海外勤務のある職種|記載の確認
確かめるのは「海外の拠点の場所」「赴任の可能性と時期」「語学に関する記載」です。海外に拠点がある会社でも全員が赴任するわけではありません。会社のサイトの拠点一覧を見ると行きうる国が分かります。語学が応募の条件か、あるとよいという意味かも読み分けてください。そして海外は手段であって目的ではありません。何をしたいのかまで降りてください。
「海外で働きたい」だけでは、募集を絞れません。
海外に拠点がある会社でも、全員が行くわけではありません。
確かめるのは拠点の場所、赴任の可能性と時期、語学の扱いです。
この記事では、海外勤務に関する記載の確認を整理します。
この記事を7枚で
1 / 7第1部 海外勤務の前提を知る
第2部 記載と説明から確かめる
第3部 確認と相談
第4部 決め方と使い方
第1部 海外勤務の前提を知る
01海外勤務の前提を知る
まずこの3点を確かめてください。
海外勤務で確かめる3点。
全員が赴任するわけではありません
海外に拠点があっても、行く人は限られることがあります。
職種によって機会が違います
同じ会社でも職種によって海外との関わりが違います。
「海外で働きたい」は目的になりません
海外は手段です。そこで何をしたいのかまで降りてください。
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条件の整理は職種の選び方|条件を言葉にする順番、異動の読み方は職種が変わる可能性|異動の記載を読むで整理しています。
02海外との関わり方
赴任だけではありません。
赴任は住む場所が変わります
生活の基盤が変わります。期間も確認してください。
出張は期間が決まっています
数日から数か月まで幅があります。
国内でも海外と関わることがあります
連絡や取引を担当する形なら、国内にいながら関われます。
研修で派遣する仕組みがある会社があります
学ぶことを目的に一定期間行く仕組みがあることがあります。
国内で外国の方と働くこともあります
海外に行かなくても言語を使う場面があります。
どの形を望むかで見る項目が変わります
赴任したいのか、関われればよいのか。
03拠点の場所を見る
行きうる国が分かります。
拠点の一覧を見てください
どの国にあるかで、行きうる場所が分かります。
「海外」は広い言葉です
どの地域かで生活も仕事も変わります。
関係会社の一覧も見てください
上場している会社なら有価証券報告書に記載があります。
これから広げる地域を見てください
中期経営計画に今後の方向が書かれていることがあります。
赴任している人の紹介を読んでください
採用ページに紹介があることがあります。
拠点がない国には行けません
行きたい地域が決まっているなら、そこに拠点があるかを先に確かめてください。
04語学に関する記載
読み分けが必要です。
応募の条件かどうかを確認してください
応募資格の欄にあるか、歓迎要件にあるかで扱いが変わります。
記載がないこともあります
その場合、条件ではないことがあります。気になれば問い合わせてください。
入社後に学ぶ仕組みがある会社があります
研修や学ぶ支援を設けていることがあります。福利厚生欄を見てください。
赴任するときに求められることがあります
応募の条件ではなくても、赴任の段階で必要になることがあります。
使う言語は国によって違います
英語とは限りません。拠点のある地域によって変わります。
語学だけでは決まりません
語学ができれば赴任できるわけではありません。
05海外は手段です
目的にしないでください。
何をしたいのかまで降りてください
海外で何を扱い、誰と関わりたいか。ここが具体になると伝わります。
面接で聞かれることがあります
「なぜ海外なのか」を説明できるようにしておいてください。
住みたいのか働きたいのかを分けてください
生活の希望と仕事の希望は別のものです。
国内でも海外と関われます
赴任だけが方法ではありません。
赴任できるとは限りません
希望しても機会があるとは限りません。この前提を理解してください。
それでも伝えておく価値はあります
希望を伝えておくと、機会があったときの材料になることがあります。
第2部 記載と説明から確かめる
06募集要項で確かめる
複数の欄を読んでください。
就業の場所の欄を読んでください
海外が含まれるかが書かれていることがあります。
業務内容の欄も見てください
海外との取引ややりとりが書かれていることがあります。
地域限定のコースでは赴任がないことがあります
転勤の範囲が限られるコースを選ぶと、海外の機会も限られることがあります。
赴任に関する制度を見てください
住まいや帰国の扱いについて記載があることがあります。
記載がなければ聞いてください
書かれていないことは説明会で確認してください。
募集要項の読み方は別記事で
欄ごとの見方は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで扱っています。
07説明会で聞くこと
記載から読めないことを聞いてください。
| 聞き方の例 | 分かること |
|---|---|
| 「赴任はどの職種に多いですか」 | 職種による違い |
| 「何年目くらいから行きますか」 | 時期の目安 |
| 「赴任の期間はどのくらいですか」 | 期間 |
| 「希望を出す仕組みはありますか」 | 自分から動けるか |
| 「語学はどの程度求められますか」 | 実際の水準 |
職種による違いを聞いてください
