大学・キャンパス 更新 2026.09.09 この記事にはPRを含みます

OB訪問とは?大学生が社会人に話を聞く方法と流れ

結論

OB訪問は「選考のため」ではなく「知らない仕事を知るため」に使ってください。相手の探し方は①大学のキャリアセンター(名簿がある場合) ②ゼミ・研究室・サークルの先輩 ③家族や知人の紹介 ④サービスを使うの順で検討するのが安全です。①〜③は無料で、相手の素性も確かです。依頼するときは「誰か・何を聞きたいか・所要時間」を明示し、当日は時間を守り、聞くことを準備していく。そしてお…

20分読み終わるまで
20章見出し
CCampi編集部(執筆)・公開 2026.09.09
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OB訪問とは、大学の卒業生など、実際に働いている社会人に話を聞くことです。

就活の文脈で語られることが多いのですが、本来の価値は「選考対策」ではありません。最大の価値は、知らなかった仕事の存在を知れることです。

ただし、ハードルが高く感じられるのも事実です。誰に、どうやって頼むのか。何を話せばいいのか。ここで止まる人が多い。

この記事では、相手を見つけるところから、当日を終えてお礼を送るまでの流れを、順を追って整理します。

PR・広告について:この記事にはアフィリエイト広告(リンク経由の申込で運営者が報酬を得る場合があるリンク)が含まれます。各サービスの内容・対象・利用条件は提供元によって異なり、変更されることがあります。利用前に必ず公式情報をご確認ください。本記事は就職・選考の結果を保証するものではありません。

この記事を7枚で

1 / 7
OB訪問とは何か本当の価値はどこ…よくある誤解いつやるのがいいか相手の探し方4つこの記事

この記事の流れ

OB訪問とは?大学生が社会人に話を聞く方法と流れ

OB訪問は「選考のため」ではなく「知らない仕事を知るため」に使ってください。

1
説明会企業が公式に行う。一対多
2
面接選考の一部
3
インターン実際に働く
4
OB訪問個人的に話を聞く

OB訪問とは何か

定義を整理します。

OB訪問は、大学の卒業生など、実際に働いている社会人に会って話を聞くことです。OG訪問と呼ばれることもあります。最大の特徴は、「個人的に話を聞ける」ことです。

1
選考で有利になる知らない仕事を知れる
2
内部情報が手に入る働く実感がわかる
3
推薦してもらえる判断の材料が増える
4
—合わないとわかることもある

ポイント2

本当の価値はどこにあるか

この記事の核心です。「知らない仕事を知れる」——これが最大の価値です。

1
選考に直結する企業・制度によって扱いが異なる
2
やらないと不利必須ではない
3
3年生からやるもの1・2年でも意味がある
4
志望企業だけ訪問する知らない業界こそ価値がある

よくある誤解

先に誤解を解いておきます。

「選考に直結する」——ここは正確に理解してください。OB訪問の扱いは、企業によって異なります。選考と完全に切り離している企業もあれば、接点として記録される場合もあります。

1
1・2年知らない仕事を知る
2
3年前半関心のある分野を絞る
3
3年後半具体的な仕事内容を知る
4
選考期相手も忙しい。配慮が必要

ポイント4

いつやるのがいいか

時期の考え方を整理します。「選考期は相手も忙しい」——配慮が必要な点です。

1
大学のキャリアセンター
2
ゼミ・研究室・サークルの先輩
3
家族・知人の紹介
4
サービスを使う

ポイント5

相手の探し方4つ

方法を、安全度と手軽さの順に示します。①〜③を先に検討してください。

1
定義を整理します。OB訪問とは何か
2
本当の価値はどこにあるか
3
先に誤解を解いておきます。よくある誤解
4
いつやるのがいいか

まとめ

この記事の要点

相手の探し方は①大学のキャリアセンター(名簿がある場合) ②ゼミ・研究室・サークルの先輩 ③家族や知人の紹介 ④サービスを使うの順で検討するのが安全です。①〜③は無料で、相手の素性も確かです。

