データ分析職の仕事内容|求人票から役割を読む
この職種の求人票では「分析か基盤の整備か」「独立した区分があるか」「専攻の記載」を先に読み取ってください。数字を読み解く業務と、読み解ける状態に整える業務は別です。独立した区分として募集しない会社があり、事業の部署の中に置かれることもあります。そして数理や情報の分野に関する記載が応募資格の欄にある場合があります。
データ分析の仕事は、「数字を読み解く」だけではありません。
読み解ける状態に整える作業が、業務の大きな部分を占めることがあります。
そして独立した区分として募集しない会社があります。ここは確認が要ります。
この記事では、求人票からこの職種の役割を読み取る手順を整理します。
この記事を7枚で
1 / 7第1部 この職種の仕事内容
第2部 求人票から役割を読む
第3部 入社後の流れと必要なもの
第4部 確認と相談
第1部 この職種の仕事内容
01この職種の仕事内容
まずこの3点を読み取ってください。
データ分析職の求人票で先に読み取る3点。
共通しているのは「判断の材料をつくる」こと
数字から何が起きているかを示し、次に何をするかの材料にするのが共通の役割です。
読み解くだけでは終わりません
結果を人に伝えて動いてもらうところまでが仕事に含まれることがあります。
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02分析と基盤の整備
別の業務です。
| 分析 | 基盤の整備 | |
|---|---|---|
| 主にすること | 数字を読み解き、示す | 扱える状態に整える |
| 関わる相手 | 依頼してくる部署 | 使う人、技術の部署 |
| 求められるもの | 読み解く力、伝える力 | 仕組みを組み立てる力 |
| 成果の見え方 | 示した内容が使われるか | 使いやすくなったか |
整える作業が大きな部分を占めることがあります
数字がそのまま使える状態でそろっているとは限りません。
集める、形をそろえる、間違いを直す——この作業に時間がかかります。
基盤を整える区分を設ける会社があります
扱える状態をつくることを専門に担当する区分があることがあります。
分析の業務は依頼から始まることが多い
事業の部署から「これが知りたい」という依頼を受けて進みます。
何を知りたいのかを聞き出す作業があります
依頼が曖昧なことがあります。そこを詰めるところから始まります。
結果を伝える作業があります
読み解いた内容を専門でない人に分かる形にする必要があります。
求人票の記載で確認してください
どちらを担当するかが書かれていることがあります。
03募集の区分を確認する
この職種では確認が要ります。
独立した区分がない会社があります
技術系や事務系の一括の募集の中に含まれることがあります。
事業の部署に置かれることがあります
専門の部署ではなく、マーケティングや企画の部署の中に置かれることがあります。
その場合、事業の理解がより求められます。
専攻に関する記載があることがあります
数理や情報の分野に関する記載がある場合があります。応募資格の欄を読んでください。
学位に関する記載がある会社があります
ただしすべての会社がそうとは限りません。記載を確認してください。
新卒の配属実績を聞いてください
いまその業務をしている人がどんな経路で来たのか。説明会で聞ける内容です。
入社後に学ぶ前提の募集もあります
研修や学ぶ支援を設けている会社があります。
04実際の進み方
想像と違う部分があります。
材料を集めて整える時間が長くなります
読み解く作業より、その前の準備に時間がかかることがあります。
欲しい数字がないことがあります
記録されていない、形がそろっていない——そうした状況から始まることがあります。
結果が思ったとおりにならないことがあります
調べてもはっきりしたことが言えない場合があります。それも結果です。
伝わらなければ使われません
専門でない人に分かる形にする必要があります。ここが難しい部分です。
事業を理解していないと読めません
数字だけを見ても何が起きているかが分かりません。事業の中身を知る必要があります。
扱える数字があるかを聞いてください
分析する材料がそろっているかは会社によって違います。説明会で聞ける内容です。
05誤解されやすいこと
先に知っておくと、ずれが減ります。
整える作業が大きな部分を占めます
手法を使う前に、使える状態にする作業があります。
事業の理解が要ります
数字だけを見ても何が起きているかが分かりません。
伝える作業が含まれます
専門でない人に分かる形にしないと使われません。
募集の区分を確認してください
独立した区分がない会社があります。募集要項の職種欄を読んでください。
本記事は向き不向きを判断するものではありません
ここに書いたのは記載から読み取れることです。合う合わないは、説明会や社員の話を踏まえてご自身で判断してください。
事業側の職種とも並べてください
マーケティングや企画の記載と重なる部分があることがあります。
第2部 求人票から役割を読む
06業務内容の記載を読む
職種名ではなく、書かれている中身で判断してください。
同じ職種名でも中身が違います
会社によって担当する範囲が違います。名前ではなく記載で判断してください。
分析するのか、扱える状態にするのかを見てください
数字を読み解く業務と、読み解ける状態を整える業務は別です。
記載が広いときは説明会で確認してください
「幅広い業務」とだけ書かれている場合、具体的に何をするかは聞かないと分かりません。
募集要項全般の読み方は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで扱っています。
07応募資格の欄を読む
条件が書かれていることがあります。
