経理・財務職の仕事内容|求人票から役割を読む
この職種の求人票では「経理か財務か」「新卒で配属があるか」「繁忙の時期」を先に読み取ってください。経理は起きたことを記録して形にする仕事、財務はお金を用意して配る仕事で、別の役割です。管理部門は新卒での募集が少ない会社があり、現場を経てからという流れもあります。そして月末や決算の時期に業務が集中することがあります。説明会で確認してください。
経理と財務は、名前が並んでいても別の仕事です。
経理は起きたことを記録して形にする仕事。財務はお金を用意して配る仕事です。
そして締めの時期に業務が集中します。ここは先に知っておいてください。
この記事では、求人票から経理・財務職の役割を読み取る手順を整理します。
この記事を7枚で
1 / 7第1部 この職種の仕事内容
第2部 求人票から役割を読む
第3部 入社後の流れと必要なもの
第4部 確認と相談
第1部 この職種の仕事内容
01この職種の仕事内容
まずこの3点を読み取ってください。
経理・財務職の求人票で先に読み取る3点。
共通しているのは「お金の動きを扱う」こと
どちらも会社のお金に関わる仕事です。ただし関わり方が違います。
正確さが前提になる仕事です
記録や支払いに間違いがあると影響が広がります。確認の作業が業務に組み込まれています。
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職種の比べ方は職種を比べる|求人票の項目で並べる、社内を支える職種の整理は社内を支える職種|業務範囲の確認で扱っています。
02経理と財務の違い
名前が並んでいても別の仕事です。
| 経理 | 財務 | |
|---|---|---|
| 向き合うもの | すでに起きたこと | これから起きること |
| 主にすること | 記録し、まとめ、形にする | お金を用意し、配る |
| 関わる相手 | 社内の各部署、監査を行う人 | 金融機関、社内の各部署 |
| 時期の波 | 月末、決算の時期 | 資金が必要な時期 |
| 求められること | 正確に記録すること | 必要なときに足りている状態 |
経理は記録して形にする仕事です
日々の取引を記録し、月ごと、年ごとにまとめて形にします。
その結果は会社の状態を示す資料になります。
財務はお金を用意する仕事です
事業に必要なお金をいつ、どこから用意するかを考えます。
金融機関とのやりとりが含まれることがあります。
会社によっては分かれていないことがあります
規模によっては同じ部署が両方を担当することがあります。
税に関する業務が含まれることがあります
申告や納付に関わる業務を担当する場合があります。記載を確認してください。
なお本記事は会計や税務についての助言ではありません。
求人票の記載で確認してください
「経理」「財務」「経理・財務」という記載の違いを見てください。
03仕事のサイクルと繁忙
時期によって業務量が変わります。
締めの時期に集中します
月末や決算の時期には業務が集中することがあります。
この波があることは先に知っておいてください。
上場している会社では公表のための作業があります
決められた期限までに資料をまとめる業務があります。期限は動かせません。
各部署からの問い合わせがあります
お金に関する相談が社内から寄せられます。聞かれる立場になります。
期限が決まっている仕事です
自分の都合で後ろにずらせない業務があります。
繁忙の時期を説明会で聞いてください
会社の決算の時期によって忙しい月が変わります。聞いてよい質問です。
勤務時間の記載と合わせて見てください
募集要項の就業時間の欄と、実際の運用を確認してください。
04会社の規模で担当が変わる
同じ職種名でも範囲が違います。
| 規模の大きい会社 | 規模の小さい会社 | |
|---|---|---|
| 担当する範囲 | 分業されることが多い | 幅広く担当することが多い |
| 最初の業務 | 特定の領域から | いろいろな業務に触れる |
| 関わる部署 | 多い | 近い距離で関わる |
| 公表の業務 | 上場していれば大きい | ない場合がある |
大きい会社では分業されます
支払い、売上の管理、決算——領域ごとに担当が分かれることがあります。
小さい会社では幅広く担当します
一人でいろいろな業務に触れるため、全体が見えやすい面があります。
上場しているかを確認してください
上場している会社では公表のための業務があります。期限のある作業が増えます。
グループ会社の業務があることがあります
親会社でグループ全体の数字をまとめる業務を担当することがあります。
海外との関わりがある会社があります
海外に拠点がある場合、それに関わる業務が含まれることがあります。
募集要項の業務内容を読んでください
どこまでを担当するかが書かれていることがあります。
05誤解されやすいこと
先に知っておくと、ずれが減ります。
人と関わらない仕事ではありません
各部署からお金に関する問い合わせが寄せられます。説明する場面があります。
簿記の扱いは会社で違います
応募の条件として書かれる場合と、歓迎する要素として書かれる場合があります。記載を確認してください。
入社後に取る支援を設けている会社もあります。
毎月同じペースではありません
締めの時期に業務が集中することがあります。この波は先に知っておいてください。
経理と財務を混同しないでください
記載が「経理」か「財務」かで仕事が変わります。
本記事は向き不向きを判断するものではありません
ここに書いたのは記載から読み取れることです。合う合わないは、説明会や社員の話を踏まえてご自身で判断してください。
制度のことは公的機関で確認してください
会計や税に関する制度は改正されることがあります。本記事は助言ではありません。
第2部 求人票から役割を読む
06業務内容の記載を読む
職種名ではなく、書かれている中身で判断してください。
同じ職種名でも中身が違います
会社によって担当する範囲が違います。名前ではなく記載で判断してください。
経理と財務は別の仕事です
起きたことを記録するのが経理、お金を用意して配るのが財務——記載で区別してください。
記載が広いときは説明会で確認してください
