大学・キャンパス 更新 2026.09.13 この記事にはPRを含みます

大学の単位とは?1単位の計算方法と卒業に必要な単位数の仕組み

結論

単位は時間で定義されていて、1単位は45時間の学修が基準です(大学設置基準)。授業に出ている時間だけでなく、予習・復習を含めた時間で計算されるため、授業形態によって同じ1単位でも授業時間が変わります。4年制大学の卒業には124単位以上が必要とされ、その内訳(必修・選択必修・自由)は学科ごとに決まっています。1年で取れる単位数には上限(CAP制)がある大学が多く、後の学年でま…

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22章見出し
CCampi編集部(執筆)・公開 2026.09.13
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「単位」という言葉は入学した日から使うのに、その中身を説明された記憶がない。

高校までは、授業に出て試験を受ければ学年が上がりました。大学では違います。科目ごとに単位が設定され、それを積み上げて卒業要件を満たす——この仕組みを理解しないまま履修を組むと、3年生や4年生になってから足りないことに気づきます。

単位は、実は時間で定義されています。1単位がどれだけの学修を意味するのか、なぜ授業形態によって単位数が違うのか。ここを知ると、「思ったより授業外の勉強が必要」という理由も腑に落ちます。

この記事では、単位の定義、授業形態ごとの違い、卒業に必要な単位数、落としたときの影響、そして自分の単位の確認方法までを整理します。

この記事について:本記事は大学設置基準にもとづく一般的な仕組みの説明です。卒業要件の具体的な内訳、必修科目、履修できる上限、単位の認定条件、再履修の扱いは、大学・学部・学科・入学年度によって異なります。必ず在籍する大学の履修要項(学生便覧)で、自分の学年・学科に適用される規定をご確認ください。

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単位とは何か1単位=45時間の意…授業形態による違い半期15回の授業授業外の学修時間この記事

この記事の流れ

大学の単位とは?1単位の計算方法と卒業に必要な単位数の仕組み

単位は時間で定義されていて、1単位は45時間の学修が基準です(大学設置基準)。

1
意味学修の量を表す単位
2
決まり大学設置基準にもとづく
3
付与の単位科目ごと
4
積み上げ方合格した科目の単位が加算される

単位とは何か

学修の量を数える、共通のものさしです。

大学の単位は、学修の量を数えるための共通のものさしです。科目ごとに「2単位」「1単位」といった値が設定されていて、その科目に合格すると、その分の単位が自分の記録に加算されます。

1
1単位の基準45時間の学修
2
含まれるもの授業時間+授業外の学修
3
2単位の科目90時間の学修に相当
4
根拠大学設置基準

1単位=45時間の意味

単位は、時間で定義されています。

単位の基準は、大学設置基準で1単位あたり45時間の学修と定められています。ここでいう学修には、教室にいる時間だけでなく、予習・復習・課題に使う時間も含まれます。

1
講義・演習15〜30時間
2
実験・実習・実技30〜45時間

授業形態による違い

同じ1単位でも、授業時間が違います。

大学設置基準では、授業の方法によって1単位に必要な授業時間が変わります。講義や演習は15〜30時間、実験・実習・実技は30〜45時間を基準に、大学がそれぞれ定めています。

1
一般的な回数半期15回程度
2
休講の扱い補講が組まれることが多い
3
試験の回授業回数に含むかは大学による
4
集中講義短期間にまとめて実施

半期15回の授業

回数は制度と結びついています。

多くの大学では、半期(前期・後期)に15回程度の授業を行う形が一般的です。これは単位に必要な授業時間を確保するための設計で、休講が出ると補講が組まれるのもこのためです。

1
予習指定された文献を読む
2
復習ノートの整理・理解の確認
3
課題レポート・問題演習
4
発表の準備資料作成・調査

授業外の学修時間

ここが一番見落とされます。

単位に必要な45時間のうち、授業時間を差し引いた残りが授業外の学修です。シラバスには「授業外の学修」や「準備学習」という欄があり、各回でどれくらいの準備が必要かが書かれています。

1
学修の量を数える、共通のものさしです。単位とは何か
2
単位は、時間で定義されています。1単位=45時間の意味
3
同じ1単位でも、授業時間が違います。授業形態による違い
4
回数は制度と結びついています。半期15回の授業

