人事職の仕事内容|求人票から役割を読む
人事職の求人票では「どの領域を担当するか」「新卒で配属があるか」「年間の波」を先に読み取ってください。採用、育成、制度、労務——領域によって仕事の中身が変わります。新卒で人事に配属されるとは限らず、現場を知ってからという会社があります。そして時期によって業務が変わる仕事です。採用の時期、評価の時期、制度の変更の時期があります。
人事は、複数の領域に分かれた仕事の総称です。
採用、育成、制度、労務——どの領域を担当するかで日々の中身が変わります。
そして新卒で人事に配属されるとは限りません。現場を知ってからという会社があります。
この記事では、求人票から人事職の役割を読み取る手順を整理します。
この記事を7枚で
1 / 7第1部 この職種の仕事内容
第2部 求人票から役割を読む
第3部 入社後の流れと必要なもの
第4部 確認と相談
第1部 この職種の仕事内容
01この職種の仕事内容
まずこの3点を読み取ってください。
人事職の求人票で先に読み取る3点。
共通しているのは「働く人に関わる」こと
どの領域でも社内で働く人に関わります。部署を問わず、すべての人が相手になります。
扱う情報に配慮が要る仕事です
個人に関する情報を扱うため、取り扱いに決まりがあります。
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職種の比べ方は職種を比べる|求人票の項目で並べる、社内を支える職種の整理は社内を支える職種|業務範囲の確認で扱っています。
02人事の領域を分ける
領域によって仕事が違います。
採用は社外と接する領域です
人事の中でも社外の人と接する数少ない領域です。学生や応募者と関わります。
そのため説明する力が求められる場面があります。
労務は制度の枠組みの中で動きます
- 勤務や手続きに関することは法令で定められた部分があります。
- 制度は改正されるため、継続して学ぶ必要があります。
- なお本記事は労働に関する制度についての助言ではありません。制度は公的機関の情報でご確認ください。
制度の領域は仕組みを扱います
評価や処遇の仕組みを整える役割です。会社全体に影響する仕事になります。
育成は学ぶ機会をつくります
研修を企画し、運営します。外部と組むことがあります。
すべてを担当する会社もあります
規模によっては一人が複数の領域を持つことがあります。
求人票の記載で確認してください
「採用」「労務」といった領域の記載があることがあります。
03年間の波と時期
時期によって業務が変わります。
採用の時期に業務が集中します
説明会や選考の運営が重なる時期があります。
入社の時期には手続きが集中します
受け入れの準備と各種の手続きが同じ時期に来ます。
制度が変わるときには対応が必要になります
法令が改正されると、社内の仕組みを合わせる作業が発生します。
制度の内容は公的機関で確認するのが確実です。
日常の問い合わせもあります
勤務や手続きについて社内から相談が寄せられます。
繁忙の時期を説明会で聞いてください
どの領域を担当するかで忙しい時期が変わります。
拠点の数で業務量が変わります
各地に拠点がある会社では、それぞれへの対応が必要になることがあります。
04扱う情報と配慮
この職種の特徴です。
公表されていない情報を扱います
社内の人に関することは誰にでも話せる内容ではありません。
取り扱いに決まりがあります
個人に関する情報の扱いには制度上の決まりがあります。内容は公的機関で公表されています。
相談を受ける立場になることがあります
働くことに関する相談が寄せられることがあります。
社内での立ち位置が変わります
すべての部署に関わるため、どの部署にも属さない立場になります。
説明する場面が多くあります
制度や仕組みを分かりやすく伝える必要があります。
学び続ける仕事です
制度は改正されます。更新に追いつくことが業務に含まれます。
05誤解されやすいこと
先に知っておくと、ずれが減ります。
採用は人事の一部です
学生が接するのは採用の領域ですが、人事の仕事はそれだけではありません。
労務や制度の領域では手続きや仕組みを扱います。
新卒からの配属は会社によります
現場を知らないと制度をつくれないという考え方の会社があります。
立場が難しい場面があります
会社の仕組みを運用する立場と、働く人からの相談を受ける立場の両方があります。
制度は学び続けることになります
改正があるたびに対応が必要になります。覚えて終わりではありません。
本記事は向き不向きを判断するものではありません
ここに書いたのは記載から読み取れることです。合う合わないは、説明会や社員の話を踏まえてご自身で判断してください。
制度のことは公的機関で確認してください
労働に関する制度は改正されることがあります。本記事は助言ではありません。
第2部 求人票から役割を読む
06業務内容の記載を読む
職種名ではなく、書かれている中身で判断してください。
同じ職種名でも中身が違います
会社によって担当する範囲が違います。名前ではなく記載で判断してください。
人事は複数の領域に分かれます
採用、育成、制度、労務——どの領域を担当するかで仕事が変わります。
記載が広いときは説明会で確認してください
「幅広い業務」とだけ書かれている場合、具体的に何をするかは聞かないと分かりません。
募集要項全般の読み方は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで扱っています。
07応募資格の欄を読む
条件が書かれていることがあります。
専攻の指定があることがあります
技術系の職種では学んできた分野に関する記載がある場合があります。
