機械・重工業界の職種|仕事内容の調べ方
機械の職種は「設計 →つくる →据え付ける →支える」で整理できます。設計=機械・電気・制御・ソフト・解析。つくる=生産技術、製造、生産管理、品質保証、調達。据え付ける=据付・試運転、フィールドサービス。支える=技術営業、知財、企画。そして事業が受注生産か量産かで、同じ職種でも働き方が変わります。
機械メーカーの「設計」は、1種類ではありません。
1台の機械には機械設計、電気設計、制御設計、ソフトが関わります。機械系の学生が機械設計に就くとは限りません。
さらに、つくったあとに据え付け、試運転し、保守する職種があります。ここが機械業界の特徴です。
この記事では、機械・重工業界の職種を工程に沿って整理し、仕事の中身、専攻との関係、調べ方まで通しで扱います。
この記事を7枚で
1 / 7第1部 どんな職種があるか|工程で整理する
第2部 職種の選び方|専攻・勤務地・キャリア
第3部 仕事内容の調べ方
第4部 選考に向けて|志望職種と確認事項
第1部 どんな職種があるか|工程で整理する
01職種の地図|工程で整理する
まずこの整理を頭に入れてください。
機械の職種を工程で整理する。
| 区分 | 職種 | やること |
|---|---|---|
| 設計 | 機械設計 | 構造・機構を設計し、図面にする |
| 電気設計 | 電源、配線、盤を設計する | |
| 制御設計 | 機械の動きを制御する仕組みをつくる | |
| ソフトウェア | 機械を動かすソフト、稼働データの活用 | |
| 解析(CAE) | 強度・振動・熱・流体を計算で確かめる | |
| つくる | 生産技術 | つくりやすい工程を設計し、量産を安定させる |
| 製造・組立 | 実際に機械を組み立てる | |
| 生産管理 | 納期と在庫、工程の進み具合を管理する | |
| 品質保証 | 基準を決め、検査し、出荷を判断する | |
| 調達・購買 | 部品と材料を調達する | |
| 据え付ける | 据付・試運転 | 顧客の現場で設置し、動かして調整する |
| フィールドサービス | 点検、修理、部品供給、改造・更新 | |
| 支える | 技術営業 | 顧客の要求を聞き、仕様と価格をまとめる |
| 知的財産・法規 | 特許、規格・安全に関する対応 | |
| 企画・管理 | 事業企画、経理、人事、広報 |
「設計」は4種類あります
機械設計、電気設計、制御設計、ソフト——1台の機械にこれだけの設計が関わります。機械系だから機械設計、と決まっているわけではありません。
据付・試運転が機械業界の特徴です
大型の機械は顧客の現場で組み立て、動かして調整します。この工程に関わる職種があります。
詳しくは5章で扱います。
業界の構造は別記事で
どんな分野の会社があるか(重工、建機、工作機械、ロボット、部品、搬送、ポンプ)は機械・重工業界とは|全体像と分野の調べ方で整理しています。
02設計の4分野
同じ「設計職」でも、担当するものが違います。
| 分野 | 担当するもの | 専攻の例 |
|---|---|---|
| 機械設計 | 構造、機構、強度、材料の選定 | 機械、材料 |
| 電気設計 | 電源、モーター、配線、制御盤 | 電気電子 |
| 制御設計 | 動きの制御、センサの使い方 | 電気、機械、情報 |
| ソフトウェア | 機械のソフト、操作画面、データ活用 | 情報 |
| 解析(CAE) | 強度、振動、熱、流体の計算 | 機械、物理、数学 |
つくる前に計算で確かめます
いまの機械設計はつくる前に解析で確かめるのが前提です。研究で構造解析や流体解析を使った経験は、そのまま材料になります。
図面を描く時間より打ち合わせが長いことも
設計は生産技術、購買、品質、顧客と調整しながら進めます。一人で図面に向かう時間だけではありません。
受注生産と量産で進み方が違います
案件ごとに設計する仕事と、標準の製品を改良していく仕事では時間の流れが違います。
どちらの事業かは、会社のセグメント情報と説明会で確認してください。
規格と安全が前提になります
機械には安全に関する規格や法令があります。輸出する場合は相手国の要求も関わります。設計は決まりの中で行われます。
