半導体業界の職種|仕事内容の調べ方
半導体の職種は「どの層か」×「どの工程か」で決まります。層は①設計 ②製造(前工程) ③後工程 ④製造装置 ⑤材料。職種は回路設計、デバイス開発、プロセス開発、生産技術、設備技術、装置開発、フィールドエンジニア、材料開発、分析・評価、品質保証、技術営業。「設計」だけが技術職ではありません。つくる側の職種が数多くあります。
半導体の職種は、まず「どの層の会社か」で決まります。
チップを設計する会社、つくる会社、装置をつくる会社、材料をつくる会社——同じ職種名でも、やることが違います。
そして日本の会社が多いのは装置と材料の層です。ここを知らないと、職種の選択肢を大きく見落とします。
この記事では、半導体業界の職種を層と工程で整理し、仕事の中身、専攻との関係、調べ方まで通しで扱います。
この記事を7枚で
1 / 7第1部 どんな職種があるか|層と工程で整理する
第2部 職種の選び方|専攻・勤務地・キャリア
第3部 仕事内容の調べ方
第4部 選考に向けて|志望職種と確認事項
第1部 どんな職種があるか|層と工程で整理する
01職種の地図|層×工程
半導体の職種は、この掛け算で決まります。
半導体の職種は、層と工程の組み合わせで決まる。
| 職種 | やること | 主にある層 |
|---|---|---|
| 回路設計 | チップの回路を設計する | ①設計 |
| デバイス開発 | 素子の構造と特性を設計する | ①② |
| プロセス開発 | 回路を作り込む手順と条件をつくる | ② |
| 生産技術 | 量産できる形に整え、条件を安定させる | ②③ |
| 設備技術・保全 | 工場の装置を立ち上げ、維持する | ②③ |
| 装置開発 | 装置の機構・制御・ソフトを設計する | ④装置 |
| フィールドエンジニア | 顧客の工場で装置を立ち上げ・保守する | ④装置 |
| 材料開発 | 薬液・膜・基板材料を開発する | ⑤材料 |
| 分析・評価 | 不具合の原因を突き止め、特性を測る | ②④⑤ |
| 品質保証・信頼性 | 基準を決め、試験し、出荷を判断する | 全層 |
| 技術営業 | 顧客の要求を聞き、製品を提案する | 全層 |
| 調達・知財・管理 | 部材の調達、特許、経理・人事など | 全層 |
「設計」だけが技術職ではありません
半導体はつくれて初めて製品になります。プロセス開発、生産技術、設備技術に多くの人が必要とされます。
設計だけを見て諦める前に、つくる側の職種を見てください。
層によって職種の有無が変わります
工場を持たない会社(ファブレス)にはプロセス開発や生産技術がありません。会社の形で募集される職種が変わります。
業界の構造は別記事で
どんな会社がどの層にあるかは半導体業界とは|全体像と分野の調べ方で整理しています。併せて読んでください。
02回路設計とデバイス開発
チップの中身を決める職種です。
検証の比重が大きい
チップはつくってから直すのが難しい製品です。だから設計の段階で徹底的に確かめます。
検証は専門の職種として置かれることもあります。地味ですが重要な仕事です。
専用のツールを使います
設計には専用のソフトが使われます。使い方は入社後に学ぶのが一般的で、入社前に習熟している必要はありません。
デバイス開発は物理の仕事です
素子の中で何が起きているかを物理で理解する必要があります。物理・応用物理・電子工学の専門が生きます。
募集の区分を確認してください
アナログとデジタルでは求められる知識が違います。分けて募集されることがあるので、募集要項で確認してください。
03プロセス開発と生産技術
この2つは名前が似ていて、混同されやすい職種です。
| プロセス開発 | 生産技術 | |
|---|---|---|
| 目的 | 新しい工程・条件をつくる | つくった工程を量産で安定させる |
| 時間軸 | 製品が世に出る前 | 量産の立ち上げから継続的に |
| 主な相手 | デバイス開発、装置・材料メーカー | 製造現場、設備、品質保証 |
| 成果の見え方 | 目標の特性が出せたか | 歩留まり・稼働率・コストが改善したか |
どちらも「条件を詰める」仕事です
温度、時間、ガスの流量、薬液の濃度——条件の組み合わせで結果が変わります。変えて試し、測り、次を決めます。
研究で実験条件を振って特性を評価した経験がある人には、進め方が近く感じられます。
装置と材料の知識が必要です
工程は装置と材料で成り立ちます。だから装置メーカーや材料メーカーとやりとりしながら進めます。
歩留まりが指標になります
