研究開発職の仕事内容|求人票から役割を読む
研究開発職の求人票では「研究か開発か」「専攻や学位の指定」「研究所の場所」を先に読み取ってください。新しいことを探す段階と製品にしていく段階では、日々の中身が違います。応募資格の欄に専攻や学位に関する記載があることがあるため、必ず確認してください。研究所は限られた場所にあることがあり、勤務地の選択肢が狭くなることがあります。
研究開発は、段階によって仕事が変わります。
新しいことを探す段階と、製品にしていく段階では、日々の中身が違います。
そして応募資格の欄に専攻や学位に関する記載があることがあります。ここは必ず確認してください。
この記事では、求人票から研究開発職の役割を読み取る手順を整理します。
この記事を7枚で
1 / 7第1部 この職種の仕事内容
第2部 求人票から役割を読む
第3部 入社後の流れと必要なもの
第4部 確認と相談
第1部 この職種の仕事内容
01この職種の仕事内容
まずこの3点を読み取ってください。
研究開発職の求人票で先に読み取る3点。
共通しているのは「まだないものを扱う」こと
すでにあるものを繰り返すのではなく、まだ分かっていないことに向き合う仕事です。
会社の研究は目的があります
大学の研究と違い、会社の事業につながることが前提になります。
何を研究するかは会社の方針と関わります。
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02研究と開発の段階
段階によって日々の中身が違います。
探す段階は時間がかかります
結果が出ないこともあります。長い期間をかけて進むことになります。
製品にしていく段階では期限があります
いつ出すかが決まっている場合、そこに合わせる必要があります。
この段階では生産や品質の部署と一緒に進むことが多くなります。
改良の仕事があります
すでにある製品をよくする仕事も研究開発に含まれることがあります。
分析や評価の区分があります
つくるのではなく調べて確かめる役割を担う区分を設けている会社があります。
会社によって呼び方が違います
「研究」「開発」「技術開発」——呼び方と中身が一致するとは限りません。記載を読んでください。
求人票の記載で確認してください
どの段階を担当するかが書かれていることがあります。
03応募の条件を確認する
この職種ではとくに重要です。
専攻の指定があることがあります
扱う分野に関係する学科や専攻が条件として書かれる場合があります。
学位に関する記載があることがあります
修士以上といった記載がある場合があります。必ず確認してください。
ただしすべての会社がそうとは限りません。記載を読んでください。
研究内容の提出を求められることがあります
これまでの研究をまとめて出すことがあります。専門外の人が読んで分かる言葉で書いてください。
推薦の仕組みがある場合があります
大学を通じた応募の仕組みがある場合があります。大学の窓口で確認してください。
研究分野が一致していなくてよい場合があります
学んできた分野と会社の研究が完全に一致する必要があるとは限りません。記載を確認してください。
研究室と就活の両立
進め方は研究室と就活の両立|相談の仕方で整理しています。
04研究所と勤務地
選択肢が限られることがあります。
研究所は集約されていることがあります
設備が必要なため、限られた場所に置かれることがあります。
郊外にあることがあります
広い敷地が必要なため、都市部から離れた場所にあることがあります。通勤の手段を考えてください。
工場に研究の拠点がある会社があります
生産と近い場所で開発を行う会社があります。
異動の可能性を聞いてください
研究所から工場や本社へ異動することがあるか。説明会で聞ける内容です。
海外の研究拠点がある会社があります
赴任の可能性があるかを募集要項と説明会で確認してください。
住まいの制度を見てください
郊外の拠点で働く場合、社宅や家賃補助の制度が生活費を左右します。
05誤解されやすいこと
先に知っておくと、ずれが減ります。
テーマは会社の方針と関わります
会社の研究は事業につながることが前提です。自分の関心だけでは決まりません。
ただし提案できる仕組みがある会社もあります。説明会で聞いてください。
チームで進めることが多くなります
一人で完結する研究は多くありません。他の部署とも関わります。
説明する場面があります
何をしているか、なぜそれをやるのかを社内に説明する必要があります。
資料をつくる時間も業務に含まれます。
学位の扱いは会社によって違います
記載がある会社とない会社があります。応募資格欄を読んでください。
本記事は向き不向きを判断するものではありません
ここに書いたのは記載から読み取れることです。合う合わないは、説明会や社員の話を踏まえてご自身で判断してください。
設計職と並べて読んでください
探す段階と形にする段階では、求められるものが変わります。
第2部 求人票から役割を読む
06業務内容の記載を読む
職種名ではなく、書かれている中身で判断してください。
同じ職種名でも中身が違います
会社によって担当する範囲が違います。名前ではなく記載で判断してください。
研究と開発は段階が違います
新しいことを探す段階と、製品にしていく段階では仕事が違います。
記載が広いときは説明会で確認してください
「幅広い業務」とだけ書かれている場合、具体的に何をするかは聞かないと分かりません。
募集要項全般の読み方は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで扱っています。
07応募資格の欄を読む
条件が書かれていることがあります。
専攻の指定があることがあります
技術系の職種では学んできた分野に関する記載がある場合があります。