03生産技術・製造・生産管理
図面を、実際に動く機械にする職種です。
大きな機械は少量生産です
自動車のように大量生産するものばかりではありません。1台ずつ組み立てる機械もあります。
その場合、生産技術の仕事は作業の手順と治具を整えることが中心になります。
部品が届かないと組み立てられません
生産管理は多くの部品の納期を管理します。1点でも遅れれば組立が止まります。
調達と連携しながら進める仕事です。
工場が主な職場になります
これらの職種は工場に勤務します。機械の工場は広い敷地が必要なため、地方に立地することが多くなります。
海外の工場に関わることがあります
海外の生産拠点の立ち上げや改善に関わる機会があります。技術を現地に伝える仕事です。
04据付・試運転とフィールドサービス
機械業界に特徴的な職種です。
| 段階 | やること | 場所 |
|---|---|---|
| 工場での試験 | 組み立てて、動くことを確かめる | 自社工場 |
| 据付 | 顧客の現場で設置し、配管・配線をつなぐ | 顧客の現場 |
| 試運転 | 実際に動かし、条件を調整する | 顧客の現場 |
| 引き渡し | 使い方を説明し、運転を引き継ぐ | 顧客の現場 |
| 保守・改造 | 点検、修理、部品供給、更新の提案 | 顧客の現場 |
現場で判断する仕事です
図面どおりにいかないことは起こります。そのとき現場で原因を考え、直す——ここがこの職種のいちばん技術的な部分です。
出張と海外赴任があります
顧客の現場は国内外にあります。出張の頻度と期間は案件によります。
これは生活に直結するため、説明会で具体的に聞いてください。
売ったあとが長い事業です
機械は10年、20年と使われます。保守、部品供給、改造・更新が継続的な事業になります。
顧客といちばん長く接する職種でもあります。
設計に戻る道もあります
現場で得た知見が次の機械の設計に反映されることがあります。「現場を知ってから設計へ」という道筋がある会社もあります。
05技術営業と企画
顧客の課題を、仕様と価格にする職種です。
顧客は企業です
機械は顧客が稼ぐために買うものです。だから「それを使っていくら稼げるか」が判断の基準になります。
営業は採算の話ができる必要があります。
技術が分からないと務まりません
相手は顧客の技術者です。製品の仕組みと、顧客の工程を理解していないと提案ができません。
理系出身者が多い職種ですが、文系からの採用がある会社もあります。
事業企画という職種もあります
どの分野に投資するか、どんな製品を出すか——事業の方向を考える職種があります。
技術と市場の両方を見る仕事です。
海外の顧客に関わることがあります
機械は世界中で使われます。海外の顧客や代理店とやりとりする機会があります。
06部品・要素メーカーの職種
完成した機械より、中に入る部品の会社が多くあります。
| 完成機メーカー | 部品・要素メーカー | |
|---|---|---|
| 設計 | 機械全体をまとめる | 担当する部品を深く設計する |
| 顧客 | 機械を使う企業 | 機械メーカー(企業) |
| 生産 | 少量生産のこともある | 量産であることが多い |
| 営業 | 顧客の工程に合わせて提案する | 機械メーカーに技術提案する |
顧客が業界を問いません
軸受、直動案内、空圧機器、減速機——あらゆる産業の機械に使われます。顧客の幅が広い点が特徴です。
量産の技術が競争力になります
同じ部品を大量に、精度を保って、安くつくる——ここに技術があります。生産技術の比重が大きくなります。
知名度は低いが規模の大きい会社があります
部品は最終製品の中に隠れています。知名度と会社の規模は別の話です。
カタログが情報源になります
部品メーカーは製品カタログを公開していることが多く、何をつくっているかが具体的に分かります。採用ページより先に見ると理解が早くなります。
07専攻と職種の対応
機械系だけの業界ではありません。
解析ができる人は歓迎されます
構造、流体、熱の解析を使った経験はそのまま材料になります。研究で扱ったなら、何を解いたかを説明できるようにしてください。
情報系の需要が広がっています
