FORMAT
自己PRの型は4つのブロック
自己PRは、次の4つのブロックを順番に並べるだけで形になります。400字なら、①が1〜2文、②が全体の半分、③と④が残りを分けあう配分が目安です。
- 1① 結論:私の強みは〇〇です
最初の1文で強みを言い切ります。「〇〇な点です」「〇〇する力です」と、何ができる人なのかが一言で分かる形にしましょう。
- 2② 根拠:強みが出たエピソード
アルバイト、サークル、ゼミ、部活など、強みが発揮された場面を1つ選びます。「いつ・どこで・どんな状況で・何が課題だったか」を短く書き、読み手が場面を思い浮かべられるようにします。
- 3③ 工夫と結果:自分が何をして、どう変わったか
エピソードの中で、自分が考えて行動したことを具体的に書きます。結果は「売上が〇円」のような大きな数字でなくてかまいません。「遅刻者がいなくなった」「後輩が自分から質問するようになった」など、行動の前と後の違いを書きましょう。
- 4④ 入社後:強みをどう生かすか
最後に、その強みを入社後の仕事でどう使いたいかを1〜2文で書きます。企業の仕事内容を調べたうえで書くと、志望度の高さも伝わります。
VS
自己PR・ガクチカ・自己紹介の違い
同じエピソードを使うこともありますが、伝えたいことの中心が違います。書き分けられるようにしておきましょう。
| 自己PR | ガクチカ | 自己紹介 | |
|---|---|---|---|
| 中心になること | 自分の強み(何ができる人か) | 力を入れた経験(何をしてきたか) | 自分が誰か(名前・所属・人柄) |
| 最初の1文 | 私の強みは〇〇です | 私が学生時代に力を入れたのは〇〇です | 〇〇大学の山田太郎です |
| エピソードの役割 | 強みを証明する材料 | 話の主役 | 人柄を少し伝える程度 |
| 最後に書くこと | 入社後の生かし方 | 経験から学んだこと | 「よろしくお願いします」 |
ガクチカの書き方と1分自己紹介は、それぞれ別のページで型と例を紹介しています。
EXAMPLES
強み別の自己PR例文8つ(各400字前後)
エピソードの部分を自分の経験に入れかえて使ってください。例文の数字や場面はあくまで例なので、そのまま使わず、必ず自分の本当の経験で書きましょう。
アルバイトや勉強、部活などを長く続けてきた人
私の強みは、目標に向けて毎日少しずつ積み重ねる継続力です。 大学1年生の春、英語の授業についていけず、TOEICのスコアも思うように伸びませんでした。そこで「毎朝の通学電車の30分は英語だけ」と決め、単語アプリと音声教材を2年間続けました。続けるために、1日の目標を「単語20個」と小さくし、できた日はカレンダーに印をつけて、途切れた日も翌日からまた再開することを自分のルールにしました。 その結果、2年生の冬には留学生向けの授業に参加できるようになり、ゼミでは英語の論文を読む担当を任されるようになりました。 御社の仕事でも、すぐに結果が出ないことに向き合う場面があると伺いました。毎日の小さな積み重ねを大切にして、任された仕事を最後までやりきる社員を目指します。
継続力は、「なぜ続けられたのか」の工夫が書けると、ほかの人との違いが出ます。期間と、続けるための仕組みを入れましょう。
サークル、ゼミ、アルバイトなど、チームで動いた経験がある人
私の強みは、意見の違う人の間に立ち、全員が動きやすい形をつくる協調性です。 所属する軽音サークルで、学園祭のステージの準備をした際、練習時間を増やしたい3年生と、授業やアルバイトを優先したい1年生の間で不満が出ていました。私は双方に個別に話を聞き、3年生は「本番の質」、1年生は「無理なく参加できること」を大切にしていると分かりました。そこで、全体練習は週1回に減らし、そのかわりにパートごとの短い練習を各自の空き時間で行う形を提案しました。 その結果、練習への参加者が増え、学園祭当日は全バンドが予定どおりに出演できました。 御社でも、部署や立場の違う人と一緒に仕事を進める場面が多いと伺いました。相手が大切にしていることを聞き取り、チームが前に進む形を考えられる社員として貢献したいです。
協調性は「みんなと仲よくできる」だけだと弱くなります。意見がぶつかった場面で、自分がどう動いたかを書きましょう。
アルバイト先や団体で、問題に気づいて改善した経験がある人