つくったもののうち良品になる割合を歩留まりと呼びます。これを上げることが生産技術の中心的な目標です。
募集ではまとめられることがあります
会社によっては両方を「技術職」として一括で募集します。入社後にどちらに配属されるかは募集要項の区分と説明会で確認してください。
04装置メーカーの職種
日本の会社が多い層です。職種も数多くあります。
機械・制御・ソフトが揃って動きます
装置は精密な機構と、正確な制御と、それを動かすソフトでできています。機械系、電気系、情報系のいずれにも入口があります。
フィールドエンジニアは海外に出ます
顧客の工場は世界中にあります。据付と立ち上げのために出張・駐在する機会が多い職種です。
出張の頻度と期間、どの国に行く可能性があるかは、説明会で確認してください。
1台ごとに調整します
装置は顧客の要求に合わせて調整されます。納入して終わりではなく、立ち上げ、調整、保守、改善が続きます。
工程ごとに得意な会社があります
成膜、露光、エッチング、洗浄、研磨、検査——会社ごとに得意な工程が違います。志望する会社がどの工程の装置かを確認してください。
05材料メーカーの職種
化学系の学生がまっすぐ生きる層です。
顧客の工程に合わせ込みます
材料は顧客の装置と工程で使えなければ意味がありません。だから顧客と一緒に評価を進めます。
この「作り込み」が材料メーカーの仕事の中心です。
純度と再現性が求められます
半導体向けの材料は極めて高い純度と、ばらつきのなさが求められます。分析の技術が重要になります。
化学メーカーの一部門であることが多い
材料の層は化学メーカーの事業の一部であることがよくあります。「半導体業界」として探すと見つからないことがあります。
化学・素材業界は化学・素材業界とは|全体像と分野の調べ方で整理しています。
研究所と工場が職場になります
材料開発は研究所、製造は工場が中心です。両方を行き来する職種もあります。
06品質保証・信頼性・分析
半導体では、この職種の重みが大きくなります。
見えない場所で起きたことを追います
チップの中は肉眼では見えません。測定と推論で原因を突き止める——ここに技術があります。
物理・化学・電気の知識を総動員する仕事です。
車載向けは要求が厳しい
自動車に載るチップには専用の規格に沿った評価が求められます。その会社がどの分野向けに出荷しているかで、求められる水準が変わります。
研究の経験が生きます
「原因が分からない現象を追いかけた経験」がある人は、そのまま材料になります。成功した話でなくて構いません。
分析装置を扱う仕事でもあります
専用の装置で断面を観察し、成分を測ります。装置の扱いは入社後に学ぶのが一般的です。
07工場・クリーンルームでの働き方
職場の環境が特殊な分野です。
交代勤務の有無を確認してください
すべての職種が交代勤務になるわけではありません。職種と配属先によります。
生活に直結する条件です。募集要項の勤務時間欄を確認し、記載がなければ説明会で聞いてください。
クリーンルームに入る頻度は職種で違います
設備技術や製造は日常的に入り、設計や企画はほとんど入らない——職種によって大きく違います。
OB・OG訪問で頻度を聞いてみてください。
工場見学の機会があれば見てください
クリーンルームの様子は写真では分かりません。実際に見ると、働く場所の実感がつかめます。
工場の所在地を確認してください
有価証券報告書の「設備の状況」に、主要な事業所の所在地が載っています。配属の候補地を知る確実な方法です。
08専攻と職種の対応
半導体は、専攻の幅が広い産業です。
専攻が違っても入口はあります
「半導体=電気電子」ではありません。装置は機械系、材料は化学系がまっすぐつながります。
層を選ばずに業界だけで絞らないでください
自分の専攻が生きる層を選ばないと、うまくはまりません。層を決めてから会社を探すことをおすすめします。
研究テーマは一致しなくて構いません
会社が見ているのはどう課題を立て、どう確かめたかという進め方であることが一般的です。整理の仕方は学生時代の経験の棚卸し|書き出す順番で扱っています。
学部卒と修士卒
技術系では修士以上を対象とする募集がある一方、学部卒を対象とする募集もあります。応募資格を確認してください。
第2部 職種の選び方|専攻・勤務地・キャリア
09職種ごとの向き不向きの考え方
性格で決めるより、仕事の進み方で考えてください。
「理系だから向いている」という話ではありません
同じ理系でも、設計が好きな人、測るのが好きな人、人と話すのが好きな人がいます。
「半導体に向いているか」ではなく、「この層のこの職種に向いているか」で考えてください。