記事を読む

01OB訪問とは何か

定義を整理します。

OB訪問は、大学の卒業生など、実際に働いている社会人に会って話を聞くことです。OG訪問と呼ばれることもあります。

1説明会企業が公式に行う。一対多
2面接選考の一部
3インターン実際に働く
4OB訪問個人的に話を聞く

最大の特徴は、「個人的に話を聞ける」ことです。

説明会では聞けないことが聞けます。大変なこと、思っていたのと違ったこと、1日の実際の過ごし方。

  • 公式には出てこない話が聞ける
  • 自分の状況に合わせて質問できる
  • 1対1なので深く聞ける
  • 相手の個人的な意見が聞ける
  • ただし、その人1人の経験である

「その人1人の経験である」——これは常に意識してください。

同じ会社でも、部署や年次や本人の性格で、見え方は変わります。1人の話を、会社全体の事実だと思わないでください。

だから、複数の人に会うほうが正確です。

02本当の価値はどこにあるか

この記事の核心です。

1選考で有利になる知らない仕事を知れる
2内部情報が手に入る働く実感がわかる
3推薦してもらえる判断の材料が増える
4—合わないとわかることもある
5—相談できる人ができる
この章の要点
  • 「知らない仕事を知れる」——これが最大の価値です。
  • 学生が名前を知っている仕事は、世の中のごく一部です。そして知らない仕事は、選べません。
  • 実際に働いている人に会うと、「そんな仕事があるのか」という発見があります。
  • その人の仕事の中身:1日の流れ
  • 関わる他の職種:周辺の仕事が見える
  • その業界の構造:誰が何をしているか
  • 入る前と後のギャップ
  • 自分に合いそうか、合わなそうか

「合わないとわかる」——これも重要な成果です。

憧れていた仕事が、話を聞いて「自分には合わない」とわかる。これは失敗ではなく、判断ができたということです。

入ってから気づくより、はるかにいい。

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03よくある誤解

先に誤解を解いておきます。

1選考に直結する企業・制度によって扱いが異なる
2やらないと不利必須ではない
33年生からやるもの1・2年でも意味がある
4志望企業だけ訪問する知らない業界こそ価値がある
5数が多いほどいい中身が重要
6特別な準備が必要基本的な礼儀だけでいい

「選考に直結する」——ここは正確に理解してください。

OB訪問の扱いは、企業によって異なります。選考と完全に切り離している企業もあれば、接点として記録される場合もあります。

ただし、「訪問すれば有利になる」と考えて臨むのは、あまり良い態度ではありません。

  • 相手は時間を使ってくれている
  • 見返りを求める態度は伝わる
  • 純粋に知りたいことを聞くほうが、良い話が聞ける
  • 結果として印象も良くなる
  • 選考の話は、相手から出れば聞く程度に

そして、「1・2年でも意味がある」。

むしろ1・2年のほうが、純粋に「知る」ために聞けます。選考が近いと、どうしても評価を意識してしまう。

時間に余裕がある1・2年のうちに、いろいろな仕事の話を聞いておくのは、有効な使い方です。

04いつやるのがいいか

時期の考え方を整理します。

11・2年知らない仕事を知る
23年前半関心のある分野を絞る
33年後半具体的な仕事内容を知る
4選考期相手も忙しい。配慮が必要
この章の要点
  • 「選考期は相手も忙しい」——配慮が必要な点です。
  • 就活の時期は、社会人側にも依頼が集中します。断られることも増えます。
  • だから、早い時期に動くほうが、相手も余裕があります。
  • 相手の繁忙期を避ける:業界によって違う
  • 余裕を持って依頼する:直前は避ける
  • 候補日を複数出す:相手が選べる
  • 短時間で設定する:30分〜1時間程度
  • 断られても気にしない
この章の要点
  • 「短時間で設定する」——これが依頼を受けてもらいやすくするコツです。
  • 「1時間ほど」と言われるより、「30分ほど」のほうが、引き受けやすい。
  • そして実際、30分でもかなりの話が聞けます。質問を絞っておけば十分です。

