大学・キャンパス 更新 2026.09.14 この記事にはPRを含みます

レポートの文字数が足りないとき|水増しせずに中身を増やす方法

結論

文字数が足りないのは中身が足りないからです。表現でごまかそうとせず、内容を増やしてください。正しい増やし方は①根拠を追加する ②具体例を加える ③反論を検討する ④用語を説明する ⑤背景を補う ⑥限界を述べるの6つ。いずれもレポートの質を同時に上げます。逆に、同じことの言い換え、無意味な長い言い回し、関係のない話、引用の水増しは評価を下げます。そして最も確実な対策は、書き始…

19分読み終わるまで
22章見出し
CCampi編集部(執筆)・公開 2026.09.14
ADVERTISEMENT

指定は2000字。書き上げたら1300字しかない。

この状況で多くの学生がやるのが、同じことの言い換えや無駄に長い言い回しです。そして、それは確実に見抜かれます。水増しされた文章は、読めばすぐに分かるからです。

文字数が足りないのは、表現の問題ではなく中身の問題です。論じるべきことが足りていないから、分量が出ない。そう捉え直すと、やるべきことが見えてきます。

この記事では、足りない原因の切り分け、正しい増やし方6つ、やってはいけない水増し、多すぎるときの削り方、そしてそもそも不足させない書き方を整理します。

この記事について:本記事は一般的な考え方の整理です。文字数の指定、数え方(表紙や参考文献を含むか)、過不足の扱い、評価への影響は、大学・科目・担当教員によって異なります。課題の指示がある場合はそちらが優先されます。不適切な水増しは評価を下げる要因となります。

この記事を7枚で

1 / 7
なぜ足りないのか原因を切り分ける正しい増やし方6つ①根拠を追加する②具体例を加えるこの記事

この記事の流れ

レポートの文字数が足りないとき

文字数が足りないのは中身が足りないからです。

1
論点が少ない扱う範囲が狭い
2
根拠が薄い資料が足りない
3
掘り下げが浅い表面的な記述
4
問いが小さすぎる答えが一言で済む

なぜ足りないのか

中身が足りていないからです。

文字数が足りない根本の原因は、論じるべき中身が足りていないことです。表現の問題ではありません。これを理解すると、対処の方向が決まります。言い回しを工夫するのではなく、内容を増やすのが正しい対応です。

1
論点はいくつあるか1つなら追加を検討
2
根拠は示したか主張だけになっていないか
3
具体例はあるか抽象的な記述だけか
4
反論は検討したか一方的な議論か

原因を切り分ける

どこが足りないかを特定します。

増やす前に、どこが足りないかを特定してください。やみくもに書き足しても、質は上がりません。確認すべきは論点の数、根拠の有無、具体例の有無、反論の検討、資料の点数です。この5つのどこかに空きがあるはずです。

1
根拠を追加説得力が増す
2
具体例を加える理解しやすくなる
3
反論を検討議論が深まる
4
用語を説明前提が共有される

正しい増やし方6つ

どれも質を上げます。

この6つは、いずれもレポートの質を上げる方法です。文字数のために書き足すのではなく、内容として必要だから加えます。どれから手をつけるかは、原因の切り分けで決まります。

1
資料を追加する別の文献にあたる
2
データを示す統計・調査結果
3
先行の議論を紹介誰が何を言っているか
4
引用と出典必ず示す

①根拠を追加する

最も効果が大きい方法です。

最も効果が大きいのが、根拠を追加することです。主張に対して「なぜそう言えるか」を示す作業です。資料を1点増やせば、その紹介と自分の議論で数百字になります。しかも根拠が増えるため、説得力も上がります。

1
事例を挙げる実際の出来事
2
数値で示す規模が分かる
3
対象を特定するどこの・いつの
4
出典を示す事例にも必要

②具体例を加える

抽象的な記述を補います。

抽象的な記述が続いている場合は、具体例を加えてください。読み手の理解が進み、分量も増えます。「多くの場合」「さまざまな影響」といった表現が並んでいたら、それが具体的に何を指すのかを書けます。

1
中身が足りていないからです。なぜ足りないのか
2
どこが足りないかを特定します。原因を切り分ける
3
どれも質を上げます。正しい増やし方6つ
4
最も効果が大きい方法です。①根拠を追加する