本記事では適性の判断はしていません
上の表は仕事の性質を整理したものであり、診断ではありません。実際に働いている人に一日の流れを聞き、自分で判断してください。
10職種と勤務地の関係
職種が決まると、働く場所もおおよそ決まります。
前工程の工場は地方にあることが多い
水、電力、広い用地が必要なためです。設計以外の職種では、地方勤務の可能性があります。
海外に出る職種があります
装置メーカーのフィールドエンジニアや技術営業は、顧客の工場がある国に行く機会があります。
近年は国内にも新しい工場を建てる動きがありますが、工場の計画と採用の計画は別です。各社の採用ページで実際の募集を確認してください。
生活の形を確認してください
勤務地、転勤の範囲、交代勤務、社宅の制度——生活に直結する条件は募集要項と福利厚生のページで確認してください。
11入社後の異動とキャリア
専門を深めるか、工程を広げるか。
専門性が積み上がる分野です
半導体は工程ごとの専門性が高い産業です。担当する領域の知識が、そのまま強みになります。
技術は変わり続けます
使われる技術は変化します。学び続けられるかが長く働くうえでの前提になります。
異動の実態を聞いてください
どの程度動けるかは会社によります。OB・OG訪問で実際の例を聞くのが確実です。
資格より経験が見られます
技術系では専攻と、何をどう進めたかという経験が中心に見られます。必要な知識は入社後に学ぶのが一般的です。
第3部 仕事内容の調べ方
12募集要項から仕事内容を読む
いちばん確実な情報源は、会社が出している募集要項です。
「若干名」「総合職」だけの募集もあります
仕事内容が抽象的にしか書かれていない場合、配属で決まる可能性が高くなります。その場合は説明会で具体的に聞いてください。
半導体では職種の区分が細かいことがあります
回路設計、デバイス開発、プロセス開発、生産技術、装置開発、フィールドエンジニア、品質——区分が細かい会社があります。
細かいほど、入社時点で仕事が決まる可能性が高くなります。
複数年分を見ると分かることがあります
去年と今年で募集する職種の区分が変わっていることがあります。会社の方針の変化が表れている場合があります。
募集要項の読み方は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで詳しく扱っています。
13社員インタビューの読み方
採用ページの社員紹介は、使い方を間違えなければ役に立ちます。
良い面が中心に書かれている前提で読む
採用ページは会社が伝えたいことを載せる場所です。厳しい面が書かれていないこともあります。
だから「何をしているか」という事実の部分を拾い、評価の言葉は割り引いて読んでください。
複数人を読み比べてください
1人だけだと、その人の特殊な経歴かもしれません。同じ職種の複数の人を読むと、共通する部分が見えます。
どの層の会社かを意識して読んでください
同じ「プロセス開発」でも、半導体メーカーと装置メーカーと材料メーカーでは相手も目的も違います。
載っていない職種にも注意
採用ページに紹介がない職種もあります。紹介がない=存在しないではありません。募集要項の職種欄で確認してください。
14一次資料から職種の手がかりを得る
採用向けではない資料にも、仕事の手がかりがあります。
| 資料 | 職種について分かること |
|---|---|
| 有価証券報告書「従業員の状況」 | セグメント別の従業員数。どの事業に人が多いか |
| 有価証券報告書「設備の状況」 | 事業所・工場の所在地。どこに職場があるか |
| 有価証券報告書「研究開発活動」 | 研究・開発がどの領域で行われているか |
| 中期経営計画 | これから人を増やす領域、力を入れる事業 |
| 統合報告書 | 人材の育成や働き方に関する考え方 |
従業員数は職種の規模を表します
セグメント別の従業員数を見ると、どの事業に人が多いかが分かります。人が多い事業には、その分職種も多くあります。
希望する職種が、会社の中でどれくらいの規模かを推測する材料になります。
設備投資の記載が職種の手がかりになります
半導体は設備投資の大きい産業です。どこに投資しているかを見ると、その会社がどの工程に力を入れているかが分かります。
中期経営計画に採用の方向が表れます
「この領域を強化する」と書かれていれば、その領域で人を必要としている可能性があります。
志望する職種と、会社が力を入れる方向が合っているかを確かめてください。
15OB・OG訪問で聞くこと
資料では分からないことを聞くための機会です。
