大学・キャンパス 更新 2026.09.14 この記事にはPRを含みます

参考文献の書き方|引用の作法と代表的な書式

結論

出典を示す目的は、①他人の成果を明示する ②読み手が検証できるようにする ③自分の議論の根拠を示すの3つです。引用にはそのまま使う直接引用と要約して使う間接引用があり、どちらも出典が必要です。本文中では著者名と年、必要ならページを示し、末尾の文献リストに詳細を記載します。書式は分野によって違うので、指定があればそれに従い、なければ一つの方式を選んで最後まで統一してください。…

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22章見出し
CCampi編集部(執筆)・公開 2026.09.14
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「参考文献はどう書けばいいですか」——大学で最も多い質問のひとつです。

そして、最も減点されやすい部分でもあります。内容が良くても、出典の書き方が不十分だと評価が下がる。場合によっては、不正行為として扱われることもあります。

難しく感じる理由は、書式が一つに決まっていないことにあります。分野によって、大学によって、科目によって形式が違う。だから「正解」を探しても見つかりません。

この記事では、なぜ出典が必要か、引用の2つの方法、本文での示し方、文献リストの書き方、資料の種類ごとの記載、そして書式が分からないときの対処を整理します。

この記事について:本記事は一般的な考え方と代表的な書式の紹介です。採用すべき書式、記載する項目と順序、句読点の使い方は、分野・大学・科目・担当教員によって異なります。指定がある場合はそちらが必ず優先されます。掲載の記載例は形式を示すための架空のものです。出典を示さずに他人の文章や考えを使うことは不正行為にあたり、処分の対象となります。

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引用の2つの方法直接引用の書き方間接引用の書き方本文での示し方文献リストの役割この記事

この記事の流れ

参考文献の書き方

出典を示す目的は、①他人の成果を明示する ②読み手が検証できるようにする ③自分の議論の根拠を示すの3つです。

1
直接引用原文をそのまま使う
2
間接引用要約・言い換えて使う

引用の2つの方法

直接引用と間接引用です。

引用には2つの方法があります。原文をそのまま使う直接引用と、内容を要約して自分の言葉で書く間接引用です。どちらも出典が必要です。間接引用だからといって省略することはできません。

1
引用部分を明示かぎ括弧で囲む
2
長い場合改行し字下げする
3
原文のまま誤字も含めて変えない
4
省略する場合省略を示す記号を使う

直接引用の書き方

原文を変えずに示します。

直接引用では、引用部分がどこからどこまでかを明示します。短い引用はかぎ括弧で囲み、長い引用は改行して字下げするのが一般的です。重要なのが、原文を変えないことです。

1
自分の言葉で書く原文をなぞらない
2
意味を変えない正確に要約する
3
出典を示す必ず記載
4
範囲を明確にどこまでが引用か

間接引用の書き方

要約しても出典は必要です。

間接引用は、他人の考えを自分の言葉で要約して示す方法です。レポートでは、こちらの方が多く使われます。注意点は、原文をわずかに変えただけでは間接引用になりません。

1
著者・年方式(著者名 出版年)
2
番号方式注番号を付す

本文での示し方

2つの方式があります。

本文中で出典を示す方式には、大きく2つあります。著者名と年を括弧で示す方式と、注番号を付けて脚注や文末に詳細を書く方式です。どちらを使うかは分野によって慣習が異なります。

1
位置レポートの末尾
2
見出し「参考文献」など
3
載せるもの本文で言及したもの
4
載せないもの読んだが使わなかった資料

文献リストの役割

末尾にまとめて記載します。

文献リストは、レポートの末尾にまとめて記載します。本文中の略記だけでは資料を特定できないため、詳細をここに書きます。原則として、本文で言及した資料だけを載せます。

1
直接引用と間接引用です。引用の2つの方法
2
原文を変えずに示します。直接引用の書き方
3
要約しても出典は必要です。間接引用の書き方
4
2つの方式があります。本文での示し方

まとめ

この記事の要点

引用にはそのまま使う直接引用と要約して使う間接引用があり、どちらも出典が必要です。本文中では著者名と年、必要ならページを示し、末尾の文献リストに詳細を記載します。