私の強みは、問題の原因を自分で確かめてから解決策を考える課題解決力です。 飲食店のアルバイトで、ランチの時間帯に料理の提供が遅れ、お客様からの苦情が続いていました。私はまず1週間、注文から提供までの時間をメモし、遅れの多くが「ドリンクの準備待ち」で起きていることに気づきました。そこで店長に相談し、ランチの時間だけドリンクの担当を1人決め、よく出るドリンクを事前に準備しておく方法を試しました。 その結果、提供の遅れが目に見えて減り、苦情もほとんどなくなりました。店長からは、ほかの時間帯でも同じやり方を使いたいと言っていただきました。 御社の仕事でも、お客様の困りごとの原因を見つけることが大切だと伺いました。思いつきで動く前に事実を確かめ、根本から解決できる社員を目指します。
「原因を調べた方法」を具体的に書くと説得力が増します。数字は正確に覚えている範囲で書き、盛らないようにしましょう。
自分から新しいことを始めた、知らない場所に飛びこんだ経験がある人
私の強みは、興味を持ったことに自分から飛びこむ行動力です。 大学2年生のとき、地元の商店街に空き店舗が増えていることを知り、何かできないかと考えました。まずは商店街の事務局を訪ね、お店の方に話を聞かせてもらうことから始めました。話を聞くうちに「若い人に店を知ってもらう機会がない」という声が多いと分かり、友人3人に声をかけて、お店を紹介するSNSアカウントを立ち上げました。週2回の投稿を半年続け、お店の方と一緒に学生向けのスタンプラリーも企画しました。 スタンプラリーには多くの学生が参加し、お店の方から「初めて大学生のお客さんが来た」と喜んでいただけました。 御社は、新しいサービスを若手から提案できる環境だと伺いました。まず動いて、現場の声を聞きながら形にしていく力を生かしたいと考えています。
行動力は「思いつきで動く」と受け取られないように、動いたあとに何を聞き、どう修正したかまで書きましょう。
役職や担当を任され、最後までやりとげた経験がある人
私の強みは、任されたことを最後までやりきる責任感です。 ゼミで、地域の企業へのアンケート調査を行った際、私は回収の担当を任されました。締め切りの1週間前の時点で、予定の半分ほどしか回答が集まっていませんでした。私は、回答のない企業に電話でお願いするだけでなく、担当の方の都合のよい時間に直接うかがって、その場で記入していただけるよう調整しました。また、ほかのメンバーには進み具合を毎日共有し、手が空いている人に一部の企業を分担してもらいました。 その結果、締め切りまでに予定していた数の回答を集めることができ、ゼミの発表会では先生から調査の丁寧さを評価していただきました。 御社に入社後も、任された仕事を自分ごととして受けとめ、うまくいかないときこそ周りと協力しながら、最後までやりとげます。
責任感は「一人で抱えこむ」と見られないよう、周りに助けを求めた場面も入れると、仕事で頼れる人の印象になります。
接客、家庭教師、塾講師など、人の話を聞く経験がある人
私の強みは、相手が本当に困っていることを聞き出す傾聴力です。 個別指導塾の講師のアルバイトで、成績が伸び悩む中学2年生を担当しました。最初は解き方を丁寧に教えていましたが、なかなか点数が上がりませんでした。そこで、授業の最初の5分を雑談の時間にし、勉強以外の話も含めて聞くようにしました。すると、部活が忙しく家で勉強する時間がほとんどないことが分かりました。私は宿題の量を減らすかわりに、授業の中で確認テストを行い、家では10分でできる復習だけを出すようにしました。 その結果、生徒が自分から質問してくれるようになり、次の定期テストでは数学の点数が大きく上がりました。 御社の営業職は、お客様の話を聞くことから始まると伺いました。相手の言葉の奥にある悩みに気づける営業として貢献したいです。
傾聴力は、聞いた結果「何が分かり、何を変えたか」まで書くと、ただ聞くだけではないことが伝わります。
予定どおりにいかない場面で、やり方を切りかえた経験がある人
私の強みは、予定どおりにいかないときに、すぐにやり方を切りかえられる柔軟性です。 所属するボランティア団体で、子ども向けの屋外イベントを企画していましたが、当日の朝に雨の予報が出ました。中止にする意見も出ましたが、楽しみにしている子どもたちのために、私は近くの公民館の空き状況を問い合わせ、会場を室内に移す案を出しました。屋外用だったプログラムは、ボール遊びを風船遊びに変えるなど、室内でできる形にメンバーと手分けして作り直しました。 その結果、予定していた子どもたちのほとんどが参加でき、保護者の方からも「中止にならなくてよかった」と言っていただけました。 仕事でも、急な変更や予想外の出来事は起こると考えています。状況を見てすぐに次の手を考え、周りと協力して形にできる力を、御社で生かしたいです。
柔軟性は「流されやすい」と見られないよう、変えなかったこと(例:子どもたちのため、という目的)もはっきり書くと強くなります。
ESの字数制限が200字のとき。③の例文を削った形
