設計職の仕事内容|求人票から役割を読む
設計職の求人票では「何を設計するか」「担当する範囲」「専攻の指定」を先に読み取ってください。機械、電気、回路、建築、ソフトウェア——対象によって必要な知識が違います。製品全体を担当するのか一つの部位を担当するのかも会社によって違います。そして応募資格の欄に専攻に関する記載があることが多い職種です。必ず確認してください。
設計は、「何をつくるか」を形にする仕事です。
ただし自由に描けるわけではありません。使う人の要求、つくれるかどうか、決まり——制約の中で形にします。
そして何を設計するかで必要な知識が変わります。
この記事では、求人票から設計職の役割を読み取る手順を整理します。
この記事を7枚で
1 / 7第1部 この職種の仕事内容
第2部 求人票から役割を読む
第3部 入社後の流れと必要なもの
第4部 確認と相談
第1部 この職種の仕事内容
01この職種の仕事内容
まずこの3点を読み取ってください。
設計職の求人票で先に読み取る3点。
共通しているのは「制約の中で形にする」こと
自由に描ける仕事ではありません。使う人の要求、つくれるかどうか、決まり——制約の中で形にします。
一人で完結しません
つくる人、確かめる人、買う人——多くの部署が関わります。
そのため話し合って決める場面が多くなります。
関連する記事
職種の比べ方は職種を比べる|求人票の項目で並べる、生産技術職との違いは生産技術職の仕事内容|求人票から役割を読むで整理しています。
02何を設計するかで変わる
対象によって必要な知識が違います。
一つの製品に複数の設計が関わります
機械の部分、電気の部分、動かすソフトウェアの部分——それぞれ担当が分かれることがあります。
担当する範囲を確認してください
製品全体を見るのか、一つの部位を深く見るのか——会社によって違います。
建築の分野では決まりが多く関わります
安全に関する制度上の決まりがあります。所管する省庁で公表されています。
見た目や使いやすさを扱う区分があります
形や色、使う人の動きを考える区分を設けている会社があります。
ソフトウェアの比重が増えている分野があります
機器を動かすソフトウェアを設計する仕事が広がっています。
求人票の記載で確認してください
何を設計するかが区分として書かれていることがあります。
03設計の進み方
描いて終わりではありません。
要求を確かめるところから始まります
何が求められているかが曖昧なことがあります。そこを詰める作業が最初にあります。
試して直す作業が繰り返されます
一度で決まることは少なく、試作と修正を重ねます。
つくれるかどうかを考えます
描けてもつくれなければ意味がありません。生産の部署と相談する場面があります。
費用も考えます
使う材料や部品によって費用が変わります。そこも設計の判断に入ります。
期限があります
いつ出すかが決まっている場合、そこに合わせる必要があります。
問題が起きたら戻ってきます
出したあとに問題が見つかれば、設計を見直すことになります。
04制約と決まり
自由に描ける仕事ではありません。
複数の制約を同時に満たします
一つを優先すると別のものが満たせなくなることがあります。そこを調整するのが設計です。
制度上の決まりがある分野があります
建築、自動車、医療機器——安全に関する基準が定められていることがあります。
制度の内容は所管する省庁で公表されています。改正されることがあります。
安全を考える責任があります
使う人に危険がないかを考えることが業務に含まれます。
記録を残します
なぜその設計にしたのかを残すことがあります。あとで見返せる状態にしておきます。
すべてを満たせないことがあります
そのとき何を優先するかを関係者と話し合って決めます。
学び続ける仕事です
技術も制度も変わります。更新に追いつく必要があります。
05誤解されやすいこと
先に知っておくと、ずれが減ります。
制約の中で形にする仕事です
使う人の要求、つくれるかどうか、費用、決まり、期限——同時に満たす必要があります。
多くの部署と話し合います
生産、品質、購買、営業——つくる過程の全体に関わります。
担当する範囲を確認してください
製品全体を見るとは限りません。一つの部位を深く見る形もあります。
費用や期限も判断に入ります
技術的に良くても費用や期限に合わなければ採用されません。
本記事は向き不向きを判断するものではありません
ここに書いたのは記載から読み取れることです。合う合わないは、説明会や社員の話を踏まえてご自身で判断してください。
生産技術職と並べて読んでください
境目が会社によって違います。両方の記載を読み比べてください。
第2部 求人票から役割を読む
06業務内容の記載を読む
職種名ではなく、書かれている中身で判断してください。
同じ職種名でも中身が違います
会社によって担当する範囲が違います。名前ではなく記載で判断してください。
何を設計するかで仕事が変わります
機械、電気、回路、建築、ソフトウェア——対象によって必要な知識が違います。
記載が広いときは説明会で確認してください
「幅広い業務」とだけ書かれている場合、具体的に何をするかは聞かないと分かりません。
募集要項全般の読み方は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで扱っています。
07応募資格の欄を読む
条件が書かれていることがあります。
専攻の指定があることがあります
技術系の職種では学んできた分野に関する記載がある場合があります。
専攻に関する記載があることが多い職種です
