広告・メディア業界の求人票|確認する項目
この業界の求人票でまず見るのは「会社の種類」「職種と勤務の時間帯」「労働時間の仕組み」です。広告会社、放送局、出版社、新聞社——種類によって条件の書かれ方が違います。撮影や取材、放送に関わる職種では勤務の時間帯が一定しないことがあります。労働時間の扱いが通常と異なる仕組みが記載されることもあるため、制度の意味を確認してください。労働に関する制度は厚生労働省などの公的機関の情…
広告・メディアの求人票では、「職種と勤務の時間帯」を先に見てください。
撮影や取材、放送に関わる職種では、勤務の時間帯が一定しないことがあります。
そして会社の種類によって条件の書かれ方が違います。まず種類を分けてください。
この記事では、求人票の読み方を、この業界で特に見る項目から順に整理します。
この記事を7枚で
1 / 7第1部 この業界で特に見る項目
第2部 求人票の基本項目
第3部 給与と待遇の読み方
第4部 確認の仕方と相談先
第1部 この業界で特に見る項目
01この業界で特に見る項目
まずこの3点を埋めてください。
この業界の求人票で先に見る3点。
職種による差が大きい業界です
営業と制作では勤務の形が違います。まず職種を決めてから求人票を読んでください。
業界と選考の理解が前提になります
業界の構造は広告・メディア業界とは|全体像と分野の調べ方、職種は広告・メディア業界の職種|仕事内容の調べ方、選考は広告・メディア業界の選考|案内から流れを読むで整理しています。
02会社の種類で条件が違う
まず種類を分けてください。
放送局は拠点の置き方が違います
全国に向けて放送する会社と、地域を対象とする会社があります。勤務地の考え方が変わります。
地域を対象とする放送局があります
その地域の中で働くことになります。転勤の範囲が限られることがあります。
制作会社という選択肢があります
番組や映像を実際につくる専門の会社があります。条件の書かれ方も違います。
インターネット関連の会社も同じ領域にいます
広告の配信の仕組みを扱う会社では、労働時間の仕組みが多様なことがあります。
応募先ごとに求人票を分けて保存してください
種類が違えば比べ方も変わります。同じ種類どうしで比べてください。
03職種と勤務の時間帯
この業界でとくに確認すべき項目です。
相手の予定に合わせる職種があります
撮影、取材、放送——自分の都合で時間を決められない場面があります。
交替制がある職種があります
放送が続く時間に合わせる職種では、時間帯を分けた勤務が行われることがあります。
募集要項の就業時間欄を読んでください
職種ごとに記載が違うことがあります。応募する職種の欄を確認してください。
休日の取り方も職種で違います
相手の予定に合わせる職種では、休日の取り方が他と違うことがあります。
実際の運用を聞いてください
記載は制度の枠です。「実際にどんな時間帯で働くのか」は説明会で聞いてよい質問です。
時間帯に関する扱いを確認してください
一定しない時間帯で働く職種では、それに関する扱いがどう書かれているかを見てください。
04労働時間の仕組みを確認する
制度の名前が書かれていたら調べてください。
制度の意味は公的機関で確認してください
労働時間に関する仕組みは法令で定められた部分があります。制度は改正されることがあるため、厚生労働省などの公的機関の一次の情報で確認してください。
適用できる範囲が定められています
労働時間の扱いが通常と異なる仕組みには、適用できる範囲があります。公的機関の説明で確認してください。
職種によって記載が違うことがあります
同じ会社でも、職種ごとに仕組みが違うことがあります。応募する職種の欄を読んでください。
年間休日の数字を見てください
会社を比べるときの分かりやすい材料になります。
会社の取り組みを確認してください
働き方を見直す取り組みを公表している会社があります。採用ページで確認できます。
05勤務地と賃金の構成
合わせて確認してください。
拠点が限られる会社があります
本社のある地域に集約されている会社と、各地に拠点を持つ会社があります。会社のサイトで確認してください。
地域を対象とする会社は転勤の範囲が限られます
その地域の中での異動が中心になることがあります。募集要項の勤務地欄を見てください。
基本給がいくらかを見てください
月額の金額だけでは比べられません。基本給と手当を分けて読んでください。
固定的な時間外手当の記載を確認してください
月額に含まれている場合、何時間分かが記載されます。超えた場合の扱いも見てください。
読み方に迷ったら相談してください