まとめ

この記事の要点

授業に出ている時間だけでなく、予習・復習を含めた時間で計算されるため、授業形態によって同じ1単位でも授業時間が変わります。

記事を読む

01単位とは何か

学修の量を数える、共通のものさしです。

1意味学修の量を表す単位
2決まり大学設置基準にもとづく
3付与の単位科目ごと
4積み上げ方合格した科目の単位が加算される
5卒業との関係必要数と内訳を満たすと卒業できる

大学の単位は、学修の量を数えるための共通のものさしです。科目ごとに「2単位」「1単位」といった値が設定されていて、その科目に合格すると、その分の単位が自分の記録に加算されます。

高校までの「進級」とは考え方が違います。大学では学年が自動的に上がる仕組みの大学も多く、本当に問われるのは積み上げた単位の数と内訳です。極端に言えば、4年生になっていても必要な単位が揃っていなければ卒業できません。この点を早く理解しておくことが、大学生活の設計の出発点になります。

単位という考え方は、大学ごとにばらばらではありません。全国の大学に共通する基準があるからこそ、他大学へ編入したり、留学先の単位を認定してもらったりすることができます。共通のものさしだという点が、この制度の要になっています。

021単位=45時間の意味

単位は、時間で定義されています。

11単位の基準45時間の学修
2含まれるもの授業時間+授業外の学修
32単位の科目90時間の学修に相当
4根拠大学設置基準

単位の基準は、大学設置基準で1単位あたり45時間の学修と定められています。ここでいう学修には、教室にいる時間だけでなく、予習・復習・課題に使う時間も含まれます。

つまり2単位の科目は、90時間の学修を前提に設計されているということです。半期15回の授業に出るだけでは、この時間には到底届きません。「授業に出ているのに身についていない」と感じる原因の多くは、この設計と実際の勉強時間のずれにあります。

この45時間という基準は、1回の授業につき2時間前後の授業外学修を想定した設計です。シラバスに書かれた課題や指定文献は、この時間を埋めるために置かれていると考えると、扱い方が変わってきます。

03授業形態による違い

同じ1単位でも、授業時間が違います。

1講義・演習15〜30時間
2実験・実習・実技30〜45時間

大学設置基準では、授業の方法によって1単位に必要な授業時間が変わります。講義や演習は15〜30時間、実験・実習・実技は30〜45時間を基準に、大学がそれぞれ定めています。

この違いは、授業外の学修量の差を反映したものです。講義は自分で読んだり書いたりする時間が長くなる前提なので、授業時間は短めに設定されます。逆に実験や実習は、その場で手を動かす時間そのものが学修になるため、授業時間が長くなります。

理系で実験が入ると時間割が埋まるのに単位数が伸びないのは、この仕組みによるものです。時間割の見た目と単位数が釣り合わないことを、あらかじめ知っておくと計画が立てやすくなります。

自分の学科でどの科目がどの形態にあたるかは、シラバスや履修要項に記載されています。時間割を組む前に、単位数と授業時間の関係を科目ごとに見ておくと、思わぬ負担の偏りを避けられます。

04半期15回の授業

回数は制度と結びついています。

1一般的な回数半期15回程度
2休講の扱い補講が組まれることが多い
3試験の回授業回数に含むかは大学による
4集中講義短期間にまとめて実施

多くの大学では、半期(前期・後期)に15回程度の授業を行う形が一般的です。これは単位に必要な授業時間を確保するための設計で、休講が出ると補講が組まれるのもこのためです。

長期休みに集中して行われる集中講義も、必要な時間を別の形で確保する方法です。短期間で単位が取れるように見えますが、詰め込まれる分だけ1日の負担は大きくなります。アルバイトや帰省の予定と重ならないか、申し込む前に確認してください。

授業回数が確保されないと単位を出せないため、大学は台風や交通機関の乱れで休講になった分も補講で埋めようとします。補講の日程は直前に告知されることもあるので、掲示やポータルの確認を習慣にしてください。

05授業外の学修時間

ここが一番見落とされます。

1予習指定された文献を読む
2復習ノートの整理・理解の確認
3課題レポート・問題演習
4発表の準備資料作成・調査
5試験の準備定期試験の勉強

単位に必要な45時間のうち、授業時間を差し引いた残りが授業外の学修です。シラバスには「授業外の学修」や「準備学習」という欄があり、各回でどれくらいの準備が必要かが書かれています。

