営業職の仕事内容|求人票から役割を読む
営業職の求人票では「相手が企業か個人か」「新規か既存か」「何を扱うか」を先に読み取ってください。この3つで日々の過ごし方も関わる相手も変わります。企業が相手なら決まるまでに時間がかかり、関わる人も多くなります。個人が相手なら相手が動ける時間に合わせることがあります。同じ「営業」でも会社によって中身が違うため、業務内容の欄を読んでください。
「営業」という一語では、仕事の中身は分かりません。
相手が企業か個人か。新しい取引先を探すのか、既にある取引を担当するのか。
この違いで、日々の過ごし方も関わる相手も変わります。
この記事では、求人票から営業職の役割を読み取る手順を整理します。
この記事を7枚で
1 / 7第1部 この職種の仕事内容
第2部 求人票から役割を読む
第3部 入社後の流れと必要なもの
第4部 確認と相談
第1部 この職種の仕事内容
01この職種の仕事内容
まずこの3点を読み取ってください。
営業職の求人票で先に読み取る3点。
営業の共通の役割
どの営業にも共通するのは、相手の状況を聞き、自社が提供できるものと結びつけることです。
売り込むというより、相手が何に困っているかを知るところから始まります。
社内を動かす仕事でもあります
相手の要望をそのまま持ち帰っても、社内が応えられるとは限りません。
開発、生産、管理の部署と話をつけるのも営業の仕事に含まれることがあります。
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02相手が企業か個人かで変わる
ここが最も大きな違いです。
| 企業が相手 | 個人が相手 | |
|---|---|---|
| 決まるまで | 時間がかかることが多い | その場で決まることもある |
| 関わる人 | 担当者、決める人、使う人と複数 | 本人、家族 |
| 会う時間帯 | 相手の勤務時間に合わせる | 相手が動ける時間に合わせる |
| 扱う金額 | 大きくなることがある | 案件によって幅がある |
| 取引の続き方 | 長く続くことが多い | 一度で終わることもある |
企業が相手なら関わる人が増えます
窓口の担当者、決める立場の人、実際に使う人——それぞれの関心が違います。
誰が何を気にしているかを整理する仕事になります。
決まるまでに時間がかかります
社内で検討される期間があるため、すぐには結果が出ません。長く関わる前提になります。
個人が相手なら時間帯が変わることがあります
相手が動ける時間に合わせるため、土日や夕方以降に会うことがあります。
募集要項の就業時間と休日の欄を確認してください。
どちらも「困りごとを聞く」ことから始まります
相手が違っても、何に困っているかを知るという順番は変わりません。
求人票の記載で確認してください
「法人のお客様」「個人のお客様」という記載があることがあります。
03新規か既存かで変わる
日々の過ごし方が変わります。
| 新しい取引先を探す | 既にある取引を担当する | |
|---|---|---|
| 主にすること | 相手を見つけ、最初の話をする | 継続して訪問し、要望を聞く |
| 相手との関係 | ゼロから築く | すでにある関係を保つ |
| 断られること | 多くなる | 相対的に少ない |
| 時間のかかり方 | 結果が出るまで時間がかかる | 日々の積み重ねが中心 |
両方を担当することもあります
多くの会社ではどちらか一方だけということは少なく、比重が違うという形になります。
新規は断られることが前提です
話を聞いてもらえないことが日常的にあります。これは個人への否定ではありません。
この前提を知らずに入ると、想像とずれます。
既存は関係を保つ仕事です
すでに取引がある相手に継続して関わります。要望を聞き、社内につなぐ役割が大きくなります。
求人票の記載を確認してください
「新規開拓」「既存のお客様を担当」といった記載があることがあります。
比重は説明会で聞いてください
どのくらいの割合かは記載だけでは分かりません。聞いてよい質問です。
04一日の流れと関わる相手
外にいる時間だけではありません。
社内の時間が意外に多くなります
訪問の前後には資料の作成と社内の調整があります。外にいるだけの仕事ではありません。
記録を残す仕事があります
