就活・キャリア 更新 2026.09.23 この記事にはPRを含みます

銀行業界の職種|仕事内容の調べ方

結論

銀行の職種は「顧客と接する」「判断する」「運用する」「守る」「つくる」で整理できます。顧客と接する=法人営業、個人営業、窓口。判断する=審査。運用する=市場部門。守る=リスク管理、コンプライアンス、事務。つくる=システム、企画。そしてコースによって転勤の範囲が変わります。ここは生活に直結します。

20分読み終わるまで
18章見出し
CCampi編集部(執筆)・公開 2026.09.23
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銀行の仕事は、支店だけではありません。

審査、市場、リスク管理、コンプライアンス、システム——本部には専門の部署があります。

ただし多くの人は支店から始まります。そこで顧客と接し、業務の基本を学びます。

この記事では、銀行業界の職種を整理し、仕事の中身、資格、コースの違い、調べ方まで通しで扱います。

この記事について:本記事は就職活動のための職種の案内で、金融商品を勧めるものではありません。職種の名称や区分は会社によって異なります。年収などの数値は扱っていません。実際の職種・配属・条件は各社の募集要項でご確認ください。

この記事を7枚で

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職種の地図|支店…法人営業という仕事審査とリスク管理市場部門と投資銀…システムと事務と…この記事

この記事の流れ

銀行業界の職種

銀行の職種は「顧客と接する」「判断する」「運用する」「守る」「つくる」で整理できます。

1
多くの人が支店から始まります新卒では支店に配属されることが多いのが一般的です。
2
コース別の採用があります総合職、地域限定、専門分野——コースを分けて募集する銀行があります。
3
業界の構造は別記事でどんな金融機関があるか(メガバンク、信託、地方銀行、信用金庫、ネット銀行…

職種の地図|支店と本部

まずこの整理を頭に入れてください。

新卒では支店に配属されることが多いのが一般的です。そこで顧客と接し、業務の基本を学びます。その後、本部や専門の部門に移る道があります。

1
「調べて、書いて、説明する」仕事です訪問して話を聞くだけではありません。社内で承認を得るための資料をつくる時間…
2
相手の事業を理解する必要があります融資の判断にはその会社が何で稼いでいるかの理解が要ります。
3
融資以外の相談も増えています事業の承継、販路の紹介、経営の課題——資金以外の相談に応じる業務が広がって…
4
断る場面がありますすべての希望に応えられるわけではありません。

法人営業という仕事

銀行の中核にある職種です。

訪問して話を聞くだけではありません。社内で承認を得るための資料をつくる時間が相当あります。この点を知らずに「人と話す仕事」と思って入ると、ギャップが生まれます。

1
営業と審査は分かれています貸したい営業と、慎重に見る審査——この2つが分かれているのが銀行の仕組みで…
2
数字とデータの仕事ですリスク管理ではどれだけの損失が起こり得るかを数値で評価します。
3
コンプライアンスは法律が生きます法令の要求を読み解き、社内の仕組みに落とし込む——法学部で学ぶ考え方が直接…
4
支店を経験してから移ることが多いこれらの職種には現場を知っていることが求められます。

審査とリスク管理

営業とは別の立場で判断する職種です。

貸したい営業と、慎重に見る審査——この2つが分かれているのが銀行の仕組みです。一人の判断で決まりません。この仕組みがあるから、根拠を示して説明する力が求められます。

1
時間の流れが速い部門です市場は毎日動きます。朝が早く、情報の更新が速い——この環境が合うかどうかは…
2
数理の知識が生きます商品の評価やリスクの測定では数学・統計の知識が使われます。
3
専門コースがあることがあります市場やシステムなど、専門分野のコースを設けている銀行があります。
4
証券会社との違い銀行の投資銀行業務はグループの証券会社と連携して行われることがあります。

市場部門と投資銀行業務

金融市場に関わる職種です。

市場は毎日動きます。朝が早く、情報の更新が速い——この環境が合うかどうかは人によります。商品の評価やリスクの測定では数学・統計の知識が使われます。理系の学生が専門を生かせる領域です。

