です。前回出てきた記号と定義を確認しておけば、その日の説明が読めるようになります。

教科書の該当箇所に目を通せるなら、さらに効果的です。全部理解する必要はなく、何が扱われるかを知っておくだけで構いません。

授業前の5分は、通学中でも確保できます。ノートを開くだけの作業なので、場所を選びません。

前回の内容を思い出せない状態で授業に出ると、その日の内容も入りません。5分の確認が効きます。

11授業後の復習

その週のうちにやります。

1ノートを読み返す分からない箇所を特定
2教科書で補う省略された説明
3例題を解く手を動かす
4疑問を整理する質問の準備

数学は放置すると取り返しがつかない科目です。分からない箇所をその週のうちに処理しないと、次の週にはさらに分からなくなります。

復習で重要なのは、「分からない箇所を特定する」ことです。すべてを完全に理解する必要はありませんが、何が分からないかは把握しておく必要があります。

教科書は、授業で省略された説明を補うのに有効です。授業と教科書を照らし合わせると、理解が進むことがよくあります。

復習の時間が取れない週もあります。その場合でも、分からない箇所に印をつけるだけはやっておいてください。

12ノートの取り方

数式は手書きが有利です。

1定義に印をつける後から探しやすく
2式の変形を省かない途中も書く
3なぜそうなるかを書く口頭の説明
4分からない箇所に印復習の出発点
5余白を残す後から補足できる

数式が多い科目では、手書きが圧倒的に速いのが実情です。記号や図を自由に書けるためです。

意識したいのが、式の変形を省かないことです。板書で省略されていても、後から見て追えるように書いておくと復習が楽になります。

「なぜそうなるか」の口頭説明も、可能な限り書き留めてください。式だけでは、後から意味が分からなくなります。ノートの取り方は大学の授業のノートの取り方|手書き・PC・タブレットを比較で扱っています。

ノートは後から見返すことが前提です。その場で理解できなくても、記録があれば後で追えます。

13参考書の選び方

説明の仕方が違うだけで分かることがあります。

1教科書より易しいもの入門書から
2説明が丁寧なもの行間が少ない
3例題が多いもの手を動かせる
4図が多いもの直感的に理解できる
5複数を比べる図書館で見比べる

教科書の説明で分からない場合、別の本を読むと理解できることがよくあります。説明の順序や言葉が違うだけで、腑に落ちることがあるのです。

おすすめは、図書館で複数の入門書を見比べることです。買う前に中身を確認できます。図書館の使い方は大学図書館の使い方|貸出・取り寄せ・学習スペースの活用で扱っています。

選ぶ基準は「行間が少ないこと」です。途中の式変形が省略されていない本の方が、独学には向いています。

参考書は、1冊に絞る必要はありません。分野によって使い分けても構いません。

参考書は借りて試してから買うと失敗が減ります。合わない本を買っても使いません。

14統計科目の特徴

数学とは性質が違います。

1手順があるやり方が決まっている
2ソフトウェアを使う計算は機械が行う
3解釈が重要結果の意味を読む
4用語が多い覚える量がある
5実用性が高い卒論・実務で使う

統計は、純粋な数学とは性質が違います。理論の証明よりも、手順に沿って分析し、結果を解釈することが中心になる科目が多くあります。

そのため、数学が苦手でも統計は乗り切れることがあります。計算はソフトウェアが行うため、求められるのは「どの手法を使うか」と「結果をどう読むか」です。

ただし用語が多いのが特徴です。似た言葉が次々に出てくるので、用語の整理が鍵になります。一覧を作っておくと混乱しません。

統計の用語は、日常語と意味が違うことがあります。言葉の定義を正確に押さえてください。

統計の用語は、似た言葉が多く混同しやすいものです。表にまとめて整理してください。

15ソフトウェアを使う科目

操作の習得が中心になります。

1環境を整える指定のソフトを準備
2操作を練習する授業で扱った手順
3結果を保存する再現できるように
4エラーに慣れるよくある原因を知る
5大学の環境を確認学内で使える場合も

統計やデータ分析の科目では、ソフトウェアの操作が中心になることがあります。この場合、数学的な理解より操作の習熟が成績を左右します。

大切なのは、授業で扱った手順を自分で再現してみることです。見ているだけでは操作は身につきません。

自分の端末に導入が必要な場合は、早めに環境を整えてください。授業が始まってから準備すると、序盤の内容を逃します。大学の設備で使える場合もあるので、確認してみてください。

