BASIC
電話の基本は6つ
メールと違い、電話は相手の時間をその場でもらう連絡です。次の6つを守れば、どの場面でも落ち着いて話せます。
- 1静かな場所で、電波のよいところからかける
駅のホームや大学の食堂は、周りの音で相手が聞き取りにくくなります。空き教室や自宅など、静かで電波が安定した場所を選びましょう。歩きながら話すのは避けます。
- 2かける時間帯を選ぶ
始業直後・お昼休み・終業前は、担当者が忙しかったり席を外していたりしがちです。平日の10〜12時、14〜17時ごろが目安です。企業から「〇時以降に」と言われていれば、その指定を優先します。
- 3話す内容をメモに書いてからかける
名乗り方・用件・聞きたいこと・自分の予定(空いている日時)を、紙に書いて手元に置きます。予定を聞かれてもすぐに答えられるよう、手帳やカレンダーも開いておきましょう。
- 4最初に名乗り、用件を一言で伝える
「〇〇大学〇〇学部の山田太郎と申します。」と名乗り、「〇〇の件でお電話いたしました」と用件を先に言います。相手は用件が分かると、担当者につなぐか自分で答えるかをすぐ決められます。
- 5聞いたことは、復唱して確かめる
日時・場所・持ち物・担当者の名前は、聞き間違いが起きやすいところです。「11月10日、火曜日の14時ですね」のように、声に出して確認しましょう。
- 6切るのは、相手が切ってから
電話はかけた側が先に切るとも言われますが、就活では相手(企業)が切ったのを確かめてから、静かに切るほうが安心です。「お忙しいところありがとうございました。失礼いたします。」と言ってから数秒待ちます。
PHRASES
電話で使う言葉の言いかえ
ふだんの言い方を、電話向けの丁寧な言い方に置きかえておくと、とっさのときに困りません。
| ふだんの言い方 | 電話での言い方 |
|---|---|
| もしもし | (使わない)「お世話になっております。〇〇大学の山田太郎と申します。」 |
| 〇〇さんいますか | 〇〇様はいらっしゃいますでしょうか |
| わかりました | かしこまりました/承知いたしました |
| もう一回言ってください | 恐れ入りますが、もう一度おっしゃっていただけますでしょうか |
| また電話します | 改めてこちらからお電話いたします |
| 今いいですか | ただいま、お時間よろしいでしょうか |
| すみません(呼びかけ) | 恐れ入ります/お忙しいところ失礼いたします |
| ごめんなさい | 申し訳ございません |
| うちの大学 | 私の大学/〇〇大学 |
| 御社(話し言葉) | 御社(電話や面接など話すときは「御社」、書くときは「貴社」) |
SCRIPTS
そのまま使える会話例7つ
「学生」が自分のせりふです。〇〇の部分を自分の情報に変え、メモとして手元に置いて使ってください。企業側のせりふは一例で、実際の言い方は企業によって違います。
説明会や選考について、メールでは聞きにくいことを確認したいとき
企業:はい、株式会社〇〇でございます。 学生:お忙しいところ失礼いたします。〇〇大学〇〇学部3年の山田太郎と申します。新卒採用の件でお電話いたしました。人事部の〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。 企業:少々お待ちください。 担当:お電話かわりました。人事部の〇〇です。 学生:お世話になっております。〇〇大学の山田太郎です。ただいま、お時間よろしいでしょうか。 担当:はい、どうぞ。 学生:ありがとうございます。11月15日の会社説明会について、1点お伺いしたくご連絡いたしました。当日は、筆記用具のほかに持参するものはございますでしょうか。 担当:筆記用具だけで大丈夫ですよ。 学生:筆記用具のみですね。承知いたしました。お忙しいところ、ありがとうございました。失礼いたします。
聞きたいことは1〜2点にしぼります。たくさん確認したいときは、メールでまとめて聞くほうが相手の負担になりません。
取り次ぎをお願いしたら「席を外しております」と言われたとき
企業:申し訳ございません。〇〇はただいま席を外しております。 学生:さようでございますか。何時ごろお戻りになりますでしょうか。 企業:15時ごろには戻る予定です。 学生:ありがとうございます。それでは、15時すぎに改めてこちらからお電話いたします。〇〇大学の山田太郎から電話があったことだけ、お伝えいただけますでしょうか。 企業:かしこまりました。 学生:お手数をおかけいたします。よろしくお願いいたします。失礼いたします。
学生からかけた電話は、学生がかけ直すのが基本です。「折り返しましょうか」と言われたら、「ありがとうございます。では、090-0000-0000にお願いいたします」と番号を伝えます。
知らない番号や企業名で着信があったとき
学生:はい、山田です。 企業:株式会社〇〇人事部の〇〇と申します。山田太郎さんの携帯電話でよろしいでしょうか。 学生:はい、山田太郎です。お世話になっております。 企業:先日の一次面接の結果についてご連絡しました。今、お時間よろしいですか。 学生:はい、大丈夫です。メモを取りますので、少々お待ちいただけますでしょうか。……お待たせいたしました。お願いいたします。 企業:二次面接にお進みいただきたく、11月20日の10時はいかがでしょうか。 学生:ありがとうございます。11月20日、金曜日の10時ですね。ぜひお願いいたします。 企業:では、詳細はメールでお送りします。 学生:承知いたしました。ご連絡ありがとうございました。失礼いたします。
就活中は、知らない番号にも名字だけで出られるようにしておきましょう。日時は曜日までつけて復唱すると、聞き間違いに気づけます。
着信履歴や留守電に企業からの連絡が残っていたとき
