BASIC
フレーズを生かす5つのコツ
フレーズは、言い方のコツと合わせて使うと効果が上がります。
- 1相手の名前を呼ぶ
「〇〇さんの意見に〜」と名前を入れると、ちゃんと聞いていることが伝わり、議論にまとまりが出ます。最初の自己紹介で、メンバーの名前をメモしておきましょう。
- 2受け止めてから、自分の意見を言う
「確かに」「〇〇という点はそのとおりで」と一度受け止めてから話すと、反対意見でもぶつかりにくくなります。
- 3結論から、短く話す
1回の発言は30秒ほどを目安にします。結論→理由の順で話すと、聞く人がついてきやすくなります。
- 4提案は質問の形にする
「〜しませんか」「〜はどうでしょう」と問いかけると、押しつけにならず、ほかの人も答えやすくなります。
- 5フレーズは2〜3個だけ覚えて行く
全部覚える必要はありません。自分が使いそうな場面のフレーズを2〜3個決めて、声に出して練習しておきましょう。
PHRASES
場面別のフレーズ
グループディスカッションの流れに沿って、場面ごとに使える言い方を集めました。右の補足は、使うタイミングや効果です。
① 始めるとき・進め方を決める
- よろしくお願いします。まず、進め方と時間配分を決めませんか最初の一言として使いやすい
- 最初の5分で前提をそろえて、次の15分で意見を出し、残りでまとめる流れはどうでしょう時間の配分を具体的に出す
- 役割を決めたほうが進めやすいと思うのですが、いかがですか
- もしよければ、私が時間を見ておきます役割に名乗り出るとき
- 発表までに何を決めればいいか、ゴールを先に確認しておきましょう
- お題をもう一度読み上げますね全員の理解をそろえる
② 前提・言葉の意味をそろえる
- 「〇〇」という言葉は、ここでは△△という意味でとらえてよいでしょうかお題の言葉を定義する
- 対象は、日本国内の大学生に絞って考えるのはどうでしょう範囲を決める
- 期間は、今後1年くらいで実現できることにしませんか
- 「成功」をどう測るかを先に決めておくと、比べやすいと思います評価の基準を決める
- 今の時点で分かっていることと、仮に置くことを分けておきましょう
- この前提で進めて、途中で違和感があれば戻りましょう前提を決めすぎない
③ 自分の意見を出す
- 結論から言うと、私は〇〇がよいと考えます。理由は2つあります結論→理由の順
- 身近な例でいうと、私のアルバイト先では〇〇でした具体例を出す
- まだまとまっていないのですが、〇〇という方向もありそうです途中の考えでも出してよい
- 数で言うと、〇〇が多いほうを優先したほうがよいと思います
- 少し視点を変えて、相手の立場から考えると〇〇かもしれません
- 一つ案を出してもいいですか割り込むときのクッション
④ 賛成する・人の意見を広げる
- 〇〇さんの意見に賛成です。加えて、△△も言えると思います名前+賛成+上乗せ
- 今の案、とてもいいと思います。具体的にはどんな形になりそうですか深掘りする
- 〇〇さんの案と、△△さんの案は組み合わせられそうですねつなげる
- その理由に、もう一つ付け足すと〇〇もあります
- 確かに、それなら〇〇の問題も解決できますねメリットを言葉にする
- 今の話を例えると、〇〇のようなイメージでしょうか理解を確かめる
⑤ 反対する・別の視点を出す
- 〇〇という点はそのとおりだと思います。そのうえで、△△が気になりましたまず受け止めてから
- 別の見方をすると、〇〇というリスクもありそうです
- その案を実行するとしたら、費用の面はどうでしょう質問の形で懸念を出す
- もし〇〇だった場合はどうなるか、一度考えてみませんか
- 両方の案のよいところと気になるところを、並べて比べてみませんか対立を整理する
- 反対というより、もう少し条件をつけたほうがよいと思っています言い方をやわらげる
⑥ 話していない人に振る
- 〇〇さんは、今の案についてどう思いますか名前を呼んで聞く
- まだ意見を聞けていない方もいるので、一人ずつ一言ずつ聞いてみませんか
- 〇〇さんがさっき言いかけていたこと、ぜひ聞きたいです
- 賛成か反対かだけでも、教えてもらえますか答えやすい聞き方
- 〇〇さんは△△の経験があると言っていましたよね。その視点からどうですか相手の話を覚えておく
⑦ 脱線を戻す・議論を整理する
- 一度ここまでの話を整理してもいいですか
- 今出ている案は、大きく分けると〇〇と△△の2つですね分類する
- 大事な話だと思うのですが、お題に戻ると〇〇を決める必要がありますね脱線を戻す
- 今は案を広げる時間なので、良し悪しの判断はあとにしませんか
- 論点がいくつか出ているので、どれから決めるか順番を決めましょう
⑧ 時間を管理する
- 残り10分です。そろそろ案を一つに絞りませんか
- 予定より少し押しているので、この論点はあと3分で決めましょう
- 発表の準備に5分ほしいので、あと〇分で結論を出しましょう逆算して伝える
- 時間が足りないので、細かいところは発表で補う形にしませんか
