生産技術職の仕事内容|求人票から役割を読む
生産技術職の求人票では「勤務地はどの工場か」「交替制の有無」「海外の立ち上げに関わるか」を先に読み取ってください。この職種は製品ではなく「つくり方」を設計します。設計職とは役割が違います。工場が勤務地になることが多く、都市部とは限りません。そして海外に生産の拠点がある会社では、立ち上げに関わる出張や赴任があることがあります。
生産技術は、「どうつくるか」を設計する仕事です。
製品そのものを設計するのは設計職。それをどうやってつくるかを考えるのが生産技術です。
そして工場が勤務地になることが多い職種です。ここは生活に直結します。
この記事では、求人票から生産技術職の役割を読み取る手順を整理します。
この記事を7枚で
1 / 7第1部 この職種の仕事内容
第2部 求人票から役割を読む
第3部 入社後の流れと必要なもの
第4部 確認と相談
第1部 この職種の仕事内容
01この職種の仕事内容
まずこの3点を読み取ってください。
生産技術職の求人票で先に読み取る3点。
共通しているのは「つくれる状態をつくる」こと
設計された製品を実際につくれるようにするのが共通の役割です。
図面どおりのものがそのままつくれるとは限りません。そこを埋める仕事です。
現場と設計の間に立ちます
設計の意図と、現場でできること——この両方を理解する必要があります。
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02「つくり方」を設計する
製品ではなく、工程を設計します。
設計職とは役割が違います
何をつくるかを決めるのが設計、どうつくるかを決めるのが生産技術です。
ただし会社によっては境目が違うことがあります。記載を確認してください。
設備を導入する仕事があります
設備の会社とやりとりし、入れて動かすところまで関わることがあります。
条件を詰める作業があります
同じ設備でも設定によって出来が変わります。試しながら詰めていきます。
改善が継続する業務になります
一度つくれるようになっても終わりではありません。無駄を減らし、質を上げる作業が続きます。
問題が起きたときに呼ばれます
生産が止まったとき、原因を調べて直す役割になります。
求人票の記載で確認してください
立ち上げが中心か、改善が中心かが書かれていることがあります。
03勤務地と勤務の形
生活に直結する項目です。
工場のある地域が職場になります
工場は広い土地が必要なため、郊外や地方にあることが多くなります。
会社のサイトの拠点一覧を地図で確認してください。
交替制がある職場があります
設備を動かし続ける工場では時間帯を分けた勤務が行われることがあります。
ただし生産技術の職種が交替制に入るかどうかは会社によって違います。記載を確認してください。
立ち上げの時期は勤務が変わることがあります
新しい設備を入れる時期には、通常と違う時間帯で作業することがあります。
通勤の手段を考えてください
拠点によっては自動車での通勤が前提になることがあります。
住まいの制度を見てください
地方の拠点で働く場合、社宅や寮の制度が生活費を大きく左右します。
配属される工場を聞いてください
どの拠点に配属されうるかは説明会で聞いてよい質問です。
04海外との関わり
この職種で起きやすい業務です。
立ち上げに関わることがあります
海外に生産の拠点をつくるとき、つくり方を持っていく役割になります。
期間が長くなることがあります
立ち上げには時間がかかるため、数か月にわたる出張や赴任になることがあります。
教える場面があります
現地で働く人にやり方を伝える仕事が含まれることがあります。
言葉が通じない場面では図や実演で伝えることになります。
語学に関する記載を確認してください
募集要項に語学に関する記載がある場合があります。
海外の拠点を確認してください
会社のサイトでどこに拠点があるかを見ると、行きうる場所が分かります。
頻度は会社によって違います
海外との関わりがどのくらいあるかは説明会で聞ける内容です。
05誤解されやすいこと
先に知っておくと、ずれが減ります。
設計するのは「つくり方」です
製品そのものを設計するのは設計職です。記載で区別してください。
現場の人と一緒に進めます
実際に作業する人の理解がないと新しいやり方は定着しません。
そのため説明し、納得してもらう場面があります。
工場が勤務地になることが多い職種です
本社とは限りません。拠点一覧を確認してください。
海外に行くことがあります
立ち上げや問題への対応で海外の拠点に行くことがあります。
本記事は向き不向きを判断するものではありません
ここに書いたのは記載から読み取れることです。合う合わないは、説明会や社員の話を踏まえてご自身で判断してください。
設計職と並べて読んでください
境目が会社によって違います。両方の記載を読み比べてください。
第2部 求人票から役割を読む
06業務内容の記載を読む
職種名ではなく、書かれている中身で判断してください。
同じ職種名でも中身が違います
会社によって担当する範囲が違います。名前ではなく記載で判断してください。
「つくり方」を設計する職種です
製品を設計するのではなく、それをどうつくるかを考えます。記載で区別してください。
記載が広いときは説明会で確認してください
「幅広い業務」とだけ書かれている場合、具体的に何をするかは聞かないと分かりません。
募集要項全般の読み方は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで扱っています。
07応募資格の欄を読む
条件が書かれていることがあります。
専攻の指定があることがあります