05相手の探し方4つ

方法を、安全度と手軽さの順に示します。

順 方法 特徴
① 大学のキャリアセンター 無料。大学が仲介。安全度が高い
② ゼミ・研究室・サークルの先輩 無料。関係がある
③ 家族・知人の紹介 無料。素性が確か
④ サービスを使う 相手の幅が広い

①〜③を先に検討してください。

理由は、無料であること、そして相手の素性が確かであることです。

  • 大学が関わる仕組みは、一定の確認を経ている
  • 知っている先輩なら、関係がすでにある
  • 紹介なら、間に人がいる
  • いずれも費用がかからない
  • ④は、①〜③で見つからない場合に
この章の要点
  • ④のサービスも有用ですが、注意点があります。
  • 相手が誰かわからない状態で会うことになるため、安全面の確認が必要です。後の章で扱います。
  • そして、順番を守る合理的な理由があります。

大学の卒業生は、同じ大学の後輩として話を聞いてくれる可能性が高い。共通の話題もあり、相手も答えやすい。

06①大学の制度を使う

最初に確認すべき方法です。

1卒業生名簿OB訪問用に整備されていることがある
2キャリアセンターの紹介職員が仲介
3OB・OG懇談会大学が開催する場
4学部・学科の同窓会つながりがある
5ゼミ・研究室のOB会より近い関係
6大学のイベント卒業生が来る場合

「卒業生名簿」が整備されている大学があります。

OB訪問を希望する学生に対して、連絡可能な卒業生の情報を提供する制度です。

  • キャリアセンターに聞いてみる:まず確認
  • 利用の条件を確認:学年、手続きなど
  • 連絡方法のルールを守る
  • 職員に相談できる:依頼文の書き方など
  • 制度の有無・内容は大学によって異なる
この章の要点
  • 「職員に相談できる」——これが大きな利点です。
  • 依頼文の書き方、当日の進め方、質問の内容。キャリアセンターの職員は、これらの相談に慣れています。
  • そして、これは無料です。すでに学費に含まれている資源です。

制度の有無、利用条件、対象学年は大学によって異なります。必ず在籍する大学のキャリアセンターにご確認ください。

07②身近な先輩に頼む

最も現実的な方法です。

1ゼミ・研究室の先輩最も頼みやすい
2サークル・部活の先輩関係がある
3アルバイト先の先輩日常的な接点
4先輩の知り合い紹介してもらう
5同じ学部の卒業生教員経由で聞ける場合
この章の要点
  • 「ゼミ・研究室の先輩」が最も価値があります。
  • 同じ専攻から、どんな進路に進んだか。これは最も自分に近い実例です。
  • 頼み方を示します。
  • いきなり「OB訪問させてください」と言わなくていい
  • 「今度、お仕事の話を聞かせてもらえませんか」で十分
  • 連絡が取れるなら、直接聞く
  • 連絡先を知らないなら、教員や共通の知人に聞く
  • 断られても関係は壊れない

「OB訪問」という言葉を使う必要はありません。

身近な先輩に対しては、「話を聞かせてほしい」で十分伝わります。形式ばると、かえって頼みにくくなります。

そして、教員に聞くという方法があります。

「この分野に進んだ卒業生を知りませんか」と教員に相談する。教員は多くの卒業生と接点があります。紹介してもらえる可能性があります。

08③紹介してもらう

間に人が入る方法です。

1家族・親戚素性が確か
2教員専門分野の人を知っている
3先輩同世代の人脈
4アルバイト先その業界の人
5知人の知人広がりがある

紹介の利点は、間に人がいることです。

  • 相手の素性がわかっている
  • 紹介者が保証している状態
  • 相手も断りにくいが、その分丁寧に対応すべき
  • 何かあれば紹介者に相談できる
  • 紹介者にも結果を報告する

