保険業界の職種|仕事内容の調べ方
保険の職種は「引き受ける →支払う →計算する →運用する →届ける」で整理できます。引受査定、支払査定・損害サービス、数理(アクチュアリー)、資産運用、営業(代理店担当・法人・営業職員)、商品開発、リスクコンサルティング、システム、管理部門。損保には損害サービス、生保には営業職員という、それぞれ特有の職種があります。
保険会社には、営業以外の職種が数多くあります。
契約を引き受けるか判断する職種、事故のときに支払いを判断する職種、保険料を計算する数理の専門職、資産を運用する職種——保険が成り立つための機能が、それぞれ職種になっています。
そして生命保険と損害保険では、職種の顔ぶれが違います。
この記事では、保険業界の職種を整理し、仕事の中身、資格、コースの違い、調べ方まで通しで扱います。
この記事を7枚で
1 / 7第1部 どんな職種があるか|保険を成り立たせる機能
第2部 職種の選び方|コース・資格・専攻
第3部 仕事内容の調べ方
第4部 選考に向けて|志望職種と確認事項
第1部 どんな職種があるか|保険を成り立たせる機能
01職種の地図|機能で整理する
まずこの整理を頭に入れてください。
保険の職種は、保険を成り立たせる機能に対応している。
| 職種 | やること | 主に生保/損保 |
|---|---|---|
| 引受査定(アンダーライティング) | 契約を引き受けるか、条件をどうするか判断する | 生保・損保 |
| 損害サービス | 事故の調査と保険金の支払いを担う | 損保 |
| 支払査定 | 給付金・保険金の支払いを判断する | 生保 |
| 数理(アクチュアリー) | 保険料や責任準備金を計算し、リスクを評価する | 生保・損保 |
| 資産運用 | 預かった資金を運用する | 生保・損保 |
| 営業(代理店担当) | 代理店を支援し、販売の体制をつくる | 損保が中心 |
| 営業(法人) | 企業の福利厚生やリスクの相談に応じる | 生保・損保 |
| 営業職員 | 個人のお客様に直接説明し、契約を担当する | 生保 |
| 商品開発 | 新しい保険商品を設計する | 生保・損保 |
| リスクコンサルティング | 企業のリスクを分析し、備え方を提案する | 損保が中心 |
| システム・データ | 契約・支払いの仕組みを設計・運用する | 生保・損保 |
| 管理部門 | 経営企画、人事、経理、法務、コンプライアンス | 生保・損保 |
「保険を売る仕事」だけではありません
引受、支払い、数理、運用、システム——保険が成り立つために必要な機能が職種になっています。
営業が向かないと思っても、この業界を外す必要はありません。
生保と損保で職種が違います
損保には損害サービスがあり、生保には営業職員という職種があります。まずどちらに関心があるかを決めてください。
業界の構造は別記事で
どんな会社があるか(生保、損保、共済、再保険、代理店)は保険業界とは|全体像と分野の調べ方で整理しています。
02損害サービス|損保の中核
お客様がいちばん困っているときに会う仕事です。
「基準に沿う」ことが前提です
支払いは約款という契約の定めに従います。気の毒だからという理由で支払うことはできません。
できないことを伝える場面もあります。そのときに理由を丁寧に説明するのがこの仕事の難しさです。
調査には専門の技術があります
自動車や建物の損害の程度を技術的に調べる専門の職種があります。会社や関連会社で募集されることがあります。
「人の役に立ちたい」が直接結びつきます
事故直後の不安と混乱の中で、正確に説明し、手続きを進める——この業界で最も直接的に人と向き合う職種かもしれません。
拠点は全国にあります
事故はどこでも起きます。全国のサービス拠点に配属される可能性があります。
03引受査定という仕事
契約を受けるかどうかを判断する職種です。
公平さが前提です
保険は多くの契約者のお金で成り立ちます。だから引受は基準に沿って公平に行われる必要があります。
特定の人に有利な引受をすれば、他の契約者の負担になります。
企業向けは調査が深くなります
工場や大きな設備の保険では、現地を見て、リスクを評価することがあります。技術の理解が求められる領域です。
理工系の知識が生きる場面です。
医学の知識が関わることがあります
生命保険では健康状態に関する情報を扱います。医学的な知識が関わる領域で、専門の担当者がいることがあります。
データが判断を支えます
