SBIHD
「金融サービス事業」と「PE投資事業」で稼ぐ会社
平均年収・社員数などは持株会社の社員の数字(グループの事業会社の社員は入らない)
- 1年目の月給
- 未確認・学部卒
- 毎年の採用
- —公式サイトで確認できず
- 平均年収
- 1,007万円平均41.3歳・勤続5.7年
- もうけ(純利益)
- 4,276億円本社の社員389人
何で稼いでいる?事業ごとの継続事業からの税引前利益
業界地図INDUSTRY MAP 2026
インテグラル・ドリームインキュベータ・日本アジア投資・SBIホールディングスの4社を、有価証券報告書の数字だけで比べました。会社にお金を出して育てる「投資」の仕事を、規模、年収、働き方まで同じ物差しで並べています。
有価証券報告書(2025年12月期。ドリームインキュベータは2026年3月期・日本アジア投資は2026年3月期・SBIHDは2026年3月期)。平均年収は本社の全社員の平均(賞与込み)で、新卒の年収ではありません。
WHAT IS IT
ひとことで言うと
年金などの投資家から預かったお金で、まだ上場していない会社の株を買い、一緒に会社を育てる業界です。育った会社の株を売ったときの値上がり益と、運用の手数料で稼ぎます。
ベンチャーキャピタル・投資業界とは、投資家から集めたお金や自社のお金を、まだ上場していない会社などに出資し、その会社を育てて価値を高める業界です。利益は、ファンドを運用する手数料と、株を売ったときの値上がり益から得ます。投資先はスタートアップ、中堅企業、不動産や発電所など会社によって違います。
上の段がファンドで投資して育てる稼ぎ方、下の段が企業の事業づくりを手伝う稼ぎ方です。
ふだん目にするお店・商品・サービスの後ろに、この業界の会社がいます。
インテグラル子会社(議決権の87.9%)
SBIHD子会社(議決権の100%)
SBIHD子会社(議決権の71.2%)
SBIHD持分法適用会社(議決権の20.0%)
出典:各社の有価証券報告書(2025年12月期)「関係会社の状況」。割合は会社が持っている議決権の割合です。
年金などの投資家から資金を集めてファンドを作り、その運用を任されます。運用している金額に応じて、管理報酬という手数料を毎年受け取ります。
投資先の株を上場や他社への売却で手放すと、買ったときとの差額がもうけになります。ファンドの成績が良ければ、キャリードインタレストという成功報酬も入ります。
インテグラルは、ファンドとは別に自社のお金でも投資するプリンシパル投資を行っています。値上がりすれば、その分がそのまま自社の利益になります。
ドリームインキュベータは企業の新規事業づくりを支援するコンサルティング、日本アジア投資は他のファンド運営会社の事務代行で手数料を得ています。
投資先の候補を探し、事業や財務を調べて投資するかを判断します。出資の条件を交渉し、投資後は売却まで見届けます。
投資先の会社に入り込み、経営の計画づくりや業務の改善を一緒に進めます。インテグラルでは投資先に常駐して支援します。
年金や金融機関、富裕層などの投資家にファンドの方針を説明して資金を集め、運用の成果を定期的に報告します。
ドリームインキュベータのように、大企業の新規事業づくりや成長戦略の立案、M&Aを支援します。投資で得た知見も生かします。
ファンドの会計や資金の出し入れ、投資家への報告書づくりなどを担います。日本アジア投資は他社のファンドからも受託しています。
上場していない会社の株に投資することです。株を多く買って経営に関わり、価値を高めてから売るのが一般的なやり方です。
投資した株を手放して資金を回収することです。株式上場や、他の会社への売却(トレードセール)などの方法があります。
会社が運用を任されている資産の合計額です。投資会社の規模を表す数字で、管理報酬の多さにもつながります。
ファンドの成績が良かったときに、運用した会社が受け取る成功報酬です。もうけの一部が分配されます。
IN 30 SECONDS
どのくらい稼ぐ?
0.4兆円
4社の1年間のもうけ(純利益)の合計。1位はSBIHDの4,276億円。
平均年収は?
