大学・キャンパス 更新 2026.09.14 この記事にはPRを含みます

研究室の選び方|見学で見るべきポイントとNGサイン

結論

見学で見るべきは「研究内容」より先に「そこでどう過ごすことになるか」です。研究テーマはサイトを読めば分かりますが、1日の流れ、拘束時間の実際、質問しやすさ、学生どうしの関わり方は行かなければ分かりません。確認の柱は5つ——①1日と1週間の実際 ②指導の頻度と方法 ③学生が自由に話せるか ④設備と研究環境 ⑤進路と両立。学生に聞くなら「大変な点はどこですか」「1日何時間くらい…

19分読み終わるまで
22章見出し
CCampi編集部(執筆)・公開 2026.09.14
ADVERTISEMENT

30分の見学で、1年半の生活が決まります。

研究室訪問は、多くの学生にとって人生ではじめての「職場見学」のようなものです。何を見ればいいのか、何を聞けばいいのか、そもそも何が良くて何が危ないのかが分かりません。

結果として、雰囲気が良さそうだったという印象だけで決めてしまい、配属後に「こんなはずではなかった」となるケースが起こります。

この記事では、見学で確認すべき具体的な項目、学生に聞くべき質問、注意して見るべきサイン、そして比較のまとめ方を整理します。

この記事について:本記事は一般的な確認の観点を整理したものです。研究室の運営方針、指導のあり方、拘束時間の設定は研究室ごとに大きく異なり、本記事で挙げる観点がすべての研究室に当てはまるわけではありません。特定の研究室や指導教員を評価するものでもありません。必ず在籍する大学の配属に関する要項・学科の説明会・実際の見学でご確認ください。配属後に困りごとが生じた場合は、学科事務室や学生相談室にご相談ください。

この記事を7枚で

1 / 7
なぜ見学が必要かいつ行くか見学の依頼方法行く前の準備見るべき5つの柱この記事

この記事の流れ

研究室の選び方

見学で見るべきは「研究内容」より先に「そこでどう過ごすことになるか」です。

1
研究テーマ分かる
2
教員の業績分かる
3
1日の過ごし方分からない
4
指導の実際分からない

なぜ見学が必要か

紙では分からないことがあります。

研究室のサイトや配属資料で分かるのは、研究テーマと教員の業績までです。一方、実際の配属後に効いてくるのは、1日をどう過ごすか、困ったときに聞けるかといった運用面です。

1
説明会の前後最も動きやすい
2
希望調査の前必須
3
直前比較の時間がない
4
複数回可能なら理想

いつ行くか

早いほど有利です。

見学は、希望調査を出す前に済ませておく必要があります。当然ですが、出した後では意味がありません。理想は、学科の説明会の前後から動き始めることです。この時期は研究室側も受け入れ態勢を取っています。

1
所属・学年・氏名学籍番号も
2
用件見学の依頼
3
理由関心の方向
4
希望日時複数の候補

見学の依頼方法

メールで問題ありません。

見学の依頼は、大学のメールアドレスから教員に直接送るのが一般的です。記載すべきは、所属・学年・氏名・用件・希望日時。長文は不要です。

1
研究内容を読むサイト・業績一覧
2
論文を1本見る概要だけでも
3
質問を用意5つ程度
4
メモの準備記録する

行く前の準備

調べてから行ってください。

見学の質は、準備で決まります。何も調べずに行くと、雰囲気しか分かりません。最低限、研究内容を読み、質問を5つ用意していってください。

1
1日と1週間実際の過ごし方
2
指導頻度と方法
3
質問しやすさ聞ける環境か
4
設備と環境何が使えるか

見るべき5つの柱

この5点で足ります。

見学で確認すべきは、この5つの柱です。研究内容は事前に読めるため、優先度は下がります。特に重要なのが、①と③です。日々の過ごし方と、困ったときに聞ける環境かどうか。

1
紙では分からないことがあります。なぜ見学が必要か
2
早いほど有利です。いつ行くか
3
メールで問題ありません。見学の依頼方法
4
調べてから行ってください。行く前の準備

