新歓・飲み会の断り方と身の守り方|一気飲み・勧誘トラブル対策
飲み会に行かない、酒を飲まない、途中で帰る——これらはすべて、あなたが自由に決めてよいことです。断る理由を詳しく説明する必要もありません。20歳未満の飲酒と、20歳未満への酒類の提供は法律で禁止されており、勧める側に問題があります。断り方は「飲めません」「行けません」と短く言い切るのが最も有効です。理由を長く説明すると、反論の余地を与えます。そして、一気飲みの強要は重大な問…
断ることは、失礼ではありません。
新歓の時期、飲み会に誘われる場面があります。断りたいけれど、雰囲気的に言い出しにくい——そう感じる人は少なくありません。
まず押さえておいてください。20歳未満の飲酒、および20歳未満の人への酒類の提供は法律で禁止されています。これは例外のない決まりです。
この記事では、断り方の具体的な言い方、その場での身の守り方、強要されたときの対応、相談できる窓口を整理します。
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1 / 701前提:断ってよい
すべてあなたが決めることです。
- まず前提として、飲み会に行くかどうかはあなたが決めることです。
- 行かない、飲まない、途中で帰る——すべて自由に選べます。
- そして、断ったことで不利益を受けるべきではありません。もしそうなるなら、それは団体側の問題です。
断りにくいと感じる理由の多くは、その場の雰囲気にあります。周りが参加しているなか、自分だけ行かないと言い出しにくい——この感覚自体は自然なものです。ただ、その雰囲気は誰かが意図的に作っている場合もあります。参加が前提であるかのように話が進む、断ると空気が変わる——そうした場では、自分の判断を通しにくくなります。だからこそ、あらかじめ「自分は行かない」と決めておくと、その場で迷わずに済みます。
また、断ったことで一時的に居心地が悪くなったとしても、それは長く続くものではありません。数回断れば、誘われる頻度も減っていきます。最初の何回かをやり過ごせば、その後は楽になることが多くあります。
なお、飲み会そのものを否定する話ではありません。参加したい人が、無理のない範囲で参加するのは自由です。問題になるのは、参加や飲酒が強制される場合です。
02法律で禁止されていること
例外はありません。
20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。また、20歳未満の人に酒類を提供・勧誘することも禁止されています。
大学生であっても、判断の基準は年齢です。20歳未満であれば飲めません。
したがって、勧める側に問題があります。断ることに後ろめたさを感じる必要はまったくありません。
20歳になっているかどうかは、外見では分かりません。そのため、団体側が年齢を確認せずに酒を出す場面もあります。自分が20歳未満であれば、聞かれなくても飲まないでください。また、周囲に20歳未満の人がいる場合、その人に酒を勧めることも禁止されています。自分が勧める側にならないよう注意してください。
ノンアルコールと表示された飲み物でも、少量のアルコールを含む場合があります。20歳未満であれば、表示を確認してから飲んでください。分からなければ、お茶やソフトドリンクを選ぶ方が確実です。
年齢を聞かれずに酒を出された場合でも、飲まない判断は自分でできます。出されたから飲まなければならない、ということはありません。
03参加そのものを断る
行かない選択ができます。
- 参加そのものを断る場合、「その日は都合がつきません」で十分です。
- 毎回誘われるなら、「飲み会は参加していません」と方針として伝える方法もあります。
- 一度そう伝えておけば、その後は誘われにくくなります。
断るタイミングは、早い方が楽です。当日になってから断るより、誘われた時点で「行けません」と伝えておく方が、気持ちの負担が少なくなります。返事を保留にしておくと、その間ずっと気にかかります。決めているなら、早めに伝えてください。
誘いを断る連絡は、短い文で構いません。「その日は行けません。誘ってくれてありがとう」——これで十分です。長く書くと、かえって説明を求められる余地が生まれます。
サークルを辞めることも含めて、関わり方は自分で決められます。手順は別の記事で扱っています。
04断り方の具体例
そのまま使えます。
- 断る言葉は、短くて構いません。
- 「飲めません」「行けません」——これだけで意思は伝わります。
- 丁寧に言いたければ「すみません」を添えれば十分です。それ以上の説明は不要です。
言い方に工夫は要りません。断る内容が伝わればそれで十分です。かえって凝った言い訳を用意すると、矛盾を指摘されたときに困ります。事実を短く言うのが、結果的に最も通りやすくなります。
断る言葉に「ごめん」を付けすぎると、こちらに非があるように聞こえます。謝る必要はありません。「行けません」だけで、失礼にはなりません。