1
情報系の学生の入口です銀行にはシステム部門があり、情報系の専攻を生かせます。
2
「止めない」ことが最優先です銀行のシステムは社会の基盤です。だから新しさより確実さが重視され、手順と検…
3
事務は仕組みをつくる仕事でもあります取引の処理を正確に行うには手順と仕組みが必要です。
4
デジタル化の取り組み手続きの電子化、アプリの改善、データの活用——各行が取り組みを公表していま…

システムと事務という仕事

銀行は巨大なシステムの上で動いています。

銀行にはシステム部門があり、情報系の専攻を生かせます。「システムコース」などの区分を設けている会社があります。グループのIT会社が採用を行っていることもあります。

1
まずこの整理を頭に入れてください。職種の地図|支店と本部
2
銀行の中核にある職種です。法人営業という仕事
3
営業とは別の立場で判断する職種です。審査とリスク管理
4
金融市場に関わる職種です。市場部門と投資銀行業務

まとめ

この記事の要点

顧客と接する=法人営業、個人営業、窓口。判断する=審査。運用する=市場部門。守る=リスク管理、コンプライアンス、事務。つくる=システム、企画。そしてコースによって転勤の範囲が変わります。

記事を読む

第1部 どんな職種があるか|支店と本部

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01職種の地図|支店と本部

まずこの整理を頭に入れてください。

支店法人営業個人営業・窓口事務・手続き取引先の管理本部審査・リスク管理市場・投資銀行システム・企画コンプライアンス多くの人は支店から始まる現場を知ってから本部へという道筋がある

銀行の職種は支店と本部に分かれる。

職種 やること 場所
法人営業 企業の相談に応じ、融資や各種のサービスを提案する 支店
個人営業・窓口 個人のお客様の相談に応じ、手続きを行う 支店
審査 融資の可否と条件を判断する 本部
市場部門 有価証券の運用、為替・金利の取引を行う 本部
投資銀行業務 企業の資金調達や事業の再編に関わる 本部
リスク管理 与信・市場・業務のリスクを管理する 本部
コンプライアンス 法令の遵守の体制を整える 本部
システム 基幹のシステムやサービスを設計・運用する 本部・関連会社
事務・オペレーション 取引の処理を正確に行う仕組みを回す 支店・センター
企画・管理 経営の計画、財務、人事、広報 本部
海外 海外拠点での業務、国際的な取引 海外拠点

多くの人が支店から始まります

新卒では支店に配属されることが多いのが一般的です。そこで顧客と接し、業務の基本を学びます。

その後、本部や専門の部門に移る道があります。

コース別の採用があります

総合職、地域限定、専門分野——コースを分けて募集する銀行があります。詳しくは6章で扱います。

業界の構造は別記事で

どんな金融機関があるか(メガバンク、信託、地方銀行、信用金庫、ネット銀行、政府系)は銀行業界とは|全体像と分野の調べ方で整理しています。

02法人営業という仕事

銀行の中核にある職種です。

1訪問する取引先を訪ね、事業の状況や資金の予定を聞く
2調べる決算書を読み、事業の内容と資金の流れを確認する
3組み立てる金額、期間、返済の方法、条件を検討する
4社内を通す審査部門に説明し、承認を得るための資料をつくる
5実行する契約と資金の手続きを正確に行う
6管理するその後の業況を確認し、必要に応じて対応する

「調べて、書いて、説明する」仕事です

訪問して話を聞くだけではありません。社内で承認を得るための資料をつくる時間が相当あります。

この点を知らずに「人と話す仕事」と思って入ると、ギャップが生まれます。

相手の事業を理解する必要があります

融資の判断にはその会社が何で稼いでいるかの理解が要ります。だから幅広い産業に触れることになります。

「いろいろな業界を見たい」という関心の人には、この点が合います。

融資以外の相談も増えています

事業の承継、販路の紹介、経営の課題——資金以外の相談に応じる業務が広がっています。

各行の取り組みはディスクロージャー誌や中期経営計画で確認できます。

断る場面があります

すべての希望に応えられるわけではありません。理由を説明し、別の方法を一緒に考える——これもこの仕事の一部です。

03審査とリスク管理

営業とは別の立場で判断する職種です。

1審査融資の可否と条件を、営業とは別の立場で判断する
2与信管理取引先の状況を継続的に確認し、リスクを管理する
3市場リスク管理金利や為替の変動による影響を測り、限度を管理する
4オペレーショナルリスク事務の誤りやシステムの障害に備える
5コンプライアンス法令と社内の決まりが守られる体制を整える