扱う対象に関係する学科や専攻が条件として書かれる場合があります。
資格は入社後に取るものが多くあります
学生のうちに必須とされるとは限りません。記載を確認してください。
記載がないことは推測で埋めないでください
書かれていないことは、説明会や問い合わせで確認してください。
08配属と異動の記載
その職種に必ず就けるとは限りません。
一括で募集される場合は配属で決まります
職種を分けずに募集する会社では、入社後の配属でどの仕事をするかが決まります。
設計の拠点が勤務地になります
工場の中にある場合と、独立した拠点の場合があります。
職種別に募集する会社もあります
その場合、応募した職種で採用されるのが前提になります。募集要項の区分を確認してください。
異動の考え方を聞いてください
入社後に別の職種に移ることがあるか。説明会で聞いてよい質問です。
09ほかの職種と並べて読む
一つだけ読んでも違いは分かりません。
同じ会社の複数の職種を並べてください
同じ会社の中で比べると、職種ごとの違いがはっきりします。
生産技術職と並べてみてください
何をつくるかと、どうつくるか——役割が違います。
表にして書き出してください
頭の中で比べると印象で判断してしまいます。項目を決めて並べてください。
職種の選び方は別記事で
比べ方の手順は職種を比べる|求人票の項目で並べるで整理しています。
第3部 入社後の流れと必要なもの
10入社後の流れを確認する
すぐにその仕事をするとは限りません。
研修の仕組みを確認してください
入社後にどう学ぶかは会社によって差があります。採用ページに記載があることがあります。
既存の製品の設計から入ることがあります
一から設計するより、すでにあるものを直すところから始まることがあります。
制度があることと使われていることは別です
記載があっても、実際にどう運用されているかは説明会や社員の話で確認してください。
最初から完成形を求められるわけではありません
どの職種でも入社時点でできることは限られます。学ぶ前提で募集されています。
11資格と学びの支援
入社後に取るものが多くあります。
資格の要件は実施する機関で確認してください
制度は改正されることがあります。一次の情報で確認するのが確実です。
分野によって資格の記載があります
建築などの分野では実務の経験を経て取得する資格があります。
支援の仕組みがあるかを見てください
受験の費用や学ぶ時間について、支援を設けている会社があります。
学生のうちに焦って取る必要はありません
入社後に取るものが多くあります。募集要項で必要な条件を確認してください。
12誰と関わる仕事か
ここで働き方が変わります。
社外か社内かで前提が変わります
社外の相手がいる仕事では、相手の予定に合わせる場面が出てきます。
一人で決められない場面が多くなります
図面を出す前に、関係する部署の了解を得る手順があることがあります。
一人で完結する仕事は多くありません
どの職種でも誰かと一緒に進める場面があります。
働く人の紹介を読んでください
採用ページの紹介には誰とどう関わるかが書かれていることがあります。
13一日の流れを調べる
想像で埋めないでください。
採用ページに紹介があることがあります
一日の流れが時間ごとに書かれていることがあります。想像するより確実です。
図面を扱う時間と、話し合う時間があります
一人で図面に向かう時間と、関係者と詰める時間があります。
一人の話は一人の経験です
紹介されている人の働き方が全員に当てはまるとは限りません。複数の人の話を読んでください。
忙しい時期があるかを聞いてください
職種によっては時期によって忙しさが変わります。説明会で聞ける内容です。
第4部 確認と相談
14説明会で聞くこと
調べても分からなかったことを聞いてください。
書かれていることを聞くのは避けてください
募集要項に書いてあることを聞くと、読んでいないことが伝わります。
どこまでを設計するかは聞いてよい質問です
製品全体か、一つの部位か——担当の範囲が会社で違います。
聞き方を整えてください
「大変ですか」より、「どんな場面で難しさを感じますか」のほうが答えやすくなります。
記録を残してください
口頭で聞いた内容はメモに残すのが確実です。
15相談できる先
一人で決めないでください。
キャリアセンターは職種の相談ができます
多くの求人票を見てきた人がいます。言葉にできない迷いも相談できます。
工学系の研究室の先輩に聞ける場合があります
同じ学科から進んだ先輩がいることがあります。
同じ職種の人に複数会ってください
一人の話はその人の経験です。複数の人に聞くと偏りが減ります。
労働条件に不安があるとき
都道府県労働局や労働基準監督署に相談の窓口があります。案内は厚生労働省などの公的機関で確認できます。
16確認する項目の一覧
手元で使える形にしておいてください。
この職種で特に埋めたい欄
何を設計するか、担当する範囲、専攻の指定——この3つは先に埋めてください。
会社ごとに同じ項目を埋めてください
項目をそろえると違いがはっきりします。
埋まらない項目は聞く候補です
調べても分からなかった項目が、説明会で聞くべきことになります。
自分の優先順位を書き添えてください
どの項目を重く見るかは人によって違います。自分の順位を決めておくと判断が早くなります。
17やらない方がいいこと
読み方でとくに起きやすい失敗です。
応募資格欄を最初に読んでください
この職種では専攻に関する記載があることが多くなります。
担当する範囲を聞いてください
製品全体か、一つの部位か——会社によって違います。
18よくある質問
求人票でまず何を読めばいいですか?
