BASIC
圧迫を感じたときの基本の4つ
厳しい質問は、あなたを否定するためではなく、考え方や、困ったときの受け答えを見るために聞かれることもあります。次の4つを意識しましょう。
- 1① まず一呼吸おく
強い言葉を言われたら、すぐに言い返さず、一呼吸おきます。「少し考えさせてください」と言ってから答えてもかまいません。感情的にならないことが、いちばんの対策です。
- 2② 否定を受け止めてから答える
「おっしゃるとおり、〇〇の点は足りないと思います」と、まず相手の指摘を受け止めます。そのうえで「ただ、〇〇の点では〜」と自分の考えを続けると、落ち着いた印象になります。
- 3③ 結論から、短く答える
責められていると感じると、言い訳のように長く話してしまいがちです。結論を先に言い、理由を1〜2つにしぼって答えましょう。
- 4④ 分からないこと、できないことは正直に
知らないことを知っているふりをしたり、できない約束をしたりする必要はありません。正直に答えたうえで、どう向き合うかを伝えれば十分です。
TYPES
圧迫に感じやすい質問の5つの型
型が分かると「これは〇〇の型だ」と一歩引いて考えられ、気持ちが落ち着きます。
「それは強みとは言えないですね」「その考えは甘いと思います」など、答えを否定される型です。怒らずに受け止め、別の角度から根拠を足しましょう。
「「ご指摘ありがとうございます。たしかに〇〇の点は足りないと思います。そのうえで、〇〇の経験では〜という結果を出せたので、強みとして生かしたいと考えています。」」
答えるたびに「なぜ?」「それで?」と続けて聞かれる型です。考えの深さや、筋道立てて話せるかを見ていることがあります。分からなくなったら、正直にそう伝えてかまいません。
「「そこまでは考えきれていませんでした。今考えると、〇〇だからだと思います。」」
うなずきやあいづちがなく、無表情で聞かれる型です。面接官の普段のスタイルということもあります。相手の反応に左右されず、最後まで言い切りましょう。
「「以上です。説明が分かりにくい点があれば、補足いたします。」」
「希望の部署に行けなかったら?」「当社に落ちたらどうしますか」など、困る状況を想定して聞かれる型です。前向きに受け止める姿勢を見せましょう。
「「希望と違う部署でも、まずはそこで力をつけたいと考えます。どの仕事でも〇〇の経験は生かせると思うからです。」」
「本当にうちが第一志望?」「ほかの会社に行くんでしょう?」と、志望度を疑うように聞かれる型です。うそをつかず、この会社を志望する理由を具体的に伝えましょう。
「「ほかの会社も受けていますが、〇〇の点で御社に最も魅力を感じています。その理由は〜です。」」
PHRASES
答えにくい質問と、切り返しの例20選
左が質問、右が返し方の例です。そのまま使うより、自分の経験に合わせて言葉を変えて使いましょう。
否定されたとき(5つ)
- 「その程度の経験では、強みとは言えませんね」「ご指摘ありがとうございます。規模は小さいですが、〇〇を自分で考えて改善した点に、私の強みがあると考えています。」
- 「あなたの考えは甘いと思います」「おっしゃるとおり、まだ現場を知らない分、甘い部分があると思います。入社後に〇〇を学び、考えを深めていきたいです。」
- 「その志望動機なら、他社でもいいですよね」「たしかに業界全体に通じる部分もあります。そのうえで御社を選んだのは、〇〇という点が他社にはないと感じたからです。」
- 「うちの仕事には向いていないと思いますよ」「そう見えた点があれば、ぜひ伺いたいです。私は〇〇の経験から、〇〇の仕事には向いていると考えています。」
- 「学生時代、ほかにもっとやれたことがあったのでは?」「振り返ると、〇〇にも挑戦できたと思います。その反省から、今は〇〇に取り組んでいます。」
深掘りが続いたとき(5つ)
- 「なぜ?」「それはなぜ?」と何度も聞かれる「根本には、〇〇を大切にしたいという考えがあります。」(行き着いた価値観で結ぶ)
- 「それで、結局何が言いたいの?」「失礼しました。結論を申し上げますと、〇〇です。」
- 「具体的には?」と続けて聞かれる「具体的には、〇〇の場面で、〇〇を△回行い、〇〇という結果になりました。」(数字や場面で答える)
- 答えが思いつかないところまで掘られた「申し訳ありません、そこまでは考えきれていませんでした。今の考えでは〇〇です。」
- 「その成果は、あなたの力ではないのでは?」「チームで出した成果です。その中で私が担ったのは〇〇の部分で、〇〇を工夫しました。」
意地悪な仮定を出されたとき(5つ)
- 「当社に落ちたら、どうしますか」「ほかの会社も含めて就職活動を続けますが、今は御社に入社することを目指して、全力で臨んでいます。」
- 「希望しない部署に配属されたら?」「まずはその部署で経験を積みたいと考えます。どの仕事でも、〇〇の力は身につくと思うからです。」
- 「すぐに辞めそうに見えますが」「そう見えた点は直していきたいです。私は〇〇を最後までやりきった経験があり、長く働きたいと考えています。」
- 「仕事がつらかったら、どうしますか」「一人で抱えこまず、周りの方に相談しながら、まず原因を整理します。〇〇の経験でも、そうして乗りこえました。」
- 「上司と意見が合わなかったら?」「まず上司の考えの理由を伺います。そのうえで、必要なら自分の意見を根拠と一緒にお伝えします。」