まとめ

この記事の要点

表現でごまかそうとせず、内容を増やしてください。正しい増やし方は①根拠を追加する ②具体例を加える ③反論を検討する ④用語を説明する ⑤背景を補う ⑥限界を述べるの6つ。

記事を読む

01なぜ足りないのか

中身が足りていないからです。

1論点が少ない扱う範囲が狭い
2根拠が薄い資料が足りない
3掘り下げが浅い表面的な記述
4問いが小さすぎる答えが一言で済む
5調べ不足書く材料がない

文字数が足りない根本の原因は、論じるべき中身が足りていないことです。表現の問題ではありません。

これを理解すると、対処の方向が決まります。言い回しを工夫するのではなく、内容を増やすのが正しい対応です。

そして、内容を増やす作業はレポートの質も上げます。根拠が増え、議論が深まるからです。水増しとは正反対の効果があります。

分量が出ないという悩みは、書く力の問題だと思われがちです。しかし実際には、調べる量や考える深さの問題であることがほとんどです。原因を正しく捉えると、対処の方向も変わります。

文字数の指定は、その分量で論じられる程度の内容を想定して設定されています。つまり指定の文字数は、求められている議論の深さの目安でもあります。足りないということは、想定された深さに届いていないということです。

足りない状態で提出するより、内容を補って指定を満たす方が評価は高くなります。時間が許す限り、内容を増やす方向で対応してください。

02原因を切り分ける

どこが足りないかを特定します。

1論点はいくつあるか1つなら追加を検討
2根拠は示したか主張だけになっていないか
3具体例はあるか抽象的な記述だけか
4反論は検討したか一方的な議論か
5資料は何点使ったか1〜2点なら不足

増やす前に、どこが足りないかを特定してください。やみくもに書き足しても、質は上がりません。

確認すべきは論点の数、根拠の有無、具体例の有無、反論の検討、資料の点数です。この5つのどこかに空きがあるはずです。

最も多いのが根拠の不足です。主張は書いてあるが、なぜそう言えるのかが示されていない——この状態だと分量は出ません。

切り分けの作業は、書いたものを読み返しながら行ってください。頭の中で考えるより、実際の文章を見た方が不足が見えます。

不足の種類が分かれば、必要な作業も決まります。資料が足りないなら図書館へ、掘り下げが浅いなら考える時間を取る——原因に応じた対処ができます。

5つの観点で確認すると、自分の書き方の傾向も見えてきます。毎回同じ箇所が不足しているなら、そこが弱点です。

03正しい増やし方6つ

どれも質を上げます。

1①根拠を追加説得力が増す
2②具体例を加える理解しやすくなる
3③反論を検討議論が深まる
4④用語を説明前提が共有される
5⑤背景を補う文脈が明確になる
6⑥限界を述べる誠実な記述になる