過去の実績のデータからどの程度の危険があるかを評価します。数理の部門と連携する仕事です。
04数理(アクチュアリー)という専門職
保険業界に特有の、数学の専門職です。
試験が長期にわたります
資格試験は複数の科目があり、長い期間をかけて合格していくのが一般的です。
会社によっては数理の専門コースで採用し、試験の勉強を支援する制度を設けています。
数学・統計の専攻が直接生きます
確率、統計、金融の数理——学んだことがそのまま仕事になる数少ない職種です。
関心があるなら早めに調べてください
試験の仕組みや科目は実施団体が公表しています。学生のうちに受験を始める人もいます。
数理以外にも道があります
数学・統計を学んだ人は、リスク管理、データ分析、資産運用でも専門を生かせます。数理の資格を取らない道もあります。
05営業の3つの形
保険の営業は、会社と分野で形が違います。
| 形 | 相手 | やること |
|---|---|---|
| 代理店担当(損保の総合職) | 代理店(事業者) | 商品の説明、研修、事務の支援、経営の相談 |
| 法人営業 | 企業 | 福利厚生やリスクへの備えを提案する |
| 営業職員(生保) | 個人のお客様 | 直接説明し、契約を担当し、その後も対応する |
損保の総合職は「代理店を支える」仕事です
自分でお客様に売るのではなく、代理店が売れる状態をつくるのが仕事です。
研修をしたり、資料を整えたり、課題を一緒に考えたりします。相手は事業を営む人なので、法人営業に近い進め方になります。
企業向けはコンサルティングに近い
工場の火災、製品の事故、海外での事業、サイバーの被害——企業が抱えるリスクを分析し、備え方を提案します。
理工系の知識が評価される場面もあります。
営業職員は別の募集です
生命保険会社では、総合職と営業職員で募集が分かれていることがあります。仕事の内容も処遇の仕組みも違います。
募集要項の区分を必ず確認してください。
販売には資格が必要です
保険の募集には登録や資格が必要です。入社後に取得するのが一般的です。
06資産運用・商品開発・システム
保険会社は大きな資金を運用する投資家でもあります。
運用は長期の視点で行われます
とくに生保は長期の契約に備えるため、長い時間軸で運用します。安全性が重視されます。
証券・資産運用業界とも接点があります。全体像は証券・資産運用業界とは|全体像と分野の調べ方で整理しています。
商品開発は数理と制度が関わります
商品が数理的に成り立つか、そして制度上の手続きが済むか——両方が必要です。数理や法務と連携して進めます。
システムは契約の管理を支えます
長期にわたる契約を正確に管理し続けるための仕組みが必要です。情報系の学生の入口になります。
データの活用が広がっています
契約や事故のデータを分析し、引受や商品に生かす取り組みが各社で行われています。統計・情報系の専門が生きる領域です。
第2部 職種の選び方|コース・資格・専攻
07コースの違いを必ず確認してください
保険ではコースの違いが生活に直結します。
転勤の範囲が変わります
契約者は全国にいるため、支社・支店・サービス拠点が各地にあります。総合職では転勤が前提になることが多くなります。
仕事も処遇も異なる場合があります
コースによって仕事の内容や処遇の仕組みが異なる場合があります。募集要項でそれぞれの説明を読み比べてください。
コース間の変更ができるか
入社後にコースを変更できる仕組みがあるかは、会社によって違います。説明会で聞いてよい質問です。
住まいの制度を見てください
転勤がある場合、社宅や家賃補助の制度は生活費に直結します。福利厚生のページと募集要項で確認してください。
08資格|募集人資格とアクチュアリー
保険業界には、2種類の資格の話があります。
| 資格 | 位置づけ |
|---|---|
| 保険募集に関する資格 | 保険の募集を行うために必要。入社後に取得するのが一般的 |
| ファイナンシャル・プランニング関連 | 顧客の相談に関わる知識。取得を勧める会社がある |
| アクチュアリー(保険数理) | 保険数理の専門職。試験は長期にわたる |
| 損害調査に関する資格 | 損害の調査を担う職種で関わる |
募集人の資格は入社後です
保険を販売するには登録や資格が必要ですが、入社後に取得するのが一般的です。学生のうちに取る必要はありません。
アクチュアリーは早めに調べてください