技術系の職種では学んできた分野に関する記載がある場合があります。
専攻に関する記載があることがあります
機械、電気、化学など学んできた分野に関する記載がある場合があります。
資格は入社後に取るものが多くあります
学生のうちに必須とされるとは限りません。記載を確認してください。
記載がないことは推測で埋めないでください
書かれていないことは、説明会や問い合わせで確認してください。
08配属と異動の記載
その職種に必ず就けるとは限りません。
一括で募集される場合は配属で決まります
職種を分けずに募集する会社では、入社後の配属でどの仕事をするかが決まります。
工場が勤務地になることが多い職種です
生産の拠点に配属されるため、工場のある地域が職場になります。
職種別に募集する会社もあります
その場合、応募した職種で採用されるのが前提になります。募集要項の区分を確認してください。
異動の考え方を聞いてください
入社後に別の職種に移ることがあるか。説明会で聞いてよい質問です。
09ほかの職種と並べて読む
一つだけ読んでも違いは分かりません。
同じ会社の複数の職種を並べてください
同じ会社の中で比べると、職種ごとの違いがはっきりします。
設計職と並べてみてください
何をつくるかと、どうつくるか——役割が違います。
表にして書き出してください
頭の中で比べると印象で判断してしまいます。項目を決めて並べてください。
職種の選び方は別記事で
比べ方の手順は職種を比べる|求人票の項目で並べるで整理しています。
第3部 入社後の流れと必要なもの
10入社後の流れを確認する
すぐにその仕事をするとは限りません。
研修の仕組みを確認してください
入社後にどう学ぶかは会社によって差があります。採用ページに記載があることがあります。
現場を見るところから始まります
実際の生産の流れを知るところから入ることが多くなります。
制度があることと使われていることは別です
記載があっても、実際にどう運用されているかは説明会や社員の話で確認してください。
最初から完成形を求められるわけではありません
どの職種でも入社時点でできることは限られます。学ぶ前提で募集されています。
11資格と学びの支援
入社後に取るものが多くあります。
資格の要件は実施する機関で確認してください
制度は改正されることがあります。一次の情報で確認するのが確実です。
設備に関わる資格の記載があることがあります
入社後に取得するものが多くなります。支援の仕組みを確認してください。
支援の仕組みがあるかを見てください
受験の費用や学ぶ時間について、支援を設けている会社があります。
学生のうちに焦って取る必要はありません
入社後に取るものが多くあります。募集要項で必要な条件を確認してください。
12誰と関わる仕事か
ここで働き方が変わります。
社外か社内かで前提が変わります
社外の相手がいる仕事では、相手の予定に合わせる場面が出てきます。
現場で働く人と一緒に進めます
設備の会社や設計の部署ともやりとりがあります。
一人で完結する仕事は多くありません
どの職種でも誰かと一緒に進める場面があります。
働く人の紹介を読んでください
採用ページの紹介には誰とどう関わるかが書かれていることがあります。
13一日の流れを調べる
想像で埋めないでください。
採用ページに紹介があることがあります
一日の流れが時間ごとに書かれていることがあります。想像するより確実です。
現場にいる時間と検討する時間があります
設備を見に行く時間と、図面や資料を扱う時間があります。
一人の話は一人の経験です
紹介されている人の働き方が全員に当てはまるとは限りません。複数の人の話を読んでください。
忙しい時期があるかを聞いてください
職種によっては時期によって忙しさが変わります。説明会で聞ける内容です。
第4部 確認と相談
14説明会で聞くこと
調べても分からなかったことを聞いてください。
書かれていることを聞くのは避けてください
募集要項に書いてあることを聞くと、読んでいないことが伝わります。
配属される工場は聞いてよい質問です
どの拠点に配属されうるかは生活に直結します。
聞き方を整えてください
「大変ですか」より、「どんな場面で難しさを感じますか」のほうが答えやすくなります。
記録を残してください
口頭で聞いた内容はメモに残すのが確実です。
15相談できる先
一人で決めないでください。
キャリアセンターは職種の相談ができます
多くの求人票を見てきた人がいます。言葉にできない迷いも相談できます。
工学系の研究室の先輩に聞ける場合があります
同じ学科から進んだ先輩がいることがあります。
同じ職種の人に複数会ってください
一人の話はその人の経験です。複数の人に聞くと偏りが減ります。
労働条件に不安があるとき
都道府県労働局や労働基準監督署に相談の窓口があります。案内は厚生労働省などの公的機関で確認できます。
16確認する項目の一覧
手元で使える形にしておいてください。
この職種で特に埋めたい欄
勤務地(どの工場か)、交替制の有無、海外の立ち上げに関わるか——この3つは先に埋めてください。
会社ごとに同じ項目を埋めてください
項目をそろえると違いがはっきりします。
埋まらない項目は聞く候補です
調べても分からなかった項目が、説明会で聞くべきことになります。
自分の優先順位を書き添えてください
どの項目を重く見るかは人によって違います。自分の順位を決めておくと判断が早くなります。
17やらない方がいいこと
読み方でとくに起きやすい失敗です。
拠点一覧を地図で見てください
実際に行きうる場所がそこで分かります。
配属される工場を聞いてください
どの拠点に配属されうるかは生活に直結します。
18よくある質問
求人票でまず何を読めばいいですか?