「紹介者にも結果を報告する」——これは必ずやってください。

紹介してくれた人は、あなたと相手の両方に責任を感じています。「無事お話を伺えました。ありがとうございました」と伝えるだけで、次も紹介してもらいやすくなります。

そして、「相手も断りにくい分、丁寧に」。

紹介経由だと、相手は断りにくい立場にあります。だからこそ時間を守る、準備していく、お礼を送る——基本を徹底してください。

失礼があれば、紹介者の顔にも関わります。

09④サービスを使う

OB訪問を仲介するサービスがあります。

1相手の幅が広い大学の枠を超える
2探しやすい業界や職種で検索
3手続きが整っている依頼の形式がある
4記録が残るやりとりがサービス上
5相手が誰かは自分で確認注意が必要
この章の要点
  • 利点は、大学の枠を超えて相手を探せることです。
  • 自分の大学に卒業生がいない業界でも、話を聞ける可能性があります。
  • 利用する場合の確認点を挙げます。
  • 運営会社が明確か
  • 利用は無料か:条件を確認
  • 相手の身元確認の仕組みがあるか
  • やりとりはサービス内で行う:記録が残る
  • トラブル時の相談先があるか
この章の要点
  • 「やりとりはサービス内で行う」——これは守ってください。
  • 外部の連絡先に移ると、記録が残らず、運営に相談することもできなくなります。
  • そして、安全面の注意は次の章で詳しく扱います。これは必ず読んでください。

各サービスの内容・対象・利用条件・身元確認の仕組みは提供元によって異なり、変更されることがあります。必ず公式情報および利用規約をご確認ください。

10依頼の仕方

連絡の基本を整理します。

1名乗る大学・学部・学年・氏名
2どこで知ったか書く名簿、紹介、サービスなど
3目的を書く何を聞きたいのか
4所要時間を示す30分程度など
5候補日を複数出す相手が選べる
6相手の都合を優先する合わせる姿勢
7簡潔に書く長すぎない
この章の要点
  • 「目的を書く」が最も重要です。
  • 「お話を伺いたいです」だけでは、相手は何を話せばいいかわかりません。
  • 「◯◯の仕事に関心があり、実際の業務内容を伺いたい」のように、具体的に書いてください。
  • 何に関心があるか
  • なぜその人に聞きたいのか
  • 特に聞きたいことを1〜2つ
  • 相手が準備できる状態にする
  • 長すぎない:要点を整理

「なぜその人に聞きたいのか」——これがあると、印象が変わります。

誰にでも送っている定型文か、自分に宛てて書かれたものかは、読めばわかります。

「同じ学部の出身と伺い」「◯◯の業務に携わられていると知り」——一言でいいので、その人を選んだ理由を書いてください。

11依頼文に書くこと

構成の型を示します。

1件名用件と名前がわかるように
2宛名会社名・氏名
3名乗り大学・学部・学年・氏名
4経緯どこで知ったか
5依頼お話を伺いたい旨
6目的何を聞きたいか
7所要時間30分程度など
8候補日時複数、幅を持って
9形式の希望オンライン可など
10締め・連絡先簡潔に

「候補日時を複数、幅を持って」——相手が選びやすくなります。

1つだけ提示すると、都合が合わなければやりとりが増えます。

  • 3〜5つの候補を出す
  • 時間帯にも幅を持たせる
  • 「ご都合の良い日時をお知らせください」も添える
  • 相手の勤務時間を考慮する:平日の日中は業務中
  • 直前の日程は避ける:1〜2週間先から

「相手の勤務時間を考慮する」——配慮が必要な点です。

平日の日中は、相手は仕事をしています。就業後や昼休み、休日を候補に入れると、受けてもらいやすくなります。

ただし、休日を指定するのは相手の私的な時間を使わせることになります。「ご都合のよい時間で」と相手に委ねるのが丁寧です。

そして、返信は早く。相手から日程の連絡が来たら、できるだけ早く返してください。

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12当日までの準備

やっておくことを挙げます。

1会社について調べる公式サイトは最低限見る
2質問を用意する5〜10個
3調べればわかることは聞かない時間の無駄になる
4場所と時間を確認遅刻しない
5持ち物を準備筆記用具、メモ
6服装を決める清潔感があれば十分
7連絡先を控える遅れる場合の連絡用
この章の要点
  • 「調べればわかることは聞かない」——これが最も重要な準備です。
  • 事業内容、設立年、拠点。これらは公式サイトを見ればわかります。
  • それを聞くと、「調べてきていない」と伝わり、相手の時間も無駄になります。
  • 公式サイトを見る:最低限
  • その人の職種について調べる
  • 業界の基本を調べる
  • 「調べたうえで、わからなかったこと」を聞く
  • 準備した質問はメモに書いていく

