証券・資産運用業界の職種|仕事内容の調べ方
この業界の職種は部門で決まります。①個人向け(リテール)、②投資銀行部門、③マーケット部門、④リサーチ、⑤資産運用、⑥ミドル・バックオフィス(リスク管理、決済、コンプライアンス、システム)。相手も、時間の流れも、求められることも違います。まずどの部門に関心があるかを決めてください。
証券会社の職種は、部門で別の仕事になります。
個人の資産の相談に乗る部門、企業の資金調達を支える部門、市場で取引する部門、企業を分析する部門——同じ会社でも中身が違います。
そして運用会社は、証券会社とは別の立場です。つなぐのか、預かって運用するのか。
この記事では、証券・資産運用業界の職種を部門ごとに整理し、仕事の中身、働き方、調べ方まで通しで扱います。
この記事を7枚で
1 / 7第1部 どんな職種があるか|部門で整理する
第2部 職種の選び方|専攻・働き方・資格
第3部 仕事内容の調べ方
第4部 選考に向けて|志望職種と確認事項
第1部 どんな職種があるか|部門で整理する
01職種の地図|部門で整理する
まずこの整理を頭に入れてください。
証券の部門は「誰を相手にするか」で分かれる。
| 部門 | 相手 | 主な仕事 |
|---|---|---|
| 個人向け(リテール) | 個人のお客様 | 資産に関する相談、説明、手続き |
| 法人営業 | 事業会社 | 資金調達の提案、各種のサービス |
| 投資銀行部門 | 事業会社 | 上場や発行の支援、再編の助言 |
| マーケット部門 | 機関投資家 | 売買の執行、商品の設計、情報の提供 |
| リサーチ | 社内・投資家 | 企業・経済の調査と分析 |
| 資産運用 | 投資家・年金など | 資産の運用、商品の企画 |
| リスク管理・コンプライアンス | 社内 | リスクの管理、法令の遵守 |
| 決済・事務 | 社内 | 取引の受け渡しと記録を正確に処理する |
| システム | 社内・顧客 | 売買やサービスの仕組みを設計・運用する |
「証券会社に入りたい」では中身が決まりません
部門によって、相手も、時間の流れも、求められることも違います。まずどの部門に関心があるかを決めてください。
支店配属からのスタートが多い会社があります
総合証券では、まず支店の個人向け営業を経験する進め方の会社があります。採用ページのキャリアパスに記載があることがあります。
証券会社と運用会社は別です
証券会社はつなぐ立場、運用会社は預かって運用する立場です。詳しくは6章で扱います。
業界の構造は別記事で
どんな会社があるかは証券・資産運用業界とは|全体像と分野の調べ方で整理しています。
02個人向け(リテール)の仕事
個人のお客様の資産に関する相談に応じる職種です。
説明の正確さが法令で求められます
金融商品の販売には説明に関する決まりがあります。何を、どのように伝えるかが定められています。
この仕事は「売る」よりも「正確に伝える」ことが土台になります。
良いときだけの仕事ではありません
相場が下がる局面では、お客様に説明する場面があります。この点を理解しているかどうかは、面接での受け答えに表れます。
評価の仕組みを確認してください
営業の評価の考え方は会社によって違い、見直しが行われることもあります。近年は預かる資産の残高を重視する方針を掲げる会社もあります。
転勤があります
全国の支店に配属されるため、転勤があることが一般的です。範囲は募集要項で確認してください。
なお本記事は個別の金融商品を勧めるものではありません。
03投資銀行部門の仕事
企業の資金調達と、事業の再編に関わる部門です。
地道な作業が中心です
上場や再編は企業にとって大きな決断で、長い期間をかけて準備します。その過程では資料の作成、数値の分析、制度の確認が積み重なります。
華やかに語られがちですが、実際は手を動かす時間が長い仕事です。
情報の取り扱いが厳格です
公表前の企業の情報を扱うため、情報管理の決まりが厳格です。部門の間で情報を遮断する仕組みが設けられています。
この前提を理解していることは、面接でも評価につながります。
募集の枠は限られることがあります
部門別に採用する会社では、投資銀行部門の枠が限られることがあります。募集要項で区分を確認してください。