断るときに視線をそらさず、相手を見て言うと伝わりやすくなります。声の大きさも、普段どおりで構いません。
05短く言い切る
これが最も有効です。
- 断るときは、短く言い切るのが最も有効です。
- 長く説明すると、その説明に反論される余地が生まれます。
- 同じ言葉を繰り返すだけで構いません。「飲めません」を3回言えば、たいていは伝わります。
断るときに笑って流すと、相手には「まだ余地がある」と受け取られることがあります。曖昧にせず、はっきりと言い切ってください。相手との関係を壊したくない気持ちがあっても、意思表示は明確にする方が結果的に楽になります。
相手が引かない場合、話題を変えるという方法もあります。断りの言葉を繰り返したうえで、別の話に移す——これで場を切り替えられることがあります。
06理由は要りません
説明の義務はありません。
- 理由を聞かれても、詳しく答える必要はありません。
- 「なんで?」と言われたら、「飲めないので」で終わりです。
- 「付き合いが悪い」と言われても、気にしなくて構いません。そう言う側に問題があります。
「付き合いが悪い」といった言い方は、断らせないための圧力です。そう言われたからといって、自分の判断を変える必要はありません。付き合いの良し悪しと、酒を飲むかどうかは別の問題です。
体質を理由にする場合、「飲むと具合が悪くなる」と伝える方法もあります。これは相手も引き下がりやすい言い方です。ただし、本来は理由を用意する必要すらありません。
07飲まないと伝える
最初に言っておくと楽になります。
- 参加する場合でも、最初に「飲まない」と伝えておくと後が楽になります。
- 最初の注文で酒以外を頼めば、その後も勧められにくくなります。
- また、グラスを空にしないのも有効です。空くと注がれやすくなります。
あらかじめ飲まないと伝えておくと、周囲もその前提で接してくれます。当日いきなり断るより、事前に共有されている方が場も動きやすくなります。参加を決めた時点で伝えておいてください。
注文のときに自分から先にソフトドリンクを頼むと、その後の流れが決まります。人に任せると酒が来てしまうことがあるため、自分で頼んでください。
グラスが空くと注がれやすくなるため、少し残しておくという方法もあります。飲み干さないことで、次を勧められる場面を減らせます。
08勧められたとき
断り続けて構いません。
- 何度勧められても、断り続けて構いません。
- 注がれても、飲む義務はありません。置いておけば済みます。
- しつこい場合は、その場を離れてください。トイレに立つ、外に出る——理由は何でも構いません。
席を移されたり、特定の人の隣に座らされたりする場面では、断って構いません。席を選ぶ自由もあなたにあります。居心地が悪いと感じたら、元の席に戻る、あるいは帰る——どちらも選択肢です。
断り続けることに疲れたら、帰って構いません。断り続けるより、その場を離れる方が負担が少ない場合もあります。我慢して残る必要はありません。
09一気飲みの強要
重大な問題です。
- 一気飲みの強要は、極めて危険な行為です。短時間に大量の酒を摂取すると、命に関わります。
- 強要する、囃し立てる、断れない雰囲気を作る——いずれも許される行為ではありません。
- 自分が求められたら断ってください。誰かがさせられているのを見かけたら、止めてください。
一気飲みを強要する行為は、大学によっては処分の対象になります。また、それによって健康被害が生じた場合、責任を問われることもあります。「場を盛り上げるため」という理由で正当化されるものではありません。
自分が飲まされそうになったときだけでなく、他の人がさせられている場面でも、止めて構いません。「やめた方がいい」と声を出すこと自体が抑止になります。声を出しにくければ、その人を席から連れ出す、店員に伝えるという方法もあります。
飲酒に関わる事故は、毎年のように報じられています。過去に起きたことが繰り返されないよう、その場にいる全員が止める側に回ってください。
10急性アルコール中毒
命に関わります。
- 短時間に大量の酒を飲むと、急性アルコール中毒を起こすことがあります。命に関わる状態です。
- 酔って眠っているように見えても、放置しないでください。そのまま容体が悪化することがあります。
- ひとりにしない——これが基本です。そして、おかしいと感じたら迷わず救急車を呼んでください。
酒に強い・弱いは体質によって大きく異なります。同じ量を飲んでも、人によって影響はまったく違います。「これくらいなら大丈夫」という判断を、他人に当てはめないでください。
体調に不安を感じたら、早めに周囲に伝えてください。我慢して座っていると、対応が遅れます。自分の状態を言葉にすることは、恥ずかしいことではありません。
飲んだ後に入浴することも危険とされています。体調に異変を感じる状態では、ひとりで風呂に入らないでください。
11救急車を呼ぶ判断
ためらわないでください。
- 呼びかけに反応しない、意識がない——こうした状態では、ためらわず119番に電話してください。