同じ会社でも機会が違うことがあります。
時期の目安を聞いてください
入社してすぐとは限りません。
期間を聞いてください
数年で戻るのか、長くいるのか。
希望を出す仕組みを聞いてください
自分から手を挙げられるかは会社によって違います。
語学の水準を聞いてください
どの程度求められるかは記載だけでは分かりません。
記録に残してください
聞いた内容と日付を残しておいてください。
08赴任した人に聞く
実際の生活が分かります。
行き先を聞いてください
どの国かで生活も仕事も違います。
現地での役割を聞いてください
何を担当したかが具体的な材料になります。
言語の使われ方を聞いてください
どの場面で、どの程度使うか。
生活の様子を聞いてください
住まいや周りの環境は働き方に関わります。
困ったことも聞いてください
良い話だけでは判断できません。
複数の人に聞いてください
国によってまったく違うことがあります。
09自分の条件と照らす
生活の条件と合わせて考えてください。
赴任がない可能性も考えてください
希望しても機会があるとは限りません。それでもその会社でよいかを考えてください。
期間で考えてください
数年なら受け入れられるか、長期は難しいか。
家族の事情がある場合
影響があるなら先に考えておいてください。
海外だけで決めないでください
ほかの条件と合わせて判断してください。
国内で海外と関わる道もあります
赴任だけが方法ではありません。
条件の整理は別記事で
手順は職種の選び方|条件を言葉にする順番で整理しています。
第3部 確認と相談
10募集要項のどこを見るか
判断の材料は、書かれたものから取ってください。
区分の欄を先に読んでください
どんな分け方で募集しているかがすべての前提になります。
就業の場所の欄に海外が含まれるか見てください
記載がなければ説明会で聞くことになります。
記載がないことは推測で埋めないでください
書かれていないことは、説明会や問い合わせで確認してください。
募集要項全般の読み方は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで扱っています。
11説明会で聞くこと
調べても分からなかったことを聞いてください。
書かれていることを聞くのは避けてください
募集要項に書いてあることを聞くと、読んでいないことが伝わります。
赴任の時期と期間を聞けます
「何年目くらいから、どのくらいの期間ですか」——確認できる内容です。
聞き方を整えてください
漠然と聞くより、具体的に何を知りたいかを言うほうが答えが返ってきます。
記録を残してください
口頭で聞いた内容はメモに残すのが確実です。
12記録の取り方
あとで比べられる形にしてください。
会社ごとに同じ項目を埋めてください
項目をそろえると違いがはっきりします。
拠点の場所を会社ごとに残してください
行きうる国が会社によって違います。
自分が思ったことを書いてください
記載を写すだけでは判断の材料になりません。読んで何を感じたかを残してください。
応募の管理は別記事で
進み方の管理は選考管理の作り方|進み具合を一覧にするで整理しています。
13相談できる先
一人で決めないでください。
キャリアセンターは多くの求人票を見ています
自分では判断しにくい記載も、見慣れた人に聞くと早いことがあります。
赴任した経験のある人に聞いてください
実際の生活が分かります。
複数の人に聞いてください
一人の話はその人の経験です。複数の人に聞くと偏りが減ります。
労働条件に不安があるとき
都道府県労働局や労働基準監督署に相談の窓口があります。案内は厚生労働省などの公的機関で確認できます。
第4部 決め方と使い方
14決めきれないときの進め方
完全に決めてから動く必要はありません。
全部を比べようとしないでください
項目が多すぎると決まらなくなります。重い項目を2つか3つに絞ってください。
海外だけで決めないでください
ほかの条件と合わせて判断してください。
外せるものから外してください
選ぶより除外するほうが決めやすいことがあります。
動いたほうが分かることがあります
調べ続けるより、説明会に行く、人に聞くほうが早いことがあります。
15決めたことの使い方
決めたら、それを言葉にしてください。
事実から説明してください
「なんとなく」では伝わりません。記載を読んで何を考えたかを言えるようにしてください。
「海外で働きたい」の先を用意してください
何をしたいのかまで降りてください。
決めたことは変えてよいものです
調べるうちに考えが変わることがあります。それは自然なことです。
内定後の確認に使えます
条件の確認は内定後の条件確認|承諾の前にすることで整理しています。
16確認する項目の一覧
手元で使える形にしておいてください。
この記事で特に埋めたい欄
海外の拠点の場所、赴任の可能性と時期、語学に関する記載——この3つを確認してください。
会社ごとに同じ項目を埋めてください
そろえると比べられる形になります。
埋まらない項目は聞く候補です
調べても分からなかった項目が、説明会で聞くべきことになります。
優先順位を書き添えてください
どれを重く見るかは人によって違います。自分の順位を決めておくと判断が早くなります。
17やらない方がいいこと
確認でとくに起きやすい失敗です。
拠点の一覧を見てください
行きたい地域に拠点があるかを先に確かめてください。
赴任がない可能性も考えてください
それでもその会社でよいかを考えておいてください。
18よくある質問
何を確かめればいいですか?
