大学の証明書の取り方|在学・成績・卒業見込証明書の発行手順
大学で発行できる主な証明書は①在学証明書 ②成績証明書 ③卒業見込証明書 ④卒業証明書 ⑤健康診断証明書 ⑥学割証の6種類です。発行方法は自動発行機・窓口・オンライン申請の3つで、多くは発行機なら即時、窓口なら数日。最も注意すべきは卒業見込証明書で、発行できる時期が決まっている(多くは最終学年の一定時期以降)ため、早すぎると取れません。就職活動では成績証明書と卒業見込証明書…
「卒業見込証明書を提出してください」——締切は3日後。
就職活動、奨学金の申請、アルバイトの契約、各種の手続き——大学生活では、思わぬ場面で証明書が必要になります。
ところが、どこで、どうやって、どれくらいの時間で取れるのかを知らないまま4年間を過ごす学生が少なくありません。そして、締切直前に慌てることになります。
この記事では、証明書の種類、発行の方法、かかる時間と費用、就職活動で必要なもの、そして間に合わないときの対応を整理します。
この記事を7枚で
1 / 701証明書の種類
6つを押さえてください。
大学で発行できる証明書は、主にこの6種類です。
用途によって必要なものが異なります。提出先が指定するものを正確に確認してください。
なお、大学によっては他の証明書も発行できます。教職課程に関するものなど、学部や課程による違いがあります。
証明書が必要になる場面は、予告なくやってきます。奨学金の申請、アルバイト先からの依頼、家族の勤務先での手続き——いずれも「来週までに」と言われることが多くあります。だからこそ、何がどこで取れるかを事前に知っておく価値があります。調べる時間がないときに動けるかどうかで、対応の速さが変わります。
なお、「証明書」と一口に言っても、証明する内容はまったく違います。在学証明書は「今いること」、卒業見込証明書は「これから卒業すること」、卒業証明書は「卒業したこと」を証明します。似た名前でも用途が異なるため、提出先の指示を読み違えないでください。取り違えると、申請からやり直しになります。
用途に合ったものを選ぶことが、手続きの第一歩です。
02在学証明書
在籍を証明します。
- 在学証明書は、現在その大学に在籍していることを証明します。
- 用途は幅広く、奨学金の申請、賃貸契約、扶養の手続きなどで求められます。
- 多くの大学で自動発行機ですぐに取得できます。最も手軽な証明書です。
なお、提出先によって様式が指定されることがあります。大学の標準様式では受け付けられず、提出先の用紙に記入を求められるケースです。この場合、窓口での対応になり日数がかかります。指定の有無を先に確認してください。
なお、発行日が記載されます。提出先が「発行から3か月以内」などの条件を設けている場合、古いものは使えません。
最も使う機会が多い証明書です。
なお、扶養の手続きで家族が必要とすることもあります。依頼されたら早めに対応してください。
03成績証明書
履修の記録が載ります。
成績証明書には、履修した科目と評価が記載されます。
就職活動や大学院進学で提出を求められることがあります。
GPAが記載されるかは大学によります。仕組みはGPAとは?計算方法と大学生活で効いてくる場面で扱っています。
なお、成績証明書には履修したすべての科目が記載されます。単位を落とした科目も含まれるのが一般的です。隠すことはできないため、その前提で就職活動に臨んでください。多くの企業は、個別の評価より全体の傾向を見ています。
なお、大学院進学では専門科目の成績が特に見られます。出願前に内容を確認しておいてください。
成績証明書は、自分の学修の記録そのものです。
なお、成績証明書は学期ごとに内容が更新されます。就職活動の途中で新しい成績が反映されると、記載内容が変わります。提出時期によって内容が違う点は、認識しておいてください。
04卒業見込証明書
発行時期に注意してください。
卒業見込証明書は、就職活動で最も必要になる証明書です。
最大の注意点が、発行できる時期が決まっていることです。多くの大学で、最終学年の一定時期以降となっています。
また、単位の修得状況が要件を満たしていないと発行されないことがあります。単位が不足していると取れません。
なお、卒業見込の要件を満たしていないと判明した場合、それ自体が重要な情報です。単位が不足しているなら、その時点で履修計画を見直す必要があります。証明書が取れないことで問題に気づけるという側面もあります。
就職活動では、この一枚がないと選考に進めないことがあります。企業側は、内定を出す相手が本当に卒業するかを確認する必要があるためです。エントリーの段階では不要でも、選考が進むと求められます。時期が来たら、早めに複数枚取得しておくのが確実です。
時期と要件の確認を、最優先で行ってください。
なお、「卒業見込」と「卒業予定」は意味が違う場合があります。提出先の指定を正確に読んでください。
05卒業証明書
卒業後に必要になります。
