デザイナー職の仕事内容|求人票から役割を読む
この職種の求人票では「何をデザインするか」「制作物の提出の指定」「依頼を受ける会社か自社か」を先に読み取ってください。製品の形、画面、印刷物、空間——対象によって必要な知識が違います。制作物の提出を求められることがあり、指定の形式と分量を守る必要があります。そして自由につくれるわけではありません。要求と制約の中で形にする仕事です。
デザイナーの仕事は、「何をデザインするか」で大きく変わります。
製品の形、画面、印刷物、空間——対象が違えば必要な知識も違います。
そして制作物の提出を求められることがあります。指定の形式と分量を確認してください。
この記事では、求人票からこの職種の役割を読み取る手順を整理します。
この記事を7枚で
1 / 7第1部 この職種の仕事内容
第2部 求人票から役割を読む
第3部 入社後の流れと必要なもの
第4部 確認と相談
第1部 この職種の仕事内容
01この職種の仕事内容
まずこの3点を読み取ってください。
デザイナー職の求人票で先に読み取る3点。
共通しているのは「見える形にする」こと
言葉や要求を目に見える形にするのが共通の役割です。
自由につくれるわけではありません
使う人、依頼する人、つくれるかどうか——制約の中で形にします。
そのため説明して納得してもらう場面があります。
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02何をデザインするかで変わる
対象によって必要な知識が違います。
製品の形をデザインする仕事
見た目だけでなく、つくれるかどうかを同時に考えます。生産の部署と相談する場面があります。
画面や操作をデザインする仕事
使う人がどう動くかを考えます。技術の部署との調整が多くなります。
印刷物をデザインする仕事
読みやすさと、印刷の仕組みを踏まえた作業になります。
空間をデザインする仕事
店舗や施設の設計に関わります。安全に関する決まりが関わることがあります。
会社の見せ方を扱う区分があります
一貫した形を保つことを担当する区分を設けている会社があります。
求人票の記載で確認してください
何をデザインするかが区分として書かれていることがあります。
03制作物の提出
この職種で特有の準備です。
指定を守ってください
形式や分量が書かれている場合、そのとおりに出すことが前提になります。
つくった経緯を説明できるようにしてください
何をつくったかだけでなく、なぜそうしたか、何に困り、どう解いたか。
ここが話せると考えた過程が伝わります。
数より中身が見られることがあります
多く出すより、説明できるものを選ぶほうが伝わることがあります。
誰かに見てもらってください
自分では気づけない点を指摘してもらえることがあります。
時間がかかります
まとめる作業には時間が要ります。締切の直前では間に合いません。
提出を求めない会社もあります
入社後に学ぶ前提の募集もあります。募集要項で確認してください。
04依頼を受ける会社と自社
つくるものの決まり方が違います。
| 依頼を受ける会社 | 自社のものをつくる会社 | |
|---|---|---|
| つくるもの | 案件ごとに変わる | 自社の製品やサービス |
| 決める人 | 依頼した相手 | 社内で決める |
| 期限 | 契約で決まっていることが多い | 社内の計画に沿う |
| 関わる長さ | 納めて次の案件へ | 出したあとも育て続ける |
依頼を受ける会社では案件が変わります
さまざまな分野の仕事に関われる面があります。
ただし決めるのは依頼した相手になります。
自社のものをつくる会社では育て続けます
出したあとも改善を重ねることになります。
社内で決めるため、関係する部署との調整が多くなります。
どの段階から関わるかを確認してください
決まったものを形にするのか、何をつくるかを決める段階から入るのか——会社によって違います。
一人で担当するか、チームかを確認してください
規模によって担当の仕方が変わります。
求人票の記載で確認してください
会社の事業の形は会社のサイトでも分かります。
制作物に会社の性格が表れます
その会社がつくってきたものを見ると、何を大事にしているかが見えます。
05誤解されやすいこと
先に知っておくと、ずれが減ります。
説明する場面があります
なぜその形にしたのかを言葉にする必要があります。感性だけでは進みません。
見せて直すやりとりが続きます
一度で決まることは少なく、何度も見せて直します。
制約の中で形にします
使う人、依頼する人、つくれるかどうか、期限——同時に満たす必要があります。
提出を求めない募集もあります
入社後に学ぶ前提の募集があります。募集要項で確認してください。
本記事は向き不向きを判断するものではありません
ここに書いたのは記載から読み取れることです。合う合わないは、説明会や社員の話を踏まえてご自身で判断してください。
その会社がつくったものを見てください
何を大事にしているかが形に表れます。
第2部 求人票から役割を読む
06業務内容の記載を読む
職種名ではなく、書かれている中身で判断してください。
同じ職種名でも中身が違います
会社によって担当する範囲が違います。名前ではなく記載で判断してください。
何をデザインするかで仕事が変わります
製品の形、画面、印刷物、空間——対象によって必要な知識が違います。
記載が広いときは説明会で確認してください
「幅広い業務」とだけ書かれている場合、具体的に何をするかは聞かないと分かりません。
募集要項全般の読み方は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで扱っています。
07応募資格の欄を読む
条件が書かれていることがあります。
専攻の指定があることがあります
技術系の職種では学んできた分野に関する記載がある場合があります。
制作物の提出を求められることがあります
指定の形式と分量が書かれていることがあります。必ず確認してください。
資格は入社後に取るものが多くあります
