バイト・お金 更新 2026.09.11 この記事にはPRを含みます

辞めたいと言えないとき|切り出し方と準備

結論

辞めることは、働く人の自由です。申し訳なさを感じるのは自然ですが、人手を確保するのは職場の役割で、あなたが背負い続ける必要はありません。言い出せないときは、①契約と職場の決まりを確認する、②辞める日を決める、③伝える言葉をメモするという準備をしてください。切り出しは「ご相談があるので、少しお時間をいただけますか」の一言だけ決めておけば十分です。緊張して言葉が出なければ、メモ…

19分読み終わるまで
22章見出し
CCampi編集部(執筆)・公開 2026.09.11
ADVERTISEMENT

「辞めたい」と決めているのに、店長の顔を見ると言葉が出てこない。

シフトの前に「今日こそ言おう」と思っても、忙しそうな様子を見るとタイミングを逃す。人手不足なのを知っているから申し訳ない。怒られるかもしれない。引き止められたら断れない——そうして何週間も言い出せないまま、つらい気持ちで働き続けている学生は少なくありません。

辞めることを伝えるのは、多くの人にとって緊張する場面です。けれど、言い出せない理由を整理し、準備をしておけば、伝えるハードルはずっと低くなります。

この記事では、言い出せない気持ちとの向き合い方、伝える前の準備、最初の一言と切り出すタイミング、そしてどうしても対面で言えないときの方法を整理します。辞め方の全体の流れは、バイトの辞め方|伝える時期・相手・言い方で扱っています。

この記事について:本記事は一般的な考え方の整理であり、個別の状況に対する法的な助言ではありません。退職の申し出の時期や手続きは、雇用契約の内容や職場の決まりによって異なります。辞めさせてもらえない、脅されるなどのトラブルがある場合は、大学や公的な相談窓口にご相談ください。心身の不調が続く場合は、医療機関や大学の保健管理センターにご相談ください。

この記事を7枚で

1 / 7
言い出せない理由辞めることは働く…申し訳なさとの向…辞める理由を自分…準備①契約と決まり…この記事

この記事の流れ

辞めたいと言えないとき

辞めることは、働く人の自由です。

1
人手不足「自分が辞めたら回らなくなる」
2
罪悪感「よくしてもらったのに申し訳ない」
3
怒られる不安「怒鳴られたらどうしよう」
4
引き止めへの不安「説得されたら断れない」

言い出せない理由

言い出せない理由を、まず言葉にしてみます。

辞めたいのに言い出せない理由は、人によってさまざまです。人手不足で迷惑をかけたくない、お世話になった人に申し訳ない、怒られるのが怖い、引き止められたら断れない——いくつかの理由が重なっていることも多いでしょう。

1
退職の自由働く人には辞める自由がある
2
期間の定めがない契約民法上、申し出から2週間が経過すると終了するとされる
3
期間の定めがある契約扱いが異なるので確認が必要
4
職場の決まり円満に辞めるためにできる範囲で従う

辞めることは働く人の自由

許可をもらわないと辞められない、というものではありません。

辞めることは、店長の許可をもらって初めてできることではなく、働く人の自由です。期間の定めがない雇用契約では、民法上、退職を申し出てから2週間が経過すると契約が終了するとされています。

1
「自分が辞めたら店が回らない」人手を確保するのは職場の役割
2
「お世話になったのに裏切るようだ」感謝を伝えて辞めることはできる
3
「みんなに迷惑がかかる」人の入れ替わりはどの職場にもある
4
「もう少し頑張るべきでは」自分の生活や健康を優先してよい

申し訳なさとの向き合い方

申し訳なさは自然な気持ちですが、背負い続ける必要はありません。

人手不足の職場や、よくしてもらった職場を辞めるときに、申し訳なさを感じるのは、あなたが周りを大切にしている証拠です。その気持ちを否定する必要はありません。

1
なぜ辞めたいのか一言で書く
2
シフトを減らせば続けられるか続けられるなら相談の選択肢も
3
いつまでに辞めたいか具体的な日付
4
辞めた後どうするか学業・次のバイト