ソフトウェアの操作は、繰り返すうちに慣れます。最初は手順を書き写しながら進めてください。

操作を覚えるだけでなく、何をしているのかも理解しておくと、結果の解釈ができます。

16質問に行く

最も効果の大きい行動です。

1どこまで分かるか伝える説明が的確になる
2具体的に聞くこの式のこの部分
3早い段階で行く遅れが小さいうちに
4ノートを持っていくその場で確認できる

数学のつまずきは、質問すれば数分で解決することが多いものです。一人で何時間も悩むより、はるかに効率的です。

聞くときは、「どこまで分かっていて、どこから分からないか」を伝えてください。「全部分かりません」では、相手も答えようがありません。

数学の教員は、初学者がどこでつまずくかを熟知しています。その箇所を伝えれば、的確な説明が返ってきます。遠慮する必要はありません。

質問は、授業の直後が最も聞きやすいタイミングです。その場で疑問が残っていることを伝えてください。

質問できる相手を一人でも確保しておくと、つまずいたときの立ち直りが速くなります。

17一人で抱えない

教え合うと定着します。

1友人と一緒に解く詰まる箇所を共有
2説明してみる理解が深まる
3分からない箇所を聞く視点が変わる
4学習支援の窓口設置している大学も

数学は一人で抱えると苦しくなる科目です。同じ授業を受けている友人と一緒に取り組むと、詰まる箇所を共有できます。

特に効果的なのが、人に説明してみることです。説明しようとすると、自分の理解の穴が見えます。教える側の方が理解が深まるのは、このためです。

大学によっては、数学や統計の学習を支援する窓口が設置されています。上級生や大学院生が相談に乗ってくれる制度がある大学もあります。

一緒に勉強する相手は、理解度が近い人の方が話しやすいこともあります。無理に上位の人に合わせなくて構いません。

教え合いは、教える側の理解が最も深まります。分かる箇所は積極的に説明してみてください。

18試験対策の考え方

範囲と形式を先に把握します。

1出題の形式計算か証明か
2持ち込みの可否電卓・資料
3範囲どこまで出るか
4配点の傾向基本問題の割合
5過去の傾向分かる場合

数学の試験対策では、形式の把握が最優先です。計算問題中心なのか、証明を書かせるのかで、準備がまったく違います。

電卓や資料の持ち込みが認められる科目もあります。認められるなら、資料を整理しておくことが対策になります。

そして、基本問題を確実に取る方針が有効です。応用問題に時間をかけるより、定義と基本の計算を固める方が点数につながります。

試験の形式が分からない場合は、担当教員に質問できます。多くの場合、答えてもらえます。

基本問題を確実に取る方針は、消極的な選択ではありません。配点の多くは基本部分にあります。

19単位を確保する現実的な方針

完全な理解を目指さなくて構いません。

1合格条件を確認何が求められるか
2出席を確保点数になる場合
3課題を必ず出す提出だけで点になることも
4基本問題を固める応用より優先
5早めに相談厳しいと感じたら

数学が苦手な人にとって、「完全に理解する」ことを目標にすると挫折します。まずは単位を確保することを目標にしてください。

そのために有効なのが、合格条件の確認です。出席や課題の提出が評価に含まれるなら、そこを確実に取ることで余裕が生まれます。

試験では、基本問題を確実に取る方針が現実的です。すべてを解こうとせず、確実に解ける問題から取り組んでください。

単位を確保することを目標にするのは、後ろ向きな選択ではありません。まず土台を確保してから深めればよいのです。

合格条件を知らないまま対策すると、力を入れる場所を誤ります。まず条件の確認からです。

20相談できる窓口

支援の仕組みがあります。

1担当教員内容のつまずき
2学習支援の窓口設置している大学も
3図書館参考書を探す
4教務課履修・単位の相談
5先輩科目の傾向

数学や統計のつまずきは、相談すれば解決に近づくことがほとんどです。担当教員のほか、学習支援の窓口を設けている大学もあります。

参考書選びで迷ったら、図書館で相談するのも有効です。その分野の入門書を紹介してもらえることがあります。

どうしても厳しい場合は、履修の面での相談もできます。早めに動けば選択肢があります。

相談の結果、履修そのものを見直す判断になることもあります。それも一つの解決です。

相談した内容は記録しておくと、後で同じ疑問が出たときに確認できます。教わった説明を自分の言葉で書き直しておくと、理解も定着します。

21よくある質問

高校の数学が苦手でした。大学でついていけますか?