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01なぜ出典が必要か

3つの理由があります。

1他人の成果を明示する誰の考えかを区別する
2検証できるようにする読み手が確認できる
3根拠を示す主張の裏づけになる

出典を示す最大の理由は、どこまでが他人の考えで、どこからが自分の考えかを区別することです。これがないと、他人の成果を自分のものとして扱うことになります。

二つ目が検証可能性です。読み手が元の資料にあたって確認できる状態にすることで、議論が成立します。

三つ目が根拠の提示です。「専門家の○○によればこうである」と示せば、自分の主張に裏づけができます。出典は、レポートを弱くするのではなく強くするものです。

出典を示す習慣は、学年が上がるほど重要になります。卒業論文では、参考文献の扱いが評価の一部として明確に見られます。1年生のうちに身につけておいてください。

出典を示すことは、先行する研究への敬意を示す行為でもあります。学術的な議論は、他者の成果の上に積み上げられています。自分の議論がどこに位置づくかを示す意味もあります。

02出典が必要な場面

迷ったら示してください。

1文章をそのまま使う必要
2要約して使う必要
3データ・統計を使う必要
4図表を借りる必要
5他人の考えを紹介する必要
6一般的に知られた事実不要なことが多い

出典が必要なのは、他人の文章・考え・データを使うすべての場合です。そのまま引用したときだけでなく、要約したときも必要です。

誤解が多いのが「自分の言葉に書き換えれば出典は不要」という考えです。これは間違いで、考えの出所が他人なら出典が必要です。

一般的に知られた事実(誰でも知っている歴史的事実など)には不要とされますが、判断に迷ったら示してください。示しすぎて問題になることはありません。

判断に迷ったときは、示す方を選んでください。示しすぎて問題になることはなく、示さなかったことだけが問題になります。

一般的に知られた事実かどうかの判断は、分野によって変わります。自分の分野で常識とされることでも、他分野では説明が必要なことがあります。迷ったら示してください。

示すべきか迷った経験は、記録しておくと次に活かせます。

03引用の2つの方法

直接引用と間接引用です。

方法 内容 出典
直接引用 原文をそのまま使う 必要
間接引用 要約・言い換えて使う 必要

引用には2つの方法があります。原文をそのまま使う直接引用と、内容を要約して自分の言葉で書く間接引用です。

どちらも出典が必要です。間接引用だからといって省略することはできません。

使い分けの目安は、言葉そのものが重要なら直接引用、内容だけ伝えればよいなら間接引用です。定義や特徴的な表現は直接、議論の要旨は間接で示すことが多くなります。

どちらの方法を使うかは、文章の流れでも決まります。原文の表現が議論に必要なら直接、内容だけでよいなら間接です。

引用の方法を意識して使い分けると、文章にめりはりが出ます。すべてを直接引用にすると読みにくく、すべてを間接引用にすると原文の力が伝わりません。

どちらの方法でも、出典が必要という点は変わりません。

04直接引用の書き方

原文を変えずに示します。

1引用部分を明示かぎ括弧で囲む
2長い場合改行し字下げする
3原文のまま誤字も含めて変えない
4省略する場合省略を示す記号を使う
5出典を示す著者・年・ページ

直接引用では、引用部分がどこからどこまでかを明示します。短い引用はかぎ括弧で囲み、長い引用は改行して字下げするのが一般的です。

重要なのが、原文を変えないことです。表記を変えたり、一部の言葉を入れ替えたりしてはいけません。

途中を省略する場合は、省略したことを示す記号を使います。分野によって記号が異なるので、教科書や論文の例を確認してください。

直接引用を多用すると、自分の文章が少なくなります。本当に必要な箇所に絞ってください。

引用した部分と自分の文章の境目が曖昧だと、どこまでが引用か分かりません。記号で明確に区切ってください。

引用の前後には、なぜその引用が必要かを示す文を置いてください。唐突に引用が現れると、議論とのつながりが分かりません。

05間接引用の書き方

要約しても出典は必要です。

1自分の言葉で書く原文をなぞらない
2意味を変えない正確に要約する
3出典を示す必ず記載
4範囲を明確にどこまでが引用か

間接引用は、他人の考えを自分の言葉で要約して示す方法です。レポートでは、こちらの方が多く使われます。

注意点は、原文をわずかに変えただけでは間接引用になりません。語順を入れ替えたり、一部の語を類語に置き換えたりしただけでは、実質的に直接引用と同じです。

また、どこまでが引用の範囲かを明確にしてください。「○○(2020)は、〜と述べている」という形にすれば、範囲が分かります。

間接引用でまとめる作業は、内容の理解が前提になります。理解できていないと、正確に要約できません。

要約するときは、元の主張を歪めないよう注意してください。都合よく解釈すると、誤った引用になります。

要約の精度は、レポートの質にも関わります。正確にまとめられていれば、理解の深さも伝わります。

06本文での示し方

2つの方式があります。

1著者・年方式(著者名 出版年)
2番号方式注番号を付す

本文中で出典を示す方式には、大きく2つあります。著者名と年を括弧で示す方式と、注番号を付けて脚注や文末に詳細を書く方式です。

どちらを使うかは分野によって慣習が異なります。指定がある場合はそれに従い、なければ自分の分野で一般的な方を選んでください。

この章の要点
  • 直接引用の場合は、ページ番号も示すのが原則です。読み手が該当箇所を確認できるようにするためです。
  • 本文での示し方を統一しておくと、読み手が混乱しません。途中で方式を変えないでください。
  • 脚注を使う方式では、注番号の付け方にも規則があります。文の途中か末尾か、書式によって異なります。
  • 本文での示し方は、分野の論文を見ると実例が分かります。教科書の記述も参考になります。