科目の構成や受験の流れは試験を実施する団体が公開しています。在学中から受験を始める人もいます。
数学・統計を学んでいるなら、専門を直接生かせる進路の一つです。
制度は改正されることがあります
資格や試験の仕組みは見直されることがあります。最新の情報は実施団体や公的機関の情報で確認してください。
学び続ける業界です
制度も商品も変わります。入社後も勉強が続くことを前提にしてください。
09専攻と職種の対応
文系・理系の両方に入口があります。
法律を学んだ人は判断の仕事に向きます
保険は契約の定め(約款)に基づいて判断する仕事です。条文を読み、事実に当てはめる——法学部で学ぶ考え方が直接生きます。
理工系は企業向けの分野で生きます
工場のリスク、製品の事故、建物の損害——技術の理解が必要な領域があります。
数理は専門コースがあります
数学・統計を学んでいるなら、数理の専門コースを設けている会社を探してください。
学びの整理の仕方
会社が見ているのはどう課題を立て、どう確かめたかという進め方であることが一般的です。整理の仕方は学生時代の経験の棚卸し|書き出す順番で扱っています。
第3部 仕事内容の調べ方
10募集要項から仕事内容を読む
いちばん確実な情報源は、会社が出している募集要項です。
「若干名」「総合職」だけの募集もあります
仕事内容が抽象的にしか書かれていない場合、配属で決まる可能性が高くなります。その場合は説明会で具体的に聞いてください。
保険ではコースの違いが大きい
総合職と営業職員では仕事の内容も処遇の仕組みも違います。どちらに応募しているかを明確にしてください。
複数年分を見ると分かることがあります
去年と今年で募集する職種の区分が変わっていることがあります。会社の方針の変化が表れている場合があります。
募集要項の読み方は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで詳しく扱っています。
11社員インタビューの読み方
採用ページの社員紹介は、使い方を間違えなければ役に立ちます。
良い面が中心に書かれている前提で読む
採用ページは会社が伝えたいことを載せる場所です。厳しい面が書かれていないこともあります。
だから「何をしているか」という事実の部分を拾い、評価の言葉は割り引いて読んでください。
複数人を読み比べてください
1人だけだと、その人の特殊な経歴かもしれません。同じ職種の複数の人を読むと、共通する部分が見えます。
生保と損保を分けて読んでください
損保には損害サービスという職種があり、生保にはありません。それぞれの会社の紹介を読み比べてください。
載っていない職種にも注意
採用ページに紹介がない職種もあります。紹介がない=存在しないではありません。募集要項の職種欄で確認してください。
12一次資料から職種の手がかりを得る
採用向けではない資料にも、仕事の手がかりがあります。
| 資料 | 職種について分かること |
|---|---|
| 有価証券報告書「従業員の状況」 | セグメント別の従業員数。どの事業に人が多いか |
| 有価証券報告書「設備の状況」 | 事業所・工場の所在地。どこに職場があるか |
| 有価証券報告書「研究開発活動」 | 研究・開発がどの領域で行われているか |
| 中期経営計画 | これから人を増やす領域、力を入れる事業 |
| 統合報告書 | 人材の育成や働き方に関する考え方 |
従業員数は職種の規模を表します
セグメント別の従業員数を見ると、どの事業に人が多いかが分かります。人が多い事業には、その分職種も多くあります。
希望する職種が、会社の中でどれくらいの規模かを推測する材料になります。
ディスクロージャー資料が手がかりになります
上場していない相互会社でも公表されています。どんな分野の契約が中心かが分かれば、職種の見当もつきます。
中期経営計画に採用の方向が表れます
「この領域を強化する」と書かれていれば、その領域で人を必要としている可能性があります。
志望する職種と、会社が力を入れる方向が合っているかを確かめてください。
13OB・OG訪問で聞くこと
資料では分からないことを聞くための機会です。
「やりがい」は聞いても情報が少ない
抽象的な質問には抽象的な答えが返ります。具体的な事実を聞くほうが、判断の材料になります。
「昨日は何をしていましたか」くらい具体的でも構いません。
保険で聞いておきたいこと
支払えないと伝える場面でどうしているか、初任配属がどう決まったか、資格の勉強をどう進めたか——このあたりは資料では分かりません。
