保険業界の求人票|確認する項目
保険の求人票でまず見るのは「生保か損保か」「コースの区分」「転勤の範囲」です。コース別に募集される場合、コースごとに条件が違います。とくに総合職と営業職員は別の募集で、仕事も処遇の仕組みも異なる場合があります。契約者は全国にいるため支社や拠点が各地にあり、転勤の範囲を確認する必要があります。労働に関する制度は厚生労働省などの公的機関の情報でご確認ください。
保険の求人票では、「コースの区分」を先に見てください。
総合職、地域を限定したコース、営業職員、専門職——仕事も処遇の仕組みも変わります。
とくに総合職と営業職員は別の募集であることがあります。混同しないでください。
この記事では、求人票の読み方を、この業界で特に見る項目から順に整理します。
この記事を7枚で
1 / 7第1部 この業界で特に見る項目
第2部 求人票の基本項目
第3部 給与と待遇の読み方
第4部 確認の仕方と相談先
第1部 この業界で特に見る項目
01この業界で特に見る項目
まずこの3点を埋めてください。
保険の求人票で先に見る3点。
コースの読み比べが要ります
コース別に募集される場合、それぞれの欄を読み比べる必要があります。条件が違います。
業界と選考の理解が前提になります
業界の構造は保険業界とは|全体像と分野の調べ方、職種は保険業界の職種|仕事内容の調べ方、選考は保険業界の選考|案内から流れを読むで整理しています。
02生保と損保で職種が違う
まずここを分けてください。
| 生命保険 | 損害保険 | |
|---|---|---|
| 特有の職種 | 営業職員、支払査定 | 損害サービス、リスクに関する助言 |
| 販売の形 | 営業職員、代理店、金融機関の窓口 | 代理店が中心 |
| 総合職の営業 | 販売の経路を支える | 代理店を支援する |
| 拠点 | 支社が各地にある | 支店とサービスの拠点が各地にある |
損害サービスは損保にしかない職種です
事故の調査と保険金の支払いを担います。サービスの拠点が勤務地になることがあります。
営業職員は生保にある区分です
総合職とは別の募集であることがあります。仕事も処遇の仕組みも違うため、どちらに応募しているかを明確にしてください。
損保の総合職は代理店を支援します
自分で個人に売るのではなく、代理店が販売できる状態をつくるのが役割です。
両方を扱うグループがあります
生保と損保の両方を持つグループがあります。応募先がどの会社かを確認してください。
応募先ごとに求人票を分けて保存してください
分野が違えば比べ方も変わります。生保どうし、損保どうしで比べてください。
03コースの区分を読み比べる
ここが生活を決めます。
総合職と営業職員は別の募集です
生命保険会社では、総合職と営業職員で募集が分かれていることがあります。仕事も処遇の仕組みも違います。
どちらに応募しているかを明確にしてください。
転勤の範囲が変わります
コースによって異動の範囲が違います。募集要項の勤務地欄を、コースごとに読んでください。
コース間の変更ができるか
入社後にコースを変更できる仕組みがあるかは、会社によって違います。説明会で聞いてよい質問です。
数理の専門コースがあります
数学・統計を扱う区分を設けている会社があります。応募の条件が他と違う場合があります。
どのコースに応募したかを記録してください
コースごとに選考の進み方が違うことがあります。応募先とコースを記録してください。
読み比べに迷ったら相談してください
コース別の募集は比較が要ります。大学のキャリアセンターに相談するのが確実です。
04勤務地と初任配属
全国に拠点がある業界です。
契約者は全国にいます
そのため支社、支店、サービスの拠点が各地にあります。総合職では転勤が前提になることが多くなります。
拠点の一覧を見てください
「全国」と書かれていても、実際に行きうるのは拠点のある地域です。会社のサイトで確認してください。
初任配属の考え方を聞いてください
本社から始まるのか、支社から始まるのか。説明会で聞いてよい質問です。
損害サービスは拠点が勤務地になります
事故の対応を行う拠点が各地にあります。その場所が勤務地になることがあります。
災害時の対応がある職種があります
損害の調査に関わる職種では、災害が起きたときの対応があります。体制は説明会で聞ける内容です。
住まいの制度と合わせて見てください
転勤がある場合、社宅や家賃補助の制度が生活費を大きく左右します。
05資格と賃金の構成
合わせて確認してください。
保険の募集に必要な資格は入社後に取ります
学生のうちに必須とされることは多くありません。募集要項で必要な条件を確認してください。
数理の専門職には試験があります
数理の分野には複数の科目からなる試験があります。仕組みは実施する団体が公表しています。