「やりがい」は聞いても情報が少ない
抽象的な質問には抽象的な答えが返ります。具体的な事実を聞くほうが、判断の材料になります。
「昨日は何をしていましたか」くらい具体的でも構いません。
半導体で聞いておきたいこと
クリーンルームに入る頻度、交代勤務の有無、顧客先や海外に行く頻度——このあたりは資料では分かりません。
複数の人に聞いてください
- 職種が同じでも、配属先や担当によって経験が違います。1人の話を全体だと思わないでください。
- 進め方はOB・OG訪問の依頼と当日|連絡からお礼までの流れで扱っています。
- 第4部 選考に向けて|志望職種と確認事項
16志望する職種をどう書くか
「職種が決まっていない」ままでも書けますが、材料は要ります。
| 書くときの材料 | どこから取るか |
|---|---|
| その職種が何をしているか | 募集要項、社員インタビュー、OB・OG訪問 |
| なぜその職種に関心があるか | 自分の経験と、職種の仕事の重なり |
| その会社でなければならない理由 | セグメント情報、中期経営計画、事業の特徴 |
| 入社後に何を学ぶ必要があるか | 募集要項の応募資格、研修の内容 |
職種名だけを書かないでください
「開発職を希望します」だけでは、その職種の何に関心があるのかが伝わりません。
仕事の中身のどの部分に関心があるかまで書いてください。
「層」と「職種」を両方書いてください
半導体は①設計②製造③後工程④装置⑤材料の層に分かれ、層が違えば職種の中身も違います。
「装置メーカーのフィールドエンジニア」「材料メーカーのプロセス開発」——ここまで書ければ具体的になります。
希望が変わることもあります
入社後に別の職種に関心が移ることもあります。それ自体は問題ではありません。ただし選考の時点では、いま考えていることを具体的に言えることが大切です。
志望理由の組み立ては志望理由が弱いと感じたら|足りない情報を埋めるで扱っています。
17配属はどう決まるか
ここを確認せずに入社すると、想像とずれます。
確認すべきこと
| 確認したいこと | どこで確認するか |
|---|---|
| 層(設計・製造・装置・材料)と職種の区分 | 募集要項の職種欄 |
| 工場・クリーンルームでの勤務の有無 | 説明会での質問 |
| 交代勤務の有無 | 募集要項の勤務時間欄 |
| 顧客先での作業・海外出張の頻度 | 説明会での質問 |
| 希望はどの程度考慮されるか | 説明会での質問 |
| 配属はいつ決まるか | 説明会での質問 |
| 入社後に職種を変える道があるか | 説明会での質問 |
聞いても失礼になりません
配属や勤務地は働き方の前提です。遠慮せず確認してください。曖昧なまま進めるほうが、お互いにとって良くありません。
工場勤務と交代勤務を確認してください
前工程の工場は地方に立地することが多く、装置を止めない運用のため交代勤務がある職場があります。
最初の配属がすべてではありません
多くの会社では異動の機会があります。ただし、どの程度動けるかは会社によって違います。実際の例をOB・OG訪問で聞いてください。
18選考の時期と併願
職種によって、選考の進み方が違うことがあります。
技術系は推薦という道がある場合があります
電気・物理・化学・機械・情報系の学科では、推薦での応募の仕組みがあることがあります。対象の会社・手続き・期限は大学ごとに違います。
締切は一覧で管理してください
職種別に応募すると、締切がばらばらになります。会社名、職種、応募した日、次の予定、締切をまとめておけば、出し忘れは防げます。
管理の仕方は選考管理の作り方|進み具合を一覧にするで扱っています。
19相談できる窓口
一人で抱えないでください。
研究室のつながりが強い分野です
半導体関連は研究分野と企業の対応がはっきりしていることが多く、指導教員が企業とのつながりを持っている場合があります。
条件面で疑問があるとき
提示された条件に疑問があるとき、自分で判断せずに相談してください。労働局の総合労働相談コーナーは無料で、全国にあります(予約なしで利用できる場合があります)。法令の解釈が必要な場合は弁護士にご相談ください。
20よくある質問
電気電子の専攻でなくても半導体に関われますか?
関われます。装置メーカーは機械系、材料メーカーは化学系・材料系がまっすぐつながります。情報系なら装置の制御ソフト、検査の自動化、データ解析という入口があります。大事なのは業界を絞ることではなく、自分の専攻が生きる層を選ぶことです。
プロセス開発と生産技術は何が違いますか?