特定の資格が必須とされることは多くありません
ただし労務の領域では関連する知識が求められることがあります。
資格は入社後に取るものが多くあります
学生のうちに必須とされるとは限りません。記載を確認してください。
記載がないことは推測で埋めないでください
書かれていないことは、説明会や問い合わせで確認してください。
08配属と異動の記載
その職種に必ず就けるとは限りません。
一括で募集される場合は配属で決まります
職種を分けずに募集する会社では、入社後の配属でどの仕事をするかが決まります。
新卒での配属が少ない会社があります
現場を知ってからという考え方の会社があります。配属の経路を聞いてください。
職種別に募集する会社もあります
その場合、応募した職種で採用されるのが前提になります。募集要項の区分を確認してください。
異動の考え方を聞いてください
入社後に別の職種に移ることがあるか。説明会で聞いてよい質問です。
09ほかの職種と並べて読む
一つだけ読んでも違いは分かりません。
同じ会社の複数の職種を並べてください
同じ会社の中で比べると、職種ごとの違いがはっきりします。
ほかの管理部門と並べてみてください
経理、法務、総務——社内を支える職種どうしで比べると違いが見えます。
表にして書き出してください
頭の中で比べると印象で判断してしまいます。項目を決めて並べてください。
職種の選び方は別記事で
比べ方の手順は職種を比べる|求人票の項目で並べるで整理しています。
第3部 入社後の流れと必要なもの
10入社後の流れを確認する
すぐにその仕事をするとは限りません。
研修の仕組みを確認してください
入社後にどう学ぶかは会社によって差があります。採用ページに記載があることがあります。
採用の補助から入ることがあります
説明会の運営や連絡といった実務から始まることがあります。
制度があることと使われていることは別です
記載があっても、実際にどう運用されているかは説明会や社員の話で確認してください。
最初から完成形を求められるわけではありません
どの職種でも入社時点でできることは限られます。学ぶ前提で募集されています。
11資格と学びの支援
入社後に取るものが多くあります。
資格の要件は実施する機関で確認してください
制度は改正されることがあります。一次の情報で確認するのが確実です。
労務に関する知識は入社後に学ぶことが多い
制度は改正されるため、継続して学ぶ仕組みがあるかを確認してください。
支援の仕組みがあるかを見てください
受験の費用や学ぶ時間について、支援を設けている会社があります。
学生のうちに焦って取る必要はありません
入社後に取るものが多くあります。募集要項で必要な条件を確認してください。
12誰と関わる仕事か
ここで働き方が変わります。
社外か社内かで前提が変わります
社外の相手がいる仕事では、相手の予定に合わせる場面が出てきます。
社内の全員が関わる相手になります
部署を問わずすべての社員に関わる仕事です。
一人で完結する仕事は多くありません
どの職種でも誰かと一緒に進める場面があります。
働く人の紹介を読んでください
採用ページの紹介には誰とどう関わるかが書かれていることがあります。
13一日の流れを調べる
想像で埋めないでください。
採用ページに紹介があることがあります
一日の流れが時間ごとに書かれていることがあります。想像するより確実です。
時期によって業務が変わります
採用の時期、評価の時期、制度の変更の時期——年間の波があります。
一人の話は一人の経験です
紹介されている人の働き方が全員に当てはまるとは限りません。複数の人の話を読んでください。
忙しい時期があるかを聞いてください
職種によっては時期によって忙しさが変わります。説明会で聞ける内容です。
第4部 確認と相談
14説明会で聞くこと
調べても分からなかったことを聞いてください。
書かれていることを聞くのは避けてください
募集要項に書いてあることを聞くと、読んでいないことが伝わります。
どの領域を担当するかは聞いてよい質問です
採用なのか、労務なのか——会社によって配属の形が違います。
聞き方を整えてください
「大変ですか」より、「どんな場面で難しさを感じますか」のほうが答えやすくなります。
記録を残してください
口頭で聞いた内容はメモに残すのが確実です。
15相談できる先
一人で決めないでください。
キャリアセンターは職種の相談ができます
多くの求人票を見てきた人がいます。言葉にできない迷いも相談できます。
人事に進んだ先輩に聞いてください
どんな経路で人事に関わるようになったかを聞くと道筋が見えます。
同じ職種の人に複数会ってください
一人の話はその人の経験です。複数の人に聞くと偏りが減ります。
労働条件に不安があるとき
都道府県労働局や労働基準監督署に相談の窓口があります。案内は厚生労働省などの公的機関で確認できます。
16確認する項目の一覧
手元で使える形にしておいてください。
この職種で特に埋めたい欄
どの領域を担当するか、新卒で配属があるか、年間の波——この3つは先に埋めてください。
会社ごとに同じ項目を埋めてください
項目をそろえると違いがはっきりします。
埋まらない項目は聞く候補です
調べても分からなかった項目が、説明会で聞くべきことになります。
自分の優先順位を書き添えてください
どの項目を重く見るかは人によって違います。自分の順位を決めておくと判断が早くなります。
17やらない方がいいこと
読み方でとくに起きやすい失敗です。
どの領域を担当するかを聞いてください
採用なのか労務なのかで仕事が変わります。
配属の経路を聞いてください
いま人事にいる人がどう来たのか。説明会で聞ける内容です。
18よくある質問
求人票でまず何を読めばいいですか?