誰と何を話したかを残す仕組みを持つ会社があります。次に活かすためです。
調べる時間も必要です
相手の業界のことや自社が扱うものについて知らないと、話が続きません。
関わる相手は社外だけではありません
社内の部署と話をつける場面が多くあります。ここが難しいという人もいます。
採用ページに一日の紹介があることがあります
時間ごとの流れが書かれていることがあります。想像するより確実です。
忙しい時期があるかを聞いてください
扱うものによって時期の波があることがあります。説明会で聞ける内容です。
05誤解されやすいこと
先に知っておくと、ずれが減ります。
話す力より、聞いて整理する力が要る場面があります
相手が何に困っているかを引き出すところから始まる仕事です。
ただしこれは会社や扱うものによって違います。記載と説明会で確認してください。
扱うもので必要な知識が変わります
技術的な製品を扱う職種では、製品を理解していないと話が進みません。
その場合、入社後に製品について学ぶ期間が設けられることがあります。
売ったあとの関わり方を確認してください
納めて終わりか、使われ続ける間ずっと関わるか。会社によって違います。
本記事は向き不向きを判断するものではありません
ここに書いたのは記載から読み取れることです。合う合わないは、説明会や社員の話を踏まえてご自身で判断してください。
営業以外の職種も並べて見てください
同じ会社のほかの職種の記載と比べると、違いがはっきりします。
第2部 求人票から役割を読む
06業務内容の記載を読む
職種名ではなく、書かれている中身で判断してください。
同じ職種名でも中身が違います
会社によって担当する範囲が違います。名前ではなく記載で判断してください。
「営業」の一語では中身が分かりません
相手が企業か個人か、新しい取引先を探すのか、既にある取引を担当するのかで仕事が変わります。
記載が広いときは説明会で確認してください
「幅広い業務」とだけ書かれている場合、具体的に何をするかは聞かないと分かりません。
募集要項全般の読み方は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで扱っています。
07応募資格の欄を読む
条件が書かれていることがあります。
専攻の指定があることがあります
技術系の職種では学んできた分野に関する記載がある場合があります。
運転免許の記載があることがあります
担当する地域を回る職種では、免許に関する記載が応募資格の欄にある場合があります。
資格は入社後に取るものが多くあります
学生のうちに必須とされるとは限りません。記載を確認してください。
記載がないことは推測で埋めないでください
書かれていないことは、説明会や問い合わせで確認してください。
08配属と異動の記載
その職種に必ず就けるとは限りません。
一括で募集される場合は配属で決まります
職種を分けずに募集する会社では、入社後の配属でどの仕事をするかが決まります。
最初は営業からという会社があります
ほかの職種を志望していても、まず営業という流れの会社があります。
職種別に募集する会社もあります
その場合、応募した職種で採用されるのが前提になります。募集要項の区分を確認してください。
異動の考え方を聞いてください
入社後に別の職種に移ることがあるか。説明会で聞いてよい質問です。
09ほかの職種と並べて読む
一つだけ読んでも違いは分かりません。
同じ会社の複数の職種を並べてください
同じ会社の中で比べると、職種ごとの違いがはっきりします。
営業と企画を並べてみてください
どちらも事業に関わりますが、関わり方が違います。
表にして書き出してください
頭の中で比べると印象で判断してしまいます。項目を決めて並べてください。
職種の選び方は別記事で
比べ方の手順は職種を比べる|求人票の項目で並べるで整理しています。
第3部 入社後の流れと必要なもの
10入社後の流れを確認する
すぐにその仕事をするとは限りません。
研修の仕組みを確認してください
入社後にどう学ぶかは会社によって差があります。採用ページに記載があることがあります。
同行から始まることがあります
先輩に同行してやりとりを見るところから始まる会社があります。
制度があることと使われていることは別です