複数の人に聞いてください
- 職種が同じでも、配属先や担当によって経験が違います。1人の話を全体だと思わないでください。
- 進め方はOB・OG訪問の依頼と当日|連絡からお礼までの流れで扱っています。
- 第4部 選考に向けて|志望職種と確認事項
14志望する職種をどう書くか
「職種が決まっていない」ままでも書けますが、材料は要ります。
| 書くときの材料 | どこから取るか |
|---|---|
| その職種が何をしているか | 募集要項、社員インタビュー、OB・OG訪問 |
| なぜその職種に関心があるか | 自分の経験と、職種の仕事の重なり |
| その会社でなければならない理由 | セグメント情報、中期経営計画、事業の特徴 |
| 入社後に何を学ぶ必要があるか | 募集要項の応募資格、研修の内容 |
職種名だけを書かないでください
「開発職を希望します」だけでは、その職種の何に関心があるのかが伝わりません。
仕事の中身のどの部分に関心があるかまで書いてください。
「生保か損保か」「どの職種か」を書いてください
生命保険と損害保険では、扱うものも職種も違います。
「損保の損害サービス」「生保の数理」「損保の企業向けリスク分析」——ここまで書ければ具体的になります。
希望が変わることもあります
入社後に別の職種に関心が移ることもあります。それ自体は問題ではありません。ただし選考の時点では、いま考えていることを具体的に言えることが大切です。
志望理由の組み立ては志望理由が弱いと感じたら|足りない情報を埋めるで扱っています。
15配属はどう決まるか
ここを確認せずに入社すると、想像とずれます。
確認すべきこと
| 確認したいこと | どこで確認するか |
|---|---|
| コースの区分と転勤の範囲 | 募集要項のコース欄 |
| 初任配属の考え方 | 説明会での質問 |
| 総合職と営業職員の違い | 募集要項 |
| 希望はどの程度考慮されるか | 説明会での質問 |
| 配属はいつ決まるか | 説明会での質問 |
| 入社後に職種を変える道があるか | 説明会での質問 |
聞いても失礼になりません
配属や勤務地は働き方の前提です。遠慮せず確認してください。曖昧なまま進めるほうが、お互いにとって良くありません。
コースで生活が変わります
全国転勤のコースと地域限定のコースでは、住む場所が変わります。処遇の仕組みが異なる場合もあります。
最初の配属がすべてではありません
多くの会社では異動の機会があります。ただし、どの程度動けるかは会社によって違います。実際の例をOB・OG訪問で聞いてください。
16選考の時期と併願
職種によって、選考の進み方が違うことがあります。
コース別に募集されることが多い業界です
総合職(全国)、地域限定、営業職員、専門職(数理・システムなど)——コースを分けて募集する会社があります。
コースによって仕事も転勤の範囲も違います。募集要項の区分を必ず確認してください。
締切は一覧で管理してください
職種別に応募すると、締切がばらばらになります。会社名、職種、応募した日、次の予定、締切をまとめておけば、出し忘れは防げます。
管理の仕方は選考管理の作り方|進み具合を一覧にするで扱っています。
17相談できる窓口
一人で抱えないでください。
数理の専門職は学科のつながりがあります
数学・統計を扱う学科では、保険数理の専門職に進んだ先輩がいることがあります。試験の進め方を聞ける相手です。
条件面で疑問があるとき
提示された条件に疑問があるとき、自分で判断せずに相談してください。労働局の総合労働相談コーナーは無料で、全国にあります(予約なしで利用できる場合があります)。法令の解釈が必要な場合は弁護士にご相談ください。
18よくある質問
損保の営業は保険を売る仕事ですか?
総合職の営業は、代理店を支援する仕事が中心です。商品の説明、研修、事務の支援、経営の相談などを通じて、代理店が販売できる状態をつくります。大きな企業には直接提案することもあります。「個人のお客様に保険を提案する仕事」だと思って入ると想像とずれます。
損害サービスはどんな仕事ですか?
事故の連絡を受け、状況と損害の程度を調べ、約款に基づいて支払いの対象かを判断し、金額を算定して支払う仕事です。お客様がいちばん困っているときに向き合う職種ですが、基準に沿って判断するため、支払えないと伝える場面もあります。そのときに理由を丁寧に説明するのが難しさです。
アクチュアリーとは何ですか?