プロセス開発は新しい工程や条件をつくる仕事で、製品が世に出る前の段階を担います。生産技術はつくった工程を量産で安定させる仕事で、歩留まりや稼働率の改善を追います。どちらも条件を変えて試し、測り、次を決めるという進め方は同じです。会社によっては一括で募集されます。
クリーンルームに入るのはどの職種ですか?
設備技術や製造は日常的に入り、プロセス開発や生産技術も頻繁に入ります。設計や企画はほとんど入らないこともあります。職種によって大きく違うため、OB・OG訪問で頻度を聞いてみてください。工場見学の機会があれば、実際に見ておくと印象がはっきりします。
交代勤務はありますか?
職種と配属先によります。装置を止めない運用をしている工場では交代勤務が組まれることがあります。生活に直結する条件なので、募集要項の勤務時間欄を確認し、記載がなければ説明会で聞いてください。
フィールドエンジニアはどんな仕事ですか?
装置メーカーに特有の職種で、顧客の工場に出向いて据付、立ち上げ、調整、保守を行います。顧客の工場は世界中にあるため、出張や駐在の機会が多くなります。装置を自分の手で動かしたい人に向く一方、顧客の生産を止めないという緊張感のある仕事です。
文系でも半導体業界に入れますか?
入れます。営業、調達、知的財産、経理、人事、法務といった職種があります。技術商社という選択肢もあります。ただし製品の話が通じないと仕事になりにくいため、入社後に技術を学ぶ姿勢は求められます。
設計職に就くにはどうすればいいですか?
回路設計は電気電子・情報系とつながりやすい職種です。アナログとデジタルでは求められる知識が違い、分けて募集されることもあります。なお検証は専門の職種として置かれることがあり、地味ですが重要な仕事です。設計に使う専用ツールは入社後に学ぶのが一般的です。
不良解析はどんな仕事ですか?
チップの中で何が起きたかを、測定と推論で突き止める仕事です。断面を観察し、成分を測り、電気的に調べます。物理・化学・電気の知識を総動員します。研究で原因不明の現象を追いかけた経験がある人には、そのまま材料になる職種です。
材料メーカーの仕事はどんな内容ですか?
新しい配合や合成の方法を探す材料開発、顧客の工程で使える形に作り込むプロセス開発、純度や特性を測る分析、安定した量産を担う生産技術などがあります。顧客の装置と工程で使えなければ意味がないため、顧客と一緒に評価を進める点が特徴です。
どの層の会社を選べばいいですか?
本記事では優劣の判断はしていません。専攻との相性、働く場所、仕事の進み方で考えてください。装置は機械・制御・ソフトの要素が強く顧客先に出向く職種があり、材料は化学・分析の要素が強く研究所と工場が主な職場になります。製造は工場が中心で交代勤務の可能性があります。
配属はどう決まりますか?
募集の区分によります。職種を細かく分けて募集する会社では入社時点で決まり、一括採用では配属で決まります。希望がどの程度考慮されるか、工場勤務や交代勤務の可能性があるかは、説明会で確認してください。
まず何から調べればいいですか?
志望する会社がどの層にあるかを確認し、募集要項で職種の区分を見るのが早道です。そのうえで有価証券報告書の「設備の状況」で工場の所在地を、「研究開発活動」で注力する領域を確認してください。
21まとめ|層を決めてから、職種を選ぶ
半導体の職種は「層×工程」で決まります。職種名だけでは中身が定まりません。
「設計」だけが技術職ではありません。プロセス開発、生産技術、設備技術、装置開発、材料開発——つくる側の職種が数多くあります。
- 専攻の幅が広い分野です。電気電子だけでなく、機械は装置、化学・材料は材料の層でまっすぐ生きます。
- 装置メーカーには顧客先に出る職種があります。フィールドエンジニアは海外に出る機会が多い職種です。
- 材料メーカーは顧客の工程に合わせ込みます。純度と再現性が求められ、分析の技術が重要になります。
- 不良解析は技術の中心にあります。見えない場所で起きたことを測定と推論で突き止めます。
- 工場勤務と交代勤務を確認してください。前工程の工場は地方に立地することが多く、生活が変わります。
最後に。職種の名称や区分は会社によって異なり、組織の変更によって変わることもあります。本記事は一般的な整理であり、特定の会社の制度を示すものではありません。実際の職種・配属・条件は各社の募集要項でご確認ください。
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