大学・キャンパス 更新 2026.09.14 この記事にはPRを含みます

大学の授業は高校とどう違う?講義・演習・実習の受け方

結論

高校と大学の授業の最大の違いは、「授業外の学修が前提になっている」ことです。1単位=45時間のうち、授業時間は一部でしかありません。板書を写すだけでは足りず、指定文献を読み、課題に取り組むことで初めて成立します。形式は大きく講義・演習・実習の3つ。講義は聞いて構造をつかむ、演習は準備して発表・議論する、実習はその場でしかできない経験を積む——受け方がまったく違います。そして…

19分読み終わるまで
22章見出し
CCampi編集部(執筆)・公開 2026.09.14
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入学して最初の授業で、多くの人が戸惑います。

高校までとは、何もかもが違うからです。板書を写すだけの授業ではない。教科書どおりに進まない。出席を取らない先生がいる。90分が長い。そして何より、誰も「これをやりなさい」と言ってくれません。

この違いを「大学は自由だ」の一言で片付けると、最初の学期でつまずきます。実際には自由なのではなく、判断と管理が自分に委ねられているだけです。

この記事では、高校と大学の授業の具体的な違い、講義・演習・実習それぞれの受け方、ノートと予習復習の考え方、そして最初の学期でつまずかないための行動までを整理します。

この記事について:本記事は一般的な傾向の整理です。授業の形式、1コマの長さ、出席の扱い、評価の方法、教科書の指定は、大学・学部・科目・担当教員によって大きく異なります。最終的な進め方は担当教員の指示が優先されます。必ず在籍する大学のシラバスと初回授業での説明をご確認ください。

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高校との違い一覧授業外の学修が前提誰も管理してくれ…1コマの長さ教科書の扱いこの記事

この記事の流れ

大学の授業は高校とどう違う?講義・演習・実習の受け方

高校と大学の授業の最大の違いは、「授業外の学修が前提になっている」ことです。

1
時間割自分で組む
2
1コマ90分前後
3
教科書指定なしの科目もある
4
授業外の学修制度上の前提

高校との違い一覧

まず全体像を押さえます。

違いを並べると、共通しているのは「自分で決める範囲が広い」ことだと分かります。時間割も、出席も、勉強の進め方も、自分の判断に委ねられます。この自由は、うまく使えば大きな強みになります。

1
1単位45時間の学修
2
含まれるもの授業時間+予習・復習・課題
3
2単位の科目90時間相当
4
授業だけでは時間が足りない

授業外の学修が前提

ここが最も重要な違いです。

大学の単位は、授業外の学修を含めた時間で設計されています。1単位あたり45時間、2単位の科目なら90時間。授業に出るだけでは、この時間には到底届きません。

1
担任が出欠を確認自分で数える
2
提出物を催促される催促されない
3
成績が心配されると連絡個別の通知は限られる
4
保護者に連絡が行く基本的に本人宛

誰も管理してくれない

担任はいません。

大学には高校の担任にあたる存在がいません(学科によってはアドバイザー制度がありますが、日々の管理はしません)。出席回数も、課題の締切も、自分で把握する必要があります。課題を出し忘れても、誰も教えてくれません。

1
長さ90分前後(大学による)
2
高校との差1.5〜2倍
3
途中の休憩ない科目も多い
4
連続すると3コマ以上は集中が落ちる

1コマの長さ

90分前後が一般的です。

大学の1コマは90分前後が一般的で、高校の1.5〜2倍の長さです。途中に休憩がない科目も多く、慣れるまでは集中を保つのが大変です。対策としては、前日の睡眠を確保することと、連続コマを詰めすぎないことが効きます。

1
教科書が指定される購入して使う
2
参考文献のみ必要に応じて読む
3
配布資料が中心資料の管理が重要
4
指定なしノートが頼りになる

教科書の扱い

指定のない科目もあります。

大学では、教科書が指定されない科目も珍しくありません。配布資料と講義内容で進む形です。この場合、資料の管理とノートの質が成績に直結します。教科書が指定される場合も、授業がそのとおりに進むとは限りません。

1
まず全体像を押さえます。高校との違い一覧
2
ここが最も重要な違いです。授業外の学修が前提
3
担任はいません。誰も管理してくれない
4
90分前後が一般的です。1コマの長さ