- ここで一度決めて、時間が余れば戻りましょう
⑨ まとめる・決める
- ここまでの話をまとめると、結論は〇〇、理由は△△と□□ですね
- 決め方として、先ほど決めた基準で比べると〇〇になりそうです基準に戻って決める
- 全員この結論で大丈夫でしょうか。気になる点があれば今のうちに合意を取る
- 反対意見も出たので、発表では課題として一言触れましょう
- では、結論は〇〇で決定にしましょう
⑩ 発表する
- 私たちのグループの結論は、〇〇です最初に結論
- 理由は2つあります。1つ目は〇〇、2つ目は△△です数を先に言う
- 前提として、対象を〇〇、期間を△△と置いて考えました
- 議論の中では、□□という意見も出ましたが、〇〇の理由から今回の案を選びましたほかの案も紹介する
- 課題としては〇〇が残りますが、△△で補えると考えています
- 以上で発表を終わります。ありがとうございました
REPHRASE
つい言いがちな言葉の言い換え
強く聞こえる言葉は、少し変えるだけで印象がやわらかくなります。
| つい言いがち | 言い換え | なぜ |
|---|---|---|
| それは違うと思います | 〇〇という見方もありそうですが、どうでしょう | 否定から入ると、相手が守りに入る |
| でも | そのうえで/一方で | 前の意見を消さずに足せる |
| 普通は〇〇ですよね | 私の経験では〇〇でした | 「普通」は人によって違う |
| 絶対〇〇です | 〇〇の可能性が高いと思います | 言い切りすぎると反論しにくい空気になる |
| 分かりません | まだ考えがまとまっていないのですが、〇〇の方向かなと思います | 途中の考えでも議論は進む |
| 早く決めましょう | 残り〇分なので、そろそろ決めませんか | 時間を添えると理由が伝わる |
| 私が司会をやります | もしよければ、司会をやってもいいですか | 名乗り出るときも問いかけで |
TROUBLE
困った場面の切り返し方
本番でよくある困った場面と、その場で使える一言です。
沈黙は、誰かが動くきっかけを待っている状態です。小さな問いを投げると動き出します。
「一度、思いついたことを一人ひとつずつ出してみませんか」
相手を否定せず、比べる場をつくると、自然にほかの案も並べられます。
「〇〇さんの案を軸にしつつ、ほかの案とも比べてから決めませんか」
同じ意見でも、理由や例を足せば十分な発言になります。
「〇〇さんと同じ意見です。理由として、△△も付け加えたいです」
完全な結論よりも、時間内に一つにまとめることを優先しましょう。
「今いちばん支持の多い〇〇で決めて、課題は発表で補いましょう」
後半はまとめや整理の役に回ると、取り返しやすくなります。
「ここまでの話を、一度整理してもいいですか」
最初に決めた基準に戻って比べると、感情ではなく理由で決められます。
「最初に決めた〇〇という基準で比べると、どちらがよさそうでしょう」
DO & DON'T
フレーズを使うときの注意
こうする
- 相手の目を見て、少しゆっくり話す
- フレーズのあとに、自分の考えや理由を必ず続ける
- 人の発言をメモして、名前と一緒に引用する
- オンラインでは、話す前に「〇〇です」と名乗る
これはしない
- フレーズだけ言って、中身のない発言をくり返す
- 「つまり」「要するに」を多用して、人の発言を言い直してばかりいる
- 人の発言の途中で割り込む
- 覚えたフレーズを使うために、流れに合わない発言をする
PREPARE
本番前に準備しておくこと
0 / 7 できた
POINT
うまい言い回しより、議論を前に進める一言を
FAQ
よくある質問
フレーズを使うと、わざとらしく見えない?
フレーズだけを言って中身がないと、そう見えることがあります。フレーズはきっかけとして使い、そのあとに自分の考えや理由を続ければ自然に聞こえます。
何回くらい発言すればいい?
回数の決まりはありません。多く話すことより、議論が進む発言をすることが大切です。とはいえ、まったく話さないと評価のしようがないので、前半のうちに一度は発言しておきましょう。
敬語はどこまで使う?
参加者同士は初対面なので、「です・ます」で話すのが基本です。くだけすぎず、かたすぎず、「〜しませんか」「〜だと思います」くらいの丁寧さで十分です。
オンラインのグループディスカッションで気をつける言い方は?
声が重なりやすいので、話し始めに「〇〇です、一ついいですか」と名乗るとスムーズです。誰かに振るときも、名前をはっきり呼びましょう。
反対意見を言うと評価が下がる?
反対意見そのものは、議論を深めるために大切です。相手を否定するのではなく、「受け止めてから、別の視点を出す」言い方をすれば、むしろ議論に貢献していると受け取られやすくなります。
NEXT
あわせて使いたいテクニック
このページは Campi 編集部が作成しました(2026年10月24日更新)。例文は、自分の言葉と状況に合わせて書きかえて使ってください。企業から案内がある場合は、その指示を優先してください。