賃金の構成や労働時間の仕組みは読み方が難しいことがあります。大学のキャリアセンターに相談してください。
職種の詳細は関連記事で
それぞれの仕事内容は広告・メディア業界の職種|仕事内容の調べ方で整理しています。
第2部 求人票の基本項目
06条件は書面で示されるものです
働く条件は、口頭の説明だけで済ませるものではありません。
募集の段階の記載と、確定する条件は別です
求人票に書かれているのは募集の段階での条件です。個別の条件は、内定の段階で示される書面で確認してください。
「聞いていた話と違う」を防ぐには、書かれたものを確認するのがいちばん確実です。
会社の種類によって記載が変わります
広告会社、放送局、出版社、新聞社——それぞれ条件の書かれ方が違います。
示される内容は制度で定められています
労働条件として示すべき事項は法令で定められています。内容は改正されることがあるため、厚生労働省などの公的機関の情報でご確認ください。
記載がないことは推測で埋めないでください
書かれていないことは、説明会や問い合わせで確認してください。
募集要項全般の読み方は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで扱っています。
07まず見る基本の項目
ここを飛ばさないでください。
職種の記載が広いことがあります
「総合職」とだけ書かれている場合、幅広い業務が含まれます。具体的に何をするかは説明会で確認してください。
職種によって勤務の形が違います
営業、制作、媒体、報道——職種ごとに条件が定められることがあります。
コースが分かれている場合は必ず見比べる
コース別に募集されている場合、コースごとに条件が違うことがあります。応募するコースの欄を読んでください。
分からない言葉はそのままにしない
制度の名前が書かれていて意味が分からないときは、公的機関の説明で確認するのが確実です。
08勤務地と転勤の範囲
生活がいちばん変わるのがここです。
「全国」と書かれている意味を確認してください
拠点がどこにあるかによって、実際に行きうる場所が決まります。会社のサイトの拠点一覧と合わせて読んでください。
拠点が限られる会社があります
本社のある地域に集約されている会社と、各地に拠点を持つ会社があります。
地域を限定したコースがある会社があります
転勤の範囲が限られるコースを設けている会社があります。仕事の内容や処遇の仕組みが異なる場合もあるため、両方の記載を読み比べてください。
初任配属の決まり方を聞いてください
どこに配属されるかがいつ決まるのか。説明会で聞いてよい質問です。
住まいの制度と合わせて見てください
転居を伴う異動がある場合、社宅や家賃補助の制度が生活費を左右します。
09勤務時間と休日
制度の名前が出てきたら、意味を確認してください。
制度の名前が書かれていたら調べてください
変形労働時間制、みなし労働時間制、裁量労働制——労働時間の扱いが通常と異なる仕組みです。
意味は厚生労働省などの公的機関が説明を公表しています。制度は改正されることがあるため、一次の情報で確認してください。
自分で時間を決められない場面があります
現場や放送の都合が先にあるため、就業時間欄の記載だけでは日々の姿が見えないことがあります。説明会で運用を聞いてください。
年間休日の数字を見てください
週の休みだけでなく、年間で何日休めるかが書かれていることがあります。会社を比べるときの分かりやすい材料です。
実際の運用は説明会で聞いてください
記載は制度の枠です。実際にどう運用されているかは、説明会や社員の話で確認してください。
第3部 給与と待遇の読み方
10賃金の内訳を読む
金額そのものより、内訳を見てください。
月額の内訳を確認してください
同じ金額でも、手当が含まれているかどうかで意味が変わります。基本給がいくらかを見てください。
固定的な時間外手当が含まれる場合
あらかじめ一定時間分の時間外手当を含めて支払う仕組みがあります。何時間分が含まれているかが記載されます。
この仕組みの扱いは公的機関が説明を公表しています。意味が分からないときは確認してください。
固定的な時間外手当の記載を確認してください
月額に含まれている場合、何時間分かが記載されます。基本給と分けて読んでください。
記載は控除前の額です
実際に受け取る額は、税や社会保険料が引かれたあとの額になります。
コースによって違うことがあります
コース別に募集されている場合、処遇の仕組みが異なることがあります。応募するコースの欄を読んでください。
11手当と賞与
会社によって差が大きいところです。
住まいに関する制度は生活費を左右します