まとめ

この記事の要点

1単位=45時間のうち、授業時間は一部でしかありません。板書を写すだけでは足りず、指定文献を読み、課題に取り組むことで初めて成立します。形式は大きく講義・演習・実習の3つ。

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01高校との違い一覧

まず全体像を押さえます。

観点 高校 大学
時間割 決められている 自分で組む
1コマ 50分前後 90分前後
教科書 必ず指定される 指定なしの科目もある
授業外の学修 宿題として出る 制度上の前提
出席 基本的に必須 科目によって異なる
評価 定期試験中心 試験・レポート・発表
進級 学年制 単位の積み上げ
管理 担任がいる 自分で管理する

違いを並べると、共通しているのは「自分で決める範囲が広い」ことだと分かります。時間割も、出席も、勉強の進め方も、自分の判断に委ねられます。

この自由は、うまく使えば大きな強みになります。興味のある分野を深く学べますし、時間の使い方も自分で設計できます。ただし、使い方を知らないまま放置すると、単位を落とすところまで一直線です。

大切なのは、自由の中身を具体的に知っておくことです。次の項目から、一つずつ見ていきます。

違いを一度に全部覚える必要はありません。実際に授業を受けながら、少しずつ慣れていけば十分です。

この一覧は、入学前に読んでも実感が湧かないかもしれません。最初の学期を過ごしてから読み返すと、意味が分かるはずです。

02授業外の学修が前提

ここが最も重要な違いです。

11単位45時間の学修
2含まれるもの授業時間+予習・復習・課題
32単位の科目90時間相当
4授業だけでは時間が足りない

大学の単位は、授業外の学修を含めた時間で設計されています。1単位あたり45時間、2単位の科目なら90時間。授業に出るだけでは、この時間には到底届きません。

高校の宿題は「授業の補助」でしたが、大学の授業外学修は制度上の前提です。シラバスには「授業外の学修」という欄があり、各回で何をすべきかが書かれています。

この前提を知らないと、「授業に出ているのに分からない」という状態になります。原因は理解力ではなく、設計された学修時間を満たしていないことです。単位の仕組みは大学の単位とは?1単位の計算方法と卒業に必要な単位数の仕組みで扱っています。

授業外の学修時間は、科目によって差があります。シラバスで確認し、負担の重い科目から先に時間を確保してください。

授業外の学修は、まとめてやるより毎週少しずつ進める方が定着します。習慣にしてしまうのが結局は楽です。

03誰も管理してくれない

担任はいません。

1担任が出欠を確認自分で数える
2提出物を催促される催促されない
3成績が心配されると連絡個別の通知は限られる
4保護者に連絡が行く基本的に本人宛

大学には高校の担任にあたる存在がいません(学科によってはアドバイザー制度がありますが、日々の管理はしません)。出席回数も、課題の締切も、自分で把握する必要があります。

課題を出し忘れても、誰も教えてくれません。出席が足りなくなっても、気づくのは成績が出た後です。この「気づけない構造」が、単位を落とす最大の原因になります。

対策は単純で、自分で記録することです。締切を一覧にし、出席回数を数える。これだけで、多くの失敗は防げます。

管理の習慣は、就職後にも役立ちます。締切と自分の状況を把握する力は、どの分野でも求められるものです。

記録の方法は、自分が続けられるものを選んでください。凝った仕組みより、毎日開くものに書く方が確実です。

041コマの長さ

90分前後が一般的です。

1長さ90分前後(大学による)
2高校との差1.5〜2倍
3途中の休憩ない科目も多い
4連続すると3コマ以上は集中が落ちる

大学の1コマは90分前後が一般的で、高校の1.5〜2倍の長さです。途中に休憩がない科目も多く、慣れるまでは集中を保つのが大変です。

対策としては、前日の睡眠を確保することと、連続コマを詰めすぎないことが効きます。3コマ以上続けると、後半は内容が入らなくなります。時間割の組み方は1限は取るべき?大学生の時間割の組み方をパターン別に比較で扱っています。