- 卒業証明書は、卒業した事実を証明するものです。
- 卒業証書(学位記)とは別のもので、何度でも発行できるのが特徴です。
- 卒業後も取得できますが、手続きが在学中とは異なります。後述します。
なお、学位記の再発行はできないのが一般的です。卒業式で受け取る学位記は一度きりのものです。紛失した場合は卒業証明書で代替することになります。
なお、資格の申請で学歴の証明が必要になることがあります。卒業後も取得できるため、必要になった時点で申請してください。
卒業後に必要になることも見込んでおいてください。
06健康診断証明書
受診が前提です。
- 健康診断証明書は、大学の健康診断を受けていないと発行できません。
- 健康診断は年度初めに実施されるのが一般的です。受けていないと、必要なときに取れません。
- 就職活動や教育実習で求められることがあります。毎年必ず受診してください。
なお、健康診断を受けそびれた場合は、保健管理センターに相談してください。学外の医療機関で受診した結果で代替できることもありますが、費用は自己負担になります。
なお、健康診断の結果に所見があった場合も、証明書は発行されます。受診すること自体が要件です。
受診しなければ発行できない、という点が重要です。
なお、健康診断を受けることには、証明書以外の意味もあります。自分の健康状態を把握する機会であり、異常が早く見つかることもあります。証明書のためだけでなく、自分のために受診してください。多くの大学で無料です。
受診の機会を逃さないでください。
07学割証
鉄道の割引に使います。
- 学割証(学生割引証)は、鉄道の運賃割引を受けるための証明書です。
- 適用の条件は鉄道事業者が定めるものです。距離の要件などがあります。
- 大学によっては年間の発行枚数に上限があります。確認しておいてください。
なお、学割証は帰省や就職活動の移動で使えます。遠方の実家に帰る場合や、地方での選考に参加する場合、往復で相応の差になります。
なお、片道の距離に要件があります。短距離では適用されないため、事前に確認してください。
使える場面では、負担が確実に軽くなります。
なお、使用後は回収されます。手元に残らないため、記録が必要なら控えを取っておいてください。往復で2枚必要になる場合もあるため、発行時に枚数を確認しておくと安心です。
08その他の証明書
大学によって異なります。
- 上記以外にも、さまざまな証明書が発行できます。
- 資格の申請では、特定の科目を修得したことの証明が必要になることがあります。
- 必要な証明書が分からない場合は、提出先に確認してから窓口へ行ってください。
なお、特殊な証明書は発行に時間がかかることがあります。前例が少ないものほど、確認に日数を要します。
なお、必要な証明書が分からない場合は、提出先に確認してから窓口へ行ってください。
必要なものを特定してから動いてください。
なお、教職課程を履修している場合は、免許申請に必要な証明書があります。担当窓口で確認してください。
09発行の方法
3つの方法があります。
- 証明書の発行方法は、大きく3つです。
- 最も早いのが自動発行機です。在学証明書や成績証明書は即時に発行されます。
- 一方、英文証明書や特殊な証明書は窓口での申請になり、日数がかかります。
- なお、方法によって手数料が違う場合もあります。郵送は送料が加わるため、総額は高くなります。
方法を選ぶ基準は、「何をいつまでに必要か」です。明日までに在学証明書が要るなら発行機、来月の海外出願に英文成績証明書が要るなら今週中に窓口。この判断ができれば、間に合わないという事態はほぼ避けられます。
なお、大学によっては発行機を設置していないこともあります。その場合、すべて窓口での申請になり、即日発行はできません。自分の大学の方式を、必要になる前に確認しておいてください。
自分の大学の方式を、一度確認しておいてください。
10自動発行機
最も早い方法です。
自動発行機を使うには、学生証が必要です。暗証番号を求められることもあります。
稼働時間に注意してください。24時間使えるとは限らず、休日は停止していることがあります。
また、硬貨が必要な場合があります。両替できないこともあるため、用意しておいてください。学生証については学生証でできること一覧|再発行の手続きと紛失時の対応で扱っています。
なお、暗証番号を忘れた場合は窓口で再設定できます。発行機の前で気づくと時間を無駄にするため、事前に確認しておいてください。
- なお、紙切れや故障で使えないこともあります。締切の前日に頼るのは避けてください。
- 最も手軽ですが、稼働時間には注意が必要です。
- なお、操作に迷ったら窓口で聞いてください。初めて使う場合は、案内を読んでから操作すると確実です。
11窓口での申請
日数がかかります。
- 発行機で対応していない証明書は、窓口での申請になります。
- 英文証明書、特殊な様式のもの、記載内容の指定があるもの——これらは窓口です。