英語を使う場面があります
海外の企業や投資家が関わる案件では英語の資料やコミュニケーションが発生します。必要度は会社と案件によります。
04マーケット部門とリサーチ
市場そのものを相手にする部門です。
リサーチは「調べて書く」仕事です
アナリストは担当する業界や企業を調べ、分析をまとめます。決算資料を読み、取材し、数値を組み立てます。
研究で資料を読み込み、根拠を示して論を組み立てた経験が生きる職種です。
担当する業界を持ちます
アナリストは業界ごとに担当が分かれます。理系の専攻を持つ人が技術に関わる業界を担当することがあります。
時間の流れが速い部門です
市場は毎日動きます。朝が早く、情報の更新が速い——この環境が合うかどうかは人によります。
数理の知識が生きる領域があります
商品の設計やリスクの評価では数学・統計の知識が使われます。理系の学生が専門を生かせる分野です。
05資産運用会社の職種
集めた資金を、実際に運用する会社です。
証券会社との違い
証券会社はつなぐ立場、運用会社は預かって運用する立場です。「投資に関心がある」なら、どちらの立場で関わりたいかを考えてください。
顧客には年金や機関投資家がいます
個人だけでなく、年金基金や金融機関の資金も運用します。長期の視点で資産を預かる仕事です。
投資先との対話という役割
運用会社は投資先の企業と対話する役割も担っています。各社が方針を公表しています。
採用の人数は限られることがあります
運用会社は証券会社より組織が小さいことが多く、新卒の採用人数も限られる場合があります。
なお本記事は投資を勧めるものではありません。
06ミドル・バックオフィスとシステム
取引を成立させ、記録し、守る部門です。
ここが止まると取引が成立しません
売買が約定しても、受け渡しと記録が正確に行われなければ取引は完了しません。
表に出ませんが、市場が動くための土台です。
リスク管理は数理の仕事でもあります
どれだけの損失が起こり得るかを数値で評価する業務があります。数学・統計の知識が直接使われます。
専門職として採用されることがあります
会社によってはコンプライアンスやリスク管理、システムの専門コースを設けています。募集要項で区分を確認してください。
システムは取引の基盤です
売買の注文、約定、決済——すべてシステムの上で動いています。情報系の学生の入口になります。
第2部 職種の選び方|専攻・働き方・資格
07働き方と社員自身の取引
この業界には特有の決まりがあります。
社員自身の取引にも決まりがあります
証券会社などでは、社員個人の有価証券の取引に届出や制限が設けられていることがあります。
具体的な内容は会社によって違うので、説明会で確認して構いません。入社前に知っておくとよい点です。
市場に合わせた時間の流れ
マーケットに関わる部門では、市場が開く時間に合わせた働き方になります。朝が早いことがあります。
転勤の範囲を確認してください
個人向け営業は全国の支店に配属されることが多く、転勤があることが一般的です。本社部門は拠点が限られます。
外資系は前提が違うことがあります
外資系の会社では、採用の時期、部門の区分、評価の仕組みが国内企業と異なることがあります。募集要項をよく読んでください。
08資格と準備
入社後に取得するものが中心です。
| 資格・準備 | 位置づけ |
|---|---|
| 証券外務員 | 有価証券に関する業務を行う際に必要とされる。入社後に取得するのが一般的 |
| 証券アナリスト | 企業や証券の分析に関わる知識 |
| 簿記・会計 | 企業の決算書を読む基礎 |
| 数理・統計 | リスク管理や商品設計に関わる領域で生きる |
| 企業の開示資料を読む習慣 | どの部門でも役に立つ |
資料を読む習慣が土台になります
証券の仕事は企業の資料を読むことから始まります。上場企業を1社選んで決算資料を読み通すだけでも、面接での話の具体性が変わります。
会計の知識は広く使えます
リサーチにも投資銀行部門にも、決算書を読む力が必要です。簿記の勉強はその基礎になります。
投資経験は「材料の一つ」にとどめてください
業務は他人の資産に関わる仕事です。語るなら、そこから何を学んだかに絞ってください。成果を語る場ではありません。
