併願で迷う大学の就職を比較【2026年版】早慶・MARCH・関関同立の就職率の数え方と進路
大学が発表する就職率は、どの大学も96〜99%台にそろいます(例:早稲田96.2%、立教97.5%、中央97.2%、関西学院99.9%)。差がはっきり出るのは「卒業者のうち就職した人の割合」と「大学院に進む人の割合」で、早稲田は就職67.9%・進学22.1%、慶應は就職69.8%・大学院等進学19.3%、立教は就職84.3%・進学5.7%です(いずれも2025年度、計算)。…
「早稲田と慶應、就職はどっちが強い?」「MARCHで一番就職がいいのはどこ?」「関関同立の就職の違いは?」。大学受験の併願先や、最終的な進学先を決めるとき、多くの人が気にするのが就職です。
ところが、大学のパンフレットやサイトに載っている「就職率」をそのまま並べても、正しい比較にはなりません。就職率は大学ごとに計算のしかたが違うからです。分母が「就職を希望した人」の大学もあれば、「卒業者から大学院進学者を引いた人数」の大学もあり、そもそも全学の就職率を公表していない大学もあります。
この記事では、早慶・MARCH・関関同立・東京理科・学習院・東洋の各大学が公式に公表している進路データを確かめ、数え方の違いを説明したうえで、同じ物差しにそろえて比べました。併願で迷ったときの判断材料にしてください。
この記事のデータを7枚で
1 / 701就職率は大学ごとに数え方が違う
分母が「就職希望者」か「卒業者−進学者」かで、同じ大学でも数字が変わります。
まず、各大学が発表している就職率が、何を何で割った数字なのかを整理します。
| 大学 | 大学発表の値(2025年度) | 計算のしかた(大学の説明) |
|---|---|---|
| 早稲田大学 | 就職率96.2% | 就職者 ÷ 就職希望者 |
| 慶應義塾大学 | (今回確認できず) | 塾生向けサイトに「学科別就職率」があるが、今回は内容を確認できていない |
| 明治大学 | 学科別のみ | 全学の就職率は今回の資料で確認できず |
| 青山学院大学 | 就職率96.6% | 就職希望者における就職者の割合 |
| 立教大学 | 就職率97.5% | 就職決定者 ÷ 就職希望者 |
| 中央大学 | 就職決定率97.2% | 就職者数 ÷ 就職希望者数 |
| 法政大学 | (全学の値は確認できず) | 学部別の業種と上位就職先を公表 |
| 学習院大学 | 内定率98.6% | 内定者 ÷ 就職希望者 |
| 東京理科大学 | 実就職率89.6% | 就職者 ÷(卒業者 − 大学院進学者) |
| 東洋大学 | 就職率98.6%/就職者率85.5% | 就職率=就職者 ÷ 就職希望者、就職者率=就職者 ÷ 卒業者 |
| 関西大学 | 就職率98.6% | 就職決定者 ÷ 就職活動者 |
| 関西学院大学 | 就職率99.9% | 就職者 ÷ 就職希望者 |
| 同志社大学 | 就職率99.5% | 就職者(正規の職員)÷ 就職希望者 |
| 立命館大学 | 就職決定率97.0% | 就職決定者 ÷ 就職希望者 |
| 国公立(国の統計) | 大学による | 就職者 ÷(卒業者 − 進学者) |
出典:各大学の2025年度(2026年3月卒)の公表資料。国公立は大学改革支援・学位授与機構「大学基本情報」をもとに、この記事で使った定義です。
私立大学の多くは、分母を「就職を希望した人」にしています。大学院に進む人や、資格試験の勉強を続ける人、就職しないと決めた人は分母に入らないため、どの大学も96〜99%台の高い値になります。この数字は「就職したい人がちゃんと就職できたか」を表すもので、大学による差はほとんどありません。
一方、東京理科大学の「実就職率」と国の統計は、分母を「卒業者 − 大学院進学者」にしています。就職を希望しなかった人も分母に入るので、値は低めに出ます。東洋大学は、就職者を卒業者全体で割った「就職者率」も公表しています。同じ名前の「就職率」でも、中身が違うことを押さえておきましょう。
02同じ物差しで並べる:就職・進学・その他
「卒業者のうち就職した人」は理工系の大きい大学ほど低め。大学院進学の多さが理由です。
そこで、公表されている人数から、編集部で同じ式を使って計算し直しました。