- 窓口での申請は、即日発行されないことがほとんどです。日数を見込んでください。
なお、申請書に記入する内容を事前に確認しておくと、窓口での時間が短くなります。提出先の名称や用途を書く欄があります。
- なお、受取の方法も確認してください。窓口で受け取るのか、郵送されるのかで予定が変わります。
- 日数がかかる前提で、早めに申請してください。
- なお、代理人による申請ができる場合もあります。委任状が必要になるのが一般的です。
12オンライン申請
増えています。
- 近年、オンラインでの申請に対応する大学が増えています。
- コンビニエンスストアの複合機で受け取れるコンビニ交付を導入している大学もあります。
- 対応状況は大学によって異なります。ポータルサイトで確認してください。
なお、オンライン申請でも受取は窓口という方式もあります。申請と受取が分かれている場合、両方の手続きが必要です。
- なお、システムの利用時間にも制限がある場合があります。深夜は使えないことがあります。
- 使えるなら、移動の手間が省けます。
- なお、申請から発行までの状況を確認できるシステムもあります。進捗が分かると安心です。
13郵送での取得
遠方からでも取れます。
- 大学に行けない場合、郵送での申請ができます。
- ただし、往復の郵送に日数がかかります。1週間から2週間程度を見込んでください。
- 手数料の納付方法は大学によって異なります。定額小為替を求められることが多くあります。
- なお、返信用封筒の切手が不足すると届きません。重さを確認して、必要な金額を貼付してください。
- なお、定額小為替は郵便局で購入します。購入にも手数料がかかります。
- 遠方にいても取得できる方法です。
- なお、申請書は大学のサイトから入手できることがほとんどです。印刷して記入してください。
14手数料
1通あたりかかります。
- 証明書の発行には、手数料がかかるのが一般的です。
- 金額は大学によって異なります。1通ごとに加算されるため、複数必要な場合は合計を確認してください。
- なお、学割証は無料としている大学が多くあります。
なお、手数料の支払い方法は大学によって違います。現金のみの窓口もあるため、確認してから行ってください。
なお、手数料は返金されません。種類を間違えて取得しても、取り直しの費用が別途かかります。
複数必要な場合は、合計額を確認してください。
15所要日数
種類によって違います。
- 所要日数は、方法と種類によって大きく違います。
- 自動発行機なら即時ですが、窓口申請は数日、英文はさらにかかります。
- また、就職活動の時期や年度末は混雑します。余裕を持って申請してください。
- なお、「即日」と案内されていても混雑時は待つことがあります。時間に余裕を持ってください。
日数の見積もりで失敗しやすいのが、休業期間を計算に入れ忘れることです。年末年始、夏季の一斉休業、入試期間——大学の窓口が閉まる時期があります。カレンダーを確認してから逆算してください。
余裕を持った申請が、最も確実な対策です。
16英文の証明書
時間がかかります。
留学や海外の手続きでは、英文の証明書が必要になります。
作成に時間がかかるため、1〜2週間程度を見込んで申請してください。
そして、氏名のローマ字表記をパスポートと一致させてください。食い違うと受理されないことがあります。
なお、提出先が求める様式があるか確認してください。国や機関によって、記載事項の指定があります。
なお、厳封を求められることも多くあります。開封すると無効になるため、扱いに注意してください。
なお、翻訳の正確さを大学が保証するものであることに意味があります。自分で翻訳したものでは受理されません。手間と時間はかかりますが、大学発行の英文証明書でなければならない場面がほとんどです。
早めの申請が、唯一の確実な対策です。
17就職活動で必要なもの
主に2種類です。
- 就職活動では、成績証明書と卒業見込証明書が中心になります。
- 複数の企業に提出する場合、その数だけ必要です。まとめて取得しておくと効率的です。
- また、厳封(封をして押印した状態)を求められることがあります。この場合、窓口での対応になります。
なお、提出した証明書は返却されないのが通常です。手元に控えを残したい場合は、コピーを取っておいてください。
なお、通数はやや多めに取得しておくと安心です。追加で必要になったとき、また窓口に行く手間が省けます。手数料はかかりますが、締切に追われるより確実です。
なお、提出のタイミングは企業によって違います。エントリー時、一次選考後、内定後——それぞれの段階で求められることがあります。案内をよく読んで、必要な時期を把握してください。
必要な種類と通数を、先に把握しておいてください。
18取得時の注意
確認してから申請してください。
- 申請の前に、提出先が求めるものを正確に確認してください。
- 種類を間違えると、取り直しになります。手数料も日数も無駄になります。