辞める理由を自分の中で固める

迷いがあると、引き止めに流されやすくなります。

伝える前に、なぜ辞めたいのかを自分の中ではっきりさせておいてください。辞める理由が曖昧なままだと、「シフトを減らせば続けられる?」「もう少し考えてみたら?」と言われたときに、流されてしまいやすくなります。

1
契約の期間の定めがあるか労働条件通知書・雇用契約書
2
退職の申し出の時期の決まり就業規則・契約書・研修の資料
3
いつまでシフトが決まっているかシフト表
4
有給休暇が残っているか職場の担当者・給与明細

準備①契約と決まりを確認する

伝える前に、手元の情報を確認します。

契約の期間の定めがあるか、辞めるときに何日前までに申し出る決まりがあるか、いつまでシフトが決まっているかを確認しておくと、伝える時期と辞める日を決めやすくなります。

1
言い出せない理由を、まず言葉にしてみます。言い出せない理由
2
許可をもらわないと辞められない、というものではありません。辞めることは働く人の自由
3
申し訳なさは自然な気持ちですが、背負い続ける必要はありません。申し訳なさとの向き合い方
4
迷いがあると、引き止めに流されやすくなります。辞める理由を自分の中で固める

まとめ

この記事の要点

申し訳なさを感じるのは自然ですが、人手を確保するのは職場の役割で、あなたが背負い続ける必要はありません。

記事を読む

01言い出せない理由

言い出せない理由を、まず言葉にしてみます。

1人手不足「自分が辞めたら回らなくなる」
2罪悪感「よくしてもらったのに申し訳ない」
3怒られる不安「怒鳴られたらどうしよう」
4引き止めへの不安「説得されたら断れない」
5気まずさ「最終日まで顔を合わせるのがつらい」
6理由をうまく説明できない「なんとなく辞めたいでは通らない」

辞めたいのに言い出せない理由は、人によってさまざまです。人手不足で迷惑をかけたくない、お世話になった人に申し訳ない、怒られるのが怖い、引き止められたら断れない——いくつかの理由が重なっていることも多いでしょう。

まずは、自分がどの理由で言い出せないのかを書き出してみてください。理由がはっきりすると、それぞれに対して準備ができます。「怒られるのが怖い」なら反応別の返し方を、「理由を説明できない」なら伝える言葉を用意すればよいのです。

言い出せない期間が長くなるほど、「今さら言いにくい」という気持ちが加わり、さらに言い出しにくくなります。辞めると決めたら、準備を始める日を決めてしまうことが、先延ばしを断ち切る第一歩です。

02辞めることは働く人の自由

許可をもらわないと辞められない、というものではありません。

1退職の自由働く人には辞める自由がある
2期間の定めがない契約民法上、申し出から2週間が経過すると終了するとされる
3期間の定めがある契約扱いが異なるので確認が必要
4職場の決まり円満に辞めるためにできる範囲で従う

辞めることは、店長の許可をもらって初めてできることではなく、働く人の自由です。期間の定めがない雇用契約では、民法上、退職を申し出てから2週間が経過すると契約が終了するとされています。

期間の定めがある契約の場合は扱いが異なるので、契約の内容を確認してください。「辞めさせてもらえるだろうか」と許可を待つ気持ちでいると、言い出すハードルが上がります。「辞めることを伝える」という気持ちで臨んでください。

03申し訳なさとの向き合い方

申し訳なさは自然な気持ちですが、背負い続ける必要はありません。

考えがちなこと 別の見方
「自分が辞めたら店が回らない」 人手を確保するのは職場の役割
「お世話になったのに裏切るようだ」 感謝を伝えて辞めることはできる
「みんなに迷惑がかかる」 人の入れ替わりはどの職場にもある
「もう少し頑張るべきでは」 自分の生活や健康を優先してよい