高校と大学では求められる力が違うため、一概には言えません。高校の計算中心から、定義と論理の積み上げへと性質が変わるので、高校で苦手だった人が大学で伸びることもあります。ただし高校の内容が既習として扱われることも多いので、抜けている範囲は補う必要があります。

文系なのに数学の授業があります。

経済、心理、社会、教育など、データを扱う分野では数学・統計が必要になります。特に卒業論文で調査やデータ分析を行う場合は避けて通れません。3年生でゼミに入ってから必要になることもあるので、1・2年のうちに基礎を押さえておくと後が楽になります。

授業についていけなくなりました。

まず「分かる/分からない」の境目を特定してください。ノートを遡って、どこまで追えていたかを探します。「全部分からない」と感じても、実際には境目があり、戻る範囲は思ったより狭いことがほとんどです。

先に進めば分かるようになりますか?

なりません。数学は積み上げ式なので、前提が欠けたまま先に進んでも理解できません。分からなくなった地点に戻ることが唯一の方法です。放置すると次の週にはさらに分からなくなります。

教科書の説明が理解できません。

別の本を読むと理解できることがよくあります。説明の順序や言葉が違うだけで腑に落ちることがあるためです。図書館で複数の入門書を見比べてください。選ぶ基準は「行間が少ないこと」、つまり途中の式変形が省略されていない本です。

質問に行くのが気が引けます。

数学の教員は、初学者がどこでつまずくかを熟知しています。一人で何時間も悩むより、質問すれば数分で解決することが多いものです。「どこまで分かっていて、どこから分からないか」を伝えれば、的確な説明が返ってきます。

統計も数学と同じくらい難しいですか?

性質が違います。理論の証明より、手順に沿って分析し結果を解釈することが中心の科目が多く、計算はソフトウェアが行います。そのため数学が苦手でも統計は乗り切れることがあります。ただし用語が多いので、一覧を作って整理すると混乱しません。

証明が書けません。

まず「何を示そうとしているのか」を確認してください。ゴールが分からないまま読むと迷子になります。次に一行ずつ「なぜそう言えるのか」を確認し、最後に自分で書いてみてください。読んで分かったつもりでも、書けなければ理解できていません。

計算練習は必要ですか?

必要です。大学の数学は論理が中心ですが、計算ができないと証明の途中で止まります。また練習は理解の確認にもなり、「分かったつもり」でも実際に計算すると詰まることがあります。授業で扱った内容は、その週のうちに手を動かしてください。

単位を取るだけでも厳しいです。

「完全に理解する」ことを目標にすると挫折します。まず合格条件を確認し、出席や課題の提出が評価に含まれるならそこを確実に取ってください。試験では基本問題を確実に取る方針が現実的です。厳しいと感じたら早めに教員や窓口に相談しましょう。

22まとめ|戻ることが、最短の道

大学の数学は、高校とは別の科目です。計算中心から、定義と論理の積み上げへ。求められる力が変わります。

「先に進めば分かる」ということはありません。積み上げ式なので、分からなくなった地点に戻ることが唯一の方法です。

まず境目を特定してください。「全部分からない」と感じても、必ずどこかに分かる/分からないの境界があります。戻る範囲は思ったより狭いものです。

定義を大切に、そして手を動かしてください。定義を自分の言葉で説明できるか、例題を解答を見ずに解けるか——この2つが理解の確認になります。

最後に。質問に行くのが、最も効果の大きい行動です。一人で何時間も悩むより、数分で解決します。教員はつまずく箇所を熟知しています。

この記事について:本記事は一般的な学習方法の整理です。開講される科目の内容と難易度、必修かどうか、評価の方法、試験での電卓・資料の持ち込みの可否、使用するソフトウェア、学習支援の窓口の有無は、大学・学部・学科によって異なります。学習の進め方には個人差があり、本記事の方法がすべての人に当てはまるわけではありません。必ず在籍する大学のシラバスと担当教員の指示を確認し、つまずいた場合は担当教員・学習支援の窓口にご相談ください。