社宅や家賃の補助がある場合、実際に使える額が変わります。金額の比較だけでは見えない部分です。
移動や深夜に関する扱いを見てください
時間帯が一定しない職種では、それに関する扱いがどう書かれているかを確認してください。
賞与は「どう決まるか」を見てください
回数だけでなく、何によって変わるかが書かれていることがあります。
手当の条件を確認してください
手当には支給の条件があることがあります。誰にでも支給されるとは限りません。
記載がない手当は「ない」とは限りません
ただしあるとも限りません。気になる項目は説明会で確認してください。
12福利厚生と制度
長く働くほど効いてくる部分です。
制度があることと、使われていることは別です
制度の記載があっても、実際にどのくらい使われているかは別の話です。説明会や社員の話で確認してください。
学びや制作に関する支援を見てください
表現や技術に関わる仕事です。学ぶ仕組みがあるかを確認してください。
入社後に学ぶ仕組みを見てください
研修や資格取得の支援は、入社後の成長に直結します。会社によって差があります。
公表されている情報もあります
一定の企業は労働に関する情報を公表しています。公的機関が運営する仕組みで確認できる場合があります。
制度は改正されます
休暇や育児・介護に関する制度は法令で定められた部分があります。内容は厚生労働省などの公的機関でご確認ください。
132社を並べて比べる
1社だけ見ても、良し悪しは分かりません。
表にして並べてください
頭の中で比べると、印象で判断してしまいます。項目を決めて表にすると、違いが見えます。
同じ種類の会社どうしで比べてください
広告会社と放送局では前提が違います。同じ種類で比べてください。
同じ業界の2社で比べてください
業界が違うと前提が違いすぎます。同じ業界の同じような規模の会社で比べると違いが分かります。
優先順位を決めてください
すべてが良い会社はありません。自分が何を優先するかを決めると、選びやすくなります。
複数の内定で迷ったら
判断の材料は複数の内定|選ぶときの基準で整理しています。
第4部 確認の仕方と相談先
14分からないことをどう聞くか
聞くこと自体は問題ありません。
書かれていることを聞くのは避けてください
募集要項に書いてあることを聞くと、読んでいないことが伝わります。読んだうえで、書かれていない部分を聞いてください。
聞き方を整えてください
「残業は多いですか」より、「時間外労働の実際の運用を教えてください」のほうが答えやすくなります。
勤務の時間帯は聞いてよい質問です
「実際にどんな時間帯で働くのか」——説明会で聞ける内容です。
条件の確認は内定後にもできます
選考の途中で聞きにくいことは、内定後の確認で扱えます。手順は内定後の条件確認|承諾の前にすることで整理しています。
記録を残してください
口頭で聞いた内容はメモに残すのが確実です。あとで確認するときの材料になります。
15相談できる先
一人で抱えないでください。
労働条件について不安があるとき
都道府県労働局や労働基準監督署に相談の窓口が設けられています。案内は厚生労働省などの公的機関で確認できます。
キャリアセンターに制度の読み方を相談できます
労働時間の仕組みが記載されている場合、読み方に慣れた人に聞くのが確実です。
キャリアセンターは求人票を見慣れています
自分では判断しにくい記載も、見慣れた人に聞くと早いことがあります。
内定後に不安が出たとき
条件の確認や、辞退の手順については内定承諾の前に|確認する項目で整理しています。
本記事は個別の判断をするものではありません
ここに書いたのは一般的な整理です。個別の事情については、上記の相談先にご相談ください。
16確認する項目の一覧
手元で使える形にしておいてください。
この業界で特に埋めたい欄
会社の種類、職種と勤務の時間帯、労働時間の仕組み——この3つは先に埋めてください。
書き出して比べてください
志望する会社ごとに同じ項目を埋めると、違いがはっきりします。
埋まらない項目は聞く候補です
調べても分からなかった項目が、説明会で聞くべきことになります。
自分の優先順位を書き添えてください
どの項目を重く見るかは人によって違います。自分の順位を決めておくと、判断が早くなります。
17やらない方がいいこと
求人票の読み方でとくに起きやすい失敗です。
一人で判断しないでください
賃金の構成や労働時間の仕組みは読み方が難しいことがあります。大学のキャリアセンターに相談してください。
労働条件に不安があるとき
都道府県労働局や労働基準監督署に相談の窓口があります。案内は公的機関で確認できます。
18よくある質問
求人票でまず何を見ればいいですか?