| 大学 | 卒業者 | 就職者 ÷ 卒業者 | 進学 ÷ 卒業者 | 就職者 ÷(卒業者 − 進学者) |
|---|---|---|---|---|
| 早稲田大学 | 8,805人 | 67.9% | 22.1% | 87.2% |
| 慶應義塾大学 | 6,402人 | 69.8% | 19.3% | 86.5% |
| 明治大学 | 7,712人 | 79.5% | 12.5% | 90.9% |
| 青山学院大学 | 4,433人 | 79.9% | 11.3% | 90.1% |
| 立教大学 | 4,522人 | 84.3% | 5.7% | 89.4% |
| 学習院大学 | 2,187人 | 84.8% | 7.5% | 91.7% |
| 東京理科大学 | 3,499人 | 40.2% | 55.1% | 89.6% |
| 関西大学 | 6,597人 | 82.1% | 11.0% | 92.3% |
| 関西学院大学 | 5,795人 | 82.4% | 10.5% | 92.1% |
| 同志社大学 | 6,082人 | 77.4% | 14.6% | 90.6% |
| 立命館大学 | 7,704人 | 72.7% | 17.9% | 88.5% |
出典:各大学の2025年度の公表資料の人数から編集部で計算。慶應義塾大学は「修了・卒業者数/進路」(2026年5月1日現在)の学部計(就職4,469人、大学院等進学1,235人)。慶應の「大学院等進学」には学士入学なども含まれます。東京理科大学の就職者は企業・教員・公務員の合計1,407人、進学は大学院進学1,929人です。中央大学は文系・理工の割合だけが公表されているため、下の本文で紹介します。
表を見ると、早稲田・慶應・東京理科・立命館は「卒業者のうち就職した人」が低めです。これは就職に弱いからではなく、理工系の学部が大きく、大学院に進む人が多いためです。たとえば慶應の理工学部は卒業者919人のうち728人(79.2%・計算)が大学院等に進み、東京理科大学は全体で55.1%が大学院に進学します。
大学院進学者を分母から除いた「就職者 ÷(卒業者 − 進学者)」で見ると、どの大学も86〜92%台に収まります。残りの1割前後は、資格試験の準備、留学、進路未定などです。早稲田は法学部で資格試験準備等が38人、慶應は「その他」が698人(10.9%・計算)です。
中央大学は、文系学部(5,360人)の84.1%が就職・5.5%が進学、理工学部(1,120人)の49.4%が就職・48.5%が進学と公表しています。同じ大学でも、文系と理系で進路の形はまったく違います。大学全体の数字より、志望学部の数字を見ることが大切です。
03早稲田と慶應:学部の構成で見え方が違う
早稲田は人数つきの詳しい公表、慶應は学部ごとの進路の人数と社名の公表が中心です。
早稲田大学は、2025年度の学部卒業者8,805人のうち就職者5,981人、就職率96.2%でした。就職人数の上位は、アクセンチュア133人、NTTデータ126人、合同会社デロイトトーマツ90人、東京都職員Ⅰ類87人、三菱UFJ銀行74人、三井住友銀行72人です(学部と修士の合計)。業種は専門サービス(コンサルティングなど)20.6%、情報通信15.7%、メーカー15.5%、金融14.6%で、コンサル・IT・金融・メーカーに広く分かれるのが特徴です。商社にも伊藤忠商事27人、三菱商事20人など、5社で97人(計算)が就職しています。
慶應義塾大学は、公式の「修了・卒業者数/進路」(2026年5月1日現在)で、学部ごとの就職者数を公表しています。
| 慶應の学部 | 卒業者 | 就職 | 大学院等進学 |
|---|---|---|---|
| 文学部 | 795人 | 641人(80.6%) | 74人 |
| 経済学部 | 1,211人 | 965人(79.7%) | 82人(6.8%) |
| 法学部 法律学科 | 589人 | 396人(67.2%) | 129人(21.9%) |
| 法学部 政治学科 | 635人 | 556人(87.6%) | 25人 |
| 商学部 | 976人 | 866人(88.7%) | 27人(2.8%) |
| 理工学部 | 919人 | 171人(18.6%) | 728人(79.2%) |