記載があっても、実際にどう運用されているかは説明会や社員の話で確認してください。
最初から完成形を求められるわけではありません
どの職種でも入社時点でできることは限られます。学ぶ前提で募集されています。
11資格と学びの支援
入社後に取るものが多くあります。
資格の要件は実施する機関で確認してください
制度は改正されることがあります。一次の情報で確認するのが確実です。
扱うものによって資格の記載が変わります
金融や保険、不動産などでは業務に関わる資格の記載があることがあります。
支援の仕組みがあるかを見てください
受験の費用や学ぶ時間について、支援を設けている会社があります。
学生のうちに焦って取る必要はありません
入社後に取るものが多くあります。募集要項で必要な条件を確認してください。
12誰と関わる仕事か
ここで働き方が変わります。
社外か社内かで前提が変わります
社外の相手がいる仕事では、相手の予定に合わせる場面が出てきます。
社外の相手が中心になります
そのぶん相手の予定に合わせる場面が出てきます。
一人で完結する仕事は多くありません
どの職種でも誰かと一緒に進める場面があります。
働く人の紹介を読んでください
採用ページの紹介には誰とどう関わるかが書かれていることがあります。
13一日の流れを調べる
想像で埋めないでください。
採用ページに紹介があることがあります
一日の流れが時間ごとに書かれていることがあります。想像するより確実です。
社外にいる時間と社内にいる時間があります
訪問だけでなく、資料の作成や社内の調整の時間もあります。
一人の話は一人の経験です
紹介されている人の働き方が全員に当てはまるとは限りません。複数の人の話を読んでください。
忙しい時期があるかを聞いてください
職種によっては時期によって忙しさが変わります。説明会で聞ける内容です。
第4部 確認と相談
14説明会で聞くこと
調べても分からなかったことを聞いてください。
書かれていることを聞くのは避けてください
募集要項に書いてあることを聞くと、読んでいないことが伝わります。
担当の決まり方は聞いてよい質問です
地域で分けるのか、業種で分けるのか——会社によって違います。
聞き方を整えてください
「大変ですか」より、「どんな場面で難しさを感じますか」のほうが答えやすくなります。
記録を残してください
口頭で聞いた内容はメモに残すのが確実です。
15相談できる先
一人で決めないでください。
キャリアセンターは職種の相談ができます
多くの求人票を見てきた人がいます。言葉にできない迷いも相談できます。
営業に進んだ先輩に聞いてください
扱うものが違えば仕事も違います。複数の業界の人に聞くと像が立ちます。
同じ職種の人に複数会ってください
一人の話はその人の経験です。複数の人に聞くと偏りが減ります。
労働条件に不安があるとき
都道府県労働局や労働基準監督署に相談の窓口があります。案内は厚生労働省などの公的機関で確認できます。
16確認する項目の一覧
手元で使える形にしておいてください。
この職種で特に埋めたい欄
相手が企業か個人か、新規か既存か、担当の決まり方——この3つは先に埋めてください。
会社ごとに同じ項目を埋めてください
項目をそろえると違いがはっきりします。
埋まらない項目は聞く候補です
調べても分からなかった項目が、説明会で聞くべきことになります。
自分の優先順位を書き添えてください
どの項目を重く見るかは人によって違います。自分の順位を決めておくと判断が早くなります。
17やらない方がいいこと
読み方でとくに起きやすい失敗です。
| やりがちなこと | なぜ問題か |
|---|---|
| 「営業」の一語で判断する | 相手も扱うものも会社ごとに違う |
| 相手が企業か個人かを確認しない | 働き方が大きく変わる |
| 新規と既存の比重を聞かない | 日々の過ごし方が違う |
| 就業時間と休日を見ない | 相手に合わせる職種がある |
| 向き不向きで早く決める | 記載を読んでからでも遅くない |
| ほかの職種と比べない | 違いは並べないと見えない |
記載から読み取ってください
印象ではなく、書かれていることから始めてください。
分からないことは聞いてください
調べても分からなかったことが、説明会で聞くべきことになります。
18よくある質問
求人票でまず何を読めばいいですか?