07文献リストの役割

末尾にまとめて記載します。

1位置レポートの末尾
2見出し「参考文献」など
3載せるもの本文で言及したもの
4載せないもの読んだが使わなかった資料
5役割読み手が探せるようにする

文献リストは、レポートの末尾にまとめて記載します。本文中の略記だけでは資料を特定できないため、詳細をここに書きます。

原則として、本文で言及した資料だけを載せます。読んだけれど使わなかった資料は、「参考文献」に含めない方式が一般的です(分野によって扱いが異なります)。

逆に、本文で使ったのにリストにないのは不備です。書き終えたら、本文とリストを照合してください。

文献リストは、レポートの信頼性を示す部分でもあります。どれだけの資料にあたったかが見えます。

リストの分量は、レポートの規模に応じて変わります。2000字のレポートで20点の文献を挙げるのは不自然ですし、逆に1点だけでは根拠が薄いと判断されます。

08記載する基本項目

資料を特定できる情報です。

1著者名書いた人
2発行年いつ出たか
3タイトル書名・論文名
4出版社・掲載誌どこから出たか
5ページ論文の場合

文献リストに記載する目的は、読み手がその資料を探せるようにすることです。そのために必要な情報が、上の項目です。

書式が分からなくても、この情報が揃っていれば資料は特定できます。順序や句読点の使い方は書式によって違いますが、項目自体は共通しています。

逆に、項目が欠けていると資料を特定できません。著者名だけ、書名だけでは不十分です。

項目が揃っているかは、書き終えてから確認してください。一つでも欠けると、資料を特定できなくなります。

発行年が分からない資料もあります。その場合の表記方法も、書式によって定められています。

項目が揃っていれば、書式が多少違っても資料は特定できます。

09書籍の書き方

基本の形です。

1著者名1
2発行年2
3書名3
4出版社4

書籍の場合、著者名・発行年・書名・出版社が基本項目です。順序は書式によって変わりますが、この4つは共通します。

書名は、表紙ではなく奥付(本の最後にある発行情報)で確認するのが確実です。表紙とサブタイトルの扱いが異なることがあります。

版が複数ある場合は、使用した版を記載してください。版によって内容が異なることがあるためです。

同じ著者の複数の著作を引用する場合は、区別できる形で記載してください。年が同じなら記号を添える方式もあります。

書籍の情報は、図書館のデータベースでも確認できます。手元に本がなくても調べられます。

10論文の書き方

掲載誌の情報が加わります。

1著者名論文の執筆者
2発行年掲載された年
3論文名論文のタイトル
4掲載誌名雑誌の名前
5巻・号号数
6ページ掲載範囲

論文の場合、書籍の項目に加えて掲載誌名・巻号・ページが必要です。これがないと、どの雑誌のどこに載っているか分かりません。

論文名と掲載誌名は、記号で区別するのが一般的です(論文名をかぎ括弧、誌名を二重かぎ括弧にするなど)。方式は書式によります。

電子で入手した論文にも、元の掲載情報があることがほとんどです。データベースの画面に表示されているので、そこから転記してください。

論文は、書籍より新しい議論を扱っていることが多いものです。最新の研究に触れたいときは、論文を探してください。

論文を探すときは、図書館のデータベースが使えます。学内からアクセスできるものが多いので、一度使い方を確認しておいてください。