まとめ

この記事の要点

研究テーマはサイトを読めば分かりますが、1日の流れ、拘束時間の実際、質問しやすさ、学生どうしの関わり方は行かなければ分かりません。

記事を読む

01なぜ見学が必要か

紙では分からないことがあります。

1研究テーマ分かる
2教員の業績分かる
31日の過ごし方分からない
4指導の実際分からない
5話しやすさ分からない
この章の要点
  • 研究室のサイトや配属資料で分かるのは、研究テーマと教員の業績までです。
  • 一方、実際の配属後に効いてくるのは、1日をどう過ごすか、困ったときに聞けるかといった運用面です。
  • この部分は、行かなければ分かりません。そして、配属後に一番効いてくるのもここです。

もう一つ、見学に行く意味があります。自分が何を重視しているかが見えてくることです。実際に行ってみると、「思ったより設備に惹かれた」「想像していたより人との距離が気になった」といった反応が自分の中に生まれます。紙の情報を眺めているだけでは、こうした自分の基準は出てきません。

また、見学に行くこと自体が教員への意思表示になります。希望調査の紙だけを出した学生と、事前に訪問して話を聞いた学生では、教員側の印象も変わります。面談がある学科では、見学の内容がそのまま会話の材料になります。選考対策として見ても、見学は効率の良い行動です。

行かずに決めることの方が、はるかに危険です。

02いつ行くか

早いほど有利です。

1説明会の前後最も動きやすい
2希望調査の前必須
3直前比較の時間がない
4複数回可能なら理想

見学は、希望調査を出す前に済ませておく必要があります。当然ですが、出した後では意味がありません。

理想は、学科の説明会の前後から動き始めることです。この時期は研究室側も受け入れ態勢を取っています。

直前にまとめて回ろうとすると、比較する時間がなくなります。1つずつ消化する余裕を持ってください。

なお、説明会の直後は問い合わせが集中します。返信が遅れることもあるため、余裕を持って連絡してください。同時期に複数の研究室へ依頼する場合は、日程が重ならないよう調整が必要です。

なお、複数回行けるなら行ってください。一度目は緊張して聞けなかったことも、二度目なら聞けます。また、時期を変えて訪問すると、忙しさの波も見えてきます。

なお、希望調査の締切から逆算して予定を組んでください。3か所回るなら、最低でも2〜3週間の余裕が必要です。連絡・日程調整・訪問・記録の整理と、想像より時間がかかります。

03見学の依頼方法

メールで問題ありません。

1所属・学年・氏名学籍番号も
2用件見学の依頼
3理由関心の方向
4希望日時複数の候補
5送信元大学のアドレス
この章の要点
  • 見学の依頼は、大学のメールアドレスから教員に直接送るのが一般的です。
  • 記載すべきは、所属・学年・氏名・用件・希望日時。長文は不要です。
  • 配属前の見学は想定された行動であり、断られることはあまりありません。遠慮する必要はありません。

なお、返信がない場合もあります。教員が多忙で見落としている可能性もあるため、1週間程度待って再送して構いません。それでも反応がなければ、学科事務室に相談してください。

なお、見学後にお礼のメールを送ると丁寧です。長文は不要で、時間を取ってもらったことへの謝意と、印象に残った点を一言添えれば十分です。

04行く前の準備

調べてから行ってください。

1研究内容を読むサイト・業績一覧
2論文を1本見る概要だけでも
3質問を用意5つ程度
4メモの準備記録する
5時間の確認遅刻しない
この章の要点
  • 見学の質は、準備で決まります。何も調べずに行くと、雰囲気しか分かりません。
  • 最低限、研究内容を読み、質問を5つ用意していってください。
  • また、メモを取る準備も必要です。複数の研究室を見ると、記憶が混ざります。

なお、質問は全部聞けなくて構いません。用意しておくこと自体に意味があります。話の流れで自然に分かることも多く、その場合は別の質問に切り替えてください。手ぶらで行くと、話が途切れたときに何も聞けません。

また、研究内容を完全に理解していく必要はありません。学部生が最新の論文を読み切れないのは当然です。「この分野のこのあたりを扱っている」という程度の把握で十分で、分からない部分はその場で聞けば構いません。むしろ、分からないなりに読んできたことが伝わる方が印象は良くなります。

準備の量が、そのまま得られる情報の量になります。

05見るべき5つの柱

この5点で足ります。

1①1日と1週間実際の過ごし方
2②指導頻度と方法
3③質問しやすさ聞ける環境か
4④設備と環境何が使えるか
5⑤進路と両立就活・進学
この章の要点
  • 見学で確認すべきは、この5つの柱です。研究内容は事前に読めるため、優先度は下がります。
  • 特に重要なのが、①と③です。日々の過ごし方と、困ったときに聞ける環境かどうか。
  • この5つをメモに書いていき、研究室ごとに埋めていくと比較しやすくなります。

