外資系の新卒初任給・求人【2028卒】11社の初任給と受付中の会社を公式の募集要項で比較
39社のうち、公式の募集要項で初任給が分かるのは11社です。最も高いのは日本IBMの本給月額583,334円で、11社の真ん中の値(中央値・計算)は日本エア・リキードの358,000円でした。エントリー受付中は17社、プレエントリー受付中は15社で、外資系金融やコンサルには2026年11月中に締切を迎える28卒の募集があります。
「外資系は初任給が高い」とよく言われます。でも、実際にいくらなのかを公式の募集要項で確かめようとすると、思ったより大変です。外資系の採用ページは、初任給を載せていない会社が多く、載せていても「本給」「基本給」「標準年収」「固定残業代込み」など、書き方が会社ごとにばらばらだからです。
もう1つの悩みは時期です。外資系の新卒採用は、日系の大手企業より早く動く会社が多く、「気づいたら締切が過ぎていた」ということが起こりがちです。28卒の人にとって、いまどの会社がエントリーを受け付けているのかは、初任給と同じくらい大事な情報です。
この記事では、Campiが各社の公式採用ページで確かめた外資系企業の新卒求人39社をもとに、初任給が分かる会社といまエントリーできる会社を一覧にまとめ、外資系ならではの給与の読み方まで説明します。
この記事のデータを7枚で
1 / 701初任給が分かる外資系企業11社
公式に初任給を書いている会社は39社中11社。月給は248,400円〜583,334円です。
学部卒の月額583,334円修士了 583,334円
本給月額(AIイノベーター/コンサルティング事業本部)。Reference Salary 7,000,000円
学部卒の月額459,084円修士了 459,084円
月額基本給(戦略コンサルタント職)。2028年卒入社者の支給予定(2026年8月時点、手当等を含まない)。標準年収7,540,000円
学部卒の月額358,000円修士了 384,000円
基本給(2026年度実績)。博士411,000円。残業代は全額支給。学卒の年収例4,854,480円
学部卒の月額306,000円修士了 記載なし
基本給285,000円+固定残業手当21,000円(約11時間相当)。学部・院の区別の記載なし。2027年4月入社の要項
出典:各社の公式採用ページ(募集要項)。2026年10月23日〜24日に確認。金額は月額です。コースが複数ある会社は、Campiが初任給を確認できたコースの金額です(アクサ2社は総合戦略コース、AIG損保は保険金支払担当、MSDはメディカルアフェアーズ職など)。
上位2社はコンサルティング系の職種で、3位以下を大きく引き離しています。3位以下は保険会社が多く、アクサ生命・アクサ損害保険の405,000円、AIG損保の370,577円が続きます。11社の中央値(計算)は358,000円で、11社中9社が月30万円以上です。
ただし、金額に含まれるもの(固定残業代や手当)は会社ごとに違うため、次の章の読み方で比べてください。初任給が月40万円以上の求人を業界をまたいで探したい人は、初任給が月40万円以上の新卒求人も参考になります。
02外資系の給与の見方:年俸制・固定残業代・ジョブ型
同じ「月給40万円」でも、中身が違えば手取りも働き方も変わります。
年俸制:月額は「年の金額を12で割ったもの」のことがある
外資系では、年の給与(年俸)を先に決めて毎月に分けて払う考え方がよく使われます。たとえば日本IBMの本給月額583,334円に12か月をかけると約7,000,008円(計算)で、公式に書かれた「Reference Salary 7,000,000円」とほぼ一致します。つまり、この月額は年の金額を12で割った値と読めます。
一方、アクセンチュアは月額基本給459,084円で、12か月分は5,509,008円(計算)です。公式の「標準年収7,540,000円」との差の約203万円(計算)は、基本給以外の部分(賞与など)にあたります。月額だけで比べると、年の収入の差を見落とすことがあるので、年収の記載がある会社は年の金額でも比べてみましょう。
日系に近い形で書いている会社もあります。日本エア・リキードは「基本給×12か月+業績賞与13%」で学卒の年収例4,854,480円と示しており、358,000円×12か月×1.13=4,854,480円(計算)と、式どおりの金額です。
固定残業代:込みかどうかで基本給が変わる