営業と審査は分かれています

貸したい営業と、慎重に見る審査——この2つが分かれているのが銀行の仕組みです。一人の判断で決まりません。

この仕組みがあるから、根拠を示して説明する力が求められます。

数字とデータの仕事です

リスク管理ではどれだけの損失が起こり得るかを数値で評価します。数学・統計の知識が直接使われる領域です。

コンプライアンスは法律が生きます

法令の要求を読み解き、社内の仕組みに落とし込む——法学部で学ぶ考え方が直接つながります。

支店を経験してから移ることが多い

これらの職種には現場を知っていることが求められます。そのため支店を経験してから異動する道筋が一般的です。

04市場部門と投資銀行業務

金融市場に関わる職種です。

1市場運用有価証券などで銀行の資金を運用する
2トレーディング為替や金利の取引を行う
3資金繰り・ALM資産と負債の状況を管理する
4投資銀行業務企業の資金調達や事業の再編に関わる
5ストラクチャードファイナンス案件ごとに仕組みを設計した融資を組む

時間の流れが速い部門です

市場は毎日動きます。朝が早く、情報の更新が速い——この環境が合うかどうかは人によります。

数理の知識が生きます

商品の評価やリスクの測定では数学・統計の知識が使われます。理系の学生が専門を生かせる領域です。

専門コースがあることがあります

市場やシステムなど、専門分野のコースを設けている銀行があります。募集要項で区分を確認してください。

証券会社との違い

銀行の投資銀行業務はグループの証券会社と連携して行われることがあります。役割の分担は制度上の決まりもあります。

証券・資産運用業界は証券・資産運用業界とは|全体像と分野の調べ方で整理しています。

配属は限られることがあります

これらの部門は人数が限られることがあります。どう配属されるかを説明会で聞いてください。

05システムと事務という仕事

銀行は巨大なシステムの上で動いています。

1基幹のシステム口座と取引を管理する中核の仕組み
2決済の仕組み銀行間の資金のやりとりを担う
3アプリ・オンライン顧客が使う画面とサービス
4データの活用取引の情報を分析し、業務に生かす
5事務・オペレーション取引の処理を正確に行う仕組みを回す

情報系の学生の入口です

銀行にはシステム部門があり、情報系の専攻を生かせます。「システムコース」などの区分を設けている会社があります。

グループのIT会社が採用を行っていることもあります。

「止めない」ことが最優先です

銀行のシステムは社会の基盤です。だから新しさより確実さが重視され、手順と検証が徹底されます。

この文化を理解しておくと、面接での受け答えがずれません。

事務は仕組みをつくる仕事でもあります

取引の処理を正確に行うには手順と仕組みが必要です。事務の効率化や集約を進める仕事があります。

デジタル化の取り組み

手続きの電子化、アプリの改善、データの活用——各行が取り組みを公表しています。中期経営計画で確認できます。

第2部 職種の選び方|コース・資格・専攻

06コースの違いを必ず確認してください

銀行ではコースの違いが生活に直結します。

1総合職(全国)全国・海外への異動の可能性がある
2地域限定定められた地域の中での異動
3専門分野のコース市場、システムなど特定の領域で採用される
4地方銀行・信用金庫基盤とする地域・地区の中での異動が中心

