職種の選び方|条件を言葉にする順番
職種は名前から選ばず、条件から選んでください。順番は①譲れない生活の条件 ②扱うものと相手 ③働き方 ④職種名です。生活の条件とは住む場所、勤務の時間帯、休日——変えにくいものです。次に誰と何を扱いたいかを言葉にします。職種名はこれらを満たす募集を探した結果として決まります。先に名前を決めないでください。
職種を「名前」から選ぼうとすると、決まりません。
営業、企画、マーケティング——名前だけでは中身が分かりません。会社によって指す範囲も違います。
先に決めるのは条件です。生活のこと、扱うもの、働き方。職種名は最後に来ます。
この記事では、条件を言葉にする順番を整理します。
この記事を7枚で
1 / 7第1部 順番を変えると決まりやすくなる
第2部 条件を言葉にする
第3部 確認と相談
第4部 決め方と使い方
第1部 順番を変えると決まりやすくなる
01順番を変えると決まりやすくなる
名前から選ぶと決まりません。
職種を決める順番。
なぜ名前から選ぶと決まらないのか
- 同じ「営業」でも、相手が企業か個人かで働き方がまったく違います。
- 同じ「マーケティング」でも、会社によって指す範囲が違います。
- 名前は中身を表していません。
条件から選ぶと候補が絞れます
「転勤なし」「土日休み」——条件を決めると、その条件で募集を探すことができます。
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比べ方は職種を比べる|求人票の項目で並べる、決まらないときは職種が決まらないとき|比べる項目を絞るで整理しています。
02最初に決めるのは生活の条件
変えにくいものから決めてください。
ここが最も変えにくい部分です
仕事の中身は入社後に変わることがありますが、住む場所や勤務の時間帯は生活の土台になります。
「どちらでもよい」も答えです
すべてに強い希望がある必要はありません。こだわらない項目があるなら、そう決めてください。
こだわらない項目が多いほど候補は広がります。
家族の事情がある場合は先に考えてください
実家の事情などで地域が限られる場合、そこから始めるほうが早くなります。
あとで変えてもかまいません
調べるうちに考えが変わることがあります。そのときは書き直してください。
ただし曖昧なままにしないでください
「なんとなく都会がいい」では求人票と照らせません。言葉にしてください。
条件の読み方は別記事で
募集要項の確認は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで扱っています。
03次に決めるのは「誰と何を扱うか」
職種名より、こちらのほうが具体です。
「何を扱うか」は職種と業界の両方に関わります
医療に関わりたいなら、医薬の会社の営業も、医療機器の設計も候補になります。
この問いは選択肢を広げるほうに働きます。
「誰に対してか」で働き方が変わります
個人が相手か企業が相手かで、決まり方も時間帯も変わります。
形のあるものかどうかも判断材料です
手に取れるものを扱いたいのか、目に見えない仕組みでもよいのか。
つくる側か届ける側か
同じ製品でも、設計する立場と売る立場では仕事が違います。
分野への関心から入ってもかまいません
「食に関わりたい」から始めて、その分野にどんな職種があるかを見る順番もあります。
まだ絞らなくてかまいません
この段階では複数残っていて問題ありません。
04三つ目は働き方
日々の過ごし方に関わります。
「一人がいい」は絞り込みすぎないでください
どの職種でも誰かと一緒に進める場面があります。比重の問題として考えてください。
手順が定まっているかどうか
決められた手順で正確に進める仕事と、都度考える仕事があります。
社外の人と会うかどうか
相手の都合に合わせる場面があるかどうかがここで変わります。
成果が出るまでの時間
日々結果が見える仕事と、年単位で形になる仕事があります。
移動の多さ
外を回る仕事と、同じ場所にいる仕事があります。
ここも「どちらでもよい」で問題ありません
強い希望がない項目はそう決めてください。
05職種名は最後に決まる
条件を満たす募集を探した結果です。
一つに絞らなくてかまいません
条件を満たす職種が複数残ることがあります。それでかまいません。
知らなかった職種が出てきます
条件から探すと、名前を知らなかった職種が候補に入ることがあります。
これが条件から選ぶことの利点です。
同じ職種名でも会社で違います
職種名が決まっても、会社ごとに記載を読む必要があります。
一括で募集する会社もあります
職種を分けずに募集する会社では、入社後の配属で決まります。
その場合は会社を選ぶことが先になります。
選んだ理由を言葉にしてください
条件から選んだ経緯は、そのまま志望動機の材料になります。
理由の組み立て方は別記事で
手順は職種を選んだ理由の整理|事実から組み立てるで整理しています。
第2部 条件を言葉にする
06生活の条件を言葉にする
求人票と照らせる形にしてください。
募集要項の欄名に合わせてください
「就業の場所」「就業時間」「休日」——記載の欄と対応する形にすると照らせます。
数字にできるものは数字にしてください
年間休日のように数字で書かれている項目は、自分の条件も数字にすると比べやすくなります。
優先順位をつけてください
すべてを満たす募集はないかもしれません。どれを優先するかを決めてください。
譲れるものと譲れないものを分けてください
全部を「譲れない」にすると候補がなくなります。
書き出してください
頭の中だけでは比べられません。紙でも画面でも、形にしてください。
あとで見直してください
調べるうちに優先順位が変わることがあります。
07扱うものと相手を言葉にする
ここも記載と照らせる形にします。
「役に立ちたい」は絞れません
どんな仕事も誰かの役に立ちます。誰の、どんな場面かまで降りてください。
「ものづくり」も絞れません
設計、生産技術、品質、購買——すべてものづくりに関わります。どの役割かを言葉にしてください。