履修を組むときは、時間割の空きだけを見て「まだ入る」と判断しないでください。登録した単位数の分だけ、授業外の時間も必要になります。アルバイトやサークルと両立させるなら、この授業外の時間を先に見積もってから予定を入れる方が現実的です。働く時間との配分はバイトと学業の両立|週何回までなら無理がないかで扱っています。

授業外の学修時間は、科目によって大きく異なります。同じ2単位でも、毎週の課題が重い科目とそうでない科目があるので、シラバスで見比べてから組み合わせると負担が偏りません。

06単位が認定される条件

合格して初めて加算されます。

1履修登録登録していない科目は対象外
2授業への参加原則として求められる
3評価の基準を満たす合格の成績を取る
4不合格の場合単位は認定されない

単位が認定されるには、履修登録をして、評価の基準を満たす必要があります。当たり前に聞こえますが、登録し忘れた科目は、どれだけ出席しても単位になりません。これは毎年一定数の学生が経験する失敗です。

逆に、登録したまま一度も出席しなかった科目は、不合格として記録されます。受けないと決めたら、取り消しができる期間内に手続きをすることが大切です。登録の手順と期限は、大学のポータルや履修要項で確認してください。

登録内容は、確定した後に必ず自分で確認してください。システムの操作を終えたつもりでも、最終的な確定処理が済んでいないことがあります。

07出席と単位の関係

扱いは科目によって違います。

1出席が評価に含まれる点数の一部になる
2出席回数の条件がある不足すると受験資格を失う
3出席を取らない試験やレポートのみで評価
4実験・実習出席が特に重視される

出席の扱いは科目ごとに異なります。シラバスの評価方法の欄に書かれているので、学期の初めに必ず確認してください。出席回数が足りないと、試験を受けても評価されないという条件が設けられている科目もあります。

特に実験・実習は、その場でしかできない学修が中心のため、欠席の影響が大きくなります。体調不良などでやむを得ず休むときは、早めに担当の先生や事務に連絡することで、補う方法を案内してもらえることがあります。

出席の記録方法も大学によって異なります。カードをかざす方式、ポータルから登録する方式などがあり、手続きを忘れると出席していても記録が残りません。方法は最初の回で確認しておきましょう。

08成績評価と単位

合格すれば、成績に関わらず単位数は同じです。

1単位数合格すれば評価に関係なく同じ
2GPA評価の高さが反映される
3不合格単位は認定されない
4評価の区分大学によって呼び方が異なる

合格の範囲であれば、成績が高くても低くても加算される単位数は同じです。この点だけを見れば「通ればいい」とも言えます。

ただし、成績の高さはGPAという別の指標に反映されます。GPAは奨学金の選考、留学の応募、大学院への進学、一部の就職活動などで見られることがあります。単位を揃えることと、成績を保つことは、別々に意識しておく必要があります。

成績の評価区分や、その呼び方は大学によって異なります。合格とみなされる範囲がどこまでなのかは、履修要項の成績評価の項で確認しておきましょう。

09卒業に必要な単位数

4年制大学は124単位以上が基準です。

14年制の学部124単位以上
2在学期間4年以上の在学が必要
36年制の課程別に定められている
4学科ごとの上乗せ124を超える設定もある

大学設置基準では、4年制の学部を卒業するために124単位以上の修得が必要とされています。あわせて、4年以上の在学も要件になります。単位だけ早く揃えても、在学期間が足りなければ卒業できません。

医学・歯学・薬学・獣医学などの6年制の課程は、これとは別に定められています。また、学科によっては124単位より多い単位数を卒業要件としている場合もあります。自分に適用される数字は、履修要項で必ず確認してください。

卒業要件を満たしているかどうかの最終的な判定は、大学が行います。自分で計算して足りているつもりでも、区分の解釈が違っていることがあるため、最終学年では必ず大学の判定を確認してください。

10必修・選択必修・自由

数だけ揃っても卒業できません。

1必修科目必ず取らなければならない
2選択必修科目指定された中から決まった数を取る
3選択科目範囲の中から自由に選ぶ
4自由科目卒業要件に算入されないことがある

卒業要件は、総単位数だけでなく区分ごとの内訳で決まっています。必修を1科目落としただけで卒業できないということは、実際に起こります。

特に注意したいのが自由科目です。興味で取った科目が、卒業要件の単位に算入されないことがあります。「合計では足りているのに卒業できない」という事態は、ここで起きます。履修を組む前に、どの科目がどの区分に入るのかを確認してください。組み方のコツは大学の履修、どう組む?失敗しないコツ7つで扱っています。