転勤の範囲が変わります

同じ銀行でも、コースによって転勤の範囲が違います。これは住む場所と生活の形に直結します。

仕事の幅も変わることがあります

コースによって担える業務や異動の範囲が異なる場合があります。募集要項でそれぞれの説明を読み比べてください。

コース間の変更ができるか

入社後にコースを変更できる仕組みがあるかは、会社によって違います。説明会で聞いてよい質問です。

地域の金融機関という選択肢

地方銀行や信用金庫では基盤とする地域の中での異動が中心です。地元で働き続けたいなら、大きな要素になります。

ただし範囲は機関によって違うので、募集要項で確認してください。

07資格と学び続けること

金融機関では、業務に関わる資格が多くあります。

資格 どんな場面で関わるか
証券外務員 有価証券に関する業務を行う際に必要とされる
ファイナンシャル・プランニング関連 個人のお客様の相談に関わる知識
簿記 決算書を読むための基礎
銀行業務に関する検定 融資、法務、税務などの業務知識
宅地建物取引士 不動産に関わる業務で生きる場合がある

入社後に取得するのが一般的です

多くの銀行では入社後に計画的に資格を取得します。研修や受験費用の補助を設けている会社があります。

学生のうちに勉強するなら

必須ではありませんが、簿記やファイナンシャル・プランニング関連の知識は業界の理解を助けます。

資格名を並べるより、なぜその勉強をしたのかを説明できることが大切です。

決算書が読めるようになります

企業の決算書を読み、お金の流れを理解する——これは銀行の仕事の基本です。入社後の研修で学ぶのが一般的です。

学び続ける業界です

制度が変われば知識の更新が必要になります。入社後も勉強が続くことを前提にしてください。

08専攻と職種の対応

文系・理系の両方に入口があります。

1経済・経営・商法人営業、審査、市場、企画
2法律コンプライアンス、法務、審査、事業承継に関わる業務
3情報システム、データの活用、サービスの設計
4数学・統計市場部門、リスク管理、データ分析
5理工系システム、リスク管理、法人営業(技術の理解が生きる)
6その他の文系営業、企画、管理部門

理系の学生にも道があります

システム、リスク管理、市場部門——数理やITの知識が生きる領域があります。専門のコースを設けている銀行があります。

また、技術のある企業を相手にする法人営業では、理系の知識が理解を助けます。

数字を扱う仕事です

文系出身者が多い業界ですが、決算書を読み、条件を計算する仕事です。数字を避ける業界ではありません。

法律を学んだ人の専門が生きます

コンプライアンス、法務、契約——条文を読み、事実に当てはめる考え方が直接使われます。

学びの整理の仕方

ゼミや研究で何を調べ、どう考えたかは材料になります。整理の仕方は学生時代の経験の棚卸し|書き出す順番で扱っています。

第3部 仕事内容の調べ方

09募集要項から仕事内容を読む

いちばん確実な情報源は、会社が出している募集要項です。

1職種・コース入社時点で仕事が決まるのか、配属で決まるのか
2仕事内容何を担当するか。具体的に書かれているほど実態に近い
3応募資格専攻や学位の条件、求められる知識
4勤務地配属される可能性のある場所
5勤務時間交代勤務やシフトの有無
6転勤転居を伴う異動があるか、範囲はどこまでか
7研修入社後に何をどれだけ学べるか

「若干名」「総合職」だけの募集もあります

仕事内容が抽象的にしか書かれていない場合、配属で決まる可能性が高くなります。その場合は説明会で具体的に聞いてください。

銀行では「コース」の違いが大きい

同じ銀行でも、コースによって転勤の範囲や仕事の幅が変わります。コース間の変更ができるかも会社によって違います。

複数年分を見ると分かることがあります

去年と今年で募集する職種の区分が変わっていることがあります。会社の方針の変化が表れている場合があります。

募集要項の読み方は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで詳しく扱っています。

10社員インタビューの読み方

採用ページの社員紹介は、使い方を間違えなければ役に立ちます。

1一日の流れ実際に何に時間を使っているか
2関わる相手社内の誰と、社外の誰とやりとりするか
3入社からの経歴最初の配属と、その後の異動の道筋
4難しかったこと仕事の実際の負荷や課題
5使っている道具・知識必要になる技術や資格