制度の知識は更新が必要です
金融に関する制度は改正されます。学び続けることが前提の業界だと考えてください。
09専攻と職種の対応
文系・理系の両方に入口があります。
リサーチでは専門が生きます
アナリストは担当する業界を持ちます。理系の専攻を持つ人が、技術に関わる業界を担当することがあります。
専門の知識が企業を理解する力になる領域です。
数理の専攻は専門職の入口があります
商品の設計やリスクの評価では数学・統計の知識が直接使われます。専門のコースを設けている会社があります。
研究や学びの整理の仕方
会社が見ているのはどう課題を立て、どう根拠を集めたかという進め方であることが一般的です。整理の仕方は学生時代の経験の棚卸し|書き出す順番で扱っています。
銀行との違いを説明できるように
「なぜ銀行ではなく証券か」はほぼ必ず聞かれる質問です。銀行業界は銀行業界とは|全体像と分野の調べ方で整理しています。
第3部 仕事内容の調べ方
10募集要項から仕事内容を読む
いちばん確実な情報源は、会社が出している募集要項です。
「若干名」「総合職」だけの募集もあります
仕事内容が抽象的にしか書かれていない場合、配属で決まる可能性が高くなります。その場合は説明会で具体的に聞いてください。
証券では部門別の募集があります
個人向け、投資銀行、マーケット、リサーチ——部門を分けて募集する会社があります。総合職でまとめて採用し配属で決める会社もあります。
複数年分を見ると分かることがあります
去年と今年で募集する職種の区分が変わっていることがあります。会社の方針の変化が表れている場合があります。
募集要項の読み方は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで詳しく扱っています。
11社員インタビューの読み方
採用ページの社員紹介は、使い方を間違えなければ役に立ちます。
良い面が中心に書かれている前提で読む
採用ページは会社が伝えたいことを載せる場所です。厳しい面が書かれていないこともあります。
だから「何をしているか」という事実の部分を拾い、評価の言葉は割り引いて読んでください。
複数人を読み比べてください
1人だけだと、その人の特殊な経歴かもしれません。同じ職種の複数の人を読むと、共通する部分が見えます。
部門ごとに読み比べてください
同じ会社でも、個人向け営業と投資銀行部門では一日の過ごし方が別物です。複数の部門の紹介を読んでください。
載っていない職種にも注意
採用ページに紹介がない職種もあります。紹介がない=存在しないではありません。募集要項の職種欄で確認してください。
12一次資料から職種の手がかりを得る
採用向けではない資料にも、仕事の手がかりがあります。
| 資料 | 職種について分かること |
|---|---|
| 有価証券報告書「従業員の状況」 | セグメント別の従業員数。どの事業に人が多いか |
| 有価証券報告書「設備の状況」 | 事業所・工場の所在地。どこに職場があるか |
| 有価証券報告書「研究開発活動」 | 研究・開発がどの領域で行われているか |
| 中期経営計画 | これから人を増やす領域、力を入れる事業 |
| 統合報告書 | 人材の育成や働き方に関する考え方 |
従業員数は職種の規模を表します
セグメント別の従業員数を見ると、どの事業に人が多いかが分かります。人が多い事業には、その分職種も多くあります。
希望する職種が、会社の中でどれくらいの規模かを推測する材料になります。
部門別の収益が規模の手がかりになります
決算説明資料の部門別の収益を見ると、その会社がどの部門に重心を置いているかが分かります。
中期経営計画に採用の方向が表れます
「この領域を強化する」と書かれていれば、その領域で人を必要としている可能性があります。
志望する職種と、会社が力を入れる方向が合っているかを確かめてください。
13OB・OG訪問で聞くこと
資料では分からないことを聞くための機会です。
「やりがい」は聞いても情報が少ない
抽象的な質問には抽象的な答えが返ります。具体的な事実を聞くほうが、判断の材料になります。
「昨日は何をしていましたか」くらい具体的でも構いません。
証券で聞いておきたいこと