論文の情報は、掲載誌のウェブサイトでも確認できます。紙で読んだ場合も、書誌情報を調べられます。

11ウェブサイトの書き方

閲覧日が必要です。

1著者・発信者個人・組織
2ページのタイトル内容が分かる名前
3サイト名運営の主体
4参照先の情報所在を示す
5閲覧日いつ見たか

ウェブサイトを参照した場合、閲覧日を記載するのが特徴です。内容が変更・削除されることがあるため、いつ時点の情報かを示す必要があります。

注意したいのが、発信者が明確な資料を選ぶことです。誰が書いたか分からないサイトは、根拠として弱くなります。

公的機関や学術機関の情報は比較的信頼できますが、まず書籍や論文を探すのが基本です。ウェブサイトだけを根拠にしたレポートは、評価が低くなりがちです。

ウェブサイトの情報は、変更や削除の可能性があります。重要な資料は、内容を控えておくと安心です。

サイトの構成が変わって、参照した情報が見つからなくなることもあります。だからこそ閲覧日が必要になります。

12統計・公的資料

作成機関を明記します。

1作成機関省庁・自治体など
2資料名調査・統計の名称
3対象年いつのデータか
4参照先所在を示す
5閲覧日電子で見た場合

統計や公的資料を使う場合、作成機関と対象年が特に重要です。同じ調査でも年によって結果が違うため、いつのデータかが分からないと検証できません。

数値を引用するときは、元の資料にあたってください。二次的に紹介された数値をそのまま使うと、誤りが混入することがあります。

やむを得ず二次資料から引く場合は、そのことを明記します。「○○(2020)が引用する△△の調査によれば」という形です。

統計は、調査の方法によって数値が変わります。何をどう調べた数字かも確認してください。

公的な統計は、定期的に更新されます。最新のものを使うか、特定の年次を使うかを意識してください。

13翻訳書・共著

追加の情報が必要です。

1翻訳書訳者名・原著の情報
2共著全員の名前(省略の規則あり)
3編著編者であることを示す
4論文集の一章収録された書籍の情報

翻訳書の場合、訳者名を記載します。原著の情報も併記する方式が一般的です。

共著の場合、著者が多いときの省略の規則が書式ごとに決まっています。「3名までは全員、4名以上は最初の1名と『ほか』」といった形です。

論文集に収録された章を引用する場合は、その章のタイトルと、収録書籍の情報の両方が必要です。

翻訳書を引用する場合、訳語が翻訳者の解釈を含むことがあります。重要な概念は原著も確認できると理想的です。

14授業資料の扱い

担当教員に確認してください。

1引用してよいか科目による
2記載の方法指示がある場合
3配布資料の扱い公開されていない資料
4できれば原典を資料が参照する元の文献

授業の配布資料を引用してよいかは、科目によって扱いが異なります。公開されていない資料なので、読み手が検証できないという問題があります。

望ましいのは、資料が参照している元の文献にあたることです。配布資料に出典が書かれていれば、そちらを引用してください。

判断に迷う場合は、担当教員に確認してください。「授業資料を引用してよいか」という質問は自然なものです。

この章の要点
  • 配布資料に出典が書かれていない場合は、担当教員に元の文献を尋ねることもできます。
  • 授業資料を引用する場合でも、出典の記載は必要です。引用してよいかと、出典が必要かは別の問題です。
  • 資料の扱いに迷ったら、使わないという選択もあります。