811〜2,136万円
社員全体の平均(賞与込み)。いちばん高いのはインテグラル。新卒の年収ではありません。
同じ「ベンチャーキャピタル・投資」でも、何で稼いでいるかは会社ごとにかなり違います。志望動機で聞かれる「なぜうちの会社?」に答えるには、まずこの違いを知るのが近道です。
FEATURES & TRENDS
インテグラルは、投資の専門家を投資先に常駐させて経営を支える「i-Engine」という手法をとっています。役員だけでなく実務スタッフとして、投資してから売却するまで関わります。
根拠:インテグラル 有価証券報告書(2025年12月期)「事業の内容」社員数はインテグラルが93人、日本アジア投資が22人です。インテグラルの運用資産残高(AUM)は2025年12月期に5,765億円で、少人数で大きな資金を動かしています。
根拠:インテグラル・日本アジア投資 有価証券報告書の社員数、インテグラル 有価証券報告書(2025年12月期)「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」SBIHDは証券・銀行・保険の金融サービス事業の利益が4,250億円と最も大きく、PE投資事業は820億円です。ドリームインキュベータもコンサル事業の利益20億円が投資の10億円を上回ります。
根拠:SBIHD・ドリームインキュベータの事業ごとの利益(2026年3月期)日本アジア投資は、再エネ発電所や蓄電所、物流施設、データセンター、障がい者グループホームなどの実物資産にも投資しています。インテグラルも2024年から不動産投資を始めました。
根拠:日本アジア投資・インテグラル 有価証券報告書「事業の内容」インテグラルは有報で、後継者がいない中小企業の事業承継や、上場企業の非公開化(MBO)、大企業の事業の切り出し(カーブアウト)などを背景に、良い投資の機会が増えているとしています。
インテグラル 有価証券報告書(2025年12月期)「事業の内容」ドリームインキュベータは、ベンチャー投資では新規投資を抑えて回収を進め、ビジネスプロデュース事業に経営資源を集中する方針です。2030年3月期に売上高110億円以上を目標にしています。
ドリームインキュベータ 有価証券報告書(2026年3月期)「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」日本アジア投資は、外部の資金を使った投資を徹底し、ファンドからの手数料で固定費をまかなって黒字を定着させるとしています。運用資産の増加額を重要な指標にしています。
日本アジア投資 有価証券報告書(2026年3月期)「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」SBIHDは、AIやブロックチェーン、量子コンピュータなどの技術を持つベンチャーに投資し、その技術をグループ会社に取り入れて広げるという流れで事業を拡大するとしています。
SBIHD 有価証券報告書(2026年3月期)「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」この節は、上の会社の有価証券報告書(「事業の内容」「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」)と、事業ごとの利益の数字をもとに書いています。
FIND BY INTEREST
やってみたい仕事に近いものを押してください。その分野でたくさん稼いでいる順に並びます(=その分野の仕事が大きい会社)。
INDUSTRY MAP
明るいマスほど、その会社がその分野で大きく稼いでいます。マスに指を置くと中身の事業名が出ます。
横にずらすと4社すべて見られます →
| インテグラル | ドリームインキュベータ | 日本アジア投資 | SBIHD | |
|---|---|---|---|---|
| 企業への投資(PE・ベンチャー) | 109億円 | 10億円 | — | 820億円 |
| コンサルティング・事業づくり | — | 20億円 | — | — |
| 証券・銀行などの金融サービス | — | — | — | 4,250億円 |
| 資産運用 | — | — | — | 86億円 |
| その他 | △1億円 | — | — | 432億円 |
各社の有価証券報告書(2025年12月期)にある「事業ごとの利益」(継続事業からの税引前利益・営業利益又は営業損失。会社によって違う)を億円に丸め、編集部が5つの分野に分けたもの。△は損失。SBIホールディングスの「暗号資産事業」「次世代事業」は「その他」に入れました。事業ごとの利益は、会社によって営業利益と税引前利益で、物差しが少し違います。日本アジア投資は事業を1つで公表しているため、地図には出ていません。全社共通の費用などは入っていないので、足しても純利益とは一致しません。
4 COMPANIES
もうけが大きい順。事業の名前は各社が使っているそのままです。
「金融サービス事業」と「PE投資事業」で稼ぐ会社
平均年収・社員数などは持株会社の社員の数字(グループの事業会社の社員は入らない)
何で稼いでいる?事業ごとの継続事業からの税引前利益
「PE投資事業」で稼ぐ会社
何で稼いでいる?事業ごとの継続事業からの税引前利益
「ビジネスプロデュース」と「ベンチャー投資」で稼ぐ会社
何で稼いでいる?事業ごとの営業利益又は営業損失