「海外」は手段か目的かを分けてください
海外に住みたいのか、海外の相手と取引したいのか、語学を使いたいのか。
それぞれ候補になる職種が違います。
業務内容の欄の言葉を借りてください
求人票に書かれている言葉を見ると、使える表現が見つかります。
複数残ってかまいません
この段階で一つに絞る必要はありません。
分からないものは残してください
調べていない職種を最初から外さないでください。
08働き方を言葉にする
記載から読み取れる形にします。
「成長したい」は条件になりません
どの仕事でも学ぶことはあります。会社が何を用意しているかという形にすると照らせます。
研修や学ぶ支援の記載を見てください
入社後にどう学ぶかは採用ページや福利厚生欄に書かれていることがあります。
繁忙の波は記載から読みにくい項目です
就業時間欄だけでは分かりません。説明会で聞く候補になります。
「変化がほしい」も具体にしてください
案件が変わることか、担当が変わることか、住む場所が変わることか。
ここも優先順位をつけてください
すべてを満たす募集は多くありません。
記載にない項目は質問にしてください
読み取れなかった項目が説明会で聞くことになります。
09言葉にしたものを求人票と照らす
ここで初めて職種名が出てきます。
表にしてください
頭の中で比べると印象で判断してしまいます。項目を決めて並べてください。
埋まらない欄が質問になります
記載から読み取れなかった項目が、説明会で聞くべきことです。
満たす数だけで決めないでください
優先順位の高い項目を満たしているかどうかが大事です。
知らなかった職種が入ってきます
条件で探すと、名前を知らなかった募集が候補に入ります。
一括募集の会社は別の見方になります
職種を分けずに募集する会社では、会社の条件で判断することになります。
比べ方の手順は別記事で
項目の並べ方は職種を比べる|求人票の項目で並べるで整理しています。
第3部 確認と相談
10募集要項のどこを見るか
判断の材料は、書かれたものから取ってください。
区分の欄を先に読んでください
どんな分け方で募集しているかがすべての前提になります。
言葉にした条件と照らしてください
先に条件を決めておくと、記載のどこを見ればよいかが分かります。
記載がないことは推測で埋めないでください
書かれていないことは、説明会や問い合わせで確認してください。
募集要項全般の読み方は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで扱っています。
11説明会で聞くこと
調べても分からなかったことを聞いてください。
書かれていることを聞くのは避けてください
募集要項に書いてあることを聞くと、読んでいないことが伝わります。
条件に関わることを聞いてください
決めた条件のうち記載から分からなかったものが質問になります。
聞き方を整えてください
漠然と聞くより、具体的に何を知りたいかを言うほうが答えが返ってきます。
記録を残してください
口頭で聞いた内容はメモに残すのが確実です。
12記録の取り方
あとで比べられる形にしてください。
会社ごとに同じ項目を埋めてください
項目をそろえると違いがはっきりします。
条件ごとに欄を作ってください
自分が決めた条件を列にして会社ごとに埋めると比べやすくなります。
自分が思ったことを書いてください
記載を写すだけでは判断の材料になりません。読んで何を感じたかを残してください。
応募の管理は別記事で
進み方の管理は選考管理の作り方|進み具合を一覧にするで整理しています。
13相談できる先
一人で決めないでください。
キャリアセンターは多くの求人票を見ています
自分では判断しにくい記載も、見慣れた人に聞くと早いことがあります。
言葉にしたものを見てもらってください
自分では気づけない抜けや偏りを指摘してもらえることがあります。
複数の人に聞いてください
一人の話はその人の経験です。複数の人に聞くと偏りが減ります。
労働条件に不安があるとき
都道府県労働局や労働基準監督署に相談の窓口があります。案内は厚生労働省などの公的機関で確認できます。
第4部 決め方と使い方
14決めきれないときの進め方
完全に決めてから動く必要はありません。
全部を比べようとしないでください
項目が多すぎると決まらなくなります。重い項目を2つか3つに絞ってください。
条件の数を減らしてください
5つも6つも並べると満たす会社がなくなります。
外せるものから外してください
選ぶより除外するほうが決めやすいことがあります。
動いたほうが分かることがあります
調べ続けるより、説明会に行く、人に聞くほうが早いことがあります。
15決めたことの使い方
決めたら、それを言葉にしてください。
事実から説明してください
「なんとなく」では伝わりません。記載を読んで何を考えたかを言えるようにしてください。
選んだ理由を組み立てる材料になります
条件を言葉にしておくと、なぜその職種かが説明しやすくなります。
決めたことは変えてよいものです
調べるうちに考えが変わることがあります。それは自然なことです。
内定後の確認に使えます
条件の確認は内定後の条件確認|承諾の前にすることで整理しています。
16確認する項目の一覧
手元で使える形にしておいてください。
この記事で特に埋めたい欄
譲れない生活の条件、扱うものと相手、働き方——この3つを先に言葉にしてください。
会社ごとに同じ項目を埋めてください
そろえると比べられる形になります。
埋まらない項目は聞く候補です
調べても分からなかった項目が、説明会で聞くべきことになります。
優先順位を書き添えてください
どれを重く見るかは人によって違います。自分の順位を決めておくと判断が早くなります。
17やらない方がいいこと
選び方でとくに起きやすい失敗です。
条件から探してください
名前で探すと知っている職種しか出てきません。
書き出してください
形にすると比べられるようになります。
18よくある質問
何から決めればいいですか?