なお、すべてを1回で確認するのは難しいのが実際です。優先度の高い項目から聞いてください。時間が足りなければ、後日メールで質問することもできます。

なお、この5つに優先順位をつけておくと、限られた時間で何を聞くか判断できます。自分にとって外せない項目から確認してください。

なお、研究内容が自分に合うかも、この5点と切り離せません。興味のあるテーマでも、進め方が合わなければ続きません。内容と運用の両方を見てください。

061日の流れを聞く

生活が想像できます。

1何時に来るか朝型か
2何時に帰るか拘束の長さ
3昼食はどうするか研究室の文化
4週に何回来るか頻度
5土日は休めるか
この章の要点
  • 最も具体的な情報が得られるのが、「1日どう過ごしていますか」という質問です。
  • 何時に来て何時に帰るかを聞けば、自分の生活に当てはめられます。
  • 土日の扱いも確認してください。実験系では週末も動くことがあります。

なお、学年によって過ごし方が違うことにも注意してください。4年生は卒論に集中し、修士は学会準備が加わります。自分が該当する学年の学生に聞くのが正確です。

なお、「昼食はどうしていますか」という質問も、意外に多くのことが分かります。全員で食べる文化か、各自で取るかで、集団の距離感が見えます。

07拘束時間の実際

規定と実態は違います。

1コアタイムの規定あるかないか
2実際の在室時間規定より長いことも
3時期による変動学会前・提出前
4休みの取りやすさ実際に取れるか
この章の要点
  • 拘束時間で注意したいのが、規定と実態のずれです。
  • 「コアタイムなし」とされていても、実際には全員が長時間いるという研究室があります。逆もあります。
  • だからこそ、学生に実際の時間を聞くことに意味があります。教員の説明だけでは分かりません。

なお、拘束時間の長短だけで良し悪しは決まりません。長く在室していても、自分のペースで進められるなら苦にならない人もいます。重要なのは、その時間の使い方に裁量があるかどうかです。

なお、「忙しい時期はどれくらいですか」と時期で聞くのも有効です。年間を通して一定なのか、特定の時期だけ集中するのかで、生活の組み立て方が変わります。学会前や提出前だけ忙しいのであれば、その時期を避けて他の予定を入れられます。

この点は、配属後の生活に最も直結します。曖昧なままにしないでください。

08指導の頻度と方法

スタイルに幅があります。

1定期ミーティング週1回など
2随時相談必要なときに
3ゼミ形式全員で発表
4先輩が見る教員は要所のみ
5ほぼ任せる自主性重視
この章の要点
  • 指導のスタイルには、大きな幅があります。どれが優れているという話ではありません。
  • 自分で進めるのが苦手なら、定期的にミーティングがある研究室の方が安心です。
  • 逆に、細かく指示されるのが窮屈なら、自主性重視の研究室が合います。正直に見積もってください。

なお、指導の頻度は年度によって変わることもあります。教員の担当業務や学生数によって、密度が変動します。過去の話だけで判断せず、現在の状況を聞いてください。

なお、ミーティングの形式も確認してください。個別なのか全員の前での発表なのかで、準備の負担が変わります。

なお、指導のスタイルに優劣はありません。自分がどちらで力を出せるかだけを基準にしてください。

09質問しやすい環境か

ここが後から効きます。

1教員の在室頻度いるかどうか
2学生が話しかけるか実際の様子
3先輩に聞けるか相談相手の数
4連絡手段メール・チャット等
この章の要点
  • 卒業研究では、分からないことが次々に出てきます。そのとき聞ける環境かどうかが決定的になります。
  • 教員が出張がちでほとんど在室していない研究室では、質問の機会自体が限られます。
  • また、先輩の数も重要です。教員に聞きにくいことでも、先輩には聞けることがあります。

なお、質問しやすさは自分の性格にもよります。同じ環境でも、聞ける人と聞けない人がいます。自分が遠慮しがちな自覚があるなら、聞きやすい仕組みがある研究室を選ぶ方が確実です。