この6つは、いずれもレポートの質を上げる方法です。文字数のために書き足すのではなく、内容として必要だから加えます。

どれから手をつけるかは、原因の切り分けで決まります。根拠が足りないなら①、抽象的すぎるなら②、といった具合です。

複数を組み合わせれば、数百字は自然に増えます。無理な言い換えは不要になります。

6つの方法は、どれも「本来書くべきだったこと」です。文字数のために付け足すのではなく、必要な要素を補うという意識で取り組んでください。

6つのうち複数を組み合わせると、数百字は自然に増えます。無理な言い換えをする必要はなくなります。どれか一つで足りなければ、次の方法を試してください。

不足に気づいた時点で対処すれば、まだ間に合います。

04①根拠を追加する

最も効果が大きい方法です。

1資料を追加する別の文献にあたる
2データを示す統計・調査結果
3先行の議論を紹介誰が何を言っているか
4引用と出典必ず示す

最も効果が大きいのが、根拠を追加することです。主張に対して「なぜそう言えるか」を示す作業です。

資料を1点増やせば、その紹介と自分の議論で数百字になります。しかも根拠が増えるため、説得力も上がります。

資料の探し方は文献・論文の探し方|CiNii・Google Scholar・大学図書館の使い方で扱っています。追加した資料には必ず出典を示してください。

根拠を追加するには資料が必要です。時間がない場合でも、1点読むだけで大きく変わります。

根拠を追加するときは、既存の主張を補強する資料と、新しい論点を開く資料の両方が考えられます。どちらが必要かは、不足の内容によって決まります。

追加した資料は、参考文献リストにも加えてください。本文で使ったものはすべて記載します。

05②具体例を加える

抽象的な記述を補います。

1事例を挙げる実際の出来事
2数値で示す規模が分かる
3対象を特定するどこの・いつの
4出典を示す事例にも必要

抽象的な記述が続いている場合は、具体例を加えてください。読み手の理解が進み、分量も増えます。

「多くの場合」「さまざまな影響」といった表現が並んでいたら、それが具体的に何を指すのかを書けます。

ただし、具体例にも出典が必要です。思いつきの例ではなく、資料にもとづく事例を使ってください。

具体例は、読み手の理解を助けます。抽象的な議論が続くと、何の話か分からなくなるためです。

具体例を挙げると、議論が地に足のついたものになります。抽象論だけのレポートは、説得力が弱くなりがちです。

具体例は複数あると説得力が増しますが、一つでも効果はあります。

06③反論を検討する

議論が一気に深まります。

1別の見方を紹介異なる立場
2その根拠を示すなぜそう主張されるか
3応答するそれでもなお言えること
4一部認める限定した主張にする

自分の主張だけを述べている場合、反論を検討することで議論が深まります。分量も大きく増えます。

手順は、別の見方を紹介し、その根拠を示し、それに応答するという流れです。これだけで数百字になります。

反論の検討は、説得力を高める効果もあります。別の見方を知ったうえでの主張だと示せるためです。構成の型はレポートの構成テンプレート|序論・本論・結論の型と例文で扱っています。