譲れない生活の条件、扱うものと相手、働き方、職種名という順番です。生活の条件が最も変えにくいため、そこから決めてください。職種名は、これらを満たす募集を探した結果として決まります。
なぜ職種名から選んではいけないのですか?
同じ「営業」でも相手が企業か個人かで働き方がまったく違い、同じ「マーケティング」でも会社によって指す範囲が違います。名前は中身を表していないため、名前から選ぶと決まりません。
生活の条件とは何ですか?
住む場所、転勤をどう考えるか、勤務の時間帯、休日、通勤の手段です。仕事の中身は入社後に変わることがありますが、住む場所や勤務の時間帯は生活の土台になるため、最も変えにくい部分です。
こだわりがない項目はどうすればいいですか?
「どちらでもよい」も答えです。すべてに強い希望がある必要はありません。こだわらない項目が多いほど候補は広がります。
「人の役に立ちたい」ではだめですか?
どんな仕事も誰かの役に立つため、それだけでは絞れません。誰の、どんな場面に関わりたいかまで降りてください。「ものづくりがしたい」も同じで、設計、生産技術、品質、購買のどの役割かを言葉にすると照らせるようになります。
「海外に関わりたい」はどう言葉にしますか?
海外に住みたいのか、海外の相手と取引したいのか、語学を使いたいのかを分けてください。それぞれ候補になる職種が違います。手段か目的かを分けると具体になります。
「成長したい」は条件になりますか?
どの仕事でも学ぶことはあるため、そのままでは条件になりません。「入社後に学ぶ仕組みがある」という形にすると、採用ページや福利厚生欄の記載と照らせます。
条件を満たす募集がないときは?
条件の数を減らしてください。5つも6つも並べると満たす会社がなくなります。優先順位をつけ、譲れるものと譲れないものを分けてください。
職種が複数残ってもいいですか?
かまいません。条件を満たす職種が複数残ることはよくあります。そこから説明会や人の話で絞っていってください。
知らない職種はどう扱えばいいですか?
調べる前に外さないでください。条件から探すと、名前を知らなかった職種が候補に入ることがあります。これが条件から選ぶことの利点です。
一括で募集する会社はどう考えますか?
職種を分けずに募集する会社では、入社後の配属で決まります。その場合は会社の条件で判断することになり、配属の決まり方を説明会で聞いてください。
決めたことは変えてもいいですか?
調べるうちに考えが変わることがあります。それは自然なことなので、そのときは書き直してください。ただし曖昧なままにせず、そのつど言葉にしてください。
19まとめ|条件から選び、名前は最後に
職種は名前から選ばず、条件から選んでください。
- 順番は、生活の条件、扱うものと相手、働き方、職種名です。
- 生活の条件が最も変えにくい部分です。住む場所、勤務の時間帯、休日。
- 「役に立ちたい」「ものづくり」では絞れません。誰の、どの役割かまで降りてください。
- 条件は求人票と照らせる形にしてください。欄名に合わせると比べられます。
- 複数残ってかまいません。知らなかった職種が候補に入ることもあります。
最後に。本記事は職種を選ぶ手順の一般的な整理であり、向き不向きを判断するものではありません。実際の内容は各社の募集要項と説明会でご確認ください。
・職種を比べる|求人票の項目で並べる
・職種が決まらないとき|比べる項目を絞る
・適性の考え方|診断結果の扱い方
・募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認する
・職種を選んだ理由の整理|事実から組み立てる
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