必修科目は、開講される学期が決まっていることがほとんどです。前期にしか開講されない必修を落とすと、取り直せるのは1年後になります。必修の開講時期は早めに把握しておいてください。

11卒業要件の内訳を読む

履修要項の表を、1年生のうちに見ます。

1区分ごとの必要単位数教養・専門・外国語など
2必修科目の一覧開講される学年・学期
3上限のある区分算入できる単位数の上限
4適用される年度入学年度で異なることがある

履修要項には、卒業要件を区分ごとに示した表が載っています。この表を1年生のうちに一度読むだけで、後の失敗の多くは防げます。

見落としやすいのが適用年度です。カリキュラムは改定されることがあり、自分の入学年度の規定が適用されるのが原則です。先輩から聞いた話が、自分には当てはまらないことがあります。迷ったら教務課で確認してください。

表を読むときは、コピーを取って手元に置いておくと便利です。履修登録のたびに開くことになるので、すぐ見られる状態にしておくと確認が習慣になります。

12学年ごとの目安

前半に多めに取るのが基本です。

11・2年教養・基礎を中心に多めに
23年専門とゼミ・研究室が始まる
34年卒論と就活で時間が取れない

4年間で124単位を取るなら、単純計算で年間31単位です。ただし均等に割るのは現実的ではありません。3年後半から就職活動が始まり、4年は卒業論文に時間を取られるためです。

そのため、1・2年で多めに取っておくのが基本的な考え方になります。ただし取りすぎて成績を落とすと本末転倒なので、次に説明する履修の上限と、自分が回せる量を踏まえて決めてください。4年生の過ごし方はゼミ・研究室が始まってからのバイト|4年生の働き方も参考になります。

計画を立てるときは、1年目から124単位を4で割った数字を機械的に当てはめないでください。学年ごとに使える時間がまったく違うので、後半を軽くする設計にしておく方が無理がありません。

13履修できる上限(CAP制)

「あとでまとめて取る」はできません。

1目的学修の質を確保する
2上限の単位年間または学期ごと
3上限の値大学・学部によって異なる
4対象外の科目設定されている場合がある
5成績優秀者緩和される制度がある大学も

多くの大学には、1年間または1学期に履修できる単位数の上限があります。これはCAP制と呼ばれ、1単位=45時間という前提を守るための仕組みです。無制限に登録できてしまうと、授業外の学修が成り立たなくなるためです。

この上限があるため、「1・2年でサボって、3・4年でまとめて取り返す」ということはできません。落とした単位が積み重なると、上限に阻まれて卒業までに揃わなくなります。単位を落とすことの怖さは、この点にあります。

上限の値は、年間で示す大学と学期ごとに示す大学があります。学期ごとの場合、前期に取りすぎると後期に必要な科目が入らなくなることがあるので、年間で見通してから登録しましょう。

14単位を落とすとどうなるか

影響は、その科目だけにとどまりません。

1単位が加算されない卒業要件に届かなくなる
2再履修が必要翌年度以降に取り直す
3時間割の圧迫他の科目と重なることがある
4GPAへの影響算入される場合がある
5進級・配属の条件必修を落とすと影響が出ることも

単位を落とすと、その科目の単位が得られないだけでなく、翌年度以降の時間割が圧迫されます。再履修する科目が、本来その学年で取るべき科目と同じ時間に開講されることもあります。

必修科目を落とした場合は、さらに影響が大きくなります。研究室の配属や進級の条件になっている大学もあり、1科目で進路が変わることもあります。落としたと分かった時点で、早めに教務課に相談してください。

落とした事実そのものより、気づくのが遅れることの方が影響は大きくなります。成績が出た時点で不足を把握できていれば、次の学期の履修で立て直せます。

15再履修という選択

取り直せますが、条件を確認してください。

1開講される年度毎年開講とは限らない
2担当の先生変わることがある
3評価の方法年度で変更されることがある
4時間割の重なり他の必修と被らないか
5CAP制への算入上限に含まれるか

落とした科目は、翌年度以降に再履修して取り直せるのが一般的です。ただし毎年開講されるとは限りません。隔年で開講される科目を落とすと、取り直せるのが2年後になることもあります。