- また、証明書に有効期間が設けられている場合があります。古いものは受理されないことがあります。
- なお、取得した証明書の保管にも注意してください。折り曲げると受理されない場合があります。
なお、取得後すぐに内容を確認してください。氏名や記載事項に誤りがないかを見ておけば、提出先で指摘される前に対応できます。誤りがあれば窓口で訂正してもらえます。
確認の数分が、取り直しの手間を防ぎます。
なお、複数の提出先がある場合は、それぞれの指定を個別に確認してください。
19間に合わないとき
窓口に相談してください。
- 締切に間に合わない場合、まず大学の窓口に相談してください。
- 事情によっては、対応してもらえることがあります。ただし確約はできません。
- 同時に、提出先にも連絡してください。期限の猶予が認められる場合があります。
- なお、次からは逆算する習慣をつけてください。必要と分かった時点で申請すれば、慌てずに済みます。
なお、提出先への連絡は早いほど良い結果になります。締切を過ぎてから伝えるより、事前に事情を説明する方が対応してもらえます。
相談すれば、何らかの対応が見つかることもあります。
まず動くことが、状況を変えます。
20卒業後の取得
手続きが変わります。
卒業後も証明書は取得できますが、手続きが在学中とは異なります。
自動発行機は使えず、窓口または郵送での申請になります。
なお、成績証明書の保存期間には年限が設けられている場合があります。必要になる可能性があるなら、在学中に取得しておくのも一案です。
なお、大学の統合や改組があった場合でも、証明書は発行されます。手続きの窓口が変わることがあるため、確認してください。
なお、卒業前に必要な分を取得しておくという考え方もあります。在学中の方が手続きが簡単で、費用も抑えられます。
在学中に済ませておくのが、最も簡単です。
なお、卒業後の申請には本人確認書類が必要です。学生証は返却しているため、運転免許証やマイナンバーカードを用意してください。
卒業後も含めて、手続きの流れを知っておくと安心です。
21よくある質問
どんな証明書が発行できますか?
主に①在学証明書 ②成績証明書 ③卒業見込証明書 ④卒業証明書 ⑤健康診断証明書 ⑥学割証の6種類です。ほかに教職課程の証明など、大学や課程によって発行できるものがあります。
どこで発行できますか?
自動発行機、窓口、オンライン申請の3つの方法があります。在学証明書や成績証明書は発行機で即時に取得できることが多く、英文証明書や特殊なものは窓口申請になります。
卒業見込証明書はいつから取れますか?
最終学年の一定時期以降とされているのが一般的です。早すぎると発行できません。また、単位の修得状況が要件を満たしていないと発行されないことがあります。時期と要件を窓口で確認してください。
就職活動では何が必要ですか?
成績証明書と卒業見込証明書が中心です。企業によっては健康診断証明書も求められます。複数社に提出するならその数だけ必要になるため、まとめて取得しておくと効率的です。
健康診断証明書が発行できません。
大学の健康診断を受けていない可能性があります。健康診断は年度初めに実施されるのが一般的で、受診していないと証明書は発行できません。毎年必ず受診してください。
英文の証明書はすぐ取れますか?
和文より時間がかかります。1〜2週間程度を見込んで申請してください。また、氏名のローマ字表記をパスポートと一致させる必要があります。食い違うと提出先で受理されないことがあります。
手数料はいくらですか?
大学によって異なります。1通ごとに加算されるため、複数必要な場合は合計を確認してください。学割証は無料としている大学が多くあります。
大学に行けません。郵送で取れますか?
多くの大学で郵送申請ができます。申請書、本人確認書類の写し、手数料(定額小為替など)、返信用封筒が必要です。往復の郵送に1〜2週間程度かかります。
締切に間に合いません。
まず大学の窓口に相談してください。事情によっては対応してもらえることがあります。同時に提出先にも連絡し、期限の猶予が認められるか確認してください。
卒業後も取得できますか?
できます。ただし自動発行機は使えず、窓口または郵送での申請になります。本人確認書類が必要で、在学中より日数がかかることがあります。成績証明書には保存期間の年限が設けられている場合があります。
22まとめ|逆算して申請してください
主な証明書は6種類です。在学、成績、卒業見込、卒業、健康診断、学割証。提出先が指定するものを正確に確認してください。
卒業見込証明書は時期に注意。最終学年の一定時期以降でないと発行できません。単位の修得状況も要件になります。
- 就職活動では成績証明書と卒業見込証明書。複数社に出すなら、その数だけ必要です。
- 英文証明書は日数がかかります。1〜2週間を見込み、氏名の表記をパスポートと一致させてください。
- 最後に。健康診断は毎年必ず受診してください。受けていないと、必要なときに証明書が発行できません。