人手不足の職場や、よくしてもらった職場を辞めるときに、申し訳なさを感じるのは、あなたが周りを大切にしている証拠です。その気持ちを否定する必要はありません。

ただ、人手を確保し、シフトを回すのは本来、職場の役割です。アルバイトの人の入れ替わりは、どの職場でも起こることで、職場もそれを前提に運営しています。申し訳なさは、早めに伝えること、最終日まで丁寧に働くこと、感謝を伝えることで十分に表せます。自分の学業や生活、健康を犠牲にしてまで続ける必要はありません。

04辞める理由を自分の中で固める

迷いがあると、引き止めに流されやすくなります。

1なぜ辞めたいのか一言で書く
2シフトを減らせば続けられるか続けられるなら相談の選択肢も
3いつまでに辞めたいか具体的な日付
4辞めた後どうするか学業・次のバイト

伝える前に、なぜ辞めたいのかを自分の中ではっきりさせておいてください。辞める理由が曖昧なままだと、「シフトを減らせば続けられる?」「もう少し考えてみたら?」と言われたときに、流されてしまいやすくなります。

一方で、「シフトが多すぎてつらい」ことが理由なら、辞める前にシフトの相談をするという選択肢もあります。考えた結果、やはり辞めると決めたなら、その意思を固めてから伝えましょう。続けるかどうかの判断は、バイトに向いていないと感じたとき|続けるか判断する基準でも扱っています。

05準備①契約と決まりを確認する

伝える前に、手元の情報を確認します。

確認すること どこで確認するか
契約の期間の定めがあるか 労働条件通知書・雇用契約書
退職の申し出の時期の決まり 就業規則・契約書・研修の資料
いつまでシフトが決まっているか シフト表
有給休暇が残っているか 職場の担当者・給与明細

契約の期間の定めがあるか、辞めるときに何日前までに申し出る決まりがあるか、いつまでシフトが決まっているかを確認しておくと、伝える時期と辞める日を決めやすくなります。

残っている有給休暇があれば、辞める前に使えることもあります。確認しておくと、最終出勤日の決め方の参考になります。有給休暇についてはバイトでも有給休暇はある?条件と申請の考え方で扱っています。

06準備②辞める日を決める

「いつ辞めたいか」を先に決めておきます。

1職場の決まりの期限それより後の日にする
2決まっているシフト最後のシフトの日
3自分の予定試験・次のバイトの開始日
4繁忙期可能なら避ける

辞める日を決めずに「辞めようかと思っていて」と切り出すと、「じゃあもう少し考えて」と話が先延ばしになりやすくなります。職場の決まりの期限、決まっているシフト、自分の予定をもとに、「〇月末で辞めたい」と具体的な日付を決めておいてください。

日付が決まっていると、伝える言葉もはっきりし、店長もその後の手続きを進めやすくなります。

07準備③伝える言葉をメモする

話す内容を、短いメモにしておきます。

1最初の一言「ご相談があるので、少しお時間をいただけますか」
2辞めたいことと日付「〇月末で辞めさせていただきたいです」
3理由(簡潔に)「学業に専念したいためです」
4お礼「これまでお世話になりました」
5引き止められたときの返し「ありがとうございます。でも、決めたことなので」

伝える言葉を事前にメモしておくと、緊張しても何を言えばいいかがわかり、安心して臨めます。最初の一言、辞めたいことと日付、簡潔な理由、お礼、引き止められたときの返し方を書いておきましょう。

理由は長く説明する必要はありません。「学業に専念したいため」「就職活動に集中したいため」「一身上の都合で」など、一言で十分です。

08最初の一言を決める

一番難しいのは、最初の一言です。

場面 最初の一言の例
シフトの前後 「店長、ご相談があるので、少しお時間をいただけますか」
別の日に時間をもらう 「今後のことでお話ししたいことがあるので、どこかでお時間をいただけますか」
電話 「〇〇です。今、少しお時間よろしいでしょうか」