学生のうちに必須とされるとは限りません。記載を確認してください。
記載がないことは推測で埋めないでください
書かれていないことは、説明会や問い合わせで確認してください。
08配属と異動の記載
その職種に必ず就けるとは限りません。
一括で募集される場合は配属で決まります
職種を分けずに募集する会社では、入社後の配属でどの仕事をするかが決まります。
つくる会社か、使う会社かで位置が違います
依頼を受けてつくる会社と、自社のものをつくる会社があります。
職種別に募集する会社もあります
その場合、応募した職種で採用されるのが前提になります。募集要項の区分を確認してください。
異動の考え方を聞いてください
入社後に別の職種に移ることがあるか。説明会で聞いてよい質問です。
09ほかの職種と並べて読む
一つだけ読んでも違いは分かりません。
同じ会社の複数の職種を並べてください
同じ会社の中で比べると、職種ごとの違いがはっきりします。
関わる職種の記載も読んでください
企画や技術の区分とどこで分かれるかが会社によって違います。
表にして書き出してください
頭の中で比べると印象で判断してしまいます。項目を決めて並べてください。
職種の選び方は別記事で
比べ方の手順は職種を比べる|求人票の項目で並べるで整理しています。
第3部 入社後の流れと必要なもの
10入社後の流れを確認する
すぐにその仕事をするとは限りません。
研修の仕組みを確認してください
入社後にどう学ぶかは会社によって差があります。採用ページに記載があることがあります。
先輩の仕事を手伝うところから入ります
いきなり一人で任されるとは限りません。
制度があることと使われていることは別です
記載があっても、実際にどう運用されているかは説明会や社員の話で確認してください。
最初から完成形を求められるわけではありません
どの職種でも入社時点でできることは限られます。学ぶ前提で募集されています。
11資格と学びの支援
入社後に取るものが多くあります。
資格の要件は実施する機関で確認してください
制度は改正されることがあります。一次の情報で確認するのが確実です。
資格より、つくったものが材料になります
ただし入社後に学ぶ支援があるかは確認しておくとよいでしょう。
支援の仕組みがあるかを見てください
受験の費用や学ぶ時間について、支援を設けている会社があります。
学生のうちに焦って取る必要はありません
入社後に取るものが多くあります。募集要項で必要な条件を確認してください。
12誰と関わる仕事か
ここで働き方が変わります。
社外か社内かで前提が変わります
社外の相手がいる仕事では、相手の予定に合わせる場面が出てきます。
依頼する側と、つくる側の間に立ちます
要求を聞き、形にして見せるというやりとりが続きます。
一人で完結する仕事は多くありません
どの職種でも誰かと一緒に進める場面があります。
働く人の紹介を読んでください
採用ページの紹介には誰とどう関わるかが書かれていることがあります。
13一日の流れを調べる
想像で埋めないでください。
採用ページに紹介があることがあります
一日の流れが時間ごとに書かれていることがあります。想像するより確実です。
手を動かす時間と、見せて直す時間があります
一度で決まることは少なく、やりとりを重ねます。
一人の話は一人の経験です
紹介されている人の働き方が全員に当てはまるとは限りません。複数の人の話を読んでください。
忙しい時期があるかを聞いてください
職種によっては時期によって忙しさが変わります。説明会で聞ける内容です。
第4部 確認と相談
14説明会で聞くこと
調べても分からなかったことを聞いてください。
書かれていることを聞くのは避けてください
募集要項に書いてあることを聞くと、読んでいないことが伝わります。
どの段階から関わるかは聞いておきたい点です
決まったものを形にするのか、決める段階から入るのかが違います。
聞き方を整えてください
「大変ですか」より、「どんな場面で難しさを感じますか」のほうが答えやすくなります。
記録を残してください
口頭で聞いた内容はメモに残すのが確実です。
15相談できる先
一人で決めないでください。
キャリアセンターは職種の相談ができます
多くの求人票を見てきた人がいます。言葉にできない迷いも相談できます。
制作物を見てもらう相手を確保してください
提出の前に第三者の目を通すと、伝わり方が変わります。
同じ職種の人に複数会ってください
一人の話はその人の経験です。複数の人に聞くと偏りが減ります。
労働条件に不安があるとき
都道府県労働局や労働基準監督署に相談の窓口があります。案内は厚生労働省などの公的機関で確認できます。
16確認する項目の一覧
手元で使える形にしておいてください。
この職種で特に埋めたい欄
何をデザインするか、制作物の提出の指定、依頼を受ける会社か自社か——この3つは先に埋めてください。
会社ごとに同じ項目を埋めてください
項目をそろえると違いがはっきりします。
埋まらない項目は聞く候補です
調べても分からなかった項目が、説明会で聞くべきことになります。
自分の優先順位を書き添えてください
どの項目を重く見るかは人によって違います。自分の順位を決めておくと判断が早くなります。
17やらない方がいいこと
読み方でとくに起きやすい失敗です。
| やりがちなこと | なぜ問題か |
|---|---|
| 何をデザインするかを確認しない | 対象によって必要な知識が違う |
| 制作物の指定を守らない | 形式と分量が書かれていることがある |
| 数を出せばよいと思う | 説明できるものを選ぶほうが伝わる |
| 自由につくれると思う | 要求と制約の中で形にする |
| 締切の直前にまとめ始める | 時間がかかる作業 |
| 会社がつくったものを見ない | 何を大事にしているかが分かる |
募集要項の提出物の欄を先に読んでください
この職種では指定があることが多くなります。
つくった経緯を言葉にしてください
なぜそうしたか、何に困り、どう解いたか——ここが伝わります。
18よくある質問
求人票でまず何を読めばいいですか?
