CAUSE
書けなくなる、よくある原因4つ
どれか1つでも当てはまれば、そこから直すと手が動きやすくなります。
リーダー経験や大会での入賞がないと書けない、と思いこんでいませんか。企業がESで見たいのは、経験の大きさより、あなたがどう考えて、どう動いたかだと言われます。授業やバイト、日々の習慣でも十分に材料になります。
書くことがないのではなく、まだ思い出していないだけのことがよくあります。頭の中だけで探すと、印象の強い出来事しか浮かびません。紙やメモに、時期ごとに書き出してみると、意外と多くの材料が出てきます。
「あなたらしさを教えてください」のような広い設問は、答えの形が見えず止まりやすくなります。設問を「自分の強みと、それが出た場面を1つ」のように、答えやすい言葉に言い換えると書きやすくなります。
最初からきれいな文章と字数ぴったりを目指すと、1行目で止まってしまいます。メモ→下書き→仕上げの3回に分けて書くつもりでいると、最初の1回は気軽に書けます。
STEPS
書けるようになるまでの手順
1日で全部やらなくてかまいません。1つずつ進めましょう。
- 1設問を、答えやすい言葉に言い換える
設問の横に「つまり何を聞かれている?」を1行で書きます。例:「学生時代に力を入れたこと」→「時間をかけて取り組んだことと、そこで工夫したこと」。字数の上限も確かめておきます。
- 2大学に入ってからのことを時期ごとに書き出す
1年前期・1年後期…と区切って、授業・バイト・サークル・趣味・家のことを、思い出せるだけ箇条書きにします。良い悪いは考えず、とにかく数を出しましょう。下の「思い出すための質問30」も使えます。
- 3材料を1つ選ぶ
書き出した中から、少しでも「自分で考えて動いた」「続けた」「変えた」ことがあるものを1つ選びます。迷ったら、人に話しやすいものにしましょう。
- 45つの質問で掘り下げる
「なぜ始めた?」「何が大変だった?」「何を工夫した?」「どう変わった?」「何を学んだ?」に、それぞれ1〜2行で答えます。下の「掘り下げメモ」をそのまま使えます。
- 5結論を1文で書いてから、下書きする
「私が力を入れたのは〇〇です」と最初の1文を決めてから、掘り下げメモの順に文をつなげます。この段階では字数オーバーでかまいません。友達に話すつもりで書きましょう。
- 6削って整え、人に読んでもらう
字数に合わせて削り、声に出して読みます。そのあと、友達や大学のキャリアセンターに読んでもらうと、自分では気づかない分かりにくさが見つかります。
TODAY
今日からできること
どれか1つでもできれば、今日は前に進んでいます。
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QUESTIONS
経験を思い出すための質問30
答えられそうな質問から、思いつくことをメモしましょう。1つの答えが、ガクチカ・自己PR・志望動機のどれかの材料になります。
① 授業・ゼミ・研究(6問)
- いちばん時間をかけたレポートや課題は何ですか?かけた時間の中に、工夫が隠れています
- グループワークで、自分がよくしていた役割は?まとめ役・調べ役・資料づくりなど
- 成績が上がった、またはつまずいた科目はありますか?立て直した過程は立派な材料です
- ゼミや研究で、自分で決めて進めたことは?
- 授業で発表したとき、準備で気をつけたことは?
- 授業以外で、自分から調べたり学んだりしたことは?資格・語学・本など
② アルバイト(6問)
- 仕事を覚えるために、自分なりにしていたことは?メモ・質問のしかたなど
- お客様に言われてうれしかったことは?
- 困ったお客様や、忙しい時間帯にどう動きましたか?
- 新人に教えたことはありますか?そのとき気をつけたことは?
- お店のやり方で「こうしたほうがいい」と思い、伝えたことは?小さな提案でもかまいません
- 長く続けられた理由は何ですか?続けたこと自体が強みになります
③ サークル・部活・団体(6問)
- 入った理由と、続けている(やめた)理由は?
- 行事やイベントで、担当した仕事は?
- メンバーの間で意見が分かれたとき、どうしましたか?
- 練習や活動で、自分が変えたこと・始めたことは?
- 役職がなくても、自分から引き受けていたことは?連絡係・準備・片付けなど
- うまくいかなかった経験と、そのあとどうしたか?
④ 趣味・日常・習慣(6問)
- 長く続けている趣味や習慣は何ですか?毎日の自炊・運動・日記なども材料です
- 人に「詳しいね」と言われることは?
- 自分で目標を決めて取り組んだことは?貯金・読書の冊数・資格など
- 一人暮らしや家の手伝いで、工夫していることは?
- 最近、考え方が変わった出来事は?
- お金や時間を、つい使ってしまうことは?好きなことは志望動機の手がかりにもなります
⑤ 人との関わり(6問)
- 友達から、よく頼まれることや相談されることは?周りから見たあなたの強みです
- 誰かのために動いて、感謝されたことは?
- 初めての場所や人の中で、どうやってなじみましたか?
- 苦手な人と一緒に何かをしたとき、どうしましたか?