「調べたうえで、わからなかったこと」——これが良い質問です。

「公式サイトで◯◯と拝見しましたが、実際にはどのような業務なのでしょうか」——この形なら、調べたことも伝わり、聞きたいことも明確です。

質問の具体的な内容は、別の記事で詳しく扱っています。

13当日の流れ

基本的な進み方です。

1到着5〜10分前に着く
2挨拶名乗る、時間をもらった礼
3自己紹介簡潔に。長く話さない
4質問準備したものから
5メモを取る一言断ってから
6時間を意識する予定の時間で切り上げる
7お礼その場で伝える
この章の要点
  • 「予定の時間で切り上げる」——最も守るべき点です。
  • 30分と伝えたなら、30分で終わるようにしてください。
  • 相手が「まだ大丈夫」と言えば続けてもいいですが、こちらから延ばさない。これが基本的な礼儀です。
  • 残り時間を意識する:時計を確認
  • 聞きたいことの優先順位をつけておく
  • 時間になったら「お時間ですので」と切り出す
  • 相手が続けてくれるなら、感謝して続ける
  • 延長しても、相手の都合を確認する

そして、「自己紹介は簡潔に」。

限られた時間を、自分の話で使わないでください。相手の話を聞くための時間です。

「メモを取る」ときは、「メモを取らせていただいてもよろしいでしょうか」と一言断ってください。録音は、必ず許可を得てからにしてください。無断での録音は避けるべきです。

14場所と形式

どこで会うかの考え方です。

1オンライン移動不要。安全度も高い
2相手の会社職場の雰囲気がわかる
3カフェなど公共の場所を選ぶ
4大学来てもらう場合
5飲食を伴う場後述の注意
この章の要点
  • 「オンラインが最も手軽で安全」です。
  • 移動の時間も交通費もかからず、記録も残しやすい。相手にとっても負担が小さい。
  • 対面の場合の注意点を挙げます。
  • 公共の場所を選ぶ:人目のある場所
  • 相手の会社なら安心度は高い
  • 飲食代は自分の分を払う準備をしておく
  • 誰かに行き先を伝えておく
  • 個室や密室は避ける

「飲食代」について。

相手が出してくれることもありますが、自分の分を払う準備はしておいてください。そして出してもらった場合は、お礼で必ず触れる。

「個室や密室は避ける」——これは安全のための原則です。次の章で詳しく扱います。

15安全に関する注意

必ず読んでほしい章です。

OB訪問を口実とした不適切な行為が問題になった事例が、過去に報じられています。

避けるべき状況 理由
夜間の飲食を伴う場 断りにくい状況になり得る
個室・密室 人目がない
相手の自宅・自室 絶対に行かない
二次会への誘い 断ってよい
私的な連絡先の交換を求められる 応じる義務はない
「選考に有利にする」という話 警戒する

「相手の自宅・自室には絶対に行かない」——例外はありません。

そして、「選考に有利にする」という話には警戒してください。

  • 正規の選考は、個人が左右できるものではない
  • 「特別に」という話には応じない
  • 見返りを求められたら、その場を離れる
  • 断ることに、何の問題もない
  • 不安を感じたら、理由を言わずに帰っていい

自分を守るためにやることを挙げます。

  • 昼間の時間帯にする
  • 公共の場所を選ぶ
  • 誰かに行き先と相手を伝えておく
  • やりとりの記録を残す
  • 違和感があれば断る・帰る

「違和感があれば帰っていい」——これを覚えておいてください。

相手が社会人でも、失礼になることを恐れる必要はありません。自分の安全が優先です。

何かあった場合、または不安を感じた場合は、大学のキャリアセンターや学生相談窓口に相談してください。サービス経由なら運営にも報告できます。状況によっては警察相談専用電話(#9110)など公的な相談窓口もあります。詳しくは警察庁など公的機関の情報をご確認ください。