固定残業代(みなし残業代)は、一定時間分の残業代をあらかじめ月給に入れて払う仕組みです。AIG損保の大卒370,577円には、42.0時間分の固定残業代92,644円が含まれています。これを除くと277,933円(計算)です。アフラックの306,000円も、約11時間分の固定残業手当21,000円を含み、基本給は285,000円です。
つまり、一覧ではAIG損保(370,577円)がアフラック(306,000円)より上ですが、固定残業代を除いた金額では、アフラックの285,000円のほうがAIG損保の277,933円(計算)より高いのです。基本給は賞与の計算の土台になることが多いため、除いた金額でも比べておきましょう。なお、固定残業代が含まれていても、決められた時間を超えた分の残業代は別に支払われるのが法律上のルールです。
反対に、アクサ生命は時間外労働手当を別に支給、日本エア・リキードは残業代を全額支給、アデコは残業代を全額別途支給と書いています。この3社の金額は、残業代を含まない数字です。
ジョブ型:職種ごとに応募し、職種ごとに給与が決まる
外資系の多くは、入社後に配属を決める「総合職一括採用」ではなく、職種(ジョブ)を決めて応募する形です。たとえばゴールドマン・サックスは投資銀行部門・証券部門・投資調査部門など6つ、MSDはMR職・開発職・統計職など6つの職種に分けて募集しています。
ジョブ型では、職種によって初任給が違うことがある点に注意してください。この記事の一覧は、Campiが確認できた1つのコースの金額です。志望する職種の金額は、求人票と公式の募集要項で確かめましょう。
要項の年度と「平均年収」に注意
一覧の11社のうち、AIG損保・アフラック・ジョンソンコントロールズの3社は27卒(2027年入社)の要項の金額です。28卒の金額は変わる可能性があります。また、この記事の39社はすべて上場していない会社として扱っており、有価証券報告書の平均年収は載せていません。ほかの記事で平均年収を見るときも、それは全社員の平均(賞与込み)で、新卒の年収ではないこと、持株会社の数字は持株会社で働く少人数の社員の平均であることに注意してください。
03いまエントリーを受け付けている外資系17社
17社がエントリー受付中。金融とコンサルには11月の締切があります。
出典:各社の公式採用ページ(2026年10月23日〜24日に確認)。締切の早い順。「業界」は編集部の分類です。卒年が27卒の会社は、確認できた要項が27卒向けのものです。
締切が書かれているのは、モルガン・スタンレー(11月1日)、ゴールドマン・サックス(11月5日)、シティ・ジャパン(11月9日)、PwCコンサルティング(11月15日)の4社です。どれも28卒(2028年春入社)の募集で、入社のおよそ1年半前に締切が来ます。PwCコンサルティングのデジタルコンサルタント職は「28卒最終募集」と書かれています。
外資系以外も含めた受付中の求人は受付中の新卒求人で見られます。
04プレエントリー受付中の外資系15社
医薬品・医療機器を中心に15社。まず登録して、本選考の案内を待つ段階です。
出典:各社の公式採用ページ(2026年10月24日に確認)。ヤンセンファーマとジョンソン・エンド・ジョンソンは、同じ公式採用ページ(ジョンソン・エンド・ジョンソンの新卒採用ページ)で募集を案内しています。
プレエントリーは、本選考の前に連絡先を登録して、説明会やインターン、選考の案内を受け取る段階です。外資系ではインターンが本選考の入口になる会社があります(ベイン・アンド・カンパニーの「冬インターンシップ経由」の募集は2026年10月7日に締め切られました)。気になる会社は早めに登録しておくと、案内を見逃しにくくなります。
受付状況を公式で確かめてほしい6社
次の6社は、確認時点で公式ページから受付状況を判断できなかった会社です。
05業界の内訳:医薬品・医療機器とコンサルが多い
39社のうち、医薬品・医療機器が11社、コンサル・アドバイザリーが9社です。
| 業界(編集部の分類) | 社数 | 主な会社 |
|---|---|---|
| 医薬品・医療機器 | 11社(28%) | MSD、ノバルティス ファーマ、シーメンスヘルスケアなど |
| コンサル・アドバイザリー | 9社(23%) | アクセンチュア、PwCコンサルティング、KPMG FASなど |
| 保険 | 6社(15%) | アクサ生命、AIG損保、アフラックなど |