辞めることを伝えるとき、最も勇気がいるのは、話を切り出す最初の一言です。いきなり「辞めます」と言う必要はありません。「ご相談があるので、少しお時間をいただけますか」と、時間をもらう一言だけを決めておいてください。

この一言さえ言えれば、店長は「何か大事な話がある」と察して、話を聞く体勢を作ってくれます。あとはメモに沿って話せば大丈夫です。

09切り出すタイミング

落ち着いて話を聞いてもらえる時間を選びます。

1シフトの終わりの後話しやすい
2シフトの前時間に余裕があれば
3別の日に時間を取ってもらう最も落ち着いて話せる
4混雑のピーク避ける
5ミスをして注意された直後感情的だと受け取られやすい

辞める話は、店長が落ち着いて話を聞ける時間を選んでください。シフトの終わりの後や、別の日に時間を取ってもらうのが話しやすいタイミングです。

「今日こそ言おう」と思っていても、店長が忙しそうでタイミングを逃すことはよくあります。何度も逃してしまう場合は、シフトの後に「来週どこかでお時間をいただけますか」と、時間の約束だけ先に取り付けてしまうのも一つの方法です。約束をしてしまえば、もう後戻りできないので、かえって気持ちが楽になります。

10話す場所

ほかのスタッフに聞かれない場所で話します。

場所 考え方
事務所・休憩室(ほかに人がいない) 話しやすい
売場・ホール 避ける
ほかのスタッフがいる休憩室 避ける
店の外 店長の都合に合わせて

辞める話は、ほかのスタッフに聞かれない場所で話すのが基本です。売場やほかの人がいる休憩室で話すと、店長も答えにくく、話が職場に広まってしまうこともあります。

「少し個別にお話しできますか」と伝えれば、店長が事務所など話しやすい場所を用意してくれることが多いでしょう。

店長と二人きりで話すことに不安がある場合は、ほかの社員に同席してもらう、会社の本部の担当者に相談するなど、自分が安心して話せる形を考えてもかまいません。

11声に出して練習する

一度声に出すだけで、本番の緊張が和らぎます。

1メモを声に出して読む言葉が口になじむ
2家族や友人に聞いてもらう相手がいる状況に慣れる
3引き止められた場面も練習する返し方が自然に出る
4録音して聞く話す速さを確認できる

メモを作ったら、一度声に出して読んでみてください。頭の中で考えているだけのときより、実際に声に出すと、言葉が口になじみ、本番でも言葉が出やすくなります。

家族や友人に店長役をしてもらい、「人手が足りないから困るよ」と引き止められる場面も練習しておくと、当日慌てずに済みます。

練習するときは、話す内容を暗記しようとしなくて大丈夫です。要点さえ頭に入っていれば、言い回しが多少変わっても問題ありません。

12当日の緊張への対処

緊張するのは当たり前です。

1ゆっくり息を吐く話す前に深呼吸
2メモを手に持つ見ながら話してよい
3ゆっくり話す速く話すと焦りが増す
4結論を先に言う言いにくいことほど先に
5完璧を目指さない伝わればそれで十分

辞めることを伝える日は、緊張するのが当たり前です。話す前にゆっくり息を吐き、メモを手に持って臨んでください。メモを見ながら話すことは、失礼ではありません。

言いにくいことほど、先に言ってしまう方が楽になります。時間をもらったら、前置きを長くせず「〇月末で辞めさせていただきたいです」と結論から伝えましょう。うまく話せなくても、辞めたいことと日付が伝われば、それで十分です。