良い面が中心に書かれている前提で読む

採用ページは会社が伝えたいことを載せる場所です。厳しい面が書かれていないこともあります。

だから「何をしているか」という事実の部分を拾い、評価の言葉は割り引いて読んでください。

複数人を読み比べてください

1人だけだと、その人の特殊な経歴かもしれません。同じ職種の複数の人を読むと、共通する部分が見えます。

支店と本部の両方を読んでください

多くの人が支店から始まります。支店の仕事と、本部の専門部署の仕事の両方を読むと、キャリアの道筋が見えます。

載っていない職種にも注意

採用ページに紹介がない職種もあります。紹介がない=存在しないではありません。募集要項の職種欄で確認してください。

11一次資料から職種の手がかりを得る

採用向けではない資料にも、仕事の手がかりがあります。

資料 職種について分かること
有価証券報告書「従業員の状況」 セグメント別の従業員数。どの事業に人が多いか
有価証券報告書「設備の状況」 事業所・工場の所在地。どこに職場があるか
有価証券報告書「研究開発活動」 研究・開発がどの領域で行われているか
中期経営計画 これから人を増やす領域、力を入れる事業
統合報告書 人材の育成や働き方に関する考え方

従業員数は職種の規模を表します

セグメント別の従業員数を見ると、どの事業に人が多いかが分かります。人が多い事業には、その分職種も多くあります。

希望する職種が、会社の中でどれくらいの規模かを推測する材料になります。

ディスクロージャー誌が職種の手がかりになります

貸出先の業種、店舗と従業員の状況、地域への取り組み——どんな仕事があるかの見当がつきます。

中期経営計画に採用の方向が表れます

「この領域を強化する」と書かれていれば、その領域で人を必要としている可能性があります。

志望する職種と、会社が力を入れる方向が合っているかを確かめてください。

12OB・OG訪問で聞くこと

資料では分からないことを聞くための機会です。

1一日の時間の使い方実際に何に時間がかかっているかが分かる
2最初の配属はどう決まったか配属の実態が分かる
3入社前の想像と違ったこと外からは見えない部分が出てくる
4どんな知識を入社後に学んだか準備すべきことが分かる
5他の職種との関わり方一人で完結しない部分が見える
6忙しい時期とその理由働き方の実態に近づける

「やりがい」は聞いても情報が少ない

抽象的な質問には抽象的な答えが返ります。具体的な事実を聞くほうが、判断の材料になります。

「昨日は何をしていましたか」くらい具体的でも構いません。

銀行で聞いておきたいこと

一日のうち訪問と資料作成の割合、初任配属がどう決まったか、資格をいつ取ったか——このあたりは資料では分かりません。

複数の人に聞いてください

この章の要点

13志望する職種をどう書くか

「職種が決まっていない」ままでも書けますが、材料は要ります。

書くときの材料 どこから取るか
その職種が何をしているか 募集要項、社員インタビュー、OB・OG訪問
なぜその職種に関心があるか 自分の経験と、職種の仕事の重なり
その会社でなければならない理由 セグメント情報、中期経営計画、事業の特徴
入社後に何を学ぶ必要があるか 募集要項の応募資格、研修の内容

職種名だけを書かないでください

「開発職を希望します」だけでは、その職種の何に関心があるのかが伝わりません。

仕事の中身のどの部分に関心があるかまで書いてください。

「どの部門で、誰を相手に」を書いてください

銀行は部門によって相手も仕事も違います。法人営業なのか、審査なのか、市場なのか、システムなのか。

ディスクロージャー誌でその銀行の顧客層を確認してから書くと、具体的になります。

希望が変わることもあります

入社後に別の職種に関心が移ることもあります。それ自体は問題ではありません。ただし選考の時点では、いま考えていることを具体的に言えることが大切です。

志望理由の組み立ては志望理由が弱いと感じたら|足りない情報を埋めるで扱っています。

14配属はどう決まるか

ここを確認せずに入社すると、想像とずれます。

1職種別採用入社時点で職種が決まる
2コース別採用大きな区分だけ決まり、詳細は配属で決まる
3一括採用入社後の研修を経て配属で決まる

確認すべきこと

確認したいこと どこで確認するか
コースの区分と転勤の範囲 募集要項のコース欄
初任配属の考え方 説明会での質問
本部への異動の道筋 説明会での質問
希望はどの程度考慮されるか 説明会での質問
配属はいつ決まるか 説明会での質問
入社後に職種を変える道があるか 説明会での質問