90分に慣れるまでは、集中が切れる時間帯が出てきます。その時間帯にノートを整理するなど、手を動かす作業を入れると持ち直せます。

05教科書の扱い

指定のない科目もあります。

1教科書が指定される購入して使う
2参考文献のみ必要に応じて読む
3配布資料が中心資料の管理が重要
4指定なしノートが頼りになる

大学では、教科書が指定されない科目も珍しくありません。配布資料と講義内容で進む形です。この場合、資料の管理とノートの質が成績に直結します。

教科書が指定される場合も、授業がそのとおりに進むとは限りません。教科書は参照するもので、なぞるものではない——この感覚の違いは、最初に押さえておいてください。教科書の買い方は大学の教科書の買い方|生協・書店・中古・電子でいくら違う?で扱っています。

配布資料は、その場で整理する習慣をつけてください。科目ごとにまとめておかないと、試験前に探すことになります。

06講義の受け方

構造をつかむことが目的です。

1全体の流れをつかむ今日は何の話か
2重要な箇所を見分ける繰り返される・強調される
3板書以外も記録口頭の説明が重要なことも
4疑問を書き留める後で調べる・聞く

講義形式は、大学の授業で最も多い形です。高校との違いは、板書がすべてではないという点にあります。口頭の説明に重要な内容が含まれることも多くあります。

受け方のコツは、全体の構造をつかむことです。「今日は何について、どういう順序で話しているのか」を意識すると、細部も頭に入りやすくなります。

先生が繰り返す箇所、強調する箇所、「ここは大事」と言う箇所は、試験に出る可能性が高い部分です。そうした合図を拾う意識を持ってください。

講義で扱う内容が教科書のどこに当たるかを確認しておくと、復習がしやすくなります。

講義の内容が難しく感じたら、その回の範囲を後から読み直してください。1回分でも遅れを取り戻せば、次から追えます。

07演習の受け方

準備してから臨みます。

1指定文献を読む事前の準備が前提
2発表の準備担当回に向けて
3議論に参加する発言が評価に関わることも
4他の人の発表を聞く質問を用意する

演習(ゼミ形式)は、学生が調べて発表し、議論する形式です。準備なしで出ると、何も得られないまま90分が過ぎます。

自分の発表の回はもちろんですが、他の人の発表回も準備が必要です。指定文献を読んでいないと議論に入れません。発言が評価に含まれる科目もあります。

慣れないうちは発言が怖いかもしれませんが、質問という形なら入りやすいものです。「〜という理解でよいですか」と確認するだけでも、参加になります。ゼミの選び方はゼミの選び方|大学2・3年で後悔しない決め方で扱っています。

演習の準備は、担当でない回も必要です。読んでいないと議論の内容が理解できず、時間が無駄になります。

演習では、発言の質より参加することが重視される場合もあります。完璧な意見を用意しようとして黙るより、疑問を口にする方が評価されます。

08実験・実習の受け方

欠席の影響が最も大きい形式です。

1拘束時間が長い1回が数時間のことも
2欠席が響くその場でしかできない
3レポートが伴う毎回提出のことも
4準備が必要予習・持ち物
5安全の遵守指示に必ず従う

実験や実習は、その場でしかできない学修が中心です。そのため欠席の影響が最も大きく、補うのが難しい形式でもあります。

多くの場合、毎回レポートの提出が伴います。実験の当日だけでなく、その後の作業時間も見込んでおく必要があります。時間割上は1コマでも、実質的な負担は大きくなります。

そして安全に関わる指示には必ず従ってください。器具や薬品を扱う実験では、自分だけでなく周囲の安全にも関わります。

実習のレポートは、当日のうちに書き始めると記憶が新しいうちに整理できます。数日置くと細部を忘れます。

実習の持ち物は、前日に準備してください。当日の朝に用意すると、忘れ物が起こりやすくなります。

09オンライン授業

受け方に工夫が要ります。

1形式同時配信か・録画か
2出席の取り方接続か・課題提出か
3視聴の期限録画型は期限がある
4通信環境安定した場所を確保
5質問の方法対面と異なる

オンラインの授業がある場合、形式によって受け方が変わります。決まった時間に接続する形と、録画を期限内に視聴する形があります。

録画型で気をつけたいのが視聴の期限です。「後で見る」を繰り返すと溜まります。期限が過ぎれば出席として扱われないこともあるため、決まった時間に見る習慣をつけてください。