入社後に受験するのが一般的ですが、早めに調べておくと動きやすくなります。
取得の支援を確認してください
受験の費用や学ぶ時間について、支援の仕組みを設けている会社があります。
コースによって賃金の仕組みが違うことがあります
総合職と営業職員では、仕組みそのものが異なる場合があります。それぞれの欄を読んでください。
読み方に迷ったら相談してください
コースごとに構成が違う場合、大学のキャリアセンターに相談するのが確実です。
職種の詳細は関連記事で
それぞれの仕事内容は保険業界の職種|仕事内容の調べ方で整理しています。
第2部 求人票の基本項目
06条件は書面で示されるものです
働く条件は、口頭の説明だけで済ませるものではありません。
募集の段階の記載と、確定する条件は別です
求人票に書かれているのは募集の段階での条件です。個別の条件は、内定の段階で示される書面で確認してください。
「聞いていた話と違う」を防ぐには、書かれたものを確認するのがいちばん確実です。
コース別に条件が定められます
コース別に募集される場合、コースごとに条件が違います。応募するコースの欄を読んでください。
示される内容は制度で定められています
労働条件として示すべき事項は法令で定められています。内容は改正されることがあるため、厚生労働省などの公的機関の情報でご確認ください。
記載がないことは推測で埋めないでください
書かれていないことは、説明会や問い合わせで確認してください。
募集要項全般の読み方は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで扱っています。
07まず見る基本の項目
ここを飛ばさないでください。
職種の記載が広いことがあります
「総合職」とだけ書かれている場合、幅広い業務が含まれます。具体的に何をするかは説明会で確認してください。
生保と損保では職種の顔ぶれが違います
損害サービス、営業職員——どちらにあるかが違う職種があります。
コースが分かれている場合は必ず見比べる
コース別に募集されている場合、コースごとに条件が違うことがあります。応募するコースの欄を読んでください。
分からない言葉はそのままにしない
制度の名前が書かれていて意味が分からないときは、公的機関の説明で確認するのが確実です。
08勤務地と転勤の範囲
生活がいちばん変わるのがここです。
「全国」と書かれている意味を確認してください
拠点がどこにあるかによって、実際に行きうる場所が決まります。会社のサイトの拠点一覧と合わせて読んでください。
全国に拠点がある業界です
契約者は全国にいるため、支社や拠点が各地にあります。転勤の範囲を確認してください。
地域を限定したコースがある会社があります
転勤の範囲が限られるコースを設けている会社があります。仕事の内容や処遇の仕組みが異なる場合もあるため、両方の記載を読み比べてください。
初任配属の決まり方を聞いてください
どこに配属されるかがいつ決まるのか。説明会で聞いてよい質問です。
住まいの制度と合わせて見てください
転居を伴う異動がある場合、社宅や家賃補助の制度が生活費を左右します。
09勤務時間と休日
制度の名前が出てきたら、意味を確認してください。
制度の名前が書かれていたら調べてください
変形労働時間制、みなし労働時間制、裁量労働制——労働時間の扱いが通常と異なる仕組みです。
意味は厚生労働省などの公的機関が説明を公表しています。制度は改正されることがあるため、一次の情報で確認してください。
災害時の対応がある職種があります
損害の調査に関わる職種では、災害が起きたときの対応があります。説明会で確認してください。
年間休日の数字を見てください
週の休みだけでなく、年間で何日休めるかが書かれていることがあります。会社を比べるときの分かりやすい材料です。
実際の運用は説明会で聞いてください
記載は制度の枠です。実際にどう運用されているかは、説明会や社員の話で確認してください。
第3部 給与と待遇の読み方
10賃金の内訳を読む
金額そのものより、内訳を見てください。
月額の内訳を確認してください
同じ金額でも、手当が含まれているかどうかで意味が変わります。基本給がいくらかを見てください。
固定的な時間外手当が含まれる場合
あらかじめ一定時間分の時間外手当を含めて支払う仕組みがあります。何時間分が含まれているかが記載されます。
この仕組みの扱いは公的機関が説明を公表しています。意味が分からないときは確認してください。
コースによって処遇の仕組みが違うことがあります
総合職と営業職員では、仕組みそのものが異なる場合があります。
記載は控除前の額です
実際に受け取る額は、税や社会保険料が引かれたあとの額になります。
コースによって違うことがあります
コース別に募集されている場合、処遇の仕組みが異なることがあります。応募するコースの欄を読んでください。