何をデザインするか、制作物の提出の指定、依頼を受ける会社か自社かの3点です。対象によって必要な知識が違い、制作物の提出を求められることがあります。
何をデザインするかで何が変わりますか?
製品の形ならつくれるかどうかや使い方、画面や操作なら使う人の動きや技術との調整、印刷物なら読みやすさや印刷の仕組み、空間なら人の流れや安全に関する決まりが関わります。会社の見せ方を一貫して保つことを担当する区分もあります。
制作物は必ず必要ですか?
提出を求める募集と求めない募集があります。入社後に学ぶ前提の募集もあるため、募集要項の提出物の欄を確認してください。
制作物はどうまとめればいいですか?
形式や分量が書かれている場合はそのとおりに出してください。何をつくったかだけでなく、なぜそうしたか、何に困りどう解いたかを説明できるようにしておくと、考えた過程が伝わります。多く出すより説明できるものを選ぶほうが伝わることがあります。時間がかかる作業なので、締切の直前では間に合いません。
自由につくれますか?
使う人、依頼する人、つくれるかどうか、期限という制約の中で形にする仕事です。なぜその形にしたのかを言葉にする必要があり、感性だけでは進みません。
一人で完結しますか?
一度で決まることは少なく、見せて直すやりとりが続きます。依頼する側とつくる側の間に立ち、要求を聞いて形にして見せるという流れになります。
依頼を受ける会社と自社のものをつくる会社はどう違いますか?
依頼を受ける会社では案件ごとにつくるものが変わり、さまざまな分野の仕事に関われますが、決めるのは依頼した相手です。自社のものをつくる会社では出したあとも改善を重ね、社内で決めるため関係する部署との調整が多くなります。
どの段階から関わりますか?
決まったものを形にするのか、何をつくるかを決める段階から入るのかは会社によって違います。説明会で聞いてよい質問です。
専攻の指定はありますか?
応募の条件として書かれる場合があります。募集要項の応募資格欄を確認してください。入社後に学ぶ支援があるかも福利厚生欄で見ておくとよいでしょう。
会社を調べるにはどうすればいいですか?
その会社がつくってきたものを見ると、何を大事にしているかが形に表れます。会社のサイトや制作の実績のページを見てください。
入社後は何から始まりますか?
先輩の仕事を手伝うところから入ることがあります。いきなり一人で任されるとは限りません。研修の仕組みは採用ページや説明会で確認してください。
制作物について相談できますか?
自分では気づけない点を指摘してもらえることがあります。大学のキャリアセンターや、同じ分野に進んだ先輩に見てもらうとよいでしょう。
19まとめ|対象・制作物・会社の形
この職種の求人票では、何をデザインするか、制作物の提出の指定、依頼を受ける会社か自社かを先に読み取ってください。
- 対象によって必要な知識が違います。製品の形、画面、印刷物、空間。
- 制作物の指定を守ってください。形式と分量が書かれていることがあります。
- つくった経緯を説明できるようにしてください。考えた過程が伝わります。
- 自由につくれるわけではありません。要求と制約の中で形にします。
- その会社がつくったものを見てください。何を大事にしているかが分かります。
最後に。本記事は求人票から仕事内容を読み取るための整理であり、向き不向きを判断するものではありません。実際の業務は各社の募集要項と説明会でご確認ください。
・職種を比べる|求人票の項目で並べる
・広告・メディア業界の職種|仕事内容の調べ方
・システムエンジニアの仕事内容|求人票から役割を読む
・未経験から始める職種|募集要件の読み方
・職種別採用とは|募集区分の確認
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