4 TYPES
お題の4タイプと見分け方
お題を読んだら、まず「最後に何を出せば終わりか」を考えます。それが分かれば、どのタイプかが決まります。
「〇〇の売上を2倍にするには」「〇〇の問題を解決するには」のように、解決策を出すお題です。出題が多いと言われるタイプで、考える手順がいちばん大切になります。
- ゴール:具体的な解決策を1つにしぼる
- 見分け方:「〜するには」「〜を増やす施策」
- つまずきやすい点:原因を考えずにアイデアを出し始める
「AとBどちらがよいか」「無人島に持っていくものを5つの中から3つ選ぶ」のように、決められた選択肢から選ぶお題です。結論そのものより、選んだ理由の筋道が見られます。
- ゴール:選んだものと、選んだ基準
- 見分け方:「どちらが」「〜の中から選べ」「順位をつけよ」
- つまずきやすい点:多数決で決めて理由が弱くなる
「働くとは何か」「よいリーダーとは」のように、正解のない大きなテーマを話し合うお題です。話が広がりやすいので、言葉の意味をそろえることが最初の仕事になります。
- ゴール:グループとしての定義・考え方を1文で
- 見分け方:「〜とは何か」「〜について話し合え」
- つまずきやすい点:一人ひとりの意見発表で終わる
グラフや表、文章の資料が配られ、それをもとに課題や施策を考えるお題です。資料を読む時間の使い方と、資料に書いてある事実を根拠にすることが鍵になります。
- ゴール:資料の事実にもとづいた結論
- 見分け方:資料が配られる、「この資料から」と書いてある
- つまずきやすい点:資料を読みきれず、思いつきで話す
FIRST 5 MIN
どのタイプでも、最初の5分でやること
タイプに関係なく、話し合いの最初に次の4つをそろえておくと、途中で議論が迷子になりません。
- 1役割と時間配分を決める
司会・書記・タイムキーパーを手早く決め、「前提5分、意見出し10分、まとめ10分、発表準備5分」のように時間の区切りを全員で確認します。役割の決め方は、別のページで詳しく紹介しています。
- 2お題の言葉の意味をそろえる
「若者」は何歳くらいか、「売上を伸ばす」はいつまでにか、など、人によって受け取り方が違う言葉を先に決めます。ここがずれたまま進むと、後半で話がかみ合わなくなります。
- 3ゴール(何を出せば終わりか)を確認する
「最後に施策を1つ発表する」「選んだ3つと理由を発表する」のように、発表の形を最初に決めておきます。
- 4考える順番を決める
「現状→原因→施策→評価」のように、この後に話す順番を書記がメモやホワイトボードに書いておくと、全員が今どこを話しているか分かります。
FLOW
タイプ別の進め方と時間配分(30分の場合)
持ち時間が30分のときの目安です。20分や45分のときは、同じ比率で縮めたり伸ばしたりしましょう。
| タイプ | 前提をそろえる | 考える・話し合う | まとめる | 発表準備 |
|---|---|---|---|---|
| 課題解決型 | 5分:言葉の定義、目標の数字や期限 | 15分:現状→原因を洗い出す→原因を1つにしぼる→施策を出す | 5分:施策を1つに決め、効果と実現しやすさを確認 | 5分 |
| 選択型 | 5分:選ぶ「基準」を先に決める | 13分:基準ごとに選択肢を比べ、表にする | 7分:結論と、選ばなかった理由も整理 | 5分 |
| 自由討論型 | 7分:言葉の意味と、話す範囲を決める | 13分:具体例を出し合い、共通点を探す | 5分:グループの考えを1文にまとめる | 5分 |
| 資料読み取り型 | 8分:各自で資料を読み、分担して事実を書き出す | 12分:事実から課題を見つけ、施策を考える | 5分:結論と、根拠になる資料の数字をつなぐ | 5分 |
HOW TO
タイプ別・進め方の型と台詞例
それぞれのタイプで、議論を前に進める一言の例も入れました。役割に関係なく、誰が言ってもかまいません。
いきなりアイデアを出すと、思いつきの施策が並んで決めきれなくなります。売上なら「客数×客単価」、利用者数なら「新しく来る人×続ける人」のように、まず分けて考え、どこに問題があるかを決めてから施策に進みましょう。
- 目標を数字と期限で決める(例:1年で利用者を2倍)
- 要素に分ける(例:客数と客単価)
- いちばん効く要素を1つ選ぶ
- 施策を出し、効果と実現しやすさで選ぶ
「アイデアを出す前に、売上を「客数」と「客単価」に分けて、どちらを伸ばすか決めませんか?」
いきなり「Aがいいと思う」と言い合うと、好みのぶつけ合いになります。先に「費用」「効果」「すぐできるか」などの基準を決め、基準ごとに比べれば、全員が納得できる結論になります。
- 基準を2〜3個決める
- 基準に重みをつける(何をいちばん大事にするか)
- 表にして比べる
- 選ばなかったほうの理由も言えるようにする
「どちらがいいかの前に、何を基準に選ぶかを2つか3つ決めておきませんか?」
「働くとは何か」のような問いは、みんなが自分の意見を言うだけで終わりがちです。「誰にとっての」「どんな場面での」と範囲をしぼり、一人ずつ具体例を出してから、そこに共通することをグループの答えにしましょう。
- 範囲をしぼる(例:新入社員にとっての、など)
- 一人1つずつ具体的な経験や例を出す
- 例に共通することを言葉にする
- 結論を1文にまとめる
「みんなの例に共通しているのは「誰かの役に立っている実感」だと思うのですが、どうでしょう?」
資料が多いときは、全員が全部を読もうとすると時間が足りません。ページや表ごとに担当を決め、「資料に書いてある事実」を先に共有してから、それをもとに意見を出しましょう。発表では、根拠にした資料の場所を示すと説得力が増します。