企業:はい、株式会社〇〇でございます。 学生:お忙しいところ失礼いたします。〇〇大学〇〇学部の山田太郎と申します。本日11時ごろ、人事部の〇〇様からお電話をいただいておりましたので、折り返しご連絡いたしました。〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。 担当:お電話かわりました。〇〇です。 学生:お世話になっております。山田太郎です。先ほどはお電話に出られず、申し訳ございませんでした。 担当:いえいえ。実は〇〇の件で…… (用件を聞いて復唱する) 学生:お忙しいところありがとうございました。失礼いたします。
誰からかかってきたか分からないときは「本日〇時ごろ、こちらの番号からお電話をいただいたのですが」と伝えれば、相手が調べてくれます。
かけたら留守番電話につながったとき(担当者の携帯など)
お世話になっております。〇〇大学〇〇学部の山田太郎です。 11月10日の面接の件でお電話いたしました。 改めて、本日の16時ごろにこちらからお電話いたします。 念のため、私の電話番号は、090-0000-0000です。 失礼いたします。
20〜30秒くらいで終わる長さにします。用件のくわしい中身は残さず、「誰が・何の件で・次にどうするか」だけを伝えます。番号は、ゆっくり区切って言いましょう。
電車の中や授業の直前に企業から着信があったとき
学生:はい、山田です。 企業:株式会社〇〇の〇〇です。今、お時間よろしいでしょうか。 学生:お電話ありがとうございます。申し訳ございません、ただいま移動中でして、10分後にこちらから折り返しお電話してもよろしいでしょうか。 企業:はい、大丈夫ですよ。 学生:ありがとうございます。人事部の〇〇様あてに、この番号へおかけすればよろしいでしょうか。 企業:はい、こちらにお願いします。 学生:承知いたしました。のちほどご連絡いたします。失礼いたします。
電車の中では出ずに、降りてから折り返してもかまいません。約束した時間には、必ずかけ直しましょう。
相手の声が小さい、電波が途切れる、名前や日時を聞き逃したとき
(聞き取れなかったとき) 学生:恐れ入ります、お電話が少々遠いようでして、もう一度おっしゃっていただけますでしょうか。 (名前を聞き逃したとき) 学生:恐れ入りますが、お名前をもう一度お伺いしてもよろしいでしょうか。……〇〇様ですね。ありがとうございます。 (電話が切れてしまったとき・かけ直して) 学生:〇〇大学の山田太郎です。先ほどは途中でお電話が切れてしまい、申し訳ございませんでした。
「お電話が遠い」は、相手の声が小さいことを失礼なく伝える言い方です。電話が切れたら、かけた側からかけ直すのが基本です。
MEMO
電話の前に用意するメモ
電話の途中で頭が真っ白になっても、このメモを読めば話を進められます。
名乗り方と用件を1行ずつ書いておきます。
- 〇〇大学〇〇学部3年の山田太郎と申します
- 〇〇の件でお電話いたしました
- 聞きたいこと(1〜2点)
面接や説明会の日程を聞かれることが多いので、空いている日時を答えられるようにします。
- 手帳かカレンダーアプリ
- 授業やバイトの予定
- 候補日を3つほど
聞いた内容は、その場で書き取ります。電話のあとで見返せる形にしておきましょう。
- 相手の部署と名前
- 日時(曜日まで)・場所
- 持ち物・服装・次の連絡方法
DO & DON'T
やりがちな失敗
こうする
- かける前に、企業のサイトや募集要項に答えが書いていないか確かめる
- 知らない番号でも、就活中は名字を名乗って出る
- 留守電の設定をして、応答メッセージを変な内容にしない
- 着信に気づいたら、その日のうち(営業時間内)に折り返す
- 電話で決まったことは、必要に応じてメールでも確認する
これはしない
- 「もしもし」から話し始める
- 騒がしい場所や歩きながらかける
- お昼休み(12〜13時)や終業直前にかける
- 相手より先にガチャッと切る
- メモを取らずに日時を聞き、あとで聞き直す
CHECK
かける前のチェックリスト
電話をかける直前に、上から順に確かめましょう。
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POINT
電話とメール、どちらで連絡する?
FAQ
よくある質問
知らない番号からの電話には出たほうがいい?
就活中は、企業の採用担当が会社の代表番号や携帯電話からかけてくることがあります。出られるときは名字を名乗って出ましょう。出られなかったときは、番号を検索したり留守電を聞いたりして、企業からなら折り返します。
折り返しはいつまでにすればいい?
気づいたその日のうち、企業の営業時間内が目安です。夜に気づいたときは、翌日の午前中にかけましょう。留守電に「メールします」とあれば、メールを待ってもかまいません。
電話をかけたら、別の人が出て用件を聞かれたら?
担当者でなくても、用件は簡単に伝えてかまいません。「〇〇の件で、〇〇様にご確認したいことがあり、お電話いたしました」と伝えれば、取り次いでもらえたり、代わりに答えてもらえたりします。
「御社」と「貴社」はどう使い分ける?
話すとき(電話・面接)は「御社」、書くとき(メール・エントリーシート)は「貴社」を使うのが一般的です。
緊張して言葉につまったら?
「申し訳ございません、少々お待ちいただけますでしょうか」と言って、メモを見てから話を続ければ大丈夫です。言い間違えたときも「失礼いたしました」と言い直せば問題ありません。
家族が出る固定電話を連絡先にしてもいい?
応募のときは、自分が出られる携帯電話の番号を書くのがおすすめです。固定電話を書く場合は、家族に企業から電話がくるかもしれないと伝えておきましょう。
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あわせて使いたいテクニック
このページは Campi 編集部が作成しました(2026年10月24日更新)。例文は、自分の言葉と状況に合わせて書きかえて使ってください。企業から案内がある場合は、その指示を優先してください。