11手当と賞与
会社によって差が大きいところです。
住まいに関する制度は生活費を左右します
社宅や家賃の補助がある場合、実際に使える額が変わります。金額の比較だけでは見えない部分です。
転勤がある場合は住まいの制度を見てください
全国に拠点がある会社では、社宅や家賃補助の制度が生活費を左右します。
賞与は「どう決まるか」を見てください
回数だけでなく、何によって変わるかが書かれていることがあります。
手当の条件を確認してください
手当には支給の条件があることがあります。誰にでも支給されるとは限りません。
記載がない手当は「ない」とは限りません
ただしあるとも限りません。気になる項目は説明会で確認してください。
12福利厚生と制度
長く働くほど効いてくる部分です。
制度があることと、使われていることは別です
制度の記載があっても、実際にどのくらい使われているかは別の話です。説明会や社員の話で確認してください。
資格取得の支援を見てください
この業界には入社後に取得する資格があります。支援の仕組みを確認してください。
入社後に学ぶ仕組みを見てください
研修や資格取得の支援は、入社後の成長に直結します。会社によって差があります。
公表されている情報もあります
一定の企業は労働に関する情報を公表しています。公的機関が運営する仕組みで確認できる場合があります。
制度は改正されます
休暇や育児・介護に関する制度は法令で定められた部分があります。内容は厚生労働省などの公的機関でご確認ください。
132社を並べて比べる
1社だけ見ても、良し悪しは分かりません。
表にして並べてください
頭の中で比べると、印象で判断してしまいます。項目を決めて表にすると、違いが見えます。
生保どうし、損保どうしで比べてください
扱うものが違うため、比べるなら同じ分野にそろえてください。
同じ業界の2社で比べてください
業界が違うと前提が違いすぎます。同じ業界の同じような規模の会社で比べると違いが分かります。
優先順位を決めてください
すべてが良い会社はありません。自分が何を優先するかを決めると、選びやすくなります。
複数の内定で迷ったら
判断の材料は複数の内定|選ぶときの基準で整理しています。
第4部 確認の仕方と相談先
14分からないことをどう聞くか
聞くこと自体は問題ありません。
書かれていることを聞くのは避けてください
募集要項に書いてあることを聞くと、読んでいないことが伝わります。読んだうえで、書かれていない部分を聞いてください。
聞き方を整えてください
「残業は多いですか」より、「時間外労働の実際の運用を教えてください」のほうが答えやすくなります。
コース間の変更ができるかは聞いてよい質問です
入社後に区分を変えられる仕組みがあるか——説明会で聞ける内容です。
条件の確認は内定後にもできます
選考の途中で聞きにくいことは、内定後の確認で扱えます。手順は内定後の条件確認|承諾の前にすることで整理しています。
記録を残してください
口頭で聞いた内容はメモに残すのが確実です。あとで確認するときの材料になります。
15相談できる先
一人で抱えないでください。
労働条件について不安があるとき
都道府県労働局や労働基準監督署に相談の窓口が設けられています。案内は厚生労働省などの公的機関で確認できます。
キャリアセンターにコースの違いを相談できます
コース別の募集は読み比べが要ります。見慣れた人に聞くと早いことがあります。
キャリアセンターは求人票を見慣れています
自分では判断しにくい記載も、見慣れた人に聞くと早いことがあります。
内定後に不安が出たとき
条件の確認や、辞退の手順については内定承諾の前に|確認する項目で整理しています。
本記事は個別の判断をするものではありません
ここに書いたのは一般的な整理です。個別の事情については、上記の相談先にご相談ください。
16確認する項目の一覧
手元で使える形にしておいてください。
この業界で特に埋めたい欄
生保か損保か、コースの区分、転勤の範囲——この3つは先に埋めてください。
書き出して比べてください
志望する会社ごとに同じ項目を埋めると、違いがはっきりします。
埋まらない項目は聞く候補です
調べても分からなかった項目が、説明会で聞くべきことになります。
自分の優先順位を書き添えてください
どの項目を重く見るかは人によって違います。自分の順位を決めておくと、判断が早くなります。
17やらない方がいいこと
求人票の読み方でとくに起きやすい失敗です。
一人で判断しないでください
コース別の募集は読み比べが要ります。大学のキャリアセンターに相談してください。
労働条件に不安があるとき
都道府県労働局や労働基準監督署に相談の窓口があります。案内は公的機関で確認できます。
18よくある質問
求人票でまず何を見ればいいですか?