相手が企業か個人か、新規か既存か、何を扱うかの3点です。この3つで日々の過ごし方も関わる相手も変わります。同じ「営業」でも会社によって中身が違うため、業務内容の欄を読んでください。
企業が相手と個人が相手ではどう違いますか?
企業が相手の場合、窓口の担当者、決める立場の人、実際に使う人と関わる人が増え、社内で検討される期間があるため決まるまでに時間がかかります。個人が相手の場合、相手が動ける時間に合わせるため土日や夕方以降に会うことがあります。募集要項の就業時間と休日の欄を確認してください。
新規と既存はどう違いますか?
新しい取引先を探す仕事は、相手を見つけて最初の話をするところから始まり、断られることが日常的にあります。既にある取引を担当する仕事は、継続して訪問し要望を聞き、社内につなぐ役割が大きくなります。多くの会社では両方を担当し、比重が違うという形になります。
断られることが多いのですか?
新しい取引先を探す仕事では、話を聞いてもらえないことが日常的にあります。これは個人への否定ではありませんが、この前提を知らずに入ると想像とずれます。比重は記載だけでは分からないので、説明会で聞いてください。
ずっと外にいる仕事ですか?
訪問の前後に資料の作成と社内の調整があり、社内の時間が意外に多くなります。誰と何を話したかを残す仕組みを持つ会社もあります。相手の業界や自社が扱うものについて調べる時間も必要です。
話すのが得意でないとできませんか?
相手が何に困っているかを引き出すところから始まる仕事で、聞くことの比重が大きい職種があります。ただしこれは会社や扱うものによって違います。本記事は向き不向きを判断するものではないので、記載と説明会で確認してください。
製品の知識は必要ですか?
扱うもので変わります。技術的な製品を扱う職種では、製品を理解していないと話が進みません。その場合、入社後に製品について学ぶ期間が設けられることがあります。研修の仕組みは採用ページや説明会で確認してください。
担当はどう決まりますか?
地域で分ける会社、業種で分ける会社、取引先ごとに分ける会社があります。会社によって違うため、説明会で聞いてよい質問です。
運転免許は必要ですか?
担当する地域を回る職種では、免許に関する記載が応募資格の欄にある場合があります。募集要項で確認してください。
資格は要りますか?
扱うものによって変わります。金融や保険、不動産などでは業務に関わる資格の記載があることがあります。入社後に取得するものが多く、学生のうちに必須とされるとは限りません。募集要項の応募資格欄を確認してください。
売ったあとも関わりますか?
納めて終わりの形と、使われ続ける間ずっと関わる形があります。会社によって違うため、業務内容の記載と説明会で確認してください。
営業以外の職種と比べるには?
同じ会社のほかの職種の記載と並べてください。業務内容、関わる相手、勤務地と転勤の範囲、勤務の時間帯、必要な資格、入社後に学ぶ仕組みを表にすると違いがはっきりします。
19まとめ|相手・新規か既存か・扱うもの
- 営業職の求人票では、相手が企業か個人か、新規か既存か、何を扱うかを先に読み取ってください。
- 「営業」の一語では中身が分かりません。業務内容の欄を読んでください。
- 企業が相手なら関わる人が増え、決まるまでに時間がかかります。
- 個人が相手なら時間帯が変わることがあります。就業時間と休日の欄を確認してください。
- 社内の時間も多くあります。資料の作成と社内の調整があります。
- ほかの職種と並べてください。違いは並べないと見えません。
最後に。本記事は求人票から仕事内容を読み取るための整理であり、向き不向きを判断するものではありません。実際の業務は各社の募集要項と説明会でご確認ください。
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・募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認する
・内定後の条件確認|承諾の前にすること
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