どの領域を担当するか、新卒で配属があるか、年間の波の3点です。人事は採用、育成、制度、労務と複数の領域に分かれており、領域によって仕事の中身が変わります。
人事の領域にはどんなものがありますか?
人を迎える過程を設計して運営する採用、研修や学ぶ機会をつくる育成、評価や処遇の仕組みを整える制度、勤務や手続きに関することを扱う労務、配置や異動に関わる組織、働く環境に関わる健康や安全があります。規模によっては一人が複数の領域を持つこともあります。
採用が人事の中心ですか?
学生が接するのは採用の領域ですが、人事の仕事はそれだけではありません。労務や制度の領域では手続きや仕組みを扱います。採用は社外の人と接する数少ない領域という位置づけです。
新卒で人事に配属されますか?
会社によります。現場を知らないと制度をつくれない、という考え方の会社があります。募集要項の区分を確認し、いま人事にいる人がどんな経路で来たのかを説明会で聞いてください。
人と話す仕事ですか?
採用の領域では説明する場面が多くなりますが、労務や制度の領域では手続きや仕組みを扱います。どの領域でも社内から問い合わせや相談が寄せられるため、説明する場面はあります。
忙しい時期はありますか?
採用の時期には説明会や選考の運営が集中し、入社の時期には受け入れの準備と手続きが重なります。評価の時期、異動の時期、制度が変わるときにも業務が発生します。どの領域を担当するかで忙しい時期が変わるため、説明会で聞いてください。
労務では何を扱いますか?
勤務や手続きに関することを扱います。法令で定められた部分があり、制度は改正されるため継続して学ぶ必要があります。なお本記事は労働に関する制度についての助言ではないので、制度は厚生労働省などの公的機関の情報で確認してください。
扱う情報に注意は要りますか?
個人に関する情報、評価に関する情報、相談の内容、決まる前の検討内容など、公表されていない情報を扱います。個人に関する情報の取り扱いには制度上の決まりがあり、内容は公的機関で公表されています。
資格は要りますか?
特定の資格が必須とされることは多くありません。ただし労務の領域では関連する知識が求められることがあります。募集要項の応募資格欄を確認してください。
入社後は何から始まりますか?
採用の補助として説明会の運営や連絡といった実務から始まることがあります。研修の仕組みは採用ページや説明会で確認してください。
会社の規模で仕事は変わりますか?
規模の大きい会社では領域ごとに担当が分かれ、小さい会社では一人が複数の領域を持つことがあります。各地に拠点がある会社では、それぞれへの対応が必要になることもあります。
ほかの職種と比べるには?
経理、法務、総務といった社内を支える職種の記載と並べてください。業務内容、関わる相手、年間の波、必要な知識を表にすると違いがはっきりします。
19まとめ|領域・配属・年間の波
- 人事職の求人票では、どの領域を担当するか、新卒で配属があるか、年間の波を先に読み取ってください。
- 採用は人事の一部の領域です。労務や制度の領域では手続きや仕組みを扱います。
- 新卒で配属されるとは限りません。現場を知ってからという会社があります。
- 時期によって業務が変わります。採用、入社、評価、異動、制度の変更。
- 公表されていない情報を扱います。取り扱いに決まりがあります。
- 制度は改正されます。学び続けることが業務に含まれます。
最後に。本記事は求人票から仕事内容を読み取るための整理であり、労働に関する制度についての助言ではありません。制度は公的機関の情報で、実際の業務は各社の募集要項と説明会でご確認ください。
・職種を比べる|求人票の項目で並べる
・社内を支える職種|業務範囲の確認
・募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認する
・配属希望の出し方|記載の確認
・職種別採用とは|募集区分の確認
・就活・キャリアの記事一覧