広報職の仕事内容|求人票から役割を読む
広報職の求人票では「社外向けか社内向けか」「新卒で配属があるか」「報道への対応があるか」を先に読み取ってください。外に伝える仕事と社内に伝える仕事は別の役割です。新卒で広報に配属されるとは限らず、事業を知ってからという会社があります。そして予定できない対応が入ることがあります。外からの問い合わせは時間を選びません。
広報は、会社のことを「外と中に伝える」仕事です。
外に伝える仕事と、社内に伝える仕事は別の役割になります。
そして予定できない対応が入ることがあります。外からの問い合わせは時間を選びません。
この記事では、求人票から広報職の役割を読み取る手順を整理します。
この記事を7枚で
1 / 7第1部 この職種の仕事内容
第2部 求人票から役割を読む
第3部 入社後の流れと必要なもの
第4部 確認と相談
第1部 この職種の仕事内容
01この職種の仕事内容
まずこの3点を読み取ってください。
広報職の求人票で先に読み取る3点。
共通しているのは「会社のことを伝える」こと
何が起きているか、何をしようとしているかを言葉にして届けるのが共通の役割です。
社内の情報を集めるところから始まります
伝えるには中身を知る必要があります。各部署から話を聞く作業が業務に含まれます。
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02社外向けと社内向け
相手が違えば仕事が違います。
| 社外向け | 社内向け | |
|---|---|---|
| 伝える相手 | 報道に関わる人、一般の人、取引先 | 社内で働く人 |
| 主な手段 | 発表、取材への対応、サイト | 社内の媒体、集まりの運営 |
| 目的 | 会社のことを知ってもらう | 方針や状況を共有する |
| 予定の立て方 | 外の動きに影響される | 社内の計画に沿う |
社外向けは外の動きに影響されます
取材の依頼や問い合わせはこちらの都合では決まりません。
社内向けは計画に沿って進みます
社内の媒体や集まりの運営は予定を立てやすい面があります。
両方を担当する会社があります
規模によっては一人が両方を持つことがあります。
投資家向けの業務を別に設ける会社があります
上場している会社では、投資家に向けた説明を担当する部署を別に設けることがあります。
広報と近い場所にある場合と、財務の部署にある場合があります。
採用に関わる広報があります
会社によっては採用に関する発信を広報が担当することがあります。
求人票の記載で確認してください
「社外広報」「社内広報」といった区分の記載があることがあります。
03報道への対応
この職種に特有の業務です。
時間を選べません
外からの問い合わせはこちらの予定に合わせてくれません。予定できない対応が入ることがあります。
事実の確認が前提になります
答える前に社内で確かめる必要があります。不確かなまま答えることはできません。
答えられる範囲を決めます
すべてを話せるわけではありません。何をどこまで伝えるかを判断する場面があります。
経営に近い位置で仕事をすることがあります
会社としての発言を扱うため、決める立場の人と直接やりとりすることがあります。
問題が起きたときの対応があります
頻度は高くありませんが、起きたときには大きな業務になります。
報道への対応がある職種かを確認してください
会社によっては担当しないこともあります。記載と説明会で確認してください。
04書く仕事としての性質
文章にする作業が中心になります。
専門的な内容を分かりやすくします
技術や事業の内容を知らない人にも分かる言葉に置き換える作業があります。
正確さが前提になります
会社として出す文章のため、事実と違うことは書けません。確認の作業が入ります。
社内の確認を通します
書いたものは関係する部署の確認を受けることが多くなります。
誰に向けて書くかを意識します
相手によって使う言葉が変わります。
写真や図を用意することがあります
文章だけでなく、見せる材料をそろえる作業があります。
書く力に関する記載があることがあります
募集要項に文章に関する記載がある場合があります。確認してください。
05誤解されやすいこと
先に知っておくと、ずれが減ります。
前に出るより、整える仕事が多くなります
会社として発言するのは別の人であることが多く、広報はその準備を整えます。
集める作業が先にあります
伝えるには中身を知る必要があります。各部署から話を聞くところから始まります。
新卒からの配属は会社によります
事業を知らないと伝えられないという考え方の会社があります。
マーケティングとは目的が違います
売ることを目的とするか、知ってもらうことを目的とするか——記載を読み比べてください。
本記事は向き不向きを判断するものではありません
ここに書いたのは記載から読み取れることです。合う合わないは、説明会や社員の話を踏まえてご自身で判断してください。
担当する範囲を必ず確認してください
社外向けか社内向けか、報道への対応があるか。会社によって違います。
第2部 求人票から役割を読む
06業務内容の記載を読む
職種名ではなく、書かれている中身で判断してください。
同じ職種名でも中身が違います
会社によって担当する範囲が違います。名前ではなく記載で判断してください。
社外向けと社内向けがあります
外に伝える仕事と、社内に伝える仕事は別です。記載で区別してください。
記載が広いときは説明会で確認してください
「幅広い業務」とだけ書かれている場合、具体的に何をするかは聞かないと分かりません。
募集要項全般の読み方は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで扱っています。
07応募資格の欄を読む
条件が書かれていることがあります。
専攻の指定があることがあります
技術系の職種では学んできた分野に関する記載がある場合があります。
特定の資格が必須とされることは多くありません
ただし文章を書く力に関する記載がある場合があります。
資格は入社後に取るものが多くあります