専攻の指定があることがあります
技術系の職種では学んできた分野に関する記載がある場合があります。
専攻や学位の記載があることがあります
数理や情報の分野に関する記載がある場合があります。
資格は入社後に取るものが多くあります
学生のうちに必須とされるとは限りません。記載を確認してください。
記載がないことは推測で埋めないでください
書かれていないことは、説明会や問い合わせで確認してください。
08配属と異動の記載
その職種に必ず就けるとは限りません。
一括で募集される場合は配属で決まります
職種を分けずに募集する会社では、入社後の配属でどの仕事をするかが決まります。
独立した区分がない会社があります
事業の部署の中に置かれることもあります。募集要項の区分を確認してください。
職種別に募集する会社もあります
その場合、応募した職種で採用されるのが前提になります。募集要項の区分を確認してください。
異動の考え方を聞いてください
入社後に別の職種に移ることがあるか。説明会で聞いてよい質問です。
09ほかの職種と並べて読む
一つだけ読んでも違いは分かりません。
同じ会社の複数の職種を並べてください
同じ会社の中で比べると、職種ごとの違いがはっきりします。
技術系と事務系の両方を見てください
どちらの区分に置かれているかで、選考の進み方も変わることがあります。
表にして書き出してください
頭の中で比べると印象で判断してしまいます。項目を決めて並べてください。
職種の選び方は別記事で
比べ方の手順は職種を比べる|求人票の項目で並べるで整理しています。
第3部 入社後の流れと必要なもの
10入社後の流れを確認する
すぐにその仕事をするとは限りません。
研修の仕組みを確認してください
入社後にどう学ぶかは会社によって差があります。採用ページに記載があることがあります。
既存の数字を整理するところから入ります
いきなり新しい分析を任されるとは限りません。
制度があることと使われていることは別です
記載があっても、実際にどう運用されているかは説明会や社員の話で確認してください。
最初から完成形を求められるわけではありません
どの職種でも入社時点でできることは限られます。学ぶ前提で募集されています。
11資格と学びの支援
入社後に取るものが多くあります。
資格の要件は実施する機関で確認してください
制度は改正されることがあります。一次の情報で確認するのが確実です。
資格より、扱える知識が前提になります
入社後に学ぶ前提の募集もあります。記載を確認してください。
支援の仕組みがあるかを見てください
受験の費用や学ぶ時間について、支援を設けている会社があります。
学生のうちに焦って取る必要はありません
入社後に取るものが多くあります。募集要項で必要な条件を確認してください。
12誰と関わる仕事か
ここで働き方が変わります。
社外か社内かで前提が変わります
社外の相手がいる仕事では、相手の予定に合わせる場面が出てきます。
依頼してくる部署が相手になります
何を知りたいのかを聞き出すところから始まることがあります。
一人で完結する仕事は多くありません
どの職種でも誰かと一緒に進める場面があります。
働く人の紹介を読んでください
採用ページの紹介には誰とどう関わるかが書かれていることがあります。
13一日の流れを調べる
想像で埋めないでください。
採用ページに紹介があることがあります
一日の流れが時間ごとに書かれていることがあります。想像するより確実です。
手を動かす時間と、説明する時間があります
結果を人に伝える作業が業務に含まれます。
一人の話は一人の経験です
紹介されている人の働き方が全員に当てはまるとは限りません。複数の人の話を読んでください。
忙しい時期があるかを聞いてください
職種によっては時期によって忙しさが変わります。説明会で聞ける内容です。
第4部 確認と相談
14説明会で聞くこと
調べても分からなかったことを聞いてください。
書かれていることを聞くのは避けてください
募集要項に書いてあることを聞くと、読んでいないことが伝わります。
扱える数字があるかは聞いておきたい点です
分析する材料がそろっているかは会社によって違います。
聞き方を整えてください
「大変ですか」より、「どんな場面で難しさを感じますか」のほうが答えやすくなります。
記録を残してください
口頭で聞いた内容はメモに残すのが確実です。
15相談できる先
一人で決めないでください。
キャリアセンターは職種の相談ができます
多くの求人票を見てきた人がいます。言葉にできない迷いも相談できます。
数理や情報の分野の先輩に聞ける場合があります
研究室から進んだ先輩がいることがあります。
同じ職種の人に複数会ってください
一人の話はその人の経験です。複数の人に聞くと偏りが減ります。
労働条件に不安があるとき
都道府県労働局や労働基準監督署に相談の窓口があります。案内は厚生労働省などの公的機関で確認できます。
16確認する項目の一覧
手元で使える形にしておいてください。
この職種で特に埋めたい欄
分析か基盤の整備か、独立した区分があるか、専攻の記載——この3つは先に埋めてください。
会社ごとに同じ項目を埋めてください
項目をそろえると違いがはっきりします。
埋まらない項目は聞く候補です
調べても分からなかった項目が、説明会で聞くべきことになります。
自分の優先順位を書き添えてください
どの項目を重く見るかは人によって違います。自分の順位を決めておくと判断が早くなります。
17やらない方がいいこと
読み方でとくに起きやすい失敗です。
新卒の配属実績を聞いてください
いまその業務をしている人がどんな経路で来たのか。
応募資格欄を先に読んでください
専攻や学位に関する記載があるかどうかを確認してください。
18よくある質問
求人票でまず何を読めばいいですか?