13相手の反応別の返し方

よくある反応に、返し方を用意しておきます。

相手の反応 返し方の例
「わかった、残念だけど」 「ありがとうございます。最後まで責任を持って働きます」
「人手が足りないから困る」 「ご迷惑をおかけしてすみません。ただ、決めたことなので」
「理由は?」 「学業に専念したいためです」
「シフトを減らせば続けられる?」 「お気持ちはありがたいのですが、辞めると決めました」
「もう少し考えて」 「十分考えて決めました」

実際には、「わかった、残念だけど」とあっさり受け入れてもらえることも多いものです。一方で、人手不足の職場では引き止められることもあります。表のような返し方を用意しておけば、どの反応にも落ち着いて対応できます。

引き止められたときは、理由を追加で説明するほど、その理由への対策を提案されて話が長引きます。感謝を伝えつつ、「決めたことなので」と同じ答えを丁寧に繰り返してください。引き止めへの対応は、引き止められたときの対応|辞める意思の伝え方で詳しく扱っています。

14怒られたとき

感情的な反応に、同じ調子で返さないでください。

状況 対応
不機嫌な態度をとられた 気にしすぎず、手続きを確認する
強い口調で責められた 「ご迷惑をおかけしてすみません」と受け止め、意思は変えない
「無責任だ」と言われた 「最終日まで責任を持って働きます」
怒鳴られ続ける 「改めてお話しさせてください」とその場を離れる
脅される 記録して相談窓口へ

辞めることを伝えたときに、店長が不機嫌になったり、強い口調で責めたりすることもあります。そうした反応に同じ調子で返すと、話がこじれます。「ご迷惑をおかけしてすみません」と受け止めつつ、辞める意思は変えないでください。

怒鳴られ続ける場合は、「改めてお話しさせてください」と伝えてその場を離れてかまいません。「辞めるなら損害賠償を払え」「給料は払わない」などと言われた場合は、その場で応じず、記録を残して相談窓口に相談してください。

15泣きそう・言葉が出ないとき

言葉が出なくても、伝える方法はあります。

1緊張で言葉が出ないメモを見せる・読み上げる
2泣きそうになる「少し待ってください」と一呼吸置く
3頭が真っ白になった「〇月末で辞めたい」の一点だけ伝える
4その場では無理だった後で電話やメールで伝える

緊張や感情の高ぶりで、言葉が出てこないこともあります。そんなときは、メモを店長に見せたり、読み上げたりしてかまいません。「辞めたいことを伝えたかった」という意思が伝われば十分です。

泣きそうになったら、「少し待ってください」と一呼吸置きましょう。どうしてもその場で伝えられなかった場合は、後で電話やメールで伝える方法もあります。一度で完璧に伝えなくても大丈夫です。

16対面で言えないときの方法

対面が基本ですが、それが唯一の方法ではありません。

方法 文例
電話 「〇〇です。今お時間よろしいでしょうか。〇月末で辞めさせていただきたく、お電話しました」
メール 「お疲れさまです。〇〇です。〇月〇日をもって退職させていただきたく、ご連絡いたしました。これまでありがとうございました」
メッセージアプリ 職場の連絡手段として認められていれば、メールと同じ内容で
書面 退職届を渡す・郵送する

辞めることは対面で伝えるのが基本ですが、どうしても対面で言えない場合は、電話やメールで伝えてもかまいません。何も言わずに来なくなるより、電話やメールで伝える方がずっと誠実です。

メールで伝える場合は、辞めたい日付とお礼を簡潔に書き、送った後に返事がなければ、電話で一度確認しておくと安心です。伝えた内容と日時は、記録として残しておきましょう。

17ハラスメントがある場合

自分を守ることを最優先にしてください。

状況 考え方
店長からハラスメントを受けている 対面にこだわらず、記録の残る方法で伝える
職場に行くと体調が悪くなる 休む連絡を入れ、電話やメールで伝える
辞めると言ったら何をされるか不安 先に相談窓口に相談する
会社の本部に窓口がある 本部に伝えることも考える