専攻や学位に関する記載があることがあります
学んできた分野や修士以上といった記載がある場合があります。必ず確認してください。
資格は入社後に取るものが多くあります
学生のうちに必須とされるとは限りません。記載を確認してください。
記載がないことは推測で埋めないでください
書かれていないことは、説明会や問い合わせで確認してください。
08配属と異動の記載
その職種に必ず就けるとは限りません。
一括で募集される場合は配属で決まります
職種を分けずに募集する会社では、入社後の配属でどの仕事をするかが決まります。
研究所が勤務地になります
研究所は限られた場所にあることがあります。拠点一覧で確認してください。
職種別に募集する会社もあります
その場合、応募した職種で採用されるのが前提になります。募集要項の区分を確認してください。
異動の考え方を聞いてください
入社後に別の職種に移ることがあるか。説明会で聞いてよい質問です。
09ほかの職種と並べて読む
一つだけ読んでも違いは分かりません。
同じ会社の複数の職種を並べてください
同じ会社の中で比べると、職種ごとの違いがはっきりします。
設計職と並べてみてください
新しいことを探すか、決まったものを形にするか——役割が違います。
表にして書き出してください
頭の中で比べると印象で判断してしまいます。項目を決めて並べてください。
職種の選び方は別記事で
比べ方の手順は職種を比べる|求人票の項目で並べるで整理しています。
第3部 入社後の流れと必要なもの
10入社後の流れを確認する
すぐにその仕事をするとは限りません。
研修の仕組みを確認してください
入社後にどう学ぶかは会社によって差があります。採用ページに記載があることがあります。
既存のテーマに加わることが多くなります
最初から自分でテーマを決めるとは限りません。進行中の研究に加わる形が多くなります。
制度があることと使われていることは別です
記載があっても、実際にどう運用されているかは説明会や社員の話で確認してください。
最初から完成形を求められるわけではありません
どの職種でも入社時点でできることは限られます。学ぶ前提で募集されています。
11資格と学びの支援
入社後に取るものが多くあります。
資格の要件は実施する機関で確認してください
制度は改正されることがあります。一次の情報で確認するのが確実です。
資格より、専門の知識が前提になります
特定の資格より学んできた分野が関わる職種です。
支援の仕組みがあるかを見てください
受験の費用や学ぶ時間について、支援を設けている会社があります。
学生のうちに焦って取る必要はありません
入社後に取るものが多くあります。募集要項で必要な条件を確認してください。
12誰と関わる仕事か
ここで働き方が変わります。
社外か社内かで前提が変わります
社外の相手がいる仕事では、相手の予定に合わせる場面が出てきます。
社内の他部署や外部の研究機関と関わります
一人で進めるのではなく、チームで進めることが多くなります。
一人で完結する仕事は多くありません
どの職種でも誰かと一緒に進める場面があります。
働く人の紹介を読んでください
採用ページの紹介には誰とどう関わるかが書かれていることがあります。
13一日の流れを調べる
想像で埋めないでください。
採用ページに紹介があることがあります
一日の流れが時間ごとに書かれていることがあります。想像するより確実です。
実験の時間と考える時間があります
手を動かす時間と、結果を読み解く時間があります。
一人の話は一人の経験です
紹介されている人の働き方が全員に当てはまるとは限りません。複数の人の話を読んでください。
忙しい時期があるかを聞いてください
職種によっては時期によって忙しさが変わります。説明会で聞ける内容です。
第4部 確認と相談
14説明会で聞くこと
調べても分からなかったことを聞いてください。
書かれていることを聞くのは避けてください
募集要項に書いてあることを聞くと、読んでいないことが伝わります。
テーマの決まり方は聞いてよい質問です
自分で決められるのか、会社の方針で決まるのか——確認できる内容です。
聞き方を整えてください
「大変ですか」より、「どんな場面で難しさを感じますか」のほうが答えやすくなります。
記録を残してください
口頭で聞いた内容はメモに残すのが確実です。
15相談できる先
一人で決めないでください。
キャリアセンターは職種の相談ができます
多くの求人票を見てきた人がいます。言葉にできない迷いも相談できます。
指導教員に相談できます
研究の分野と企業の研究のつながりについて聞けることがあります。
同じ職種の人に複数会ってください
一人の話はその人の経験です。複数の人に聞くと偏りが減ります。
労働条件に不安があるとき
都道府県労働局や労働基準監督署に相談の窓口があります。案内は厚生労働省などの公的機関で確認できます。
16確認する項目の一覧
手元で使える形にしておいてください。
この職種で特に埋めたい欄
研究か開発か、専攻や学位の指定、研究所の場所——この3つは先に埋めてください。
会社ごとに同じ項目を埋めてください
項目をそろえると違いがはっきりします。
埋まらない項目は聞く候補です
調べても分からなかった項目が、説明会で聞くべきことになります。
自分の優先順位を書き添えてください
どの項目を重く見るかは人によって違います。自分の順位を決めておくと判断が早くなります。
17やらない方がいいこと
読み方でとくに起きやすい失敗です。
応募資格欄を最初に読んでください
この職種では条件が書かれていることが多くなります。
テーマの決まり方を聞いてください
自分で決められるのか、会社の方針で決まるのか。説明会で聞ける内容です。
18よくある質問
求人票でまず何を読めばいいですか?