| 総合政策学部 | 419人 | 332人(79.2%) | 37人 |
| 環境情報学部 | 438人 | 319人(72.8%) | 60人(13.7%) |
| 看護医療学部 | 111人 | 93人 | 13人 |
| 薬学部 | 199人 | 130人 | 59人 |
| 医学部 | 110人 | ― | 1人 |
出典:慶應義塾「修了・卒業者数/進路」(KEIO HANDBOOK、2026年5月1日現在、2025年9月卒業者を含む)。( )内は卒業者に対する割合で、編集部で計算しました。医学部の卒業者は「その他」(109人)に入っています。
慶應は、理工学部の約8割が大学院等に進む一方、商学部(88.7%)や法学部政治学科(87.6%)は卒業者の9割近くが就職します。法学部法律学科は大学院等進学が21.9%と高く、法科大学院などに進む人が多いと考えられます。
慶應は全学の社名別の人数を一般向けには公表していませんが、経済学部の公式サイトには、2024年度の卒業生の約30%が学術研究・専門・技術サービス業(コンサルティングなど)に就職したこと、上位就職先としてデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー、ベイカレント、三菱UFJ銀行、三井住友信託銀行、EYストラテジー・アンド・コンサルティングなどの社名が載っています。コンサル・金融が中心という点では、早稲田の政治経済学部・商学部と似た傾向です。
国家公務員総合職試験の合格者(2025年度秋+2026年度春、人事院の発表)は、早稲田大156人、慶應義塾大93人で、私立大学の1位と2位です。早稲田の詳しいデータは早稲田大学の就職先、慶應の基本情報は大学図鑑の慶應義塾大学のページで確認できます。
04MARCH:情報通信と金融が共通の柱、公務員は中央・明治
5校とも情報通信・金融が多く、公務員の人数では中央と明治が目立ちます。
| 大学 | 大学が公表する主な数字(2025年度) |
|---|---|
| 明治大学 | 卒業7,712人、就職6,132人、大学院進学964人。業種は情報通信業24.2%、金融・保険業14.5%、製造業12.7%。総合数理学部は情報通信業が49.7% |
| 青山学院大学 | 卒業4,433人、就職3,542人、就職率96.6%。情報通信業が26.1%。公務員は国家40人・地方111人 |
| 立教大学 | 卒業4,522人、就職決定3,811人、就職率97.5%。決定者数の上位20社で東京都特別区が2番目(人数は非公表) |
| 中央大学 | 就職決定率97.2%。文系学部は通信・情報サービス17.4%、金融・保険15.7%、公務10.3%。理工学部は48.5%が進学 |
| 法政大学 | 上位就職先は東京都庁38人とレバレジーズ38人が同数1位。公務員は国家87人・地方296人 |
出典:明治大学「就職データ」、青山学院大学「2025年度データ(まとめ)」、立教大学「就職・進学データ」、中央大学「進路・就職データ2025年度」、法政大学キャリアセンター「卒業者の上位就職先」「公務員就職者内訳」。業種の分け方は大学ごとに違うため、割合は大学どうしで直接比べられません。
公務員で目立つのは中央大学です。2025年度の学部の公務員就職者は、国家公務員171人(うち法学部100人)、地方公務員326人(うち法学部128人)で、上位就職先の1位は東京都庁81人でした。明治大学も、主な就職先の1位が国家公務員(一般職)77人で、東京都庁53人、東京特別区40人が続きます。
情報通信・ITは、5校すべてで最も多いか、それに近い業種です。青山学院大学は情報通信業が26.1%、明治大学は24.2%で、明治の総合数理学部では就職者のおよそ半分が情報通信業に進みます。法政大学の法学部でも、業種の1位は情報・通信(19.3%)で、公務(16.3%)、金融・保険(14.4%)を上回っています。
MARCHの中で「どこが一番就職に強いか」は、公表されている数字からは決められません。全学の就職率はどこも96〜97%台(公表している大学)で、違いはどの業界・会社に、何人進んでいるかのほうに表れます。関東の大学全体の比較は関東で就職に強い大学、各大学の基本情報は大学図鑑(明治・青山学院・立教・中央・法政)で確認できます。