朝の始業時刻、資料作成に使う時間、相場が下がる局面でどう動くか——このあたりは資料では分かりません。
複数の人に聞いてください
- 職種が同じでも、配属先や担当によって経験が違います。1人の話を全体だと思わないでください。
- 進め方はOB・OG訪問の依頼と当日|連絡からお礼までの流れで扱っています。
- 第4部 選考に向けて|志望職種と確認事項
14志望する職種をどう書くか
「職種が決まっていない」ままでも書けますが、材料は要ります。
| 書くときの材料 | どこから取るか |
|---|---|
| その職種が何をしているか | 募集要項、社員インタビュー、OB・OG訪問 |
| なぜその職種に関心があるか | 自分の経験と、職種の仕事の重なり |
| その会社でなければならない理由 | セグメント情報、中期経営計画、事業の特徴 |
| 入社後に何を学ぶ必要があるか | 募集要項の応募資格、研修の内容 |
職種名だけを書かないでください
「開発職を希望します」だけでは、その職種の何に関心があるのかが伝わりません。
仕事の中身のどの部分に関心があるかまで書いてください。
部門まで書いてください
証券は部門によって相手も仕事もまったく違います。個人向けか、投資銀行か、マーケットか、リサーチか、運用か。
決算説明資料で部門別の収益を見れば、その会社の重心も分かります。
希望が変わることもあります
入社後に別の職種に関心が移ることもあります。それ自体は問題ではありません。ただし選考の時点では、いま考えていることを具体的に言えることが大切です。
志望理由の組み立ては志望理由が弱いと感じたら|足りない情報を埋めるで扱っています。
15配属はどう決まるか
ここを確認せずに入社すると、想像とずれます。
確認すべきこと
| 確認したいこと | どこで確認するか |
|---|---|
| 部門・コースの区分 | 募集要項の職種欄 |
| 初任配属の考え方 | 説明会での質問 |
| 社員個人の取引に関する決まり | 説明会での質問 |
| 希望はどの程度考慮されるか | 説明会での質問 |
| 配属はいつ決まるか | 説明会での質問 |
| 入社後に職種を変える道があるか | 説明会での質問 |
聞いても失礼になりません
配属や勤務地は働き方の前提です。遠慮せず確認してください。曖昧なまま進めるほうが、お互いにとって良くありません。
支店配属からのスタートが多い会社があります
総合証券では、まず支店の個人向け営業を経験する進め方の会社があります。希望する部門が別にある場合も、その前提を考えてください。
最初の配属がすべてではありません
多くの会社では異動の機会があります。ただし、どの程度動けるかは会社によって違います。実際の例をOB・OG訪問で聞いてください。
16選考の時期と併願
職種によって、選考の進み方が違うことがあります。
部門別の募集と時期に注意してください
部門別に募集する会社では、部門ごとに選考の進み方も時期も違うことがあります。外資系では時期が早いこともあります。
併願が可能かどうかも募集要項で確認してください。
締切は一覧で管理してください
職種別に応募すると、締切がばらばらになります。会社名、職種、応募した日、次の予定、締切をまとめておけば、出し忘れは防げます。
管理の仕方は選考管理の作り方|進み具合を一覧にするで扱っています。
17相談できる窓口
一人で抱えないでください。
ゼミの先輩が進んでいることがあります
経済・金融を扱うゼミでは、この業界に進んだ先輩がいることがあります。部門ごとの選考の進み方を聞ける相手です。
条件面で疑問があるとき
提示された条件に疑問があるとき、自分で判断せずに相談してください。労働局の総合労働相談コーナーは無料で、全国にあります(予約なしで利用できる場合があります)。法令の解釈が必要な場合は弁護士にご相談ください。
18よくある質問
部門はどうやって決まりますか?
会社によります。部門別に募集する会社では入社時点で決まり、総合職としてまとめて募集する会社では配属で決まります。総合証券では、まず支店の個人向け営業を経験するという進め方の会社もあります。募集要項の区分と、採用ページのキャリアパスを確認してください。
個人向け(リテール)はどんな仕事ですか?