聞いても失礼になりません

配属や勤務地は働き方の前提です。遠慮せず確認してください。曖昧なまま進めるほうが、お互いにとって良くありません。

多くの人が支店から始まります

新卒では支店に配属されることが多く、そこで業務の基本を学びます。本部への異動の道筋は説明会で聞いてください。

最初の配属がすべてではありません

多くの会社では異動の機会があります。ただし、どの程度動けるかは会社によって違います。実際の例をOB・OG訪問で聞いてください。

15選考の時期と併願

職種によって、選考の進み方が違うことがあります。

1職種ごとの締切各社の採用ページ、届いた案内
2職種の併願が可能か募集要項
3提出物(研究概要・作品など)募集要項
4推薦応募の有無大学の就職担当、学科・研究室

コース別に募集されることがあります

総合職、地域限定、専門分野(市場・システムなど)——コースを分けて募集する銀行があります。

コースによって転勤の範囲も仕事の幅も変わります。募集要項で確認してください。

締切は一覧で管理してください

職種別に応募すると、締切がばらばらになります。会社名、職種、応募した日、次の予定、締切をまとめておけば、出し忘れは防げます。

管理の仕方は選考管理の作り方|進み具合を一覧にするで扱っています。

16相談できる窓口

一人で抱えないでください。

1大学のキャリアセンター応募の進め方、書類、過去の実績、推薦の手続き
2学科の就職担当・ゼミの教員専攻と職種のつながり、企業とのつながり
3新卒応援ハローワーク求人の相談(無料)
4労働局の総合労働相談コーナー労働条件の扱いに疑問があるとき(無料)
5弁護士法令の解釈が必要なとき

地域の金融機関は地元の情報が集まります

地方銀行や信用金庫を志望するなら、その地域の大学のキャリアセンターに情報が集まっていることがあります。

条件面で疑問があるとき

提示された条件に疑問があるとき、自分で判断せずに相談してください。労働局の総合労働相談コーナーは無料で、全国にあります(予約なしで利用できる場合があります)。法令の解釈が必要な場合は弁護士にご相談ください。

17よくある質問

支店に配属されるのが一般的ですか?

新卒では支店に配属されることが多いのが一般的です。そこで顧客と接し、業務の基本を学びます。その後、本部や専門の部門に移る道があります。どんなキャリアの進み方があるかは、採用ページのキャリアパスの項目や説明会で確認してください。

法人営業はどんな仕事ですか?

取引先を訪ね、事業の状況と資金の予定を聞き、決算書を読み、条件を検討し、社内で承認を得るための資料をつくり、契約と資金の手続きを行う仕事です。訪問して話を聞くだけでなく、資料をつくる時間が相当あります。

審査はどんな職種ですか?

融資の可否と条件を、営業とは別の立場で判断する職種です。貸したい営業と慎重に見る審査が分かれているのが銀行の仕組みで、一人の判断では決まりません。この仕組みがあるため、根拠を示して説明する力が求められます。支店を経験してから移ることが多い職種です。

コースの違いは何ですか?

総合職(全国)は全国・海外への異動の可能性があり、地域限定はコースで定められた範囲での異動になります。市場やシステムなど専門分野のコースを設けている銀行もあります。転勤の範囲だけでなく、担える業務や異動の範囲が異なる場合もあります。コース間の変更ができるかも会社によって違います。

理系でも入れますか?