反論の検討は、自分の主張を点検する作業でもあります。弱点が見つかれば、主張を修正する機会にもなります。

反論を扱う場合は、それを紹介する部分と応答する部分の両方が必要です。紹介だけで終わると、自分の立場が不明確になります。

反論を検討すると、自分の主張の適用範囲も明確になります。「この条件のもとでは」という限定が加わることで、議論が精密になります。

07④用語を説明する

前提を共有します。

1定義を示すその語の意味
2出典を添える誰の定義か
3本稿での用法どの意味で使うか
4複数の定義ある場合は整理

議論の中心になる用語は、定義を示すと分量が増え、同時に議論が明確になります。

特に、複数の意味を持つ用語を扱う場合は、本稿ではどの意味で使うかを示す必要があります。これは水増しではなく必要な記述です。

定義を引用する場合は、出典を明記してください。事典や専門書から引くのが一般的です。

用語の説明は、序論か本論の最初に置くのが一般的です。議論が始まってから定義を出すと、流れが途切れます。

複数の意味を持つ用語を定義せずに使うと、議論がすれ違います。読み手がどの意味で受け取るか分からないためです。

08⑤背景を補う

文脈を明確にします。

1経緯を述べるどういう流れで
2現状を示す今どうなっているか
3なぜ問題か重要性の説明
4範囲を限定どこを扱うか

序論が短すぎる場合は、背景を補うことで分量が増えます。なぜこの問いが重要なのかを説明する部分です。

ただし、背景が長くなりすぎないよう注意してください。序論は全体の1割程度が目安です。本論を圧迫しては本末転倒です。

背景を書く場合も、根拠が必要です。「近年〜が問題となっている」と述べるなら、それを示す資料を挙げてください。

背景は、読み手がその主題を知らない前提で書いてください。何も知らない人が読んで理解できるかが基準です。

背景の記述は、問いの重要性を示す役割もあります。なぜこの問いを立てるのかが伝われば、議論全体が引き締まります。

背景が長くなりすぎたら、本論に移す部分がないかを確認してください。背景として書いた内容が、実は議論の一部であることもあります。

09⑥限界を述べる

結論部分で使えます。

1扱えなかった論点範囲外とした部分
2資料の制約入手できなかった資料
3適用の範囲どこまで言えるか
4今後の課題次に検討すべきこと

結論に限界を述べる部分を加えると、分量が増え、同時に誠実な記述になります。

「本稿では〜については扱えなかった」「この結論は〜の範囲に限られる」——こうした記述は、議論の範囲を明確にします。

ただし、言い訳にならないよう注意してください。「時間がなかった」ではなく、議論の設計として範囲を示す形にします。

限界を述べることは、議論の誠実さを示します。すべてを扱えたかのように書くより、範囲を明示する方が信頼されます。

限界を書くことで、次に何を検討すべきかも示せます。今後の課題として述べれば、議論の広がりが見えます。

限界の記述は、結論の最後に置くのが一般的です。

10やってはいけない水増し

評価を下げます。

1同じことの言い換え中身が増えない
2無意味に長い言い回し読みにくい
3関係のない話論点がぼやける
4引用の水増し自分の議論がない
5書式でごまかす見抜かれる

これらの水増しは、確実に見抜かれます。教員は多くのレポートを読んでいるため、中身のない記述はすぐに分かります。

この章の要点
  • そして、水増しは評価を下げます。足りないまま出すより悪い結果になることもあります。
  • 次の項目で、それぞれを具体的に見ていきます。
  • 水増しに時間を使うくらいなら、資料を1点読む方が確実です。結果として質も上がります。

水増しに気づかれると、内容そのものへの信頼も下がります。全体の評価に影響するため、割に合いません。

11同じことの言い換え

最も多い水増しです。

1結論を何度も述べる進展がない
2言い方を変えて繰り返す中身が増えない
3要約を挟む冗長になる
4序論と結論が同じ議論がない

最も多いのが、同じ主張を言い方を変えて繰り返す水増しです。読むと、議論が進んでいないことがすぐ分かります。

特に目立つのが、序論と結論がほぼ同じ内容になっているケースです。本論で何も展開されていないことを示しています。

対策は明快で、新しい根拠や論点を加えることです。同じことを繰り返すのではなく、先に進めてください。

繰り返しているかどうかは、各段落の主張を書き出すと分かります。同じ内容が並んでいれば、それが重複です。

言い換えを避けるには、各段落で新しい要素を加えることを意識してください。前の段落にない情報が入っていれば、繰り返しにはなりません。

重複を削ると分量が減りますが、その分を新しい内容に使えば結果として質が上がります。

12無意味に長い言い回し

読みにくくなるだけです。

1回りくどい表現意味が伝わりにくい
2不要な修飾論点がぼやける
3冗長な接続文が長くなる
4結果読みにくく、質も下がる
この章の要点
  • 言い回しを長くして字数を稼ぐ方法は、読みにくくなるだけです。文字数は増えても、評価は下がります。
  • 学術的な文章では、簡潔さが評価されます。同じ内容なら短い方がよいとされる世界です。
  • むしろ、簡潔に書いて空いた分量を内容に使う方が、正しい方向です。
  • 簡潔に書く技術は、学年が上がるほど求められます。卒業論文では特に、無駄のない記述が評価されます。
  • 長い文は、読み手の負担になります。一文が三行を超えるようなら、分けることを検討してください。