個人のお客様の資産の状況や目的を聞き、商品の仕組み・費用・リスクを正確に説明し、手続きを行う仕事です。金融商品の販売には説明に関する法令上の決まりがあり、「売る」よりも「正確に伝える」ことが土台になります。相場が下がる局面で説明する場面もあります。
投資銀行部門に行きたいのですが。
部門別に採用する会社では枠が限られることがあります。実際の仕事は資料の作成、数値の分析、制度の確認といった地道な作業が積み重なるもので、情報の取り扱いも厳格です。華やかなイメージだけで志望すると、面接で話が浅くなります。
リサーチ(アナリスト)はどんな仕事ですか?
担当する業界や企業を調べ、分析をまとめる仕事です。決算資料を読み、取材し、数値を組み立てます。研究で資料を読み込み、根拠を示して論を組み立てた経験が生きます。理系の専攻を持つ人が技術に関わる業界を担当することもあります。
証券会社と資産運用会社はどう違いますか?
証券会社は売買の仲立ちや資金調達の支援を行う「つなぐ」立場、資産運用会社は集めた資金を実際に運用する立場です。運用会社は組織が小さいことが多く、新卒の採用人数も限られる場合があります。同じグループの中に両方があることもあります。
文系でも大丈夫ですか?
文系出身者が多く働いています。ただし企業の決算書を読み、数値で判断する仕事です。数字を扱わない業界ではありません。一方で、数理やITの知識が生きる部門もあり、理系の専攻を持つ人の入口もあります。
自分で株を買ってもいいのですか?
証券会社などでは、社員個人の有価証券の取引について届出や制限が設けられていることがあります。内容は会社によって違うため、説明会で確認して構いません。入社前に知っておくとよい点です。
ミドル・バックオフィスはどんな仕事ですか?
取引の受け渡しと記録を正確に処理する決済・事務、リスクを数値で測るリスク管理、法令の遵守を担うコンプライアンス、取引の基盤をつくるシステムなどです。売買が約定しても、ここが正確に動かなければ取引は完了しません。専門コースで採用する会社もあります。
投資の経験がないと不利ですか?
経験の有無が応募の条件になることは一般的ではありません。業務で扱うのは他人の資産であり、個人の投資経験とは別の知識と姿勢が求められます。経験があるなら、そこから何を学んだかに絞って話すほうが評価につながります。
証券外務員の資格は入社前に取るべきですか?
入社後に取得するのが一般的です。研修と受験の支援が用意されていることがあります。学生のうちに勉強するなら、簿記や会計の知識のほうが企業の決算書を読む基礎として広く役に立ちます。
朝が早いと聞きますが本当ですか?
部門によります。マーケットに関わる部門では市場が開く時間に合わせた働き方になり、朝が早いことがあります。部門ごとの勤務の時間帯は説明会で聞いてよい質問です。本記事では特定の会社について判断していません。
まず何から調べればいいですか?
志望する会社の決算説明資料で部門別の収益を確認し、どの部門に重心があるかを見るのが早道です。そのうえで社員インタビューを部門ごとに読み比べてください。加えて上場企業を1社選び、決算資料を読み通す習慣をつけると、どの部門でも役に立ちます。
19まとめ|まず部門を決める
証券の職種は部門で決まります。個人向け、投資銀行、マーケット、リサーチ、運用、ミドル・バックオフィス。
相手が違えば仕事が違います。個人、企業、機関投資家、社内——時間の流れも求められることも別です。
個人向けは「正確に伝える」仕事です。説明の内容は法令で定められており、売り込む仕事ではありません。
- 投資銀行部門は地道な作業が中心です。資料の作成、数値の分析、制度の確認が積み重なります。
- リサーチは調べて書く仕事です。研究で論を組み立てた経験が生きます。
- 支える部門も専門職です。決済、リスク管理、コンプライアンス、システム。
- 社員自身の取引にも決まりがあります。入社前に知っておくとよい点です。
最後に。本記事は就職活動のための職種の案内であり、投資や金融商品を勧めるものではありません。制度に関することは金融庁・日本証券業協会などの情報で、実際の職種・配属・条件は各社の募集要項でご確認ください。
・証券・資産運用業界とは|全体像と分野の調べ方
・銀行業界とは|全体像と分野の調べ方
・保険業界とは|全体像と分野の調べ方
・募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認する
・会社の調べ方|採用ページ以外から情報を取る方法
・就活・キャリアの記事一覧