15並べる順序

規則に従って並べます。

1著者名順五十音順・アルファベット順
2引用順本文で出てきた順
3言語で分ける和文と欧文を分ける方式も
4種類で分ける書籍・論文・資料など

文献リストの並べ方にも規則があります。著者名順か本文での引用順が一般的です。

どちらにするかは書式によりますが、一つの方式で統一してください。混在していると、読み手が探せません。

この章の要点
  • 和文と欧文の文献が混在する場合、分けて並べる方式もあります。これも書式の指定に従ってください。
  • 並べ方が決まっていると、追加するときも迷いません。最初に規則を決めてください。
  • 文献が多い場合は、並べる作業にも時間がかかります。書きながら少しずつ整理しておくと楽です。

16書式が分からないとき

確認する順序があります。

  1. 1課題の指示
  2. 2シラバス
  3. 3担当教員に質問
  4. 4その分野の論文を見る
  5. 5図書館で相談

書式が分からないときは、この順序で確認してください。課題の指示とシラバスに書かれていることが多くあります。

指定がない場合は、その分野の論文を見るのが有効です。教科書の参考文献一覧も参考になります。分野で一般的な形式が分かります。

それでも分からなければ、担当教員に聞くか図書館で相談してください。「どの書式で書けばよいか」という質問は、誰にとっても自然なものです。

書式の資料は図書館にあります。分野ごとの手引きが用意されていることも多いので、一度探してみてください。

分野の論文を見る方法は、書式を知る最も実用的な手段です。実際に使われている形が分かります。

書式を一度覚えておくと、その後のレポートでも使えます。最初に時間をかける価値があります。

17統一することの重要性

形式より一貫性です。

1一つの方式を選ぶ最初に決める
2最後まで同じ形で途中で変えない
3記号を揃える括弧・句読点
4項目の順序を揃えるすべての文献で

書式に唯一の正解はありませんが、一貫していることは必ず求められます。文献ごとに形式が違うと、不注意な印象を与えます。

最初に一つの方式を決めて、最後まで同じ形で書いてください。記号の使い方、項目の順序——すべて揃えます。

この章の要点
  • 迷ったときは、「読み手がこの資料を探せるか」を基準にしてください。それが出典の目的です。
  • 統一されているかは、リストを通して読むと確認できます。形が違う行があれば目に留まります。
  • 統一の作業は、書き終えた後にまとめて行うと効率的です。書きながら整えると、内容に集中できません。

18文献の管理方法

読むときに記録します。

1読む前に情報を控える著者・年・書名など
2引用箇所にページを記録後で探さない
3一覧にまとめる使う可能性のある資料
4写真を撮る奥付・表紙

文献情報は、読むときに記録しておくのが鉄則です。後からまとめて探すと、どの本のどこだったか分からなくなります。

特にページ番号は、その場で控えてください。引用した箇所を後から探すのは、非常に時間がかかります。

図書館の本は返却してしまうと確認できません。奥付を撮影しておくと、後から情報を確認できます。図書館の使い方は大学図書館の使い方|貸出・取り寄せ・学習スペースの活用で扱っています。

この章の要点
  • 文献の情報は、表計算などで一覧にしておくと管理しやすくなります。卒業論文まで使えます。
  • 記録する項目は、最初に決めておいてください。後から追加すると、以前の分を調べ直すことになります。
  • 管理の方法は、自分が続けられるものを選んでください。凝った仕組みより、簡単で続くものが有効です。

19よくある不備

提出前に確認してください。

1本文にあるがリストにない照合漏れ
2リストにあるが本文にない使っていない資料
3項目が欠けている資料を特定できない
4書式がばらばら一貫性がない
5間接引用に出典がない不正行為になりうる
6ページ番号がない直接引用の場合

最も多い不備が、本文とリストの不一致です。書き終えたら、必ず照合してください。

そして最も重大なのが、間接引用に出典がないことです。自分の言葉に書き換えたから不要だと思い込むと、不正行為として扱われる可能性があります。

提出前の確認は5分で済みます。この5分を惜しまないでください。詳しくは引用と剽窃(コピペ)の境界線|処分されないためのルールでも扱っています。

不備の多くは、確認すれば防げるものです。時間をかけて書いた内容を、確認漏れで損なわないでください。

照合の作業は、印刷して行うと見落としが減ります。画面上では確認しにくいものです。

不備を防ぐには、確認する項目を決めておくことが有効です。

20相談できる窓口

聞けば教えてもらえます。

1担当教員書式の指定・判断
2図書館書式・文献の探し方
3ライティング支援の窓口設置している大学も
4指導教員分野の慣習

書式について最も詳しいのは、図書館です。各分野の書式の資料を持っていることが多く、具体的に教えてもらえます。

科目ごとの指定は、担当教員に確認してください。判断に迷う資料の扱いも相談できます。

ゼミに所属しているなら、指導教員に分野の慣習を聞くのが確実です。卒業論文でも同じ書式を使うことになります。

相談するときは、実際に引用したい資料を持っていくと具体的に教えてもらえます。

相談の機会は、学期の早い段階に使ってください。

21よくある質問

自分の言葉に書き換えれば出典は不要ですか?