店長などからハラスメントを受けている場合、対面で辞めることを伝えるのは大きな負担になります。無理に対面にこだわらず、メールや書面など、記録の残る方法で伝えてください。職場に行くと体調が悪くなる場合は、休む連絡を入れたうえで伝えましょう。

辞めると伝えたら何をされるかわからない、という不安がある場合は、伝える前に大学の学生課や総合労働相談コーナーに相談してください。ハラスメントについてはバイト先でのハラスメント|相談できる窓口と記録の残し方で扱っています。

18退職代行について

利用を考える前に、知っておきたいことがあります。

1退職代行とは本人に代わって辞める意思を職場に伝えるサービス
2運営の主体弁護士・労働組合・民間の会社などさまざま
3できることの範囲運営の主体によって異なる
4費用有料
5ほかの選択肢電話・メールで自分で伝える、公的な窓口に相談する

本人に代わって辞める意思を職場に伝える「退職代行」と呼ばれるサービスもあります。運営しているのは弁護士、労働組合、民間の会社などさまざまで、たとえば未払いの賃金の請求など職場との交渉を伴うことについては、運営の主体によって対応できる範囲が異なるとされています。

費用もかかるため、利用を考える前に、電話やメールで自分で伝える方法や、大学の学生課、総合労働相談コーナーなどの無料の相談窓口も検討してください。利用する場合は、運営の主体、できることの範囲、費用をよく確認しましょう。

19伝えた後にやること

伝えたら、手続きを確認していきます。

1最終出勤日シフトの確認
2退職日有給休暇を使う場合も含めて
3返すもの制服・名札・鍵など
4受け取るもの最後の給料・源泉徴収票
5伝えた記録日時と相手・返事の内容

辞めることを伝えたら、最終出勤日と退職日、返すもの、受け取るもの(最後の給料や源泉徴収票など)を確認してください。口頭で伝えた場合は、伝えた日時と、店長の返事の内容をメモしておくと安心です。

返却物や受け取るもの、手続きの詳しい確認は、退職時に返すもの・受け取るもの|手続きの確認で扱っています。

伝えた後に店長が「考えておく」と答えて返事を保留した場合は、数日後に「先日お伝えした件ですが」と改めて確認し、辞める日と手続きをはっきりさせておきましょう。

20最終日までの気まずさ

いつもどおりに働けば、気まずさは和らぎます。

1いつもどおりにあいさつする態度を変えない
2決まったシフトを守る最後まで責任を持つ
3引き継ぎを丁寧にする残る人への配慮
4職場の不満を話さない残る人の気持ちを考える
5最終日にお礼を伝える気持ちよく区切る

辞めることを伝えた後、最終日まで職場に行くのが気まずいと感じるかもしれません。けれど、いつもどおりにあいさつをし、決まったシフトを守り、丁寧に仕事をしていれば、多くの場合、気まずさはすぐに和らぎます。

最終日には、店長や一緒に働いた人に短くお礼を伝えて、気持ちよく区切りをつけましょう。辞めた後に客としてその店を訪れることになっても、気まずい思いをせずに済みます。

21よくある質問

人手不足の職場で、辞めたいと言えません。

人手を確保するのは職場の役割で、あなたが背負い続ける必要はありません。申し訳なさは、早めに伝えること、最終日まで丁寧に働くこと、感謝を伝えることで十分に表せます。職場の決まりを確認し、辞める日を決めて、「ご相談があるので、少しお時間をいただけますか」と切り出してください。

辞める理由をうまく説明できません。

理由を詳しく説明する必要はありません。「学業に専念したいため」「就職活動に集中したいため」「一身上の都合で」など、一言で十分です。職場への不満を並べると話がこじれやすいので、簡潔な理由を選びましょう。

店長の前に立つと、緊張して言葉が出ません。

伝える言葉をメモにしておき、見ながら話してかまいません。言葉が出なければ、メモを見せても大丈夫です。最初の一言「ご相談があるので、少しお時間をいただけますか」だけ決めておけば、あとはメモに沿って話せます。事前に声に出して練習しておくと、本番の緊張が和らぎます。

何度もタイミングを逃してしまいます。

シフトの後に「来週どこかでお時間をいただけますか」と、話す時間の約束だけ先に取り付けてしまうのがおすすめです。約束をしてしまえば後戻りできないので、かえって気持ちが楽になります。

メールで辞めると伝えてもいいですか?