入れます。システム、リスク管理、市場部門では数理やITの知識が生きます。専門のコースを設けている銀行もあります。また、技術のある企業を相手にする法人営業では理系の理解が役に立つ場面があります。

文系ですが数字は苦手です。

この業界は決算書を読み、資金の流れを追い、条件を計算する仕事です。文系出身者が多い業界ですが、数字を扱わない業界ではありません。入社後に会計や金融の知識を学ぶことが前提になります。

システム部門に興味があります。

銀行には基幹のシステム、決済の仕組み、アプリ、データ活用に関わる部門があります。システムコースなどの区分を設けている会社があり、グループのIT会社が採用を行っていることもあります。銀行のシステムは社会の基盤なので、新しさより確実さが重視される文化があります。

資格は入社前に取るべきですか?

多くは入社後に会社の支援を受けて取得します。必須とされることは一般的ではありません。学生のうちに勉強するなら、簿記やファイナンシャル・プランニング関連の知識は業界の理解を助けます。資格名を並べるより、なぜ勉強したのかを説明できるほうが大切です。

ノルマは厳しいですか?

目標の設定や評価の仕組みは銀行によって違い、近年は見直しが行われることもあります。本記事では個別の会社について判断していません。評価の考え方は説明会で聞いてよい質問です。

市場部門に行きたいのですが。

市場部門は人数が限られることがあります。専門コースを設けている銀行では入社時点で決まり、そうでない場合は配属によります。市場は毎日動くため朝が早く、情報の更新が速い環境です。数学・統計の知識が生きる領域でもあります。

地方銀行と信用金庫はどう違いますか?

成り立ちが違います。銀行は株式会社で、信用金庫は会員による組織です。主な取引先は地域の中小企業と個人で、営業する地区も定められています。いずれも基盤とする地域の中での異動が中心になることが多く、地元で働き続けたい人には大きな要素になります。

まず何から調べればいいですか?

志望する銀行のディスクロージャー誌で貸出先の業種や店舗・従業員の状況を確認し、募集要項でコースの区分を見るのが早道です。そのうえで社員インタビューを、支店と本部の両方について読んでください。

18まとめ|支店から始まり、専門へ広がる

銀行の職種は支店と本部に分かれます。多くの人は支店から始まり、そこで業務の基本を学びます。

法人営業は「調べて、書いて、説明する」仕事です。訪問だけでなく、社内で承認を得る資料をつくる時間が相当あります。

この章の要点
  • 営業と審査は分かれています。だから根拠を示して説明する力が求められます。
  • 本部には専門の職種があります。審査、リスク管理、コンプライアンス、市場、システム、企画。
  • 理系にも入口があります。システム、リスク管理、市場——数理とITの知識が生きます。
  • コースの違いを必ず確認してください。転勤の範囲と仕事の幅が変わり、生活に直結します。
  • 資格は入社後に取るのが一般的です。学び続けることが前提の業界です。

最後に。本記事は就職活動のための職種の案内であり、金融商品を勧めるものではありません。制度に関することは金融庁などの公的機関の情報で、実際の職種・配属・条件は各社の募集要項でご確認ください。

この記事について:本記事は業界の構造と調べ方を整理するための一般的な案内です。登場する社名は各職種にこういう仕事があるという例であり、推奨・順位付け・優劣の評価ではありません。また、網羅した一覧でもありません。売上、シェア、年収、従業員数などの数値と、企業の将来性については本記事では扱っていません。数値は各社の有価証券報告書・決算説明資料や業界団体・官庁の公表資料で、募集の内容は各社の募集要項でご確認ください。有価証券報告書の章構成は年度や会社によって異なることがあります。就職のしやすさ、採用の見通し、向き不向きについても判断していません。本記事は就職活動のための職種の案内であり、金融商品を勧めるものではありません。金融に関する制度は改正されることがあるため、制度の内容は金融庁・日本銀行などの公的機関の情報でご確認ください。職種の名称や区分は会社によって異なるため、最新の情報は各社の採用ページと募集要項でご確認ください。労働条件の取り扱いに疑問がある場合は労働局の総合労働相談コーナー(無料・全国・予約なしで利用できる場合があります)に、法令の解釈は弁護士にご相談ください。
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