05関関同立:4校とも就職率は97〜99%台
違いは「地元の公務員の関大」「金融の関学」「東京本社の同志社」「理系院進の立命館」。
関関同立の4校は、大学が発表する就職率が関西大学98.6%、関西学院大学99.9%、同志社大学99.5%、立命館大学97.0%で、いずれも97〜99%台です。ただし前の章のとおり分母がそれぞれ違い、関西大学は「就職活動者」、同志社大学は「正規の職員として就職した人」だけを数えています。
数字に表れる特徴は次のとおりです。
- 関西大学:公務員・公立学校教員が就職者の8.0%で、地方公務員では大阪市職員28人、大阪府職員21人が多くなっています。総合情報学部は情報通信業が39.6%です。
- 関西学院大学:経済学部の就職者の23.3%が金融・保険業で、会社別ではりそなグループが45人で最多です(2024年度)。
- 同志社大学:就職先の本社所在地は関東が57.3%で、関西の私大の中でも東京本社の会社に進む人が多い大学です。会社別ではアクセンチュア46人が最多です(学部と大学院の合計)。
- 立命館大学:理系の卒業者1,848人のうち1,013人が大学院に進学します。国家公務員総合職試験の合格者は63人で、関西の私大で最多です(人事院、2025年度秋+2026年度春)。
4校の詳しい比較は関関同立の就職比較、それぞれの就職先は関西大学・関西学院大学・立命館大学の記事にまとめています。
06東京理科・学習院・東洋と比べる
東京理科は大学院が55.1%、学習院は内定率98.6%、東洋は就職者率85.5%です。
MARCHと併願されることが多い大学も、数字の出し方に特徴があります。
東京理科大学は、2025年度の卒業者3,499人のうち大学院進学が1,929人(55.1%)で、学部卒業生の半分以上が大学院に進みます。そのため大学は、大学院進学者を分母から除いた「実就職率」(89.6%)を公表しています。業種は情報通信業が34.7%と最も多く、会社別ではNTTデータグループ55人、日立製作所44人(学部15人・修士29人)が上位です。詳しくは東京理科大学の就職先へ。
学習院大学は、卒業者2,187人、就職希望者1,882人、内定者1,855人で、内定率は98.6%でした。上位の就職先は特別区30人、りそなホールディングス24人、東京都教育委員会20人で、業種は運輸・通信が23.2%、金融・保険が18.5%です。詳しくは学習院大学の就職先へ。
東洋大学は、就職率(就職者 ÷ 就職希望者)98.6%に加えて、卒業者全体に対する「就職者率」85.5%と「進路決定率」92.5%も公表しています。複数の物差しを並べて出しているので、ほかの大学と比べやすい公表のしかたです。業種は情報通信業24.2%、卸売・小売業11.7%、製造業10.7%の順です。詳しくは東洋大学の就職先へ。
07難関国立と比べる(国の統計)
東大は院進51.3%、京大は62.9%。一橋は院進12.6%で金融・保険が26.1%です。
国公立大学は、大学改革支援・学位授与機構「大学基本情報」で、全大学が同じ様式の進路データを出しています。私立大学と同じ物差しで比べられる、数少ないデータです。
| 大学 | 学部卒業者 | 大学院進学率 | 就職率(就職者 ÷(卒業者 − 進学者)) |
|---|---|---|---|
| 東京大学 | 3,100人 | 51.3% | 76.3% |
| 一橋大学 | 984人 | 12.6% | 91.9% |
| 京都大学 | 2,801人 | 62.9% | 86.0% |
| 大阪大学 | 3,330人 | 48.3% | 87.1% |
| 神戸大学 | 2,580人 | 36.8% | 91.9% |
出典:大学改革支援・学位授与機構「大学基本情報」(2026年3月卒)をもとに編集部で集計・計算。就職者に臨床研修医を含み、進学者には大学院以外の進学も含みます。
旧帝大の京大・東大・阪大は、学部卒業者の半分前後が大学院に進みます。早稲田(22.1%)や慶應(19.3%)より大学院進学の割合がずっと高く、「学部で就職するか、大学院まで進むか」の前提が違う点に注意が必要です。一橋大学は大学院進学が12.6%と少なく、学部卒の就職者の26.1%が金融・保険業です。国公立と私立の違いは国公立と私立の就職比較、旧帝大どうしは旧帝大の就職比較で詳しく見られます。