| メーカー(化学・機械・素材など) | 5社(13%) | 日本エア・リキード、ボッシュ、日本ロレアルなど |
| 金融(証券・資産運用) | 4社(10%) | ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレー、シティ・ジャパン、ブラックロック・ジャパン |
| IT | 2社(5%) | 日本IBM、AWS Japan |
| その他(人材・小売) | 2社(5%) | アデコ、コストコ |
割合は39社に対する割合で、編集部で計算しました(四捨五入のため合計は100%になりません)。
「外資系」と聞くとコンサルや投資銀行を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、この39社でいちばん多いのは医薬品・医療機器です。MR(医薬情報担当者)や臨床開発、フィールドサービスエンジニアなど、理系の知識を生かせる職種が多い業界です。
コンサルは9社で、アクセンチュアの459,084円のように初任給が高い会社がある一方、9社中で初任給を公式に書いているのはアクセンチュア1社でした(日本IBMのコンサルティング事業本部はIT企業として数えています)。金融の4社はどれも初任給の記載がなく、そのかわり締切が早いのが特徴です。保険は6社中4社が初任給を書いており、金額を比べやすい業界です。
なお、日本IBM・アクセンチュア・デロイトトーマツの2社・PwCコンサルティングの5社は、Campiの企業図鑑では「外資系」の区分を付けていませんが、外資系の就活でよく一緒に比べられるため、この記事の39社に含めています。業界ごとの平均年収や主要企業は業界地図で確認できます。
06外資系の選考時期は早い:28卒のいまやること
28卒の締切が2026年秋に来ている会社があります。
政府が示している就活の日程は日系の大手企業を中心に意識されていますが、外資系はこれより早く動く会社が多い傾向があります。この記事の39社でも、28卒の募集で締切が書かれている5社のうち、4社の締切が2026年11月、ベイン・アンド・カンパニーは2026年10月7日でした。28卒の人がまだ大学3年の秋のうちに、選考の締切が来ていることになります。全体の流れは28卒の就活スケジュールで確認できます。
いまやっておきたいのは次の3つです。
- 締切がある会社から先に動く:外資系金融を考えている人は、モルガン・スタンレー(11月1日)、ゴールドマン・サックス(11月5日)、シティ・ジャパン(11月9日)の締切に間に合うかを、まず確認しましょう。
- プレエントリーを済ませておく:医薬品・医療機器やメーカーは、プレエントリー受付中の会社が多い業界です。登録しておくと、インターンや本選考の案内を受け取れます。
- 27卒の要項で準備する:27卒の要項しか出ていない7社は、前の年の要項で職種や選考の流れを確かめておくと、28卒の募集が出たときにすぐ動けます。
07自分に合う外資系企業の選び方
初任給の高さだけでなく、職種・勤務地・給与の中身で選びましょう。
1. まず職種を決める。ジョブ型の募集が多いため、「どの会社か」より先に「どの職種か」を決めると、応募先を絞りやすくなります。
2. 給与は同じ条件にそろえて比べる。固定残業代込みの会社は除いた金額で、年俸制や標準年収の記載がある会社は年の金額で比べます。この記事の11社では、AIG損保とアフラックが固定残業代込み、日本IBMとアクセンチュアが年の金額も示しています。
3. 勤務地と異動の範囲を見る。外資系は東京勤務のイメージがありますが、アフラックは「転居を伴う異動あり」、日本エア・リキードは「転勤の可能性あり」、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーは「全国・海外の異動あり」と書いています。勤務地を重視する人は転勤なしで働ける新卒求人もあわせて見てください。
4. 実際に働く人の話を聞く。評価や昇給の仕組みは募集要項だけでは分かりにくいため、OB・OG訪問で聞いておくと初任給の数字の意味がよく分かります。
外資系の新卒求人の一覧は外資系企業の新卒求人に、外資系企業そのものの一覧は外資系企業の一覧にまとめています。年収の高い求人を探す人は年収700万円以上もある新卒求人も参考になります。
08外資系の新卒初任給・求人のよくある質問
外資系企業の新卒の初任給はいくら?