16お礼と、その後

終わった後にやることです。

1その場口頭でお礼
2当日中お礼の連絡を送る
3当日中聞いた話をメモにまとめる
4紹介経由なら紹介者にも報告
5進展があれば報告すると喜ばれる

「お礼は当日中」が基本です。

お礼に書く内容を示します。

  • 時間をもらったことへの感謝
  • 特に印象に残った話を具体的に1つ
  • それを受けて自分がどう考えたか
  • 簡潔に:長文にしない
  • 飲食を出してもらったなら、それにも触れる
この章の要点
  • 「印象に残った話を具体的に1つ」——これがあると、定型文でないことが伝わります。
  • そして、「聞いた話をメモにまとめる」。
  • 当日中にやってください。時間が経つと、細部を忘れます。
  • 聞いた内容
  • 自分がどう感じたか:これが重要
  • 新しく知ったこと
  • 次に確認したいこと
  • 複数訪問したら、比較できる形に

「自分がどう感じたか」は、後の判断材料になります。事実だけでなく、印象も記録してください。

17断られたときの考え方

断られることは普通にあります。

1単純に忙しい最も多い理由
2会社の方針個別対応を認めていない場合
3依頼が集中している時期による
4返信が来ない見落としの可能性も
5個人的な事情こちらにはわからない

「自分が悪いわけではない」ことがほとんどです。

相手には仕事があり、生活があります。断られても気にしないでください。

  • 断られたら、丁寧にお礼を返す:それだけ
  • 食い下がらない
  • 次の人に依頼する
  • 返信がなくても、催促は1回まで
  • 複数に依頼しておくと、止まらない

「複数に依頼しておく」——現実的な方法です。

1人ずつ順に依頼すると、断られるたびに止まります。数人に並行して依頼しておけば、誰かが受けてくれます。

ただし、全員が受けてくれた場合に対応できる範囲にしてください。後から断るのは失礼になります。

そして、断られたときの返信も丁寧に。「またの機会がありましたら」と関係を閉じない形にしておくと、時期が変われば受けてもらえることもあります。

18聞いた話をどう使うか

訪問して終わりではありません。

1選択肢を広げる知らなかった仕事を候補に
2合う・合わないを判断候補から外すのも成果
3次に聞くことを決める疑問が具体化する
4複数を比較する1人の話では判断できない
5選考で話す材料具体性が出る

「複数を比較する」——これが最も重要です。

1人の話は、その人の経験です。同じ会社でも、部署や年次で見え方が違います。

  • 同じ業界で複数人に聞く:共通点が見える
  • 違う業界にも聞く:比較できる
  • 年次の違う人に聞く:時期による違い
  • 共通して言われたことは、確度が高い
  • 人によって違うことは、状況によるもの
この章の要点
  • 「共通して言われたことは確度が高い」——判断の基準になります。
  • そして、「候補から外すのも成果」。
  • 話を聞いて「合わない」と思ったなら、それは有益な情報です。入ってから気づくより、はるかにいい。
  • 選択肢を絞ることも、広げることと同じくらい重要です。
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19よくある質問

OB訪問はやらないと不利ですか?

必須ではありません。ただし最大の価値は「選考で有利になる」ことではなく「知らない仕事を知れる」ことです。学生が名前を知っている仕事は世の中のごく一部で、知らない仕事は選べません。この目的で使うなら、やる意味は大きいと言えます。

相手はどうやって探しますか?

①大学のキャリアセンター(卒業生名簿がある場合)②ゼミ・研究室・サークルの先輩 ③家族や知人の紹介 ④サービスを使う、の順で検討してください。①〜③は無料で相手の素性も確かです。特に大学の制度は、職員に依頼文の書き方まで相談できます。制度の有無は大学によって異なるので確認してください。

1・2年生でもやっていいですか?

むしろ1・2年のほうが、純粋に「知る」ために聞けます。選考が近いと評価を意識してしまいますが、早い時期なら相手にも余裕があり、断られにくい。時間に余裕がある1・2年のうちに、いろいろな仕事の話を聞いておくのは有効な使い方です。

依頼文には何を書きますか?