また、前後に対面の授業があると移動して受講できる場所を確保する必要があります。時間割を組む段階で考えておいてください。

オンラインの授業でも、質問はできます。方法が対面と異なるだけなので、初回に確認しておいてください。

録画を見る時間も、時間割の一部として予定に入れてください。

10ノートの取り方

写すのではなく、後で使える形に。

1構造を残す見出し・順序が分かる形に
2口頭の説明も書く板書以外の情報
3疑問に印をつける後で調べる箇所
4余白を残す後から書き足せる
5日付と回数何回目の授業か

大学のノートは、板書を写すだけでは不十分です。板書されない説明に重要な内容が含まれることが多いためです。

意識したいのは、後から読んで内容を思い出せる形になっているかです。見出しや順序が分かるように書き、余白を残して後から補足できるようにしておきます。

この章の要点
  • 分からなかった箇所には印をつけてください。その印が、復習と質問の出発点になります。
  • ノートの形式は、自分に合うものを探してください。手書きでも端末でも、後から使えることが条件です。
  • ノートは、試験前に見返すことを想定して書いてください。その視点があるだけで、書き方が変わります。

11予習はどこまで必要か

科目によって違います。

1演習・ゼミ必須(文献を読む)
2積み上げ式の講義高い(前提が要る)
3独立した内容の講義低め(復習重視)
4実験・実習必須(手順の確認)

予習が必要かどうかは、科目の性格によって変わります。すべての科目で同じように予習する必要はありません。

演習や実習では予習が前提です。一方、回ごとに内容が独立している講義では、予習より復習の方が効きます。シラバスの「授業外の学修」の欄を見れば、何が求められているか分かります。

時間が限られているなら、予習が必須の科目に集中してください。すべてを完璧にやろうとすると続きません。

予習が追いつかない週があっても構いません。優先度の高い科目から回すという判断ができれば十分です。

予習の量は、学期が進むにつれて調整できるようになります。最初から完璧を目指さず、続けられる範囲から始めてください。

12復習のやり方

その日のうちが最も効率的です。

1授業直後ノートを見返す(5分)
2その日のうち疑問点を調べる
3週末その週の内容を整理
4試験前全体を通して確認

復習は、その日のうちにやるのが最も効率的です。記憶が新しいうちなら、ノートを5分見返すだけでも定着が変わります。

空きコマがあれば、そこで済ませてしまうのが理想です。帰宅後にやろうとすると、疲れて手がつかないことが多くなります。空きコマの使い方は空きコマの使い方12選|大学のスキマ時間を無駄にしないで扱っています。

週末にその週の内容を通して整理しておくと、試験前の負担が大きく減ります。

復習の時間が取れない週もあります。その場合は、次の週にまとめて見返すだけでも効果があります。

13質問の仕方

聞いていいものです。

1授業中に挙手科目の雰囲気による
2授業後に聞く最も一般的
3研究室を訪ねる受付時間を確認
4メールで送る連絡先が示されている場合
5友人に聞く気軽にできる

大学の教員に質問するのは、まったく問題ありません。むしろ歓迎されることの方が多いものです。

聞くときは、「どこまで分かっていて、どこから分からないか」を伝えると説明が的確になります。「全部分かりません」では、相手も答えようがありません。

授業後に聞くのが最も一般的です。質問の受付時間がシラバスに書かれていることもあるので、確認しておいてください。

質問することで、教員に顔を覚えてもらえるという利点もあります。ゼミの相談などがしやすくなります。

質問の内容がまとまらないときは、「この部分が分かりません」と範囲だけ伝えても構いません。そこから一緒に整理してもらえます。

14出席の扱い

科目ごとにまったく違います。

1評価に含まれる平常点として加算
2回数の条件がある不足すると評価されない
3取らない試験・レポートのみ
4実験・実習特に重視される

高校と違い、出席を取らない科目もあります。ただしそれは「出なくてよい」という意味ではありません。出なければ内容が分からず、試験で困ります。

重要なのは、科目ごとに条件が違うことです。「○回以上欠席した場合は評価しない」という条件がある科目では、体調を崩したときのために余裕を残す必要があります。詳しくは大学の出席はどれくらい重要?出席点と欠席の扱いを解説で扱っています。