数字だけでは決められないときは
年収やもうけは会社選びの一部です。仕事の中身や社風は、働いている先輩に聞くのがいちばん確かです。
事業ごとの利益は、このページでは載せていません
何で稼いでいる?事業ごとの
COMPARE
見出しを押すと、その順に並び替わります。棒の長さは4社の中での大きさです。
| 会社 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| インテグラル | — | — | 2,136万円 | 61億円 | 93人 | 39.5歳 |
| ドリームインキュベータ | — | — | 1,221万円 | 16億円 | 198人 | 34.61歳 |
| 日本アジア投資 | — | — | 811万円 | 0億円 | 22人 | 47.3歳 |
| SBIHD | — | — | 1,007万円 | 4,276億円 | 389人 | 41.3歳 |
1年目の月給=各社の募集要項の学部卒の初任給(入社年度は会社で違う。条件は名刺に記載)。毎年の採用=直近の新卒採用者数(インテグラル・ドリームインキュベータ・日本アジア投資・SBIHDは公式の数字を確認できず)。平均年収・平均年齢・本社の社員=有価証券報告書の「従業員の状況」(本社=提出会社だけで、子会社の社員は入らない)。もうけ=純利益(親会社の所有者に帰属する当期利益・連結)。
NOW HIRING
いま募集しているベンチャーキャピタル・投資の会社です(エントリー受付中0社)。受付中の会社から、初任給の高い順に並べました。中身は各社の公式の募集要項です。
MORE COMPANIES
上の4社のほかに、ベンチャーキャピタル・投資の仕事をしている上場企業です。数字は各社の最新の有価証券報告書。見出しを押すと並び替わり、社名を押すと会社のページへ進みます。
| 会社 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| ソフトバンクグループ | 1,320万円 | 41.2歳 | 73,677人 | 7.8兆円 | 5.0兆円 |
| ジャフコ グループ | 1,366万円 | 43歳 | — | 216億円 | 66億円 |
| ユナイテッド | 708万円 | 37.8歳 | 456人 | 89億円 | -16億円 |
| マーキュリアホールディングス | 2,008万円 | 46歳 | 119人 | 72億円 | 17億円 |
| マーチャント・バンカーズ | 705万円 | 52歳 | 2人 | 34億円 | -1億円 |
| AIフュージョンキャピタルグループ | 724万円 | 46.8歳 | 662人 | 33億円 | -12億円 |
| UNIVA・Oakホールディングス | 790万円 | 51.6歳 | 116人 | 23億円 | -6億円 |
| 北浜キャピタルパートナーズ | 670万円 | 38.2歳 | 38人 | 19億円 | -13億円 |
| abc | 578万円 | 37.44歳 | 79人 | 11億円 | 5億円 |
| NANOホールディングス | 881万円 | 52.3歳 | 23人 | 2億円 | -9億円 |
平均年収・平均年齢=提出会社(単体)の全従業員の平均(賞与込み・新卒の年収ではない)。持株会社は本社の少人数の数字です。社員数・売上・純利益=グループ全体(連結。連結の無い会社は単体)。決算期は会社で違います。どの業界に入れるかは、有価証券報告書の「事業の内容」をもとに編集部が決めました。
WORK STYLE
法律で公表が決まっている3つの数字(本社・2025年12月期)。
高いほど、女性が課長以上に就いている
●は育児目的の休暇も含めた数え方(下の注)
100に近いほど男女の差が小さい
男性の育休の取得率:●の会社は育児休業と育児目的の休暇を合わせた割合、無印の会社は育児休業だけの割合(育児・介護休業法の施行規則第71条の6)。数え方が違う会社どうしはそのまま比べられません。100%を超えるのは、前の年度までに子どもが生まれた人がこの年度に取った分も数えるためです。女性の平均賃金は全労働者の平均で、管理職や総合職に男性が多いと低く出ます。
HOW TO START
「業界地図」と「4社の名刺」で、どの会社が何で稼いでいるかを押さえます。業界全体としては、スタートアップに投資し成長を支援する業界。少数精鋭で高年収。
。日程は28卒の就活スケジュールで確認できます。
同じ会社でも部署で仕事はまったく違います。OB・OG訪問で「入って何をしているか」を具体的に聞くと、志望動機が自分の言葉になります。
「御社は◯◯で大きく稼いでいて、私は◯◯に関わりたい」と、地図の事実とつなげて話せると説得力が出ます。
向いている人起業・投資に興味
SBIHDです。純利益は4,276億円で、2位はインテグラル(61億円)でした(各社の有価証券報告書)。
4社の平均年収は810.5万円(日本アジア投資)から2,135.6万円(インテグラル)です。賞与を含む全社員の平均で、新卒の1年目の年収ではありません。
いいえ。SBIホールディングスは持株会社で、有価証券報告書の平均年収は持株会社の社員(389人)の数字です。グループの事業会社の社員の平均とは違います。
各社が提出した最新の有価証券報告書の数字です。決算期は2026年3月期(インテグラルは2025年12月期)。年に1回、新しい有価証券報告書が出たら見直します。