なお、連絡手段の確認も有効です。メールのみか、チャットツールを使っているかで、相談のしやすさが変わります。

困ったときに聞ける相手がいるかどうかで、研究の進み方が変わります。

10学生どうしの関わり

日々を過ごす相手です。

1会話があるか相談し合う関係か
2学年の構成先輩の人数
3研究の進め方個人かチームか
4行事合宿・懇親会など
この章の要点
  • 研究室は、1〜3年間を過ごす集団でもあります。
  • 研究を個人で進めるのか、チームで進めるのかでも、必要な関わりの度合いが変わります。
  • 行事の頻度も確認してください。負担と感じるか楽しみと感じるかは人によります。

なお、研究室の人数は年度で変動します。今年は多くても来年は少ない、ということがあります。現在の人数だけで判断しないでください。

なお、先輩が少ない研究室では、聞ける相手が限られます。新設や教員が着任したばかりの研究室では、この点を確認してください。

なお、研究室に長く在籍している学生ほど、変化も含めて知っています。修士の学生がいれば、話を聞く価値があります。

11設備と研究環境

できることが決まります。

1実験設備何が使えるか
2計算機環境必要な場合
3個人の机あるかどうか
4文献へのアクセス必要な資料
5共用と専用順番待ちの有無
この章の要点
  • 実験系では、設備が研究の範囲を決めます。使いたい装置があるかは確認が必要です。
  • また、共用設備の順番待ちが発生するかも聞いておいてください。待ち時間が研究の進度に影響します。
  • 個人の机の有無も、日々の過ごしやすさに直結します。

なお、設備が新しいことと使いやすいことは別です。高価な装置があっても、共用で順番待ちが長ければ研究は進みません。稼働状況まで聞いてください。

なお、研究に必要なものが揃っていない場合、他の研究室や外部機関を使うことがあります。その手続きの負担も聞いておいてください。

12予算と費用の話

自己負担の有無を確認します。

1学会発表の費用誰が負担するか
2消耗品研究室負担が通常
3合宿等の費用金額
4書籍研究室にあるか

研究にかかる費用の扱いも、確認しておくと安心です。

学会発表の旅費など、負担の仕方は研究室によって異なります。

費用の話は聞きにくく感じるかもしれませんが、生活に関わる現実的な問題です。学生に聞けば答えてもらえます。

なお、研究費の状況は年度によって変わります。大きな予算が取れている年とそうでない年があります。この点は教員に直接聞いても問題ありません。

なお、学会発表の機会があるかも聞いておいてください。発表の経験は、進学を考えるうえで大きな意味を持ちます。

費用の見通しが立てば、生活の計画も立てやすくなります。

13進路と就職活動

両立できるかを確認します。

1進学と就職の比率どちらが多いか
2就職活動への理解時間を取れるか
3実際の進路先過去数年
4推薦の有無学校推薦等
この章の要点
  • 学部で就職を考えているなら、就職活動と研究の両立が現実的な論点になります。
  • 研究室によっては、活動の時期に配慮があります。逆に、研究を優先する方針の研究室もあります。
  • どちらが正しいという話ではありません。自分の進路と合うかだけを見てください。

なお、進路の傾向は研究室の方針だけで決まるわけではありません。分野そのものの事情も影響します。同じ学科内でも、分野によって進学率は大きく違います。

なお、進路実績は研究室のサイトに掲載されていることがあります。訪問前に見ておくと、質問が具体的になります。

14学生に聞くべき3つ

情報量が多い質問です。

1大変な点はどこですか負の側面
21日何時間いますか拘束の実際
3就活と両立できていますか時間の自由度

学生に聞くなら、この3つが最も情報量があります。

特に「大変な点はどこですか」は重要です。良い点は聞かなくても語られますが、大変な点は聞かないと出てきません。

答えにくそうにしている場合も、その反応自体が情報です。表情や間の取り方も見てください。

なお、複数の学生に同じ質問をすると精度が上がります。一人の答えは、その人の経験や性格に左右されます。2〜3人に聞ければ、実態に近づきます。

なお、答えにくい質問をするときは、聞き方を工夫してください。「ブラックですか」ではなく「大変な点はどこですか」と聞く方が、率直な答えが返ってきます。相手を責める形の質問は、防御的な反応を招きます。

この3つを聞くだけでも、訪問した価値は十分にあります。

15教員に聞くこと

研究の話が中心です。

1どんなテーマが選べるか自由度
2指導の進め方方針
3配属までに何を準備の方向
4求める姿勢期待されること
この章の要点
  • 教員には、研究に関する質問を中心にしてください。
  • 特に有用なのが、「どんなテーマが選べますか」です。自由度が分かります。
  • また、「配属までに何をしておくとよいですか」は、意欲も伝わる実用的な質問です。