必要です。考えの出所が他人なら、要約しても出典が必要です。これは最も多い誤解で、出典を示さないと不正行為として扱われる可能性があります。直接引用でも間接引用でも、出典は必須です。

書式が分かりません。

①課題の指示 ②シラバス ③担当教員に質問 ④その分野の論文を見る ⑤図書館で相談、の順で確認してください。書式は分野や科目によって違うため、唯一の正解はありません。指定がなければ一つの方式を選び、最後まで統一してください。

何を記載すればいいですか?

著者名・発行年・タイトル・出版社(論文なら掲載誌名・巻号・ページ)が基本です。目的は読み手がその資料を探せるようにすることなので、この情報が揃っていれば特定できます。

ウェブサイトはどう書きますか?

発信者、ページのタイトル、サイト名、所在を示す情報に加えて、閲覧日を記載します。内容が変更・削除されることがあるためです。ただし、まず書籍や論文を探すのが基本で、ウェブサイトだけを根拠にしたレポートは評価が低くなりがちです。

授業の配布資料は引用できますか?

科目によって扱いが異なります。公開されていない資料なので、読み手が検証できないという問題があります。望ましいのは、資料が参照している元の文献にあたることです。判断に迷う場合は担当教員に確認してください。

読んだけれど使わなかった資料も載せますか?

原則として、本文で言及した資料だけを載せます(分野によって扱いが異なります)。逆に、本文で使ったのにリストにないのは不備なので、書き終えたら本文とリストを照合してください。

ページ番号は必要ですか?

直接引用の場合は原則として必要です。読み手が該当箇所を確認できるようにするためです。間接引用でも、特定の箇所を参照した場合はページを示すのが丁寧です。

統計の数値はどう引用しますか?

作成機関と対象年を明記してください。同じ調査でも年によって結果が違うためです。数値は元の資料にあたって確認し、やむを得ず二次資料から引く場合は「○○が引用する△△の調査によれば」とその旨を明記します。

文献情報を後からまとめようとすると大変です。

読むときに記録するのが鉄則です。特にページ番号はその場で控えてください。図書館の本は返却すると確認できないので、奥付を撮影しておくと後から情報を確認できます。

書式が完璧でないと減点されますか?

書式の細部より、出典を示すこと自体が重要です。ただし一貫性は必ず求められるので、一つの方式を選んで最後まで統一してください。迷ったら「読み手がこの資料を探せるか」を基準に判断してください。

22まとめ|示すこと自体が最も重要

出典の目的は3つ。他人の成果を明示する、読み手が検証できるようにする、自分の議論の根拠を示す。出典はレポートを弱くするのではなく強くします。

要約しても出典は必要です。自分の言葉に書き換えたから不要、という考えは誤りです。考えの出所が他人なら、必ず示してください。

記載するのは、資料を特定できる情報。著者名・発行年・タイトル・出版社。論文なら掲載誌名と巻号、ページも必要です。

書式に唯一の正解はありませんが、一貫性は必ず求められます。一つの方式を選び、最後まで同じ形で書いてください。

最後に。文献情報は、読むときに記録してください。後からまとめて探すと時間がかかります。そして提出前に、本文とリストの照合を。

この記事について:本記事は一般的な考え方と代表的な書式の紹介です。採用すべき書式、記載する項目とその順序、記号や句読点の使い方、文献の並べ方、授業資料の引用の可否は、分野・大学・科目・担当教員によって異なります。指定がある場合はそちらが必ず優先されます。掲載の記載例は形式を示すための架空のものです。出典を示さずに他人の文章や考えを使うことは不正行為にあたり、処分の対象となります。判断に迷う場合は担当教員・図書館にご相談ください。