志望度・選考状況を追及されたとき(5つ)
- 「本当に当社が第一志望なんですか」「はい。〇〇という軸で会社を見てきて、その軸に最も合うのが御社だからです。」(第一志望の場合)
- 「ほかの会社のほうが条件はいいですよね」「条件の面だけでなく、〇〇ができる環境を大切にしています。その点で御社に魅力を感じています。」
- 「内定を出したら、その場で決めてもらえますか」「前向きに考えたいと思っています。大切な決断なので、きちんと考えたうえで、なるべく早くお返事いたします。」
- 「ほかに内定はありますか。なぜそこにしないのですか」「1社から内定をいただいています。ただ、〇〇の点で御社への思いが強く、選考を受けさせていただいています。」
- 「当社のことを、あまり調べていないのでは?」「勉強不足の点があれば申し訳ありません。〇〇については調べましたが、ぜひ〇〇について教えていただけますか。」
LINE
答えなくてもよい質問と、そのときの対応
厳しい質問と、聞いてはいけない質問は別のものです。厚生労働省は、本人の適性や能力に関係のない事項を採用選考で把握することは、就職差別につながるおそれがあるとして、企業に配慮を求めています。
| こんな質問 | 考え方 | その場の対応の例 |
|---|---|---|
| 本籍・出生地、家族の職業・学歴・収入など | 本人に責任のない事項として、厚生労働省が挙げているもの | 「選考に関係のあることでしたらお答えします」と、やわらかく確認する |
| 住んでいる家の間取り・種類、生活環境など | 同じく、本人に責任のない事項 | 答えにくい場合は、無理に答えなくてよい |
| 宗教、支持政党、尊敬する人物、愛読書など | 思想・信条にかかわる、本来自由であるべき事項として挙げられているもの | 「私の仕事への考え方としては〇〇です」と、仕事の話に戻す |
| 恋人の有無、結婚・出産の予定、容姿のこと | セクシュアルハラスメントにあたるおそれのある質問 | 答えず、面接後に大学のキャリアセンターに相談する |
| 大声でどなる、人格を否定する言葉を言われる | 厳しい質問の範囲をこえた言動 | 無理に面接を続けなくてよい。あとで必ず相談する |
その場ではうまく対応できなくても、自分を責めないでください。日時・面接官・言われたことをメモしておくと、相談するときに役立ちます。
DO & DON'T
圧迫面接で、やりがちなこと
こうする
- 一呼吸おいてから、結論を先に答える
- 指摘は「ご指摘ありがとうございます」と受け止める
- 分からないことは正直に伝え、今の考えを話す
- 最後まで、ていねいな言葉づかいを続ける
- 面接後に、言われたことと自分の答えをメモする
これはしない
- 強い言葉に反論して、言い合いになる
- 黙りこんで、何も答えなくなる
- その場をおさめるために、うそや守れない約束をする
- 否定されたことを、自分のすべてが否定されたと受け止める
- 明らかに不適切な質問や言動を、一人で抱えこむ
CHECK
面接の前と後のチェックリスト
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POINT
面接は、あなたが会社を見る場でもある
FAQ
よくある質問
圧迫面接は、わざとやっているのですか?
企業によって違うので、一概には言えません。困ったときの受け答えを見るために、あえて厳しく聞く場合もあると言われますが、面接官の普段の話し方が厳しいだけのこともあります。どちらの場合でも、落ち着いて答えることが大切です。
圧迫面接をされたら、落ちたということですか?
そうとは限りません。厳しい質問をされたことと、結果は必ずしも関係しません。最後まで落ち着いて答えることに集中しましょう。
面接中に泣きそうになりました。どうすればいいですか?
「失礼しました。少しお時間をいただけますか」と伝えて、一呼吸おいてかまいません。涙が出たからといって、それだけで結果が決まるとは限りません。気持ちが落ち着いたら、続きを答えましょう。
家族のことや恋人のことを聞かれたら、答えないといけませんか?
答えなくてもかまいません。本人の適性や能力に関係のない質問は、厚生労働省が採用選考で配慮を求めているものです。やわらかく話を戻し、面接後に大学のキャリアセンターへ相談しましょう。
ひどいことを言われました。どこに相談すればいいですか?
まずは大学のキャリアセンターに相談しましょう。いつ、誰に、何を言われたかをメモしておくと、伝えやすくなります。気持ちがつらいときは、学生相談室など、大学の相談窓口も利用してください。
圧迫面接をする会社には、入らないほうがいいですか?
一度の面接だけで決めつけず、説明会やOB・OG訪問で聞いた社員の様子もあわせて判断しましょう。そのうえで、合わないと感じるなら、選考を辞退するのも一つの判断です。
NEXT
あわせて使いたいテクニック
出典:mhlw.go.jp/www2/topics/topics/saiyo/saiyo1.htm
このページは Campi 編集部が作成しました(2026年10月24日更新)。例文は、自分の言葉と状況に合わせて書きかえて使ってください。企業から案内がある場合は、その指示を優先してください。