何を設計するか、担当する範囲、専攻の指定の3点です。この職種では応募資格の欄に専攻に関する記載があることが多いため、そこを最初に読んでください。
何を設計するかで何が変わりますか?
機械や構造なら力のかかり方や材料の性質、電気や回路なら電気の流れや部品の特性、ソフトウェアなら動きの組み立て方、建物や構造物なら安全に関する決まりというように、必要な知識が変わります。見た目や使いやすさを扱う区分を設けている会社もあります。
製品全体を担当しますか?
会社によって違います。一つの製品に機械の部分、電気の部分、動かすソフトウェアの部分と複数の設計が関わり、それぞれ担当が分かれることがあります。製品全体を見るのか一つの部位を深く見るのかは、説明会で聞いてよい質問です。
自由に設計できますか?
使う人の要求、つくれるかどうか、費用、制度上の決まり、安全、期限という制約の中で形にする仕事です。一つを優先すると別のものが満たせなくなることがあり、そこを調整するのが設計になります。
描いて終わりですか?
一度で決まることは少なく、試作して確かめ、問題があれば設計を変えるという作業が繰り返されます。出したあとに問題が見つかれば設計を見直すこともあります。
費用も考えるのですか?
使う材料や部品によって費用が変わるため、そこも設計の判断に入ります。技術的に良くても費用や期限に合わなければ採用されません。
制度上の決まりはありますか?
建築、自動車、医療機器など、分野によって安全に関する基準が定められていることがあります。制度の内容は所管する省庁で公表されており、改正されることがあります。
専攻の指定はありますか?
扱う対象に関係する学科や専攻が条件として書かれる場合があります。この職種では記載があることが多いため、募集要項の応募資格欄を必ず確認してください。
資格は要りますか?
分野によって記載があります。建築などの分野では実務の経験を経て取得する資格があり、入社後に取ることになります。募集要項で確認してください。
一人で進める仕事ですか?
つくる人、確かめる人、買う人と多くの部署が関わるため、話し合って決める場面が多くなります。描けてもつくれなければ意味がないため、生産の部署と相談する場面もあります。
勤務地はどこになりますか?
設計の拠点が勤務地になります。工場の中にある場合と、独立した拠点の場合があります。募集要項の就業の場所と会社のサイトの拠点一覧を確認してください。
入社後は何から始まりますか?
一から設計するより、すでにあるものを直すところから始まることがあります。技術も制度も変わるため、学び続ける仕事になります。研修の仕組みは採用ページや説明会で確認してください。
19まとめ|対象・範囲・専攻の指定
- 設計職の求人票では、何を設計するか、担当する範囲、専攻の指定を先に読み取ってください。
- 応募資格の欄を最初に読んでください。専攻に関する記載があることが多い職種です。
- 制約の中で形にする仕事です。自由に描けるわけではありません。
- 製品全体とは限りません。一つの部位を深く見る形もあります。
- 試して直す作業が繰り返されます。描いて終わりではありません。
- 生産技術職と並べて読んでください。境目が会社によって違います。
最後に。本記事は求人票から仕事内容を読み取るための整理であり、向き不向きを判断するものではありません。実際の業務は各社の募集要項と説明会でご確認ください。
・職種を比べる|求人票の項目で並べる
・生産技術職の仕事内容|求人票から役割を読む
・研究開発職の仕事内容|求人票から役割を読む
・理系から選べる職種|専攻との関係の調べ方
・職種別採用とは|募集区分の確認
・就活・キャリアの記事一覧