- 「大げさかもしれない」と迷う必要はありません。判断に迷う時点で呼んでよい状況です。
- 救急車が来るまで、そばを離れないでください。状態の変化を伝えられるようにしておきます。
救急車を呼ぶことをためらわせる言葉——「大げさだ」「騒ぎになる」——が出ることがあります。しかし、命に関わる状況では、その判断が最優先です。周囲の反応より、目の前の人の状態を見てください。
119番に電話すると、状況を聞かれます。場所、人数、本人の様子——分かる範囲で答えてください。分からないことがあっても、その旨を伝えれば構いません。
12途中で帰る
いつでも帰れます。
途中で帰りたくなったら、帰って構いません。
「用事があるので失礼します」——これで十分です。
引き止められても、もう一度同じことを言えば済みます。危険を感じる場合は、何も言わずに出て構いません。
帰る理由を用意しておくと、当日に迷いません。「明日の朝に予定がある」といった理由をあらかじめ決めておけば、切り出しやすくなります。実際には理由を言う必要もありませんが、言葉があると動きやすくなります。
帰るときに会計を求められる場合、その場の金額だけ支払えば済みます。後から追加を請求されたら、内訳を確認してください。
13その場での身の守り方
基本を守ってください。
- 参加する場合は、行き先を誰かに伝えておいてください。
- 店の場所、出口、最寄り駅——把握しておくと、帰る判断がしやすくなります。
- また、携帯の充電と終電の時刻は事前に確認しておいてください。
携帯の充電が切れると、連絡も地図も使えなくなります。長時間の場に参加するなら、充電器を持っていくか、事前に十分充電しておいてください。連絡手段の確保は、安全の基本です。
初めて行く店なら、場所を事前に地図で確認しておいてください。帰るときに道が分からないと、判断が遅れます。最寄り駅までの経路も見ておくと安心です。
参加する時間をあらかじめ決めておくのも有効です。「2時間で帰る」と決めておけば、その時間に席を立てます。
14荷物と飲み物
目を離さないでください。
- 飲み物から目を離さない——これは基本的な注意です。
- 席を立つときは持っていくか、戻ってから新しく頼んでください。
- 味や見た目に違和感があれば飲まないでください。不安を感じたら、その場を離れて構いません。
貴重品は身につけておいてください。人の出入りが多い場では、置いた荷物から目を離す時間が生じます。財布や鍵は、鞄ではなくポケットなど手元に置く方が安全です。
荷物を預ける場合も、貴重品は手元に残してください。まとめて預けると、途中で帰りたくなったときに動きにくくなります。
15帰り道
安全な経路を選んでください。
- 夜遅くなった場合、明るい道を選んでください。遠回りでも構いません。
- 「送る」と言われても、断って構いません。ひとりで帰る方が安全だと感じるなら、そうしてください。
- 帰り着いたら、誰かに連絡を入れておくと安心です。
終電を逃した場合、無理に歩いて帰るより、タクシーを使う判断もあります。費用はかかりますが、深夜にひとりで長距離を移動するリスクと比べて考えてください。
ひとりで帰るのが不安なら、途中まで一緒に帰る相手を決めておいてください。信頼できる人と最初から決めておくと、当日に迷いません。
自転車に乗って帰る場合も、飲酒運転は法律で禁止されています。自転車は車両にあたるため、酒を飲んだ後に乗ることはできません。
16費用のトラブル
事前に確認してください。
- 参加する前に、会費がいくらかを確認してください。
- 後から高額を請求された場合は、その場で払わないでください。持ち帰って相談してください。
- 金銭のトラブルは、学生課や消費生活センターに相談できます。
会費を事前に確認しておけば、当日に想定外の金額を求められたときに気づけます。金額が説明と違う場合は、その場で支払わず、理由を確認してください。
領収書やレシートがあれば、受け取っておいてください。金額に疑問が生じたときに、確認の材料になります。
17勧誘への対応
その場で決めないでください。
飲み会の場で入会や契約を迫られることがあります。
その場では決めないでください。持ち帰って考える——これが原則です。
特に、活動と関係のない話——別の集まり、金銭が絡む話——が出てきたら警戒してください。詳しくはインカレサークルとは?メリットと注意すべきポイントでも扱っています。
その場の雰囲気で決めたことは、後から後悔することがあります。特に、契約や金銭が絡む話は、必ず持ち帰ってください。時間を置けば冷静に判断できます。
勧誘の内容が活動と無関係であるほど、注意が必要です。投資、商品の販売、別の集まりへの参加——こうした話が出たら、その場で断って構いません。
18後から連絡が来たら
返信しなくて構いません。
- 断った後に連絡が続く場合、返信しなくて構いません。
- しつこい場合は、やり取りの記録を残しておいてください。相談するときの材料になります。