この業界では、生保か損保か、コースの区分、転勤の範囲の3点です。コース別に募集される場合はコースごとに条件が違うため、それぞれの欄を読み比べる必要があります。
総合職と営業職員はどう違いますか?
生命保険会社では、総合職と営業職員で募集が分かれていることがあります。仕事の内容も処遇の仕組みも違います。どちらに応募しているかを明確にし、募集要項のそれぞれの欄を読んでください。
生保と損保では職種が違いますか?
損害サービスは損保にしかなく、営業職員は生保にある区分です。総合職の営業も、生保では販売の経路を支え、損保では代理店を支援する役割になります。損保の総合職は自分で個人に売るのではなく、代理店が販売できる状態をつくるのが役割です。
転勤はありますか?
契約者は全国にいるため、支社、支店、サービスの拠点が各地にあります。総合職では転勤が前提になることが多くなります。地域を限定したコースを設けている会社もあるため、募集要項のコース欄と勤務地欄を確認してください。
コース間の変更はできますか?
入社後にコースを変更できる仕組みがあるかは会社によって違います。説明会で聞いてよい質問です。コースによって仕事の内容や処遇の仕組みが異なる場合もあるため、両方の欄を読み比べてください。
初任配属はどこになりますか?
本社から始まるのか、支社から始まるのかは会社によって違います。説明会で聞いてよい質問です。損害サービスの職種では、事故の対応を行う拠点が勤務地になることがあります。
資格は入社前に取るべきですか?
保険の募集に必要な資格は入社後に取得するのが一般的で、学生のうちに必須とされることは多くありません。募集要項で必要な条件を確認してください。受験の費用や学ぶ時間について支援の仕組みを設けている会社もあります。
数理の専門職を志望しています。
数学・統計を扱う区分を設けている会社があり、応募の条件が他と違う場合があります。数理の分野には複数の科目からなる試験があり、仕組みは実施する団体が公表しています。入社後に受験するのが一般的ですが、早めに調べておくと動きやすくなります。
災害時の対応はありますか?
損害の調査に関わる職種では、災害が起きたときの対応があります。体制がどうなっているか、入社後にどう関わるかは説明会で聞ける内容です。
賃金は何を見ればいいですか?
金額そのものより内訳です。基本給がいくらか、手当が含まれているか、固定的な時間外手当が含まれる場合は何時間分か。記載は税や社会保険料が引かれる前の額です。総合職と営業職員では仕組みそのものが異なる場合があるため、それぞれの欄を読んでください。
住まいの制度はどのくらい重要ですか?
転勤がある場合、社宅や家賃補助の制度が生活費を大きく左右します。金額の比較だけでは見えない部分なので、福利厚生欄を必ず見てください。
条件について不安があるときはどこに相談すればいいですか?
大学のキャリアセンターは求人票を見慣れています。労働条件に関する一般的な相談は、都道府県労働局や労働基準監督署に窓口が設けられています。学生向けの就職の相談には新卒応援ハローワークもあります。
19まとめ|分野・コース・転勤の範囲から埋める
- 保険の求人票では、生保か損保か、コースの区分、転勤の範囲を先に見てください。
- 総合職と営業職員は別の募集です。仕事も処遇の仕組みも違います。
- 損害サービスは損保にしかない職種です。拠点が勤務地になることがあります。
- 契約者は全国にいます。支社や拠点が各地にあり、転勤の範囲を確認する必要があります。
- 資格は入社後に取得するのが一般的です。支援の仕組みを見てください。
- コースの欄を読み比べてください。迷ったらキャリアセンターに相談を。
最後に。本記事は就職活動のための案内であり、保険商品への加入を勧めるものではありません。実際の条件は各社の募集要項と示された書面で、制度は公的機関の情報でご確認ください。
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・保険業界の職種|仕事内容の調べ方
・保険業界の選考|案内から流れを読む
・募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認する
・内定後の条件確認|承諾の前にすること
・就活・キャリアの記事一覧