公式に初任給を書いている11社では、月額248,400円(アデコ)から583,334円(日本IBMの本給月額)まで幅があり、中央値(計算)は358,000円(日本エア・リキード)です。固定残業代込みかどうかなど、条件は会社ごとに違います。
外資系で初任給がいちばん高いのは?
この記事の11社では日本IBMで、AIイノベーター(コンサルティング事業本部)の本給月額583,334円、Reference Salary 7,000,000円です。次がアクセンチュアの戦略コンサルタント職で、月額基本給459,084円(手当等を含まない)、標準年収7,540,000円です。
外資系の初任給は固定残業代込み?
会社によります。AIG損保は42.0時間分(大卒92,644円)、アフラックは約11時間分(21,000円)の固定残業代を含みます。アクサ生命・日本エア・リキード・アデコは残業代を別に支給すると書いています。
外資系金融の新卒募集の締切はいつ?
28卒の募集で、モルガン・スタンレーは2026年11月1日、ゴールドマン・サックスは2026年11月5日、シティ・ジャパンは2026年11月9日です(2026年10月24日時点)。
外資系コンサルでいまエントリーできる会社は?
エントリー受付中は、アクセンチュア、PwCコンサルティング(締切2026年11月15日)、デロイトトーマツコンサルティング、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー、KPMGコンサルティング、KPMG税理士法人、ローランド・ベルガー(27卒の要項)です。KPMG FASはプレエントリー受付中です(ベイン・アンド・カンパニーの28卒の募集は2026年10月7日に締め切られました)。
外資系の新卒採用はいつから始まる?
日系の大手企業より早い傾向があります。この記事の39社では、28卒の募集の締切が2026年10月〜11月に来ている会社が5社ありました。
理系の学生が応募しやすい外資系は?
39社のうち11社が医薬品・医療機器で、MR職・開発職・統計職(MSD)、フィールドサービスエンジニア(シーメンスヘルスケア、GEヘルスケア・ジャパン)など、理系の知識を生かせる職種があります。メーカーでは日本エア・リキードのプラント技術職などがあります。
09この記事のデータについて
会社名・募集コース・初任給・勤務地・受付状況・締切・卒年は、各社の公式採用ページ(募集要項)でCampiが確認したものです(2026年10月23日〜24日に確認、2026年10月24日時点)。
対象は、Campiが新卒求人を掲載している外資系企業など39社です。受付状況は「エントリー受付中」17社、「プレエントリー受付中」15社、締切を過ぎていた1社(ベイン・アンド・カンパニー)、判断できなかった6社を「公式で確認」としました。初任給は、公式に月額の記載がある11社だけを載せ、記載のない会社の金額は推測していません。
中央値・割合・固定残業代を除いた金額・12か月分の金額は、公式の数字から編集部で計算したものです。業界の分類は編集部でまとめたものです。募集内容や金額は変わることがあるため、応募の前には各社の公式採用ページで最新の情報をご確認ください。