08同じ会社で比べる:大学公式の人数
「行きたい会社に、その大学から毎年何人入っているか」は大学選びの具体的な手がかりです。
| 会社 | 大学公式の人数(2025年度) |
|---|---|
| アクセンチュア | 早稲田133人、明治68人、同志社46人、青山学院34人、立命館30人、法政26人、東京理科24人、中央21人 |
| NTTデータグループ | 早稲田126人、東京理科55人、明治40人、青山学院15人、中央15人 |
| りそなグループ | 明治65人、同志社40人、中央38人、立命館33人、法政27人、学習院24人、青山学院23人 |
| 楽天グループ | 早稲田56人、青山学院40人、明治33人、法政21人、中央18人 |
| 日立製作所 | 東京理科44人、明治41人、中央22人 |
| 東京都庁 | 早稲田87人、中央81人、明治53人、法政38人 |
出典:各大学の公式の就職先一覧(2025年度)。早稲田・東京理科・同志社は学部と大学院(修士)の合計、立命館は文系と理系の合計(計算)です。法政のりそなは「株式会社りそな銀行」、学習院は「りそなホールディングス」、早稲田の東京都庁は「東京都職員Ⅰ類」の人数です。大学ごとに公表の範囲(上位何社まで、何人以上か)が違い、表に名前のない大学が0人とは限りません。
人数は大学の規模に左右されるので、多い大学が入りやすいとは限りません。それでも、毎年まとまった人数が就職している会社には、その大学の先輩が多く、情報も得やすいのは確かです。志望する会社が決まっているなら、候補の大学の就職先一覧でその会社の名前と人数を探してみましょう。会社ごとの採用大学は企業図鑑でも確かめられます。業界ごとの比較はコンサルに強い大学、銀行に強い大学、IT業界に強い大学にまとめています。
09公務員志望なら:国家総合職の合格者と就職者
総合職の合格者は早稲田156人、慶應93人、中央81人。中央は地方公務員も326人です。
公務員を目指す人は、大学ごとの公務員の実績も見ておきましょう。人事院が発表した国家公務員採用総合職試験の合格者(2025年度秋+2026年度春)は、私立大学では早稲田大156人、慶應義塾大93人、中央大81人、立命館大63人、明治大51人、東京理科大50人の順でした。法政大17人、立教大13人、青山学院大10人、関西大23人、同志社大18人です。合格者数で、採用者数ではありません。
就職者の数では、中央大学が国家公務員171人・地方公務員326人(学部、2025年度)、法政大学が国家87人・地方296人(2025年度)、青山学院大学が国家40人・地方111人(学部、2025年度)と公表しています。数え方(学部のみか、大学院を含むか)が大学で違うので、目安として見てください。公務員に強い大学の全体像は公務員に強い大学で詳しく比べています。
10併願で迷ったときの見方
「就職率」ではなく、志望学部の進路と、行きたい業界・会社の人数を比べましょう。
ここまでのデータから、併願先を比べるときのポイントは次の4つです。
- 就職率の数字だけで比べない:大学発表の就職率は分母が違い、どこも96〜99%台です。差がつく指標ではありません。
- 志望学部の「就職か大学院か」を見る:理工系は大学院進学が半分前後になる大学もあります。6年間の学費と生活費も考えておきましょう。
- 行きたい業界・会社の人数を見る:コンサル・金融・IT・公務員など、志望する業界で毎年何人が就職しているかを、各大学の公式の一覧で確かめます。
- 地元で働きたいかを考える:関西の私大でも、就職先の本社は関東が多い大学があります(同志社57.3%など)。勤務地の希望があるなら、大学の所在地と就職先の地域も見ておきましょう。
学費やキャンパス、学部の構成は大学を比べるで並べて確認できます。受験が終わったあと、使い終えた赤本や参考書は買取に出すこともできます。
すでに大学生で、就職活動の進め方に迷っている人は、学外の就活エージェントに相談する方法もあります。28卒の流れは28卒の就活スケジュールにまとめています。
11よくある質問
早稲田と慶應、就職はどちらが有利?