出席の条件は、履修する科目すべてについて把握しておいてください。1科目でも見落とすと、そこで足をすくわれます。

15評価のされ方

試験だけではありません。

1期末試験学期末に集中
2レポート書く作業が中心
3小テスト毎回の積み重ね
4発表準備に時間がかかる
5平常点出席・参加

大学の評価方法は科目ごとに異なり、試験がまったくない科目もあります。レポートだけ、発表だけ、という形も珍しくありません。

この違いは、学期の過ごし方に直結します。期末試験だけの科目は学期末に負担が集中し、毎回課題が出る科目は学期中ずっと忙しくなります。シラバスの読み方はシラバスの読み方|評価方法・課題量から授業を見極めるコツで扱っています。

評価方法を知っておくと、学期の後半の過ごし方が変わります。試験型が多い学期は、早めに準備を始めてください。

16レポートという形式

感想文ではありません。

1問いを立てる何について論じるか
2根拠を示す資料・データにもとづく
3出典を明記する引用のルールを守る
4構成を整える序論・本論・結論
5避けること引き写し・出典の不記載

大学のレポートは、高校の感想文とはまったく違う形式です。自分の感想ではなく、問いを立てて根拠にもとづいて論じることが求められます。

最も重要なのが出典の明記です。他人の文章や考えを使うときは、必ず出典を示します。出典を示さずに他人の文章を使うことは不正行為として扱われ、処分の対象になります。

書き方に自信がない場合は、大学の窓口や図書館で相談できることがあります。最初の1本を丁寧に書けば、後が楽になります。

最初のレポートは、時間をかけて丁寧に書いてください。1本しっかり書けば、その後は要領がつかめます。

17ついていけないとき

早い段階で手を打ちます。

1内容が分からないどこからかを特定する
2前提知識が足りない入門書・前提科目
3量が多すぎる履修数を見直す
4形式が合わない修正期間に変更
5相談教員・窓口へ

ついていけないと感じたら、まずどこから分からなくなったかを特定してください。第3回からなのか、最初からなのかで対応が変わります。

前提知識が足りないなら、入門書を1冊読むだけで追いつけることがあります。量が多すぎるなら、修正期間のうちに履修数を減らすという判断も有効です。

そして、一人で抱え込まないでください。教員に相談すれば、参考になる資料を教えてもらえることもあります。

ついていけないと感じるのは、自分だけではないことがほとんどです。友人に聞いてみると、同じ状況だと分かることもあります。

18最初の学期にやること

この5つで、つまずきの多くは防げます。

1初回に合格条件をメモ何をすれば単位が取れるか
2締切を一覧にする出し忘れを防ぐ
3出席回数を数える条件を満たせるか把握
4その日のうちに復習5分でも効果がある
5分からなければ聞く早いほど楽

最初の学期でやるべきことは、実はそれほど多くありません。この5つを実行するだけで、つまずきの大半は防げます。

特に重要なのが、初回授業で合格条件をメモすることです。何をすれば単位が取れるのかが分かっていれば、学期中の判断に迷いません。

どれも難しいことではありませんが、誰も教えてくれないのが大学です。自分で始める必要があります。

5つのうちどれか1つでも始めれば、状況は変わります。全部を同時にやろうとしなくて構いません。

最初の学期でやり方を確立できれば、その後の3年半が大きく変わります。ここに時間をかける価値があります。

19慣れるまでの期間

最初は戸惑って当然です。

1最初の2〜3週形式に慣れない
21か月前後流れが分かってくる
3前期の終わり自分のやり方が見える
42年目ほぼ慣れている

大学の授業に慣れるまでには、ある程度の時間がかかります。最初の数週間で戸惑うのは自然なことで、能力の問題ではありません。

前期を終える頃には、自分に合う受け方が見えてきます。ノートの取り方、予習の量、質問のタイミング——試行錯誤しながら固まっていきます。

焦らず、最初の学期は「やり方を見つける期間」と考えてください。ただし、単位を落とすところまでいくと立て直しに時間がかかるので、記録と相談だけは早めに始めてください。

慣れるまでの期間には個人差があります。周りと比べず、自分のペースで形を見つけてください。

戸惑いは、環境が変わったときに誰にでも起こるものです。時間が解決する部分も大きいので、焦らないでください。

20相談できる窓口

いくつもあります。

1担当教員授業の内容・進め方
2教務課履修・単位の制度
3指導教員・アドバイザー学修全般の相談
4図書館資料の探し方
5学生相談室不安が大きいとき

大学には相談できる窓口が複数あります。内容のことは教員、制度のことは教務課、資料のことは図書館と、聞く相手を分けると答えが早く得られます。

環境の変化で不安が大きくなっている場合は、学生相談室も使えます。入学直後は多くの学生が戸惑っています。相談することは特別なことではありません。

相談の窓口は、入学時のガイダンスで案内されます。資料を残しておくと、必要になったときにすぐ確認できます。

21よくある質問

高校と一番違うのは何ですか?