機械の制御、稼働データの活用、画像による検査——ソフトウェアの比重が上がっています。
文系から機械業界へ
技術営業、調達、生産管理といった職種は文系出身者が就くことがあります。ただし製品の話が分かる必要があります。
研究テーマは一致しなくて構いません
会社が見ているのはどう課題を立て、どう確かめたかという進め方であることが一般的です。整理の仕方は学生時代の経験の棚卸し|書き出す順番で扱っています。
第2部 職種の選び方|専攻・勤務地・キャリア
08職種ごとの向き不向きの考え方
性格で決めるより、仕事の進み方で考えてください。
「ものづくりが好き」の中身を分解してください
考えるのが好きなのか、組み立てるのが好きなのか、動かすのが好きなのかで向く職種が変わります。
設計は机に向かう時間が長く、生産技術は現場との往復が多く、サービスは移動が多い——同じ会社でも日々の過ごし方が違います。
本記事では適性の判断はしていません
上の表は仕事の性質を整理したものであり、診断ではありません。実際に働いている人に一日の流れを聞き、自分で判断してください。
09職種と勤務地の関係
職種が決まると、働く場所もおおよそ決まります。
開発拠点が工場に併設されることがあります
機械では設計と工場が同じ場所にあることがよくあります。この場合、設計職でも地方勤務になります。
所在地は有価証券報告書の「設備の状況」で確認してください。
出張の頻度を確認してください
据付や試運転に関わる職種では長期の出張が発生することがあります。頻度と期間は説明会で聞いてください。
海外に出る機会があります
海外の顧客、海外の工場、プラントの建設地——海外で働く機会のある職種があります。
生活の形を確認してください
勤務地、転勤の範囲、社宅の制度——生活に直結する条件は募集要項と福利厚生のページで確認してください。
10入社後の異動とキャリア
現場と設計を行き来する道筋があります。
現場の経験が土台になります
機械は現物を知らないと設計できない部分があります。だから現場を経験してから設計に移る道筋が重視されることがあります。
資格が関わる職種があります
設備や電気の保安に関わる業務では資格が必要な場合があります。多くは入社後に会社の支援で取得します。
異動の実態を聞いてください
どの程度動けるかは会社によります。OB・OG訪問で実際の例を聞くのが確実です。
長く使われる製品に関わります
機械は何十年も使われます。自分が関わった機械が動き続けている——これがこの業界の分かりやすい魅力です。
第3部 仕事内容の調べ方
11募集要項から仕事内容を読む
いちばん確実な情報源は、会社が出している募集要項です。
「若干名」「総合職」だけの募集もあります
仕事内容が抽象的にしか書かれていない場合、配属で決まる可能性が高くなります。その場合は説明会で具体的に聞いてください。
機械では「事業部別」の募集があることがあります
同じ会社でも事業分野ごとに募集が分かれることがあります。その場合、入社時点で扱う機械が決まります。
複数年分を見ると分かることがあります
去年と今年で募集する職種の区分が変わっていることがあります。会社の方針の変化が表れている場合があります。
募集要項の読み方は募集要項の読み方|見落としやすい項目を確認するで詳しく扱っています。
12社員インタビューの読み方
採用ページの社員紹介は、使い方を間違えなければ役に立ちます。
良い面が中心に書かれている前提で読む
採用ページは会社が伝えたいことを載せる場所です。厳しい面が書かれていないこともあります。
だから「何をしているか」という事実の部分を拾い、評価の言葉は割り引いて読んでください。
複数人を読み比べてください
1人だけだと、その人の特殊な経歴かもしれません。同じ職種の複数の人を読むと、共通する部分が見えます。
受注生産か量産かを意識して読んでください
同じ設計でも、案件ごとに設計する仕事と、標準品を改良する仕事では進み方が違います。
載っていない職種にも注意
採用ページに紹介がない職種もあります。紹介がない=存在しないではありません。募集要項の職種欄で確認してください。
13一次資料から職種の手がかりを得る
採用向けではない資料にも、仕事の手がかりがあります。
| 資料 | 職種について分かること |