研究か開発か、専攻や学位の指定、研究所の場所の3点です。この職種では応募資格の欄に条件が書かれていることが多いため、そこを最初に読んでください。
研究と開発はどう違いますか?
新しいことを探す段階は結果が出ないこともあり、長い期間をかけて進みます。製品にしていく段階ではいつ出すかが決まっていることがあり、生産や品質の部署と一緒に進むことが多くなります。すでにある製品をよくする改良の仕事や、調べて確かめる分析・評価の区分もあります。
呼び方で判断していいですか?
「研究」「開発」「技術開発」という呼び方と中身が一致するとは限りません。募集要項の業務内容の記載を読んで、どの段階を担当するかを確認してください。
学位は必要ですか?
修士以上といった記載がある場合があります。ただしすべての会社がそうとは限りません。募集要項の応募資格欄を必ず確認してください。
専攻が一致していないと応募できませんか?
扱う分野に関係する学科や専攻が条件として書かれる場合があります。ただし学んできた分野と会社の研究が完全に一致する必要があるとは限りません。記載を確認し、不明な点は説明会で聞いてください。
研究内容の提出はありますか?
これまでの研究をまとめて出すことがあります。専門外の人が読んで分かる言葉で書いてください。募集要項の提出物の欄で確認してください。
好きなテーマを研究できますか?
会社の研究は事業につながることが前提のため、テーマは会社の方針と関わります。自分の関心だけでは決まりません。ただし提案できる仕組みがある会社もあるので、テーマの決まり方は説明会で聞いてください。
研究所はどこにありますか?
設備が必要なため限られた場所に置かれることがあり、広い敷地が必要なため都市部から離れた場所にあることもあります。会社のサイトや採用ページで場所を確認し、通勤の手段を考えてください。生産と近い場所で開発を行う会社もあります。
異動はありますか?
研究所から工場や本社へ異動することがあるかは説明会で聞ける内容です。海外の研究拠点がある会社では赴任の可能性もあります。募集要項の勤務地欄と合わせて確認してください。
一人で進める仕事ですか?
一人で完結する研究は多くありません。チームで進めることが多く、社内の他部署や外部の研究機関と関わることもあります。何をしているか、なぜそれをやるのかを社内に説明する場面もあります。
入社後は何から始まりますか?
最初から自分でテーマを決めるとは限らず、進行中の研究に加わる形が多くなります。研修の仕組みは採用ページや説明会で確認してください。
誰に相談すればいいですか?
指導教員に、研究の分野と企業の研究のつながりについて聞けることがあります。推薦の仕組みがある場合は大学の窓口で確認してください。大学のキャリアセンターも相談先になります。
19まとめ|段階・応募条件・研究所の場所
- 研究開発職の求人票では、研究か開発か、専攻や学位の指定、研究所の場所を先に読み取ってください。
- 応募資格の欄を最初に読んでください。この職種では条件が書かれていることが多くなります。
- 段階によって日々の中身が違います。呼び方と中身が一致するとは限りません。
- テーマは会社の方針と関わります。事業につながることが前提です。
- 研究所は限られた場所にあることがあります。勤務地の選択肢を確認してください。
- チームで進めることが多くなります。説明する場面もあります。
最後に。本記事は求人票から仕事内容を読み取るための整理であり、向き不向きを判断するものではありません。実際の業務は各社の募集要項と説明会でご確認ください。
・職種を比べる|求人票の項目で並べる
・設計職の仕事内容|求人票から役割を読む
・理系から選べる職種|専攻との関係の調べ方
・研究室と就活の両立|相談の仕方
・職種別採用とは|募集区分の確認
・就活・キャリアの記事一覧