- 資料を分担して読む
- 事実だけを書き出して共有する
- 事実の中から課題を見つける
- 結論と根拠の資料をセットで発表する
「資料が4枚あるので、1人1枚ずつ読んで、分かった事実だけを3分後に共有しませんか?」
PRACTICE
練習用のお題32問
友だちやゼミの仲間と練習するときに使えるお題です。時間を30分に決め、終わったら「どのタイプだったか」「最初の5分で何を決めたか」を振り返りましょう。
課題解決型
- 地方の商店街に来る人を増やすには来る人を「新しく来る人」と「また来る人」に分けて考える
- 大学の図書館の利用者を2倍にするには
- 駅前のカフェの売上を1年で1.5倍にするには客数と客単価に分ける
- スマホを使いすぎる大学生を減らすには
- コンビニの食品ロスを減らすには
- 地方の路線バスの利用者を増やすには
- 大学の学園祭に来る人を増やすには
- 新入生がサークルに入りやすくするには
- 本を読む大学生を増やすには
- 高齢者が買い物に困らない町にするには
選択型(二択・ランキング)
- 社会人になって住むなら、都会と地方どちらがよいか基準を先に決める
- 学生のうちにするなら、長期留学と長期インターンどちらがよいか
- 会社に入るなら、大企業とベンチャー企業どちらがよいか
- 上司にするなら、厳しくて仕事ができる人と、優しくて相談しやすい人のどちらか
- 無人島に1か月行くとき、持っていく物を10個の中から3つ選ぶ選択肢は自分たちで10個つくってから練習する
- 新しく社員を1人採るとき、条件の違う5人の候補者から1人を選ぶ
- 大学の授業は、対面とオンラインどちらがよいか
- リーダーに必要な力を、5つの中から大事な順に並べる
自由討論型
- 働くとは何か「誰にとっての」と範囲をしぼる
- よいチームとはどんなチームか
- 大人になるとはどういうことか
- 10年後になくなっている仕事と、新しく生まれる仕事
- 幸せな人生とは何か
- 信頼される人とはどんな人か
- 社会人と学生の違いは何か
資料読み取り型
- ある町の年代別の人口の表を見て、10年後に必要なお店を考える練習では、自治体が公開している人口の資料を使う
- あるカフェの曜日別・時間帯別の来店者数の表から、売上を伸ばす方法を考える表は自分たちで仮につくってよい
- ある商品の月ごとの売上と、広告費の推移のグラフから、来年の広告の使い方を考える
- 大学の学生アンケートの結果(自由記述)を読み、大学が最初に直すべきことを決める
- 3つのアルバイト先の時給・通勤時間・シフトの条件の表から、大学1年生にすすめる1つを選ぶ選択型との組み合わせ
- ある観光地の、季節ごとの観光客数のグラフから、冬の観光客を増やす方法を考える
- ある会社の、新しく入った社員が3年以内に辞めた理由のアンケートから、対策を考える
DO & DON'T
お題のタイプ別のやりがちな失敗
こうする
- お題を読んだら、まず「最後に何を発表すれば終わりか」を確かめる
- 言葉の意味があいまいなときは、最初に全員で決める
- 選択型は、選ぶ基準を先に決めてから比べる
- 資料読み取り型は、資料の事実と自分の意見を分けて話す
- 話がずれたら「今は原因を話している段階ですね」と順番に戻す
これはしない
- 課題解決型で、原因を考えずにアイデアを出し始める
- 選択型で、時間がないからと多数決で決める
- 自由討論型で、一人ずつ意見を言って終わる
- 資料読み取り型で、資料を読まずに思いつきで話す
- お題の条件(予算・期限・対象)を勝手に変える
CHECK
最初の5分のチェックリスト
話し合いを始める前に、グループで次のことが決まっているか確かめましょう。
0 / 7 できた
POINT
迷ったら
FAQ
よくある質問
グループディスカッションのお題は、事前に分かりますか?
ほとんどの場合、当日その場で発表されます。だからこそ、お題のタイプごとの進め方を先に練習しておくことが大切です。
業界に関係するお題は出ますか?
企業によっては、自社の商品やサービス、業界の課題をお題にすることがあります。志望する業界のニュースや、企業の事業内容を調べておくと、話し合いで具体例を出しやすくなります。
お題の意味が分からなかったら?
一人で抱えずに「この言葉は〇〇という意味でとらえてよいでしょうか」とグループに確認しましょう。言葉の意味をそろえる発言は、議論の土台をつくる大事な役割です。
結論が出ないまま時間が来たら?
タイムキーパーが残り5分で声をかけ、その時点での案を結論として発表します。「時間内に出た案の中で、いちばん〇〇の点ですぐれていた案」と理由をつければ、途中までの議論も評価されます。
オンラインのグループディスカッションでも進め方は同じ?
進め方の型は同じです。ただし、発言がかぶりやすく、表情が伝わりにくいので、共有の画面やチャットにメモを書きながら進めると、全員が今の段階を分かりやすくなります。
練習は何人でやればいい?
本番は4〜6人で行われることが多いので、練習も4人以上で行うと本番に近くなります。人数が集まらないときは、一人でお題を読み、5分で「定義・ゴール・考える順番」を書き出す練習も効果があります。
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あわせて使いたいテクニック
このページは Campi 編集部が作成しました(2026年10月24日更新)。例文は、自分の言葉と状況に合わせて書きかえて使ってください。企業から案内がある場合は、その指示を優先してください。