この業界では、会社の種類、職種と勤務の時間帯、労働時間の仕組みの3点です。撮影や取材、放送に関わる職種では勤務の時間帯が一定しないことがあります。営業と制作では勤務の形が違うため、まず職種を決めてから読んでください。
会社の種類によって何が違いますか?
広告会社では職種別に条件が定められることがあり、放送局では報道や技術の職種で時間帯が一定しないことがあります。出版社では編集の職種が刊行の予定に合わせ、新聞社には取材や紙面の制作に関わる職種があります。インターネット関連の会社では労働時間の仕組みが多様なことがあります。
勤務の時間帯はどうなりますか?
営業は取引先の予定、制作は撮影や制作の予定、報道・取材は出来事、放送の技術・運行は放送が続く時間に合わせます。自分の都合で時間を決められない場面があります。募集要項の就業時間欄は職種ごとに記載が違うことがあるため、応募する職種の欄を確認してください。
交替制の勤務はありますか?
放送が続く時間に合わせる職種では、時間帯を分けた勤務が行われることがあります。募集要項の就業時間欄で確認し、実際の運用は説明会で聞いてください。
「裁量労働制」と書かれていました。
労働時間の扱いが通常と異なる仕組みです。適用できる範囲が定められているため、意味は厚生労働省などの公的機関が公表している説明で確認してください。制度は改正されることがあるので、一次の情報で確認するのが確実です。同じ会社でも職種ごとに仕組みが違うことがあります。
休日はどうなりますか?
相手の予定に合わせる職種では、休日の取り方が他と違うことがあります。年間休日の数字は会社を比べるときの分かりやすい材料になります。働き方を見直す取り組みを公表している会社もあるため、採用ページも見てください。
勤務地はどうなりますか?
本社のある地域に集約されている会社と、各地に拠点を持つ会社があります。地域を対象とする放送局では、その地域の中での異動が中心になることがあります。募集要項の勤務地欄と会社のサイトの拠点一覧を合わせて読んでください。
賃金は何を見ればいいですか?
金額そのものより内訳です。基本給がいくらか、月額に何が含まれているか、固定的な時間外手当が含まれる場合は何時間分か、超えた場合の扱いはどうか。記載は税や社会保険料が引かれる前の額です。
制作会社はどう見ればいいですか?
番組や映像を実際につくる専門の会社があります。条件の書かれ方も大きな会社とは違うことがあります。撮影や制作の予定に合わせる働き方になるため、勤務の時間帯の記載を確認してください。
職種別に応募するのですか?
営業、制作、媒体、企画で分けて募集する会社が多くなります。一括で募集して入社後に決める会社もあります。職種ごとに条件が定められることがあるため、応募する職種の欄を読んでください。
学びの支援はありますか?
表現や技術に関わる仕事のため、学ぶ仕組みを設けている会社があります。募集要項の福利厚生欄で確認してください。
条件について不安があるときはどこに相談すればいいですか?
大学のキャリアセンターは求人票を見慣れています。労働条件に関する一般的な相談は、都道府県労働局や労働基準監督署に窓口が設けられています。学生向けの就職の相談には新卒応援ハローワークもあります。
19まとめ|種類・職種と時間帯・制度から埋める
- この業界の求人票では、会社の種類、職種と勤務の時間帯、労働時間の仕組みを先に見てください。
- 撮影や取材、放送に関わる職種では時間帯が一定しないことがあります。
- 放送が続く時間に合わせる職種では交替制があることがあります。
- 制度の名前が書かれていたら意味を調べてください。職種ごとに仕組みが違うことがあります。
- 月額の金額だけでは比べられません。基本給と手当を分けて読んでください。
- 地域を対象とする会社では転勤の範囲が限られます。拠点の一覧を見てください。
最後に。労働に関する制度は改正されることがあります。実際の条件は各社の募集要項と示された書面で、制度は公的機関の情報でご確認ください。個別の事情はキャリアセンターや公的な相談窓口へ。
・広告・メディア業界とは|全体像と分野の調べ方
・広告・メディア業界の職種|仕事内容の調べ方
・広告・メディア業界の選考|案内から流れを読む
・募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認する
・内定後の条件確認|承諾の前にすること
・就活・キャリアの記事一覧