なお、教員に「大変なことは何ですか」と聞くのも有効です。答え方から、その研究室が何を重視しているかが見えます。

なお、教員の回答が抽象的な場合は、「たとえばどのような形ですか」と一歩踏み込んで聞いてください。

16注意して見るサイン

違和感は記録してください。

1学生と話せないなぜそうなのか
2質問に答えが曖昧別の人にも聞く
3拘束時間を濁す実態を確かめる
4学生の表情が硬い複数回訪問する
5説明と実態が違うどちらが実際か
この章の要点
  • 見学中に違和感を覚えたら、記録しておいてください。後から判断材料になります。
  • 特に、教員がいない場面で学生と話す機会がまったくない場合は、可能なら別の機会に確認してください。
  • ただし、一度の訪問で断定しないことも重要です。たまたま忙しい時期だった可能性もあります。

なお、サインがあったからといって避けるべきとは限りません。確認して納得できれば問題ありません。重要なのは、違和感を放置しないことです。

なお、自分の直感も記録に残してください。言語化できない違和感が、後から意味を持つことがあります。

違和感の正体を確かめる作業が、納得できる選択につながります。

17誤解しやすい点

印象だけで判断しないでください。

1楽しそう=良い研究が進むかは別
2静か=暗い集中している場合も
3忙しい=ブラック時期による
4人気=良い知名度の影響も
5厳しい=悪い丁寧な指導の場合も
この章の要点
  • 見学で最も陥りやすいのが、第一印象だけで判断することです。
  • 「雰囲気が明るい」ことと「研究が進む」ことは、別の軸です。両方を見てください。
  • また、厳しいことが悪いとは限りません。丁寧に指導された結果、力がつくこともあります。

なお、人気があるかどうかは判断材料になりません。知名度、時間割の都合、就職先の印象——人気は内容以外の要素で決まることが多くあります。

なお、他人の評価をそのまま採用しないでください。「あの研究室はやめた方がいい」という噂は、その人に合わなかっただけの可能性があります。自分の目で確かめてください。

印象と実態を分けて考える習慣が、判断の精度を上げます。

18比較してまとめる

1つでは基準ができません。

13つ以上見る比較対象を作る
2同じ項目で記録5つの柱
3表にする並べて見る
4優先順位をつける自分の基準

見学は、1つだけでは意味が薄くなります。比較対象がなければ、良し悪しの判断ができません。

3つ以上見て、同じ項目で記録してください。それだけで基準が生まれます。

記録を表にすると、自分が何を重視しているかも見えてきます。配属の決まり方は研究室配属の決まり方|理系の成績・希望調査・面談の流れで扱っています。

なお、記録は時間が経つと曖昧になります。見学した日のうちにメモを整理してください。翌日には印象が薄れています。

なお、比較表は5つの柱を縦に、研究室を横に並べると見やすくなります。埋まっていない欄が、聞き漏らした項目です。追加で確認すべきことが一目で分かります。

比較して初めて、自分の優先順位が形になります。

19最終的な決め方

譲れない点から決めてください。

  1. 1譲れない条件を決める
  2. 2条件で候補を絞る
  3. 3残りを比較する
  4. 4順位をつける
  5. 5どれでも納得できる状態に

決め方の順序は、譲れない条件からです。すべてが理想的な研究室はありません。

「アルバイトを続ける必要がある」「この分野をやりたい」——譲れない点を先に決めると、候補が絞れます。

そして、第3希望まで納得できる状態を作ってください。配属は希望どおりになるとは限りません。

なお、迷ったら譲れない条件に立ち返ってください。比較を続けても決まらないのは、判断基準が定まっていないためです。

なお、完璧な選択を求めないことも大切です。どの研究室にも良い面と大変な面があります。選んだ先で何をするかの方が、結果に影響します。

20相談できる窓口

情報は取りに行ってください。

1学科事務室制度・日程
2アドバイザー教員選択の相談
3志望先の教員見学・研究内容
4在籍する先輩実態
5学生相談室配属後の悩み

見学の依頼や研究内容の質問は、志望先の教員に直接で問題ありません。

どこを選ぶか迷う場合は、アドバイザー教員に相談できます。分野の見通しを持っている立場です。

配属後に困りごとが生じた場合は、学科事務室や学生相談室に相談してください。対処はゼミ・研究室に馴染めないときの対処法|変更はできる?で扱っています。

なお、相談は早いほど選択肢が残ります。希望調査の期限が近づいてからでは、見学に行く時間も確保できません。

なお、見学に一緒に行く相手がいると心強い場合もあります。ただし、友人の判断に引きずられないよう注意してください。

21よくある質問

見学では何を見ればいいですか?