- 不快な連絡が続くなら、ブロックして構いません。そのうえで学生課に相談してください。
連絡の記録は、消さずに残しておいてください。相談するときに、実際のやり取りがあると状況を伝えやすくなります。画面を保存しておくだけでも構いません。
共通の知人を通じて連絡が来る場合もあります。その場合も、返事をする義務はありません。断った意思は、すでに伝えてあります。
19相談できる窓口
ひとりで抱えないでください。
困ったことがあれば、学生課に相談してください。
体調に不安があれば保健管理センター、金銭が絡むなら消費生活センターが窓口です。
窓口の全体像は大学の学生課・教務課の使い方|どんな相談ができる?で扱っています。早めに相談してください。
相談したことが本人の同意なく団体に伝わることは、通常ありません。相談によって状況が悪化するのではないかと不安なら、その点も窓口で確認してください。
相談は、解決策を求める場だけではありません。状況を話して整理するだけでも構いません。何をしたいか決まっていなくても、行ってよい場所です。
20考え方の基本
あなたの判断が優先されます。
- 覚えておいてほしいのは、あなたの判断が優先されるということです。
- 断る、飲まない、帰る、相談する——すべて正当な行為です。
- そして、強要する側に問題があります。断ったことで自分を責める必要はまったくありません。
自分を責めないでください。断ったこと、参加しなかったこと、途中で帰ったこと——いずれも自分を守るための正当な判断です。
周囲の判断が自分に合うとは限りません。飲む人がいることと、自分が飲むかどうかは別の話です。自分の基準で決めてください。
そして、断り続けても状況が変わらないなら、その団体から離れる判断もあります。環境を変えることは、逃げではありません。
21よくある質問
飲み会を断ると関係が悪くなりませんか?
断ったことで関係が悪くなるような団体であれば、その団体側に問題があります。まっとうな団体なら、参加しない人を尊重します。断ることを理由に不利益を受けるなら、学生課に相談してください。
20歳未満でも一杯くらいなら大丈夫ですか?
いいえ。20歳未満の飲酒は法律で禁止されており、量にかかわらず認められません。また、20歳未満の人に酒類を提供・勧誘することも禁止されています。勧める側に問題があります。
断り方が分かりません。
「飲めません」「行けません」と短く言い切ってください。理由を長く説明すると、その説明に反論される余地が生まれます。同じ言葉を繰り返すだけで構いません。
理由を聞かれたらどう答えますか?
「飲めないので」で十分です。詳しく説明する義務はありません。「20歳になっていません」「体質的に飲めません」といった答え方もありますが、そもそも理由を言う必要はありません。
一気飲みをさせられそうです。
断ってください。一気飲みの強要は極めて危険な行為で、命に関わります。断れない雰囲気であれば、その場を離れてください。トイレに立つ、外に出る——理由は何でも構いません。危険を感じるなら、何も言わずに帰って構いません。
酔いつぶれた人がいたらどうしますか?
ひとりにしないでください。眠っているように見えても放置は危険です。呼びかけに反応しない、意識がない、けいれんや嘔吐が続く——こうした場合はためらわず119番に電話してください。判断に迷う時点で呼んでよい状況です。
途中で帰ってもいいですか?
いつでも帰れます。「用事があるので失礼します」で十分です。引き止められても、もう一度同じことを言えば済みます。危険を感じる場合は、何も言わずに出て構いません。
飲み物に注意すべきことはありますか?
目を離さないでください。席を立つときは持っていくか、戻ってから新しく頼んでください。味や見た目に違和感があれば飲まないでください。不安を感じたら、その場を離れて構いません。
会費が後から高額になりました。
その場で払わないでください。持ち帰って相談してください。金銭のトラブルは学生課や消費生活センターに相談できます。事前に会費を確認しておくことも有効です。
断った後もしつこく連絡が来ます。
返信しなくて構いません。やり取りの記録を残したうえで、ブロックして構いません。それでも続く場合は、学生課に相談してください。ひとりで対応する必要はありません。
22まとめ|断ることは正当な行為です
行かない、飲まない、帰る——すべてあなたが決めることです。理由を詳しく説明する必要もありません。
20歳未満の飲酒と、20歳未満への酒類の提供は法律で禁止されています。勧める側に問題があります。
断り方は短く言い切ることです。「飲めません」「行けません」——長く説明すると反論の余地を与えます。
一気飲みの強要は重大な問題です。急性アルコール中毒は命に関わります。呼びかけに反応しない人がいたら、ためらわず119番に電話してください。
最後に。困ったら学生課に相談してください。ひとりで抱えないでください。
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