13関係のない話

論点がぼやけます。

1周辺の話題を広げる主題から外れる
2一般論を長々と議論と結びつかない
3個人的な体験根拠にならない
4結果何を論じたか分からなくなる

主題から外れた話で字数を埋めると、何を論じたレポートなのか分からなくなります。

特に多いのが、一般論を長々と書くケースです。「現代社会は複雑化している」といった記述は、どの主題にも当てはまるため意味がありません。

加える内容は、必ず問いと結びついているかを確認してください。結びつかないなら、それは不要な記述です。

関係があるかどうかは、問いに立ち返れば判断できます。問いに答えるために必要な記述かを確認してください。

周辺の話題に広げたくなるのは、中心の議論が浅いためであることが多いものです。広げるより、深める方向を考えてください。

書いた内容が問いと結びついているかは、一段落ごとに確認できます。

14引用の水増し

自分の議論がなくなります。

1長い引用を並べる自分の文章が減る
2引用が主になる引用の要件を満たさない
3解釈がない並べただけ
4結果自分の議論がないと判断される

引用を長くして字数を稼ぐのも、典型的な水増しです。引用部分が多いほど、自分の文章は減ります。

そもそも引用には、自分の文章が主であることという要件があります。引用が主になると、要件を満たさなくなります。

引用を増やすなら、それに対する自分の解釈も同じだけ書いてください。引用と議論はセットです。引用の作法は参考文献の書き方|引用の作法と代表的な書式で扱っています。

引用と自分の議論の割合は、見た目でも分かります。引用部分が目立つようなら、バランスを見直してください。

引用が多いレポートは、資料は読んでいるが自分で考えていないと判断されます。読んだ内容に対して自分が何を考えたかを書いてください。

15書式でごまかす

文字数は変わりません。

1文字を大きくする文字数は同じ
2行間を広げる文字数は同じ
3余白を広げる文字数は同じ
4無駄な改行読みにくい

書式を変えてページ数を増やしても、文字数は変わりません。文字数で指定されている場合、意味のない対応です。

ページ数で指定されている場合でも、意図は見抜かれます。不自然に大きい文字や広い余白は目立ちます。

書式は指定に従うか、標準的な設定にするのが原則です。書式の整え方はレポートの表紙・書式の整え方|Wordの設定と提出前チェックで扱っています。

書式の調整は、そもそも指定違反になることがあります。指定された設定から外れないでください。

ページ数の指定がある場合でも、標準的な書式で作成してください。見た目で判断されることを前提に調整するのは避けましょう。

16多すぎるときの削り方

優先順位をつけて削ります。

  1. 1主題から外れた記述
  2. 2重複している内容
  3. 3長すぎる背景説明
  4. 4冗長な言い回し

削らない:根拠・出典

この章の要点
  • 文字数が多すぎる場合は、主題から外れた記述から削ってください。問いに直接関係しない部分です。
  • 次に重複を探します。同じ内容を別の場所で述べていないかを確認してください。
  • そして根拠と出典は削らないでください。これらを削ると、議論の土台が失われます。
  • 削る作業は、書き足すより難しいものです。愛着のある記述でも、主題に関係なければ外してください。

削る判断ができない場合は、問いに直接答えているかを基準にしてください。答えに関係しない記述は外せます。

削った記述は、別ファイルに残しておくと安心です。後から必要になることもあります。

17文字数の数え方

何を含むかを確認します。

1表紙を含むか通常は含まない
2参考文献を含むか科目による
3図表を含むか科目による
4空白の扱い数え方が変わる
5「程度」の幅前後1割が目安

文字数の指定がある場合、何を含めて数えるかで実際の分量が変わります。まず確認してください。

参考文献を含むかどうかで、数百字は変わることがあります。含まない場合、本文だけで指定を満たす必要があります。

「2000字程度」という指定なら、前後1割程度が目安です。厳密に2000字にする必要はありません。

数え方を誤ると、指定を満たしていないまま提出することになります。最初に確認してください。

数える機能の設定は、ソフトによって異なります。空白や記号の扱いを確認しておいてください。

18不足させない書き方

構成の段階で防げます。

1構成を先に作る書く前に設計
2各部分に字数を割る配分を決める
3論点の数を決める分量から逆算
4資料を先に集める書く材料を確保

文字数の不足は、構成の段階で防げます。書き始める前に設計しておけば、書きながら足りなくなることはありません。

具体的には、各部分に文字数を割り振ること。2000字なら序論200字、本論1600字、結論200字といった配分です。

本論1600字を論点3つで分けるなら、1論点あたり500字強。この計算があれば、必要な材料の量も見えます。

構成を作る時間は、執筆時間の一部です。別の作業ではありません。

配分を決めておくと、書きながら進捗が分かります。どこまで書けば終わるかが見えるため、精神的にも楽になります。

構成の段階で分量が足りないと分かれば、書き始める前に対処できます。書いてから気づくより負担が小さくなります。

19問いの立て方を見直す

問いが小さすぎることがあります。

1答えが一言で済む問いを広げる
2調べれば分かる議論の余地がある問いに
3範囲が狭すぎる関連する論点を含める
4資料が少ない扱える主題に変える

どれだけ書き足そうとしても分量が出ない場合、問いそのものが小さすぎる可能性があります。

「〜とは何か」という問いは、調べれば答えが出るため議論になりません。「〜はなぜか」「〜は有効か」といった形に変えると、論じる余地が生まれます。

問いを変えるのは大きな判断ですが、早い段階なら可能です。締切に余裕があるうちに見直してください。

問いを変える判断は、早いほど負担が小さくなります。書き進めてから変えると、それまでの作業が無駄になります。

問いが適切かどうかは、資料を探す段階で分かることがあります。資料が見つからない問いは、扱いにくい問いです。

問いを広げる場合も、指定の文字数で扱える範囲にとどめてください。広げすぎると今度は収まらなくなります。

20相談できる窓口

書けないときも相談できます。

1担当教員論点の方向性
2ライティング支援の窓口構成の相談
3図書館資料を増やす
4友人読んでもらう

何を書き足せばよいか分からない場合は、担当教員に相談できます。「この論点で足りているか」と聞けば、方向性が分かります。

この章の要点
  • 資料が足りないなら図書館へ。テーマを伝えれば、関連する資料を探してもらえます。
  • 友人に読んでもらうのも有効です。「ここが分からない」と言われた箇所が、説明を補うべき部分です。
  • 相談は、書き上げてからでは遅いことがあります。途中の段階で聞いてください。