基本は対面ですが、どうしても対面で言えない場合は、電話やメールで伝えてかまいません。何も言わずに来なくなるより、ずっと誠実な方法です。メールでは辞めたい日付とお礼を簡潔に書き、返事がなければ電話で確認しましょう。

引き止められたら断れる自信がありません。

理由を追加で説明すると、その理由への対策を提案されて話が長引きます。「ありがとうございます。でも、決めたことなので」と、感謝を伝えつつ同じ答えを丁寧に繰り返してください。事前に家族や友人と引き止めの場面を練習しておくと、当日も落ち着いて返せます。

辞めると言ったら怒られそうで怖いです。

怒られても、辞める意思を変える必要はありません。「ご迷惑をおかけしてすみません」と受け止めつつ、意思は変えないでください。怒鳴られ続ける場合は、その場を離れてかまいません。脅されたり、給料を払わないと言われたりした場合は、記録を残して相談窓口に相談してください。

店長からハラスメントを受けていて、会うのがつらいです。

対面にこだわらず、メールや書面など記録の残る方法で伝えてください。職場に行くと体調が悪くなる場合は、休む連絡を入れたうえで伝えましょう。伝える前に、大学の学生課や総合労働相談コーナーに相談しておくと安心です。

退職代行を使ってもいいですか?

利用するかどうかは自分で決めてかまいませんが、運営の主体によってできることの範囲が異なり、費用もかかります。電話やメールで自分で伝える方法や、無料の公的な相談窓口もあわせて検討してください。利用する場合は、運営の主体、対応の範囲、費用をよく確認しましょう。

伝えた後、最終日まで職場に行くのが気まずいです。

いつもどおりにあいさつをし、決まったシフトを守って丁寧に働いていれば、多くの場合、気まずさはすぐに和らぎます。最終日には短くお礼を伝えて、気持ちよく区切りをつけましょう。

22まとめ|準備をして、最初の一言だけ決めておく

辞めることは、働く人の自由です。申し訳なさを感じるのは自然ですが、人手を確保するのは職場の役割で、あなたが背負い続ける必要はありません。

言い出せないときは、準備から始めましょう。契約と職場の決まりを確認し、辞める日を決め、伝える言葉をメモする。声に出して練習しておくと、本番の緊張が和らぎます。

最初の一言は「ご相談があるので、少しお時間をいただけますか」だけで十分です。時間をもらったら、結論から伝え、理由は一言、最後にお礼を。緊張したらメモを見ながら話してかまいません。

引き止められても、「ありがとうございます。でも、決めたことなので」と丁寧に繰り返します。怒られても意思は変えず、脅されたら記録して相談してください。

最後に。どうしても対面で言えないなら、電話やメールで伝えてかまいません。ハラスメントがある場合は、自分を守ることを最優先にしてください。

この記事について:本記事は一般的な考え方の整理であり、個別の状況に対する法的な助言ではありません。退職の申し出の時期や効力は、雇用契約の内容(期間の定めの有無など)、職場の決まり、個別の事情によって判断が異なることがあります。退職代行サービスについては、運営の主体によって対応できる範囲や費用が異なります。辞めさせてもらえない、損害賠償を持ち出される、ハラスメントを受けているなどのトラブルについては、在籍する大学の学生課・キャリアセンター、総合労働相談コーナー、法テラスなどにご相談ください。心身の不調が続く場合は、在籍する大学の学生相談室・保健管理センター、または医療機関にご相談ください。