「幅広い業務」とだけ書かれている場合、具体的に何をするかは聞かないと分かりません。
募集要項全般の読み方は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで扱っています。
07応募資格の欄を読む
条件が書かれていることがあります。
専攻の指定があることがあります
技術系の職種では学んできた分野に関する記載がある場合があります。
簿記に関する記載があることがあります
応募の条件ではなく歓迎する要素として書かれることもあります。記載を確認してください。
資格は入社後に取るものが多くあります
学生のうちに必須とされるとは限りません。記載を確認してください。
記載がないことは推測で埋めないでください
書かれていないことは、説明会や問い合わせで確認してください。
08配属と異動の記載
その職種に必ず就けるとは限りません。
一括で募集される場合は配属で決まります
職種を分けずに募集する会社では、入社後の配属でどの仕事をするかが決まります。
管理部門は募集が少ないことがあります
新卒で管理部門に配属する会社と、現場を経てからという会社があります。
職種別に募集する会社もあります
その場合、応募した職種で採用されるのが前提になります。募集要項の区分を確認してください。
異動の考え方を聞いてください
入社後に別の職種に移ることがあるか。説明会で聞いてよい質問です。
09ほかの職種と並べて読む
一つだけ読んでも違いは分かりません。
同じ会社の複数の職種を並べてください
同じ会社の中で比べると、職種ごとの違いがはっきりします。
ほかの管理部門と並べてみてください
人事、法務、総務——社内を支える職種どうしで比べると違いが見えます。
表にして書き出してください
頭の中で比べると印象で判断してしまいます。項目を決めて並べてください。
職種の選び方は別記事で
比べ方の手順は職種を比べる|求人票の項目で並べるで整理しています。
第3部 入社後の流れと必要なもの
10入社後の流れを確認する
すぐにその仕事をするとは限りません。
研修の仕組みを確認してください
入社後にどう学ぶかは会社によって差があります。採用ページに記載があることがあります。
日々の処理から始まることが多くなります
伝票や支払いの処理といった日常の業務から入ることがあります。
制度があることと使われていることは別です
記載があっても、実際にどう運用されているかは説明会や社員の話で確認してください。
最初から完成形を求められるわけではありません
どの職種でも入社時点でできることは限られます。学ぶ前提で募集されています。
11資格と学びの支援
入社後に取るものが多くあります。
資格の要件は実施する機関で確認してください
制度は改正されることがあります。一次の情報で確認するのが確実です。
入社後に資格を取る支援がある会社があります
会計に関する資格について支援の仕組みを設けていることがあります。
支援の仕組みがあるかを見てください
受験の費用や学ぶ時間について、支援を設けている会社があります。
学生のうちに焦って取る必要はありません
入社後に取るものが多くあります。募集要項で必要な条件を確認してください。
12誰と関わる仕事か
ここで働き方が変わります。
社外か社内かで前提が変わります
社外の相手がいる仕事では、相手の予定に合わせる場面が出てきます。
社内の相手が中心になります
各部署に加えて、取引先や金融機関、監査を行う人と関わることがあります。
一人で完結する仕事は多くありません
どの職種でも誰かと一緒に進める場面があります。
働く人の紹介を読んでください
採用ページの紹介には誰とどう関わるかが書かれていることがあります。
13一日の流れを調べる
想像で埋めないでください。
採用ページに紹介があることがあります
一日の流れが時間ごとに書かれていることがあります。想像するより確実です。
月末や決算の時期に山があります
日々の業務に加えて、締めの時期に業務が集中することがあります。
一人の話は一人の経験です
紹介されている人の働き方が全員に当てはまるとは限りません。複数の人の話を読んでください。
忙しい時期があるかを聞いてください
職種によっては時期によって忙しさが変わります。説明会で聞ける内容です。
第4部 確認と相談
14説明会で聞くこと
調べても分からなかったことを聞いてください。
書かれていることを聞くのは避けてください
募集要項に書いてあることを聞くと、読んでいないことが伝わります。
繁忙の時期は聞いてよい質問です
「忙しい時期はいつですか」——この職種では確認しておきたい内容です。
聞き方を整えてください
「大変ですか」より、「どんな場面で難しさを感じますか」のほうが答えやすくなります。
記録を残してください
口頭で聞いた内容はメモに残すのが確実です。
15相談できる先
一人で決めないでください。
キャリアセンターは職種の相談ができます
多くの求人票を見てきた人がいます。言葉にできない迷いも相談できます。
商学部や経済学部の先輩に聞ける場合があります
同じ学部から進んだ先輩がいることがあります。
同じ職種の人に複数会ってください
一人の話はその人の経験です。複数の人に聞くと偏りが減ります。
労働条件に不安があるとき
都道府県労働局や労働基準監督署に相談の窓口があります。案内は厚生労働省などの公的機関で確認できます。
16確認する項目の一覧
手元で使える形にしておいてください。
この職種で特に埋めたい欄
経理か財務か、新卒で配属があるか、繁忙の時期——この3つは先に埋めてください。
会社ごとに同じ項目を埋めてください
項目をそろえると違いがはっきりします。
埋まらない項目は聞く候補です
調べても分からなかった項目が、説明会で聞くべきことになります。
自分の優先順位を書き添えてください
どの項目を重く見るかは人によって違います。自分の順位を決めておくと判断が早くなります。
17やらない方がいいこと
読み方でとくに起きやすい失敗です。
募集要項の区分を確認してください
管理部門を独立した区分で募集するか、一括の中に含めるかは会社によって違います。
繁忙の時期を聞いてください
会社の決算の時期によって忙しい月が変わります。
18よくある質問
求人票でまず何を読めばいいですか?