授業外の学修が制度上の前提になっていることです。1単位=45時間のうち授業時間は一部で、予習・復習・課題を含めて初めて成立します。「授業に出ているのに分からない」という状態の原因は、多くの場合ここにあります。

板書を写すだけでは足りませんか?

足りません。大学では板書されない口頭の説明に重要な内容が含まれることが多くあります。後から読んで内容を思い出せる形でノートを取り、分からなかった箇所には印をつけておいてください。

予習はすべての科目で必要ですか?

科目によって違います。演習や実習では予習が前提ですが、回ごとに内容が独立している講義では復習の方が効きます。シラバスの「授業外の学修」の欄を見れば、何が求められているか分かります。

90分の授業に集中できません。

最初は誰でも大変です。前日の睡眠を確保することと、連続コマを詰めすぎないことが効きます。3コマ以上続けると後半は内容が入らなくなるので、間に空きコマを入れる配置も検討してください。

出席を取らない授業は出なくていいですか?

出席を取らないことと、出なくてよいことは別です。出なければ内容が分からず、試験で困ります。また科目ごとに条件が違い、「○回以上欠席で評価しない」という条件がある科目もあるので、必ず確認してください。

質問してもいいのでしょうか?

まったく問題ありません。むしろ歓迎されることの方が多いものです。聞くときは「どこまで分かっていて、どこから分からないか」を伝えると説明が的確になります。授業後に聞くのが最も一般的です。

レポートは感想を書けばいいですか?

違います。問いを立てて、資料やデータにもとづいて論じることが求められます。最も重要なのは出典の明記で、出典を示さずに他人の文章を使うことは不正行為として処分の対象になります。

実験の授業が大変です。

実験や実習はその場でしかできない学修が中心のため、欠席の影響が最も大きい形式です。毎回レポートの提出が伴うことも多く、時間割上は1コマでも実質的な負担は大きくなります。安全に関わる指示には必ず従ってください。

ついていけないと感じます。

まずどこから分からなくなったかを特定してください。前提知識が足りないなら入門書を1冊読むだけで追いつけることがあります。量が多すぎるなら修正期間のうちに履修数を減らす判断も有効です。教員に相談すれば資料を教えてもらえることもあります。

慣れるまでどれくらいかかりますか?

最初の数週間で戸惑うのは自然なことです。1か月前後で流れが分かり、前期を終える頃には自分に合う受け方が見えてきます。ただし単位を落とすところまでいくと立て直しに時間がかかるので、記録と相談だけは早めに始めてください。

22まとめ|自由ではなく、委ねられている

最大の違いは、授業外の学修が前提になっていることです。1単位=45時間。授業に出るだけでは、設計された学修時間に届きません。

誰も管理してくれません。出席回数も課題の締切も、自分で数える必要があります。この「気づけない構造」が、単位を落とす最大の原因です。

形式によって受け方が変わります。講義は構造をつかむ、演習は準備して臨む、実習はその場でしかできない経験を積む。同じ受け方では通用しません。

レポートは感想文ではありません。問いを立て、根拠を示し、出典を明記する。出典の不記載は不正行為として扱われます。

最後に。初回に合格条件をメモし、締切を一覧にし、出席を数え、その日のうちに復習し、分からなければ聞く。この5つで、最初の学期のつまずきはほとんど防げます。

この記事について:本記事は一般的な傾向の整理です。授業の形式、1コマの長さ、出席の扱いと条件、評価の方法、教科書の指定、オンライン授業の実施方法、質問の受付方法は、大学・学部・科目・担当教員によって大きく異なります。最終的な進め方や評価は担当教員の指示が優先されます。レポートにおける引用と出典の扱いについては、在籍する大学が定めるルールに従ってください。不正行為は処分の対象となります。環境の変化による不安が続く場合は学生相談室・保健管理センターにご相談ください。