①1日と1週間の実際 ②指導の頻度と方法 ③質問しやすい環境か ④設備と研究環境 ⑤進路と就職活動の両立、の5点です。研究テーマはサイトで読めるため、見学では運用面を確認してください。

見学はどう依頼すればいいですか?

大学のメールアドレスから教員に直接送ってください。所属・学年・氏名・用件・希望日時を記載すれば十分です。配属前の見学は想定された行動であり、断られることはあまりありません。

学生には何を聞けばいいですか?

「大変な点はどこですか」「1日何時間くらいいますか」「就職活動と両立できていますか」の3つが最も情報量があります。良い点は聞かなくても語られますが、大変な点は聞かないと出てきません。

コアタイムなしなら自由ということですか?

そうとは限りません。規定がなくても実際には全員が長時間いるという研究室もあります。逆に、規定があっても短い場合もあります。学生に実際の在室時間を聞いてください。

雰囲気が良ければ大丈夫ですか?

雰囲気と研究が進むかどうかは別の軸です。両方を見てください。また、静かだから暗いとは限らず、集中している場合もあります。第一印象だけで判断しないでください。

見学は何か所行くべきですか?

3つ以上が目安です。1つだけでは比較対象がなく、良し悪しの判断ができません。同じ項目で記録し、表にして並べると、自分が何を重視しているかも見えてきます。

教員に聞きにくいことはどうすればいいですか?

学生に聞いてください。拘束時間や大変な点は、学生の方が実態に近い答えが返ってきます。見学の終わりに「少し学生の方とお話しできますか」と頼んでみてください。

違和感があった場合はどうすればいいですか?

記録しておき、可能なら別の機会に確認してください。ただし一度の訪問で断定しないことも重要です。たまたま忙しい時期だった可能性もあります。複数回行けるなら行ってください。

費用の話は聞いてもいいですか?

問題ありません。学会発表の旅費や合宿の費用など、負担の仕方は研究室によって異なります。生活に関わる現実的な問題のため、学生に聞けば答えてもらえます。

どうやって最終的に決めればいいですか?

譲れない条件を先に決め、それで候補を絞ってから比較してください。すべてが理想的な研究室はありません。そして第3希望まで納得できる状態を作ってください。希望どおりになるとは限りません。

22まとめ|運用面こそ見学で確認する

研究テーマは紙で分かります。見学で確認すべきは、1日の流れ、拘束時間の実際、質問しやすさ——運用面です。

学生に聞くなら3つ。「大変な点はどこですか」「1日何時間いますか」「就活と両立できていますか」。この3つが最も情報量があります。

準備してから行ってください。研究内容を読み、質問を5つ用意する。何も調べずに行くと雰囲気しか分かりません。

3つ以上見て比較してください。1つだけでは基準ができません。同じ項目で記録し、並べて見ることです。

最後に。第一印象だけで判断しないでください。楽しそう=良い、厳しい=悪いとは限りません。自分に合うかだけを基準にしてください。

この記事について:本記事は一般的な確認の観点を整理したものです。研究室の運営方針、指導のあり方、拘束時間の設定、費用の扱い、就職活動への対応は研究室ごとに大きく異なり、本記事で挙げる観点がすべての研究室に当てはまるわけではありません。特定の研究室や指導教員を評価するものでもなく、見学時の印象が実態と一致することを保証するものでもありません。必ず在籍する大学の配属に関する要項・学科の説明会・実際の見学でご確認ください。制度についてご不明な点は学科事務室に、配属後に困りごとが生じた場合はアドバイザー教員・学生相談室にご相談ください。
この記事を読んだ人におすすめのサービス
PR大学院生・理系
アカリク就職エージェント
こんな人に大学院生・ポスドクで、研究を活かせる求人を紹介してほしい人
無料で面談を予約 →
PR大学院生・理系
アカリクイベント(院生・理系向け)
こんな人に大学院生・理系学生で、オンラインで企業と話せる場がほしい人
参加するイベントを探す →