勤務地はどの工場か、交替制の有無、海外の立ち上げに関わるかの3点です。この職種は工場が勤務地になることが多く、都市部とは限りません。
設計職とどう違いますか?
何をつくるかを決めるのが設計、どうつくるかを決めるのが生産技術です。図面どおりのものがそのままつくれるとは限らないため、その差を埋めるのが役割になります。ただし会社によっては境目が違うことがあるので、両方の記載を読み比べてください。
具体的に何をしますか?
どんな順番でどんな方法でつくるかという工程を考え、何を使ってつくるかという設備を選び、入れて動くようにし、どんな設定でつくるかという条件を詰めます。そのあとも無駄を減らし質を上げる改善が続き、生産が止まったときには原因を調べて直します。
勤務地はどこになりますか?
工場は広い土地が必要なため、郊外や地方にあることが多くなります。会社のサイトの拠点一覧を地図で確認してください。拠点によっては自動車での通勤が前提になることもあります。どの拠点に配属されうるかは説明会で聞いてよい質問です。
交替制の勤務はありますか?
設備を動かし続ける工場では時間帯を分けた勤務が行われることがあります。ただし生産技術の職種が交替制に入るかどうかは会社によって違うため、募集要項の就業時間欄で確認してください。新しい設備を入れる時期には、通常と違う時間帯で作業することもあります。
海外に行くことはありますか?
海外に生産の拠点をつくるとき、つくり方を持っていく役割になります。立ち上げには時間がかかるため、数か月にわたる出張や赴任になることがあります。海外の工場で問題が起きたときに対応のために行くこともあります。
語学は必要ですか?
募集要項に語学に関する記載がある場合があります。現地で働く人にやり方を伝える場面では、言葉が通じないときに図や実演で伝えることになります。海外との関わりの頻度は会社によって違うため、説明会で聞いてください。
専攻の指定はありますか?
機械、電気、化学など学んできた分野に関する記載がある場合があります。募集要項の応募資格欄を確認してください。
資格は要りますか?
設備に関わる資格の記載があることがあります。入社後に取得するものが多いため、支援の仕組みを福利厚生欄で確認してください。
一人で進める仕事ですか?
実際に作業する人の理解がないと新しいやり方は定着しません。そのため説明し、納得してもらう場面があります。設備の会社や設計の部署ともやりとりがあります。
入社後は何から始まりますか?
実際の生産の流れを知るところから入ることが多くなります。現場を見て、どうつくられているかを理解するのが前提になります。研修の仕組みは採用ページや説明会で確認してください。
住まいの制度は重要ですか?
地方の拠点で働く場合、社宅や寮の制度が生活費を大きく左右します。金額の比較だけでは見えない部分なので、福利厚生欄を必ず見てください。
19まとめ|勤務地・交替制・海外
生産技術職の求人票では、勤務地はどの工場か、交替制の有無、海外の立ち上げに関わるかを先に読み取ってください。
- 設計するのは「つくり方」です。製品を設計する設計職とは役割が違います。
- 工場が勤務地になることが多い職種です。拠点一覧を地図で確認してください。
- 交替制の有無を確認してください。生活の形が変わります。
- 海外の立ち上げに行くことがあります。期間が長くなることもあります。
- 現場の人と一緒に進めます。説明して納得してもらう場面があります。
最後に。本記事は求人票から仕事内容を読み取るための整理であり、向き不向きを判断するものではありません。実際の業務は各社の募集要項と説明会でご確認ください。
・職種を比べる|求人票の項目で並べる
・設計職の仕事内容|求人票から役割を読む
・現場配属のある職種|勤務形態の確認
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