- 家族や友達に「あなたらしい」と言われる行動は?身近な人に聞いてみるのもおすすめです
- 人に何かを教えたり、説明したりした経験は?
MEMO
穴埋めの掘り下げメモと、小さな経験の書き方の例
①のメモを埋めてから下書きに進むと、手が止まりにくくなります。②〜④は、特別ではない経験を言葉にした例です。そのまま使わず、自分の経験に置きかえてください。
材料を1つ選んだら、まずこれを埋める
【選んだ経験】 〇〇(いつ・どこで・何を) 【始めた理由・きっかけ】 〇〇だったから 【大変だったこと・課題】 〇〇が〇〇だった 【自分なりの工夫・行動】 ・〇〇をした ・〇〇を変えた 【結果・変化】 〇〇になった(数や人の反応があれば書く) 【学んだこと・これからに生かせること】 〇〇の大切さ/〇〇する力 【最初の1文(結論)】 私が力を入れたのは、〇〇です。
全部の欄が埋まらなくても大丈夫です。埋まらない欄は、その経験について誰かに話してみると思い出せることがあります。
サークルやバイトで目立つ経験がないと感じるとき
私が力を入れたのは、授業のレポートで「根拠を自分で確かめる」ことです。1年生のとき、インターネットの情報だけで書いたレポートの評価が低く、先生から「出典が弱い」と指摘されました。それからは、図書館で本や論文を探し、数字はもとの資料まで確かめてから使うようにしました。時間はかかりましたが、2年生のゼミでは先生から「調べ方が丁寧」と言っていただけました。この経験から、分からないことを人任せにせず、自分で確かめる姿勢を身につけました。
「指摘された→やり方を変えた→変化があった」の流れがあれば、授業の経験でも十分に書けます。
バイトはしているが、特別な成果がないとき
私が力を入れたのは、飲食店のアルバイトで、仕事を早く覚えるための工夫です。働き始めたころはメニューや手順が多く、同じことを何度も先輩に聞いてしまっていました。そこで、教わったことをその日のうちにスマホのメモに書き、次の勤務の前に5分見返すようにしました。1か月ほどで一人でレジと案内を任されるようになり、そのメモは後から入った新人にも共有しました。分からないことを仕組みで減らす工夫は、仕事でも生かせると考えています。
売上や表彰がなくても、「困ったこと」と「自分で決めたやり方」があれば材料になります。
学外の活動がほとんどないとき
私が力を入れたのは、大学1年生から続けている自炊です。一人暮らしを始めて食費がかさみ、月の予算を決めて週5日は自炊すると決めました。最初は続きませんでしたが、週末に1週間分の献立を決め、まとめて下ごしらえをするようにしてから、2年間続けられています。決めたことを、続けられる仕組みに変えて守る力は、私の強みだと考えています。
長く続けたことは、それだけで「続ける力」の証拠になります。続けるために変えたことを書きましょう。
DO & DON'T
やりがちなこと
こうする
- 経験の大きさより、考えたことと行動を書く
- 1つの経験を、深く掘り下げる
- 結論を最初に書いてから、理由と行動を足す
- 書けた下書きを、時間をおいて読み返す
これはしない
- ネットの例文をそのまま写す(面接で深く聞かれて答えにくくなる)
- 経験を大きく見せようとして、事実と違うことを書く
- いくつもの経験を少しずつ詰めこむ
- 締切の前日に、ゼロから書き始める
POINT
一人で抱えこまないで
FAQ
よくある質問
ガクチカと自己PRで、同じ経験を書いてもいい?
かまいません。ガクチカでは「何に取り組み、どう工夫したか」、自己PRでは「その経験から分かる自分の強み」と、伝える角度を変えましょう。ほかの経験も話せるように、2〜3個の材料を準備しておくと安心です。
バイトもサークルもしていません。何を書けばいい?
授業・ゼミ・資格の勉強・趣味・家のこと・続けている習慣なども材料になります。大切なのは、その中で何を考え、どう動いたかです。「思い出すための質問30」の①と④から探してみましょう。
高校時代の経験を書いてもいい?
設問が「学生時代」「大学時代」など、どの時期を聞いているかを確かめましょう。大学時代を聞かれている場合は、大学の経験を中心にします。高校の経験は、今につながるきっかけとして短く触れる程度にするのが無難です。
字数が足りない・多すぎるときは?
足りないときは、工夫した行動を具体的にする(何を、どのくらい、なぜ)と増えます。多すぎるときは、背景の説明を短くし、行動と結果を残しましょう。指定の字数に対して、大きく下回らない量(8〜9割以上)を目安にするとよいと言われます。
何日くらいかければ書ける?
人によって違います。思い出す日、掘り下げる日、書く日、直す日に分けると進めやすくなります。締切から逆算して、早めに始めましょう。
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あわせて使いたいテクニック
このページは Campi 編集部が作成しました(2026年10月24日更新)。例文は、自分の言葉と状況に合わせて書きかえて使ってください。企業から案内がある場合は、その指示を優先してください。