私の強みは、原因を確かめてから解決策を考える課題解決力です。飲食店のアルバイトで料理の提供の遅れが続いた際、1週間提供時間を記録し、遅れの多くがドリンクの準備待ちだと突き止めました。店長に相談し、ランチの時間だけドリンク担当を置く方法を試した結果、遅れと苦情が大きく減りました。御社でも、事実を確かめて根本から解決する姿勢で、お客様の課題に向き合います。
200字のときは、③の工夫を1つにしぼり、④の入社後は1文にします。強みを示す1文目は削らないようにしましょう。
WORDING
強みの言いかえ表(ありふれた言葉を自分の言葉に)
「協調性」「コミュニケーション能力」のような言葉は、多くの学生が使います。自分のエピソードに合わせて、より具体的な言い方にすると印象に残ります。
人と関わる強み
- コミュニケーション能力 →初対面の人とも共通点を見つけて話せる力/相手の話を最後まで聞き、要点をまとめて返せる力
- 協調性 →意見の違う人の間に立って、全員が動ける形をつくる力
- 傾聴力 →相手が言葉にしていない困りごとに気づく力
- リーダーシップ →目標を言葉にして、メンバーが自分から動けるようにする力
- 気配り →相手が頼む前に、必要なものを用意できる力
物事に取り組む強み
- 継続力 →目標を小さく分けて、毎日続ける仕組みをつくる力
- 責任感 →任されたことを、周りを巻きこんで最後までやりきる力
- 行動力 →分からないことを、まず自分で聞きに行って確かめる力
- 粘り強さ →うまくいかないとき、やり方を変えて何度でも試す力
- 計画性 →締め切りから逆算して、やることを日ごとに割り振る力
考える強み
- 課題解決力 →思いつきで動く前に、事実を集めて原因を確かめる力
- 分析力 →数字や記録から、いつもと違うところを見つける力
- 柔軟性 →目的を変えずに、やり方をすぐ切りかえる力
- 向上心 →できなかったことを記録して、次に直す点を決める力
- 創造力 →身近な不便から、新しいやり方を考える力
DO & DON'T
やりがちな失敗
こうする
- 最初の1文で、強みを言い切る
- エピソードは1つにしぼり、場面が見えるように書く
- 自分が考えて動いたことを、具体的な行動で書く
- 強みは、応募する企業の仕事に結びつけて締める
- 面接で深掘りされても答えられる、本当の話を書く
これはしない
- 強みを3つも4つも並べる(どれも印象に残らない)
- 「サークルの代表でした」と肩書きだけで終わる
- 結果の数字を大きく盛る(面接で聞かれて答えられなくなる)
- 「御社でも頑張ります」のような、どの会社でも使える締め方
- ガクチカとまったく同じ文章を、別の設問に使い回す
CHECK
提出前のチェックリスト
書き終えたら、声に出して読みながら確かめましょう。
0 / 10 できた
POINT
迷ったら
FAQ
よくある質問
自己PRに使えるような、すごい経験がありません。
経験の大きさは問題になりません。アルバイトや授業、日常の中で「工夫したこと」があれば十分な材料になります。結果より、どう考えて動いたかを丁寧に書きましょう。
自己PRとガクチカで、同じエピソードを使ってもいい?
使ってもかまいません。ただし、自己PRでは「強み」、ガクチカでは「取り組みと学び」というように、伝える中心を変えて書き分けましょう。別のエピソードが用意できれば、自分の幅広さを伝えられます。
強みは、企業ごとに変えたほうがいい?
強みそのものを無理に変える必要はありません。最後の「入社後にどう生かすか」の部分を、その企業の仕事内容に合わせて書きかえるのがおすすめです。
字数の指定がないときは、何字くらい書けばいい?
記入欄の大きさに合わせて、8〜9割うまるくらいが目安です。Webの入力欄で字数の指定がない場合は、300〜400字ほどにまとめると読みやすくなります。
面接で自己PRを聞かれたら、ESと同じことを話していい?
同じ内容でかまいません。ただし、文章を読み上げるのではなく、1分ほどに縮めて話し、エピソードの具体的な場面を少し足すと伝わりやすくなります。
短所も一緒に書くように言われたら?
短所は、強みの裏返しになるものを選び、「どう気をつけているか」まで書くと前向きな印象になります。たとえば継続力が強みなら「一度決めたやり方にこだわりすぎる。だから途中で人の意見を聞くようにしている」のように書きます。
NEXT
あわせて使いたいテクニック
このページは Campi 編集部が作成しました(2026年10月24日更新)。例文は、自分の言葉と状況に合わせて書きかえて使ってください。企業から案内がある場合は、その指示を優先してください。