大学・学部・学年・氏名、どこで知ったか、何を聞きたいか、所要時間(30分程度など)、候補日時を3〜5つ。特に「なぜその人に聞きたいのか」を一言入れてください。誰にでも送っている定型文かどうかは読めばわかります。相手の勤務時間を考慮し、日程は1〜2週間先から提示してください。

当日までに何を準備しますか?

最低限、公式サイトは見てください。事業内容や設立年など「調べればわかること」を聞くと、相手の時間が無駄になります。質問は5〜10個用意し、「調べたうえで、わからなかったこと」を聞く形にしてください。服装は清潔感があれば十分です。

当日で気をつけることは?

予定の時間で切り上げることです。30分と伝えたなら30分で終わる。相手が「まだ大丈夫」と言えば続けてもいいですが、こちらから延ばさない。自己紹介は簡潔にして、相手の話を聞く時間に使ってください。メモは一言断ってから、録音は必ず許可を得てからにしてください。

安全面で注意することはありますか?

あります。夜間の飲食を伴う場、個室・密室は避け、相手の自宅・自室には絶対に行かないでください。昼間の公共の場所を選び、誰かに行き先と相手を伝え、やりとりの記録を残してください。「選考に有利にする」という話には警戒し、違和感があれば理由を言わずに帰っていい。何かあれば大学のキャリアセンターや学生相談窓口に相談してください。

お礼はどうすればいいですか?

当日中に送ってください。内容は、時間をもらったことへの感謝、特に印象に残った話を具体的に1つ、それを受けて自分がどう考えたか。簡潔で構いません。具体的な話に触れることで、定型文でないことが伝わります。紹介経由なら、紹介者にも「無事伺えました」と報告してください。

断られたらどうすればいいですか?

丁寧にお礼を返して、次の人に依頼してください。食い下がらないこと。断られる理由の多くは単純に忙しいことで、自分が悪いわけではありません。返信がなくても催促は1回までにしてください。数人に並行して依頼しておくと、止まらずに進められます。

聞いた話はどう使いますか?

複数を比較してください。1人の話はその人の経験であり、同じ会社でも部署や年次で見え方が違います。同じ業界で複数人、違う業界にも聞くと、共通して言われることが見えます。それは確度が高い。また「合わない」とわかったなら、それも有益な情報です。入ってから気づくよりはるかにいい。

20まとめ|知るために使う

OB訪問の価値は、選考対策ではなく「知らない仕事を知ること」です。

相手の探し方は、①大学のキャリアセンター ②身近な先輩 ③紹介 ④サービスの順で検討してください。①〜③は無料で、相手の素性も確かです。

依頼するときは、名乗り、目的を書き、所要時間を示し、候補日を複数出す。そして「なぜその人に聞きたいのか」を一言入れてください。

当日は、時間を守り、調べればわかることは聞かず、自己紹介は簡潔に。そしてお礼は当日中に送る。これだけで失礼にはなりません。

安全面は必ず守ってください。昼間・公共の場所・行き先を誰かに伝える。相手の自宅には絶対に行かない。違和感があれば帰っていい。

最後に。1人の話を、会社全体の事実だと思わないでください。複数の人に会って、共通して言われることを探す。そして「合わない」とわかることも、立派な成果です。

この記事について:本記事は一般的な進め方を整理したものであり、就職・選考の結果を保証するものではありません。OB訪問の選考上の扱いは企業によって異なります。各サービスの内容・対象・利用条件・身元確認の仕組みは提供元によって異なり、変更されることがあります。必ず公式情報および利用規約をご確認ください。大学の卒業生名簿やキャリアセンターの紹介制度は、その有無・利用条件・対象学年が大学によって異なります。在籍する大学にご確認ください。訪問時の安全確保は自己の判断で行ってください。トラブルや不安がある場合は、大学のキャリアセンター・学生相談窓口、サービス経由であれば運営、状況によっては警察相談専用電話(#9110)など公的な相談窓口にご相談ください。詳しくは警察庁など公的機関の情報をご確認ください。録音は必ず相手の許可を得てから行ってください。
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