海外の拠点の場所、赴任の可能性と時期、語学に関する記載の3点です。海外に拠点がある会社でも、全員が赴任するわけではありません。
海外との関わり方にはどんな形がありますか?
海外の拠点に住んで働く赴任、期間を決めて行く出張、国内で連絡や取引を担当する形、学ぶために行く研修での派遣、国内で外国の方と一緒に働く形があります。どの形を望むかで見る項目が変わります。
拠点の場所はどう調べますか?
会社のサイトの拠点一覧で、どの国にあるかを見てください。上場している会社なら有価証券報告書に海外の関係会社の記載があり、セグメント情報で地域ごとの事業が分かります。中期経営計画にはこれから広げる地域が書かれていることがあります。行きたい地域が決まっているなら、そこに拠点があるかを先に確かめてください。
全員が赴任できますか?
海外に拠点があっても、行く人は限られることがあります。同じ会社でも職種によって海外との関わりが違います。希望しても機会があるとは限らないため、赴任がない可能性も考えたうえで会社を選んでください。
語学は必要ですか?
応募資格の欄にあるのか、歓迎要件にあるのか、記載がないのかで扱いが変わります。入社後に学ぶ仕組みを設けている会社もあります。応募の条件ではなくても、赴任の段階で必要になることがあります。使う言語は拠点のある地域によって違い、英語とは限りません。
語学ができれば赴任できますか?
語学ができれば赴任できるわけではありません。職種、時期、会社の必要と合わせて決まります。どの程度求められるかは記載だけでは分からないため、説明会で聞いてください。
「海外で働きたい」は志望動機になりますか?
海外は手段であって目的ではありません。海外で何を扱い、誰と関わりたいかまで降りてください。「なぜ海外なのか」を説明できるようにしておいてください。また住みたいのか働きたいのかは別のものなので、分けて考えてください。
説明会では何を聞けばいいですか?
「赴任はどの職種に多いですか」「何年目くらいから行きますか」「赴任の期間はどのくらいですか」「希望を出す仕組みはありますか」「語学はどの程度求められますか」です。入社してすぐとは限りません。
赴任した人には何を聞けばいいですか?
どの国に行ったか、どんな仕事をしたか、言語をどう使ったか、生活の様子、困ったことです。国によってまったく違うことがあるため、複数の人に聞いてください。良い話だけでは判断できません。
地域限定のコースでは海外に行けませんか?
転勤の範囲が限られるコースを選ぶと、海外の機会も限られることがあります。募集要項のコース欄と就業の場所の欄を合わせて確認してください。
赴任の制度はどこで分かりますか?
募集要項の福利厚生欄に、住まいや帰国の扱いについて記載があることがあります。記載がなければ説明会で確認してください。
海外だけで会社を決めていいですか?
ほかの条件と合わせて判断してください。国内で海外と関わる道もあり、赴任だけが方法ではありません。希望を伝えておくと、機会があったときの材料になることはあります。
19まとめ|拠点・可能性・語学を確かめる
- 海外の拠点の場所、赴任の可能性と時期、語学に関する記載を確かめてください。
- 全員が赴任するわけではありません。職種によって機会が違います。
- 拠点の一覧で行きうる国が分かります。「海外」は広い言葉です。
- 語学は条件か歓迎かを読み分けてください。入社後に学ぶ仕組みもあります。
- 海外は手段です。何をしたいのかまで降りてください。
- 国内で海外と関わる道もあります。赴任だけが方法ではありません。
最後に。仕組みは会社ごとに異なり、赴任できることを保証するものではありません。実際の仕組みは各社の募集要項と説明会でご確認ください。
・職種の選び方|条件を言葉にする順番
・募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認する
・内定後の条件確認|承諾の前にすること
・職種を比べる|求人票の項目で並べる
・職種が変わる可能性|異動の記載を読む
・就活・キャリアの記事一覧