学生のうちに必須とされるとは限りません。記載を確認してください。
記載がないことは推測で埋めないでください
書かれていないことは、説明会や問い合わせで確認してください。
08配属と異動の記載
その職種に必ず就けるとは限りません。
一括で募集される場合は配属で決まります
職種を分けずに募集する会社では、入社後の配属でどの仕事をするかが決まります。
新卒での募集が少ないことがあります
事業を知ってからという考え方の会社があります。配属の経路を聞いてください。
職種別に募集する会社もあります
その場合、応募した職種で採用されるのが前提になります。募集要項の区分を確認してください。
異動の考え方を聞いてください
入社後に別の職種に移ることがあるか。説明会で聞いてよい質問です。
09ほかの職種と並べて読む
一つだけ読んでも違いは分かりません。
同じ会社の複数の職種を並べてください
同じ会社の中で比べると、職種ごとの違いがはっきりします。
マーケティングと並べてみてください
どちらも外に伝える仕事ですが、目的と手段が違います。
表にして書き出してください
頭の中で比べると印象で判断してしまいます。項目を決めて並べてください。
職種の選び方は別記事で
比べ方の手順は職種を比べる|求人票の項目で並べるで整理しています。
第3部 入社後の流れと必要なもの
10入社後の流れを確認する
すぐにその仕事をするとは限りません。
研修の仕組みを確認してください
入社後にどう学ぶかは会社によって差があります。採用ページに記載があることがあります。
資料づくりから始まることがあります
発表の文章や社内向けの記事を書く作業から入ることがあります。
制度があることと使われていることは別です
記載があっても、実際にどう運用されているかは説明会や社員の話で確認してください。
最初から完成形を求められるわけではありません
どの職種でも入社時点でできることは限られます。学ぶ前提で募集されています。
11資格と学びの支援
入社後に取るものが多くあります。
資格の要件は実施する機関で確認してください
制度は改正されることがあります。一次の情報で確認するのが確実です。
入社後に学ぶ前提の募集があります
伝え方や対応の仕方は実務の中で身につけることが多くなります。
支援の仕組みがあるかを見てください
受験の費用や学ぶ時間について、支援を設けている会社があります。
学生のうちに焦って取る必要はありません
入社後に取るものが多くあります。募集要項で必要な条件を確認してください。
12誰と関わる仕事か
ここで働き方が変わります。
社外か社内かで前提が変わります
社外の相手がいる仕事では、相手の予定に合わせる場面が出てきます。
社外と社内の両方に関わります
報道に関わる人、社内の各部署、経営に近い人とも関わります。
一人で完結する仕事は多くありません
どの職種でも誰かと一緒に進める場面があります。
働く人の紹介を読んでください
採用ページの紹介には誰とどう関わるかが書かれていることがあります。
13一日の流れを調べる
想像で埋めないでください。
採用ページに紹介があることがあります
一日の流れが時間ごとに書かれていることがあります。想像するより確実です。
予定できない対応が入ることがあります
外からの問い合わせは時間を選びません。
一人の話は一人の経験です
紹介されている人の働き方が全員に当てはまるとは限りません。複数の人の話を読んでください。
忙しい時期があるかを聞いてください
職種によっては時期によって忙しさが変わります。説明会で聞ける内容です。
第4部 確認と相談
14説明会で聞くこと
調べても分からなかったことを聞いてください。
書かれていることを聞くのは避けてください
募集要項に書いてあることを聞くと、読んでいないことが伝わります。
担当する範囲は聞いてよい質問です
社外向けか社内向けか、どちらも担当するか——会社によって違います。
聞き方を整えてください
「大変ですか」より、「どんな場面で難しさを感じますか」のほうが答えやすくなります。
記録を残してください
口頭で聞いた内容はメモに残すのが確実です。
15相談できる先
一人で決めないでください。
キャリアセンターは職種の相談ができます
多くの求人票を見てきた人がいます。言葉にできない迷いも相談できます。
広報に進んだ先輩に聞いてください
どんな経路で広報に関わるようになったかを聞くと道筋が見えます。
同じ職種の人に複数会ってください
一人の話はその人の経験です。複数の人に聞くと偏りが減ります。
労働条件に不安があるとき
都道府県労働局や労働基準監督署に相談の窓口があります。案内は厚生労働省などの公的機関で確認できます。
16確認する項目の一覧
手元で使える形にしておいてください。
この職種で特に埋めたい欄
社外向けか社内向けか、新卒で配属があるか、報道への対応があるか——この3つは先に埋めてください。
会社ごとに同じ項目を埋めてください
項目をそろえると違いがはっきりします。
埋まらない項目は聞く候補です
調べても分からなかった項目が、説明会で聞くべきことになります。
自分の優先順位を書き添えてください
どの項目を重く見るかは人によって違います。自分の順位を決めておくと判断が早くなります。
17やらない方がいいこと
読み方でとくに起きやすい失敗です。
| やりがちなこと | なぜ問題か |
|---|---|
| 社外向けと社内向けを区別しない | 伝える相手が違えば仕事が違う |
| 新卒で配属されると思い込む | 事業を知ってからという会社がある |
| 発信するだけの仕事だと思う | 社内から情報を集める作業がある |
| 報道への対応の有無を確認しない | 予定できない対応が入ることがある |
| マーケティングと混同する | 目的と手段が違う |
| ほかの職種と比べない | 違いは並べないと見えない |
担当する範囲を聞いてください
社外向けか社内向けか、どちらも担当するか——会社によって違います。
配属の経路を聞いてください
いま広報にいる人がどう来たのか。説明会で聞ける内容です。
18よくある質問
求人票でまず何を読めばいいですか?