再履修する科目は、最優先で時間割に入れてください。「今年も後回し」を繰り返すと、卒業間際に取り切れなくなります。同じ科目を落とした原因(時間帯が合わない、内容が難しい、課題の量)を振り返って、対策を変えることも大切です。

再履修の科目は、同じ内容でも担当の先生が変われば進め方や評価方法が変わります。前年度の資料をそのまま使えると考えず、最初の回で必ず確認してください。

16GPAとの関係

単位数とは別の指標です。

観点 単位 GPA
意味 学修の量 成績の平均的な高さ
卒業要件 直接関わる 基準を設ける大学もある
使われる場面 卒業判定 奨学金・留学・進学など

単位は「どれだけ学んだか」の量を、GPAは「どれくらいの成績だったか」の質を表します。卒業に直結するのは単位ですが、GPAも場面によって効いてきます。

計算の方法や、不合格の科目を算入するかどうかは大学によって違います。奨学金や留学、大学院進学を考えている人は、早い学年のうちからGPAを意識しておく方が有利です。1年生の成績も、卒業まで記録として残ります。

GPAの基準が設けられている制度に応募する予定があるなら、早い段階で基準値を調べておいてください。卒業間際に上げようとしても、平均値は簡単には動きません。

17他学部・他大学の単位

制度があれば、外で取った単位も使えます。

1他学部・他学科履修学内の他の学部の科目を取る
2単位互換協定を結んだ他大学の科目を取る
3算入の上限卒業要件に入れられる数に制限がある
4区分の扱いどの区分に入るか要確認

自分の学部以外の科目を履修できる制度や、協定を結んだ他大学の科目を履修できる制度がある大学もあります。学びの幅を広げられるという点で、使う価値のある仕組みです。

注意したいのは、卒業要件に算入できる単位数に上限があることが多い点です。たくさん取っても、卒業要件としては一部しか数えられないことがあります。申し込む前に、どの区分に何単位まで算入されるかを確認してください。

他学部の科目は、自分の学部とは前提知識が異なることがあります。興味だけで選ぶと内容についていけないこともあるので、シラバスで想定される受講者を確認しておきましょう。

18留学と単位

認定されるかで、卒業時期が変わります。

1認定の可否留学の種類・協定による
2認定される単位数上限があることが多い
3在学期間の扱い休学か在学かで変わる
4手続きの時期出発前の申請が必要なことも

留学先で取った単位が自分の大学の単位として認定されるかどうかは、留学の種類と大学の制度によって決まります。認定されれば4年で卒業できますが、されなければその分の単位を別に取る必要があります。

重要なのは、出発前に手続きが必要な場合が多いことです。帰国してから申請しても認められないことがあります。留学を考え始めた時点で、国際交流を担当する部署と教務課の両方に確認してください。

留学中に取った科目の資料や成績の証明は、帰国後の認定手続きで必要になります。現地で受け取った書類は、捨てずに保管しておいてください。

19資格課程の単位

卒業要件とは別に必要になります。

1卒業要件への算入算入されない科目がある
2追加の負担通常より多く履修することになる
3実習の期間まとまった時間が必要
4途中でやめる場合取った単位の扱いを確認

教職課程などの資格に関わる課程では、卒業要件とは別に、資格のための科目を履修することになります。これらの科目が卒業要件に算入されない場合、通常より多くの単位を取る必要があります。

実習の期間中は他の授業に出られないため、その学期の履修計画にも影響します。途中でやめることもできますが、取った単位が無駄になることもあります。始める前に、負担の全体像を確認しておいてください。

資格課程を続けるかどうかは、途中で判断し直しても構いません。ただし、やめる時期によっては履修計画の立て直しが必要になるため、早めに決める方が負担は小さくなります。

20自分の単位を確認する

学期ごとに確認する習慣をつけます。

1成績・履修のポータル修得単位数を区分ごとに表示
2成績通知学期ごとに配布・公開される
3履修要項の表と照合区分ごとの不足を確認
4教務課に相談判断に迷うとき

多くの大学では、ポータルで自分の修得単位数を区分ごとに確認できます。学期の成績が出たタイミングで、履修要項の表と照らし合わせる——これを毎学期やっておけば、卒業間際に慌てることはありません。

判断に迷ったら、自己判断せず教務課に相談してください。「たぶん足りている」が一番危険です。窓口で確認すれば5分で済みます。学内の相談先を知っておくことは、単位以外の場面でも役に立ちます。

確認した結果は、自分でも記録に残しておくと安心です。区分ごとの残り単位数をメモしておけば、次の履修登録のときにそのまま使えます。

21よくある質問

1単位はどれくらいの勉強量ですか?