保険料や、将来の支払いに備える金額を計算する保険数理の専門職です。資格試験は複数の科目があり、長い期間をかけて合格していくのが一般的です。会社によっては数理の専門コースで採用し、勉強を支援する制度を設けています。数学・統計の専攻が直接生きる職種です。
数学が得意でないと入れませんか?
そんなことはありません。数理の専門職では数学の力が必要ですが、営業、引受、損害サービス、法務、企画などでは別の力が求められます。法律を学んだ人は約款に基づく判断の仕事で、理工系の人は企業向けのリスク分析で専門が生きます。
引受査定はどんな仕事ですか?
契約を引き受けるか、条件を付けるか、断るかを基準に照らして判断する仕事です。保険は多くの契約者のお金で成り立つため、公平さが前提になります。企業向けでは現地を見てリスクを評価することがあり、生命保険では健康状態に関する情報を扱うため医学的な知識が関わる領域もあります。
営業職員と総合職はどう違いますか?
生命保険会社では、総合職(本社・支社の業務)と営業職員で募集が分かれていることがあります。仕事の内容も処遇の仕組みも違います。募集要項の区分を確認し、どちらに応募しているかを明確にしてください。
転勤はありますか?
コースによります。総合職(全国)では全国の支社・支店への異動が前提になることが多く、地域限定のコースでは定められた地域の中での異動になります。契約者が全国にいるため拠点も全国にあります。募集要項のコース区分と転勤の記載を必ず確認してください。
保険会社のシステム部門はどんな仕事ですか?
契約、支払い、顧客対応の仕組みを設計・運用します。保険は長期にわたる契約を正確に管理し続ける必要があるため、システムの役割が大きくなります。近年は契約や事故のデータを分析して引受や商品に生かす取り組みもあり、統計・情報系の専門が生きる領域です。
資格は入社前に取るべきですか?
保険の募集に必要な資格は入社後に取得するのが一般的で、学生のうちに必須とされることはありません。数理の専門職を志望するなら、アクチュアリーの試験の仕組みを調べておくと動きやすくなります。
企業向けのリスクコンサルティングに興味があります。
工場の火災、製品の事故、海外での事業、サイバーの被害など、企業が抱えるリスクを分析し、備え方を提案する仕事です。損害保険会社が中心に手がけており、理工系の知識が評価される場面もあります。コンサルティングに近い性格の領域です。
生保と損保はどちらを選ぶべきですか?
本記事では優劣の判断はしていません。扱うものが違い、職種の顔ぶれも違います。損保には損害サービスがあり、生保には営業職員という職種があります。契約の長さも、生保は長期、損保は1年などの更新が中心と違います。まずどちらに関心があるかを決めてください。
まず何から調べればいいですか?
生保と損保のどちらに関心があるかを決めたうえで、志望する会社のディスクロージャー資料でどんな分野の契約が中心かを確認し、募集要項でコースと職種の区分を見るのが早道です。
19まとめ|営業以外の職種を見てください
- 保険の職種は「引き受ける・支払う・計算する・運用する・届ける」で整理できます。
- 損保の総合職は代理店を支える仕事です。自分で売るのではなく、代理店が売れる状態をつくります。
- 損害サービスは損保の中核です。事故の調査と支払いの判断を担い、基準に沿って判断します。
- 数理という専門職があります。数学・統計を学んでいるなら、専門を直接生かせる進路です。
- 引受査定は公平さが前提です。多くの契約者のお金で成り立つ仕組みだからです。
- 保険会社は大きな投資家でもあります。資産運用の職種があります。
- コースの違いを必ず確認してください。仕事も転勤の範囲も処遇の仕組みも変わります。
最後に。本記事は就職活動のための職種の案内であり、保険商品への加入を勧めるものではありません。制度に関することは金融庁などの公的機関や業界団体の情報で、実際の職種・配属・条件は各社の募集要項でご確認ください。
・保険業界とは|全体像と分野の調べ方
・銀行業界とは|全体像と分野の調べ方
・証券・資産運用業界とは|全体像と分野の調べ方
・募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認する
・会社の調べ方|採用ページ以外から情報を取る方法
・就活・キャリアの記事一覧