社外向けか社内向けか、新卒で配属があるか、報道への対応があるかの3点です。外に伝える仕事と社内に伝える仕事は別の役割なので、記載で区別してください。
社外向けと社内向けはどう違いますか?
社外向けは報道に関わる人や一般の人、取引先が相手で、発表や取材への対応、サイトが主な手段になります。外の動きに影響されるため予定が立てにくい面があります。社内向けは社内で働く人が相手で、社内の媒体や集まりの運営が中心になり、社内の計画に沿って進みます。
報道への対応とは何をしますか?
発表するときは内容をまとめて文章にして出し、取材の依頼を受けたときは内容を確かめて社内と調整し、問い合わせには事実を確認して答えられる範囲を決めます。取材に立ち会うこともあります。外からの問い合わせは時間を選ばないため、予定できない対応が入ることがあります。
すべてを話せるのですか?
すべてを話せるわけではありません。何をどこまで伝えるかを判断する場面があります。答える前に社内で事実を確かめる必要があり、不確かなまま答えることはできません。
投資家向けの業務もありますか?
上場している会社では、投資家に向けた説明を担当する部署を別に設けることがあります。広報と近い場所にある場合と、財務の部署にある場合があります。募集要項の区分を確認してください。
新卒で配属されますか?
会社によります。事業を知らないと伝えられない、という考え方の会社があります。募集要項の区分を確認し、いま広報にいる人がどんな経路で来たのかを説明会で聞いてください。
会社の顔として前に出る仕事ですか?
会社として発言するのは別の人であることが多く、広報はその準備を整える裏方の仕事が多くなります。想定される質問への答えを用意したり、取材の場を整えたりします。
どんな文章を書きますか?
発表の文章、サイトの記事、社内の媒体の記事、想定される質問への答え、取材の依頼への返信です。技術や事業の内容を知らない人にも分かる言葉に置き換える作業があります。会社として出す文章のため、正確さが前提になります。
書く力は必要ですか?
募集要項に文章に関する記載がある場合があります。伝え方や対応の仕方は実務の中で身につけることが多いため、入社後に学ぶ前提の募集もあります。応募資格欄を確認してください。
マーケティングとどう違いますか?
売ることを目的とするか、知ってもらうことを目的とするかという違いがあります。どちらも外に伝える仕事ですが、手段も測り方も変わります。同じ会社の両方の記載を読み比べてください。
誰と関わる仕事ですか?
報道に関わる人、社内の各部署、経営に近い人と関わります。会社としての発言を扱うため、決める立場の人と直接やりとりすることがあります。
ほかの職種と比べるには?
マーケティング、人事、経営企画といった隣接する職種の記載と並べてください。業務内容、関わる相手、予定の立てやすさ、必要な知識を表にすると違いがはっきりします。
19まとめ|社外か社内か・配属・報道対応
広報職の求人票では、社外向けか社内向けか、新卒で配属があるか、報道への対応があるかを先に読み取ってください。
- 伝える相手が違えば仕事が違います。記載で区別してください。
- 前に出るより、整える仕事が多くなります。準備を担う裏方の役割です。
- 集める作業が先にあります。各部署から話を聞くところから始まります。
- 予定できない対応が入ることがあります。外からの問い合わせは時間を選びません。
- マーケティングとは目的が違います。記載を読み比べてください。
最後に。本記事は求人票から仕事内容を読み取るための整理であり、向き不向きを判断するものではありません。実際の業務は各社の募集要項と説明会でご確認ください。
・職種を比べる|求人票の項目で並べる
・マーケティング職の仕事内容|求人票から役割を読む
・募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認する
・配属希望の出し方|記載の確認
・職種別採用とは|募集区分の確認
・就活・キャリアの記事一覧