大学設置基準では1単位あたり45時間の学修が基準です。この45時間には授業時間だけでなく、予習・復習・課題の時間が含まれます。2単位の科目なら90時間の学修を前提に設計されているということです。

なぜ実験は時間がかかるのに単位が少ないのですか?

授業形態によって1単位に必要な授業時間が違うためです。講義・演習は15〜30時間、実験・実習・実技は30〜45時間が基準とされています。実験はその場で手を動かす時間そのものが学修になるため、授業時間が長く設定されています。

卒業には何単位必要ですか?

4年制の学部では124単位以上が基準で、あわせて4年以上の在学が必要です。ただし学科によってはこれより多く設定されていることもあり、6年制の課程は別に定められています。自分に適用される数字は履修要項で確認してください。

単位数が足りているのに卒業できないことはありますか?

あります。卒業要件は総単位数だけでなく、必修・選択必修・区分ごとの内訳で決まっているためです。特に自由科目は卒業要件に算入されないことがあり、「合計では足りているのに卒業できない」という事態が起こります。

1・2年でサボっても、3・4年で取り返せますか?

難しいです。多くの大学には1年間または1学期に履修できる単位数の上限(CAP制)があり、まとめて取り返すことができません。加えて4年は卒業論文、3年後半は就職活動で時間が取れないため、前半に多めに取っておくのが基本です。

出席しないと単位はもらえませんか?

科目によって異なります。出席が評価に含まれる科目、出席回数の条件がある科目、出席を取らず試験やレポートだけで評価する科目があります。シラバスの評価方法の欄に書かれているので、学期の初めに確認してください。

成績が低くても単位は同じですか?

合格の範囲であれば、加算される単位数は同じです。ただし成績の高さはGPAという別の指標に反映され、奨学金の選考、留学の応募、大学院進学などで見られることがあります。単位を揃えることと成績を保つことは、別に意識してください。

単位を落としたらどうなりますか?

その科目の単位が得られないだけでなく、翌年度以降の時間割が圧迫されます。再履修する科目が本来その学年で取るべき科目と重なることもあります。必修を落とした場合は進級や研究室配属の条件に影響することもあるので、早めに教務課へ相談してください。

留学したら4年で卒業できませんか?

留学先で取った単位が認定されれば、4年で卒業できることがあります。認定の可否と単位数の上限は留学の種類と大学の制度によります。出発前の手続きが必要な場合が多く、帰国後の申請では認められないことがあるので、早めに確認してください。

自分の単位はどこで確認できますか?

多くの大学ではポータルで区分ごとの修得単位数を確認できます。学期の成績が出たタイミングで履修要項の卒業要件の表と照らし合わせる習慣をつけてください。判断に迷ったら自己判断せず、教務課の窓口で確認しましょう。

22まとめ|時間で定義されている、と知ることから

単位は時間で定義されています。1単位は45時間の学修——授業時間だけでなく、予習・復習・課題を含めた時間です。ここを知ると、履修の組み方が変わります。

卒業に必要なのは、数だけではありません。4年制大学は124単位以上が基準ですが、必修・選択必修・区分ごとの内訳を満たす必要があります。自由科目が算入されないこともあります。

「あとでまとめて取る」はできません。CAP制で1年に取れる単位数には上限があります。1・2年で多めに取っておくのが基本です。

1年生のうちに、履修要項の卒業要件の表を一度読んでください。これだけで、後の失敗の多くは防げます。適用されるのは自分の入学年度の規定です。

最後に。学期ごとに、修得単位を区分と照らし合わせる。「たぶん足りている」が一番危険です。迷ったら教務課で確認すれば、5分で済みます。

この記事について:本記事は大学設置基準にもとづく一般的な仕組みの説明です。卒業に必要な単位数と区分ごとの内訳、必修科目、履修できる単位数の上限(CAP制)、単位の認定条件、再履修や他大学の単位の扱い、留学中の単位認定、資格課程の要件は、大学・学部・学科・入学年度によって異なります。制度は改定されることがあり、原則として自分の入学年度の規定が適用されます。必ず在籍する大学の履修要項(学生便覧)および教務課で、最新かつ自分に適用される内容をご確認ください。