相談する際は、何が足りないと感じているかを伝えてください。漠然と「書けない」と言うより具体的な助言がもらえます。

21よくある質問

文字数が足りません。どうすればいいですか?

表現ではなく中身を増やしてください。①根拠を追加 ②具体例を加える ③反論を検討 ④用語を説明 ⑤背景を補う ⑥限界を述べる——この6つはいずれもレポートの質を同時に上げます。

同じことを言い換えて増やすのはだめですか?

確実に見抜かれます。読めば議論が進んでいないことがすぐ分かり、評価を下げます。特に序論と結論がほぼ同じ内容になっているのは、本論で何も展開されていない証拠です。

どこを増やせばいいか分かりません。

原因を切り分けてください。論点はいくつあるか、根拠は示したか、具体例はあるか、反論は検討したか、資料は何点使ったか——この5つのどこかに空きがあるはずです。最も多いのは根拠の不足です。

文字を大きくして調整してもいいですか?

文字数で指定されている場合、書式を変えても文字数は変わりません。ページ数での指定でも、不自然に大きい文字や広い余白は見抜かれます。書式は指定に従うか、標準的な設定にしてください。

引用を増やせば字数は稼げますか?

引用には「自分の文章が主であること」という要件があり、引用が主になると要件を満たさなくなります。引用を増やすなら、それに対する自分の解釈も同じだけ書いてください。引用と議論はセットです。

文字数が多すぎる場合はどう削りますか?

①主題から外れた記述 ②重複している内容 ③長すぎる背景説明 ④冗長な言い回し、の順で削ってください。根拠と出典は削らないでください。これらを削ると議論の土台が失われます。

「2000字程度」はどこまで許容されますか?

前後1割程度が目安です。厳密に2000字にする必要はありません。ただし大幅に足りない、あるいは超えている場合は評価に影響します。また、何を含めて数えるかも確認してください。

何を書いても字数が出ません。

問いそのものが小さすぎる可能性があります。「〜とは何か」は調べれば答えが出るため議論になりません。「〜はなぜか」「〜は有効か」といった形に変えると、論じる余地が生まれます。締切に余裕があるうちに見直してください。

不足させない方法はありますか?

構成の段階で防げます。書き始める前に各部分に文字数を割り振ってください。2000字なら序論200字、本論1600字、結論200字。本論を論点3つで分ければ1論点500字強——この計算があれば必要な材料の量も見えます。

増やす内容が思いつきません。

担当教員に「この論点で足りているか」と相談できます。資料が足りないなら図書館へ。友人に読んでもらい、「ここが分からない」と言われた箇所を補うのも有効です。

22まとめ|表現ではなく、中身を増やす

文字数が足りないのは、中身が足りないからです。表現でごまかそうとせず、論じる内容を増やしてください。

正しい増やし方は6つ。根拠の追加、具体例、反論の検討、用語の説明、背景の補足、限界の明示。いずれもレポートの質を同時に上げます。

水増しは確実に見抜かれます。同じことの言い換え、長い言い回し、関係のない話、引用の水増し、書式の調整——どれも評価を下げます。

最も効果が大きいのは、根拠の追加です。資料を1点増やせば、その紹介と議論で数百字になり、説得力も上がります。

最後に。構成の段階で各部分に文字数を割り振っておけば、不足は防げます。書きながら足りなくなるのは、設計をしていないからです。

この記事について:本記事は一般的な考え方の整理です。文字数の指定、数え方(表紙や参考文献・図表を含むか、空白の扱い)、過不足の許容範囲、評価への影響は、大学・学部・科目・担当教員によって異なります。課題の指示がある場合はそちらが優先されます。不適切な水増しは評価を下げる要因となります。判断に迷う場合は担当教員にご確認ください。