分析か基盤の整備か、独立した区分があるか、専攻の記載の3点です。数字を読み解く業務と、読み解ける状態に整える業務は別です。
分析と基盤の整備はどう違いますか?
分析は数字を読み解いて示す業務で、依頼してくる部署とやりとりし、読み解く力と伝える力が求められます。基盤の整備は扱える状態に整える業務で、仕組みを組み立てる力が求められます。整えることを専門に担当する区分を設ける会社もあります。
高度な手法を使う仕事ですか?
手法を使う前に、材料を集めて整える作業があります。数字がそのまま使える状態でそろっているとは限らず、集める、形をそろえる、間違いを直すという作業に時間がかかることがあります。
独立した区分で募集されますか?
技術系や事務系の一括の募集の中に含まれることがあります。また専門の部署ではなく、マーケティングや企画の部署の中に置かれることもあります。募集要項の職種欄を確認し、いまその業務をしている人がどんな経路で来たのかを説明会で聞いてください。
専攻の指定はありますか?
数理や情報の分野に関する記載がある場合があります。学位に関する記載がある会社もありますが、すべての会社がそうとは限りません。募集要項の応募資格欄を読んでください。入社後に学ぶ前提の募集もあります。
事業の知識は必要ですか?
数字だけを見ても何が起きているかが分かりません。事業の中身を知る必要があり、事業の部署に置かれる場合はより強く求められます。
どんな流れで進みますか?
依頼を受けて何を知りたいのかを確かめ、使える数字を探して取り出し、形をそろえて間違いを直し、読み解き、分かる形にして説明し、示した内容が行動につながったかを見ます。依頼が曖昧なこともあり、そこを詰めるところから始まります。
欲しい数字がないことはありますか?
記録されていない、形がそろっていないという状況から始まることがあります。分析する材料がそろっているかは会社によって違うため、説明会で聞いてよい質問です。
結果が出ないこともありますか?
調べてもはっきりしたことが言えない場合があります。それも結果です。また示した内容が伝わらなければ使われないため、専門でない人に分かる形にする作業が含まれます。
一人で進める仕事ですか?
依頼してくる部署が相手になり、何を知りたいのかを聞き出すところから始まることがあります。基盤の整備では使う人や技術の部署とも関わります。
資格は要りますか?
資格より、扱える知識が前提になる職種です。入社後に学ぶ前提の募集もあるため、募集要項の応募資格欄と福利厚生欄を確認してください。
入社後は何から始まりますか?
既存の数字を整理するところから入ることがあります。いきなり新しい分析を任されるとは限りません。研修の仕組みは採用ページや説明会で確認してください。
19まとめ|分析か整備か・区分・専攻
この職種の求人票では、分析か基盤の整備か、独立した区分があるか、専攻の記載を先に読み取ってください。
- 整える作業が大きな部分を占めます。手法を使う前の準備に時間がかかります。
- 独立した区分がない会社があります。募集要項の職種欄を読んでください。
- 事業の理解が要ります。数字だけでは何が起きているか分かりません。
- 伝わらなければ使われません。分かる形にする作業が含まれます。
- 応募資格欄を先に読んでください。専攻や学位の記載があることがあります。
最後に。本記事は求人票から仕事内容を読み取るための整理であり、向き不向きを判断するものではありません。実際の業務は各社の募集要項と説明会でご確認ください。
・職種を比べる|求人票の項目で並べる
・システムエンジニアの仕事内容|求人票から役割を読む
・マーケティング職の仕事内容|求人票から役割を読む
・理系から選べる職種|専攻との関係の調べ方
・職種別採用とは|募集区分の確認
・就活・キャリアの記事一覧