|---|---|
| 有価証券報告書「従業員の状況」 | セグメント別の従業員数。どの事業に人が多いか |
| 有価証券報告書「設備の状況」 | 事業所・工場の所在地。どこに職場があるか |
| 有価証券報告書「研究開発活動」 | 研究・開発がどの領域で行われているか |
| 中期経営計画 | これから人を増やす領域、力を入れる事業 |
| 統合報告書 | 人材の育成や働き方に関する考え方 |
従業員数は職種の規模を表します
セグメント別の従業員数を見ると、どの事業に人が多いかが分かります。人が多い事業には、その分職種も多くあります。
希望する職種が、会社の中でどれくらいの規模かを推測する材料になります。
設備の状況で工場の場所が分かります
機械の工場は広い敷地が必要なため地方に立地することが多く、開発拠点が併設されることもあります。
中期経営計画に採用の方向が表れます
「この領域を強化する」と書かれていれば、その領域で人を必要としている可能性があります。
志望する職種と、会社が力を入れる方向が合っているかを確かめてください。
14OB・OG訪問で聞くこと
資料では分からないことを聞くための機会です。
「やりがい」は聞いても情報が少ない
抽象的な質問には抽象的な答えが返ります。具体的な事実を聞くほうが、判断の材料になります。
「昨日は何をしていましたか」くらい具体的でも構いません。
機械で聞いておきたいこと
据付や試運転にどれくらい行くのか、海外出張の頻度、図面を描く時間と打ち合わせの時間の割合——このあたりは資料では分かりません。
複数の人に聞いてください
- 職種が同じでも、配属先や担当によって経験が違います。1人の話を全体だと思わないでください。
- 進め方はOB・OG訪問の依頼と当日|連絡からお礼までの流れで扱っています。
- 第4部 選考に向けて|志望職種と確認事項
15志望する職種をどう書くか
「職種が決まっていない」ままでも書けますが、材料は要ります。
| 書くときの材料 | どこから取るか |
|---|---|
| その職種が何をしているか | 募集要項、社員インタビュー、OB・OG訪問 |
| なぜその職種に関心があるか | 自分の経験と、職種の仕事の重なり |
| その会社でなければならない理由 | セグメント情報、中期経営計画、事業の特徴 |
| 入社後に何を学ぶ必要があるか | 募集要項の応募資格、研修の内容 |
職種名だけを書かないでください
「開発職を希望します」だけでは、その職種の何に関心があるのかが伝わりません。
仕事の中身のどの部分に関心があるかまで書いてください。
「何をつくる機械か」まで書いてください
機械は分野が広く、同じ設計職でも扱うものが違います。
「工作機械の機構設計」「建設機械の油圧システム」「搬送設備の制御」——ここまで降りれば、志望動機が具体的になります。
希望が変わることもあります
入社後に別の職種に関心が移ることもあります。それ自体は問題ではありません。ただし選考の時点では、いま考えていることを具体的に言えることが大切です。
志望理由の組み立ては志望理由が弱いと感じたら|足りない情報を埋めるで扱っています。
16配属はどう決まるか
ここを確認せずに入社すると、想像とずれます。
確認すべきこと
| 確認したいこと | どこで確認するか |
|---|---|
| 技術系の職種区分(設計・生技・サービスなど) | 募集要項の職種欄 |
| 出張・現場立ち会いの頻度 | 説明会での質問 |
| 受注生産か量産かの事業 | セグメント情報、説明会 |
| 希望はどの程度考慮されるか | 説明会での質問 |
| 配属はいつ決まるか | 説明会での質問 |
| 入社後に職種を変える道があるか | 説明会での質問 |
聞いても失礼になりません
配属や勤務地は働き方の前提です。遠慮せず確認してください。曖昧なまま進めるほうが、お互いにとって良くありません。
工場勤務と出張の可能性を確認してください
生産技術、製造、品質、据付・試運転——現場に関わる職種があります。勤務地と出張の頻度は生活に直結します。
最初の配属がすべてではありません
多くの会社では異動の機会があります。ただし、どの程度動けるかは会社によって違います。実