経理か財務か、新卒で配属があるか、繁忙の時期の3点です。経理と財務は名前が並んでいても別の仕事なので、記載で区別してください。
経理と財務はどう違いますか?
経理はすでに起きたことに向き合い、日々の取引を記録して月ごと年ごとにまとめて形にします。財務はこれから起きることに向き合い、事業に必要なお金をいつどこから用意するかを考えます。関わる相手も、経理は社内の各部署や監査を行う人、財務は金融機関が中心になります。
両方を担当することはありますか?
会社の規模によっては、同じ部署が両方を担当することがあります。募集要項に「経理・財務」とまとめて書かれている場合は、業務内容の欄でどこまでを担当するか確認してください。
簿記の資格は必要ですか?
応募の条件として書かれる場合と、歓迎する要素として書かれる場合があります。募集要項の応募資格欄で記載を確認してください。入社後に取る支援を設けている会社もあります。
忙しい時期はありますか?
月末や決算の時期に業務が集中することがあります。上場している会社では、決められた期限までに資料をまとめる業務もあります。期限は動かせないため、この波は先に知っておいてください。会社の決算の時期によって忙しい月が変わるので、説明会で聞いてよい質問です。
新卒で配属されますか?
管理部門を独立した区分で募集する会社と、一括の中に含める会社があります。現場を経てからという流れの会社もあります。募集要項の区分を確認し、説明会で配属の考え方を聞いてください。
人と関わらない仕事ですか?
各部署からお金に関する問い合わせが寄せられ、説明する場面があります。取引先や金融機関、監査を行う人と関わることもあります。一人で黙々と進めるだけの仕事ではありません。
会社の規模で仕事は変わりますか?
規模の大きい会社では支払い、売上の管理、決算と領域ごとに担当が分かれることが多く、規模の小さい会社では幅広く担当するため全体が見えやすくなります。上場しているかどうかでも、公表のための業務の有無が変わります。
入社後は何から始まりますか?
伝票や支払いの処理といった日々の業務から入ることがあります。研修の仕組みは採用ページや説明会で確認してください。
税に関する業務もありますか?
申告や納付に関わる業務を担当する場合があります。募集要項の記載を確認してください。なお本記事は会計や税務についての助言ではなく、制度は改正されることがあるため公的機関の情報で確認してください。
海外との関わりはありますか?
海外に拠点がある会社では、それに関わる業務が含まれることがあります。親会社でグループ全体の数字をまとめる業務を担当することもあります。募集要項の業務内容を読んでください。
ほかの職種と比べるには?
人事、法務、総務といった社内を支える職種の記載と並べてください。業務内容、関わる相手、繁忙の時期、必要な資格を表にすると違いがはっきりします。
19まとめ|経理か財務か・配属・繁忙期
- この職種の求人票では、経理か財務か、新卒で配属があるか、繁忙の時期を先に読み取ってください。
- 経理と財務は別の仕事です。向き合うものが違います。
- 締めの時期に業務が集中することがあります。この波は先に知っておいてください。
- 人と関わらない仕事ではありません。社内からの問い合わせを受ける立場です。
- 会社の規模で担当する範囲が変わります。分業か、幅広くか。
- 簿記の扱いは記載で確認してください。歓迎する要素として書かれることもあります。
最後に。本記事は求人票から仕事内容を読み取るための整理であり、会計や税務についての助言ではありません。制度は公的機関の情報で、実際の業務は各社の募集要項と説明会でご確認ください。
・職種を比べる|求人票の項目で並べる
・社内を支える職種|業務範囲の確認
・募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認する
・資格が必要な職種|募集要件の読み方
・職種別採用とは|募集区分の確認
・就活・キャリアの記事一覧