公表データからは優劣はつけられません。卒業者に占める就職者は早稲田67.9%、慶應69.8%、大学院への進学は早稲田22.1%、慶應19.3%(大学院等)と近い値です(2025年度、計算)。国家公務員総合職の合格者は早稲田156人、慶應93人です。
MARCHで一番就職がいいのはどこ?
全学の就職率を公表している青山学院96.6%、立教97.5%、中央97.2%はほぼ同じで、順位はつけられません。違いは業界に表れ、公務員なら中央(国家171人・地方326人)と明治(国家公務員一般職77人)、情報通信なら青山学院(26.1%)や明治(24.2%)が目立ちます。
大学の就職率が高い=就職に強い?
そうとは限りません。多くの私立大学の就職率は「就職者 ÷ 就職希望者」で、大学院に進む人や就職を希望しない人は分母に入りません。卒業者全体のうち就職した人の割合は、大学によって40%台(東京理科)から80%台まで差があります。
慶應の就職率は?
慶應義塾は塾生向けサイトで学科別の就職率を公開していますが、今回は内容を確認できていません。公式の「修了・卒業者数/進路」では、2025年度の学部卒業者6,402人のうち就職4,469人、大学院等進学1,235人です。
関関同立とMARCH、就職はどちらがいい?
どちらも大学発表の就職率は96〜99%台で、差はほとんどありません。関関同立の大学でも就職先の本社は関東が多く(同志社57.3%、関西学院57.6%)、東京の大企業に進む道は開かれています。違いは地元の公務員・企業への就職の多さです。
理系は大学で就職が変わる?
理系は大学院進学の多さが大学で大きく違います。慶應の理工学部は79.2%(計算)、東京理科大学は55.1%、立命館は理系卒業者1,848人のうち1,013人が大学院に進みます。研究職や技術職を目指すなら、大学院まで含めた就職先を見ましょう。
12この記事のデータについて
私立大学の数字は、各大学が公表している2025年度(2026年3月卒)の資料によります。早稲田大学「2025年度 早稲田大学進路状況」「2025年度 学部別進路状況」、慶應義塾「修了・卒業者数/進路」(KEIO HANDBOOK、2026年5月1日現在)と経済学部の就職・進路のページ、明治大学「就職データ」(業種別就職状況・主な就職先)、青山学院大学「2025年度データ(まとめ)」、立教大学「就職・進学データ」、中央大学「進路・就職データ2025年度」(進路状況・業種別就職状況・学部学科別就職決定率・学部別公務員・教員就職状況、2026年4月9日現在)、法政大学キャリアセンター「卒業者の上位就職先」「学部別就職状況」、学習院大学キャリアセンター「就職・進学データ」、東京理科大学「進路・就職データ」、東洋大学「TOYO Data 2026 就職データ」、関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学の就職データです。関西学院大学の会社別人数は2024年度です。
国公立大学は大学改革支援・学位授与機構「大学基本情報」(2026年3月卒)を編集部で集計しました。国家公務員総合職試験の合格者数は人事院「2026年度国家公務員採用総合職試験(春)の合格者発表」の資料(2025年度秋と2026年度春の合計)です。業種の分け方は大学ごとに違うため、業種の割合は大学どうしで直接比べられません。割合(%)のうち「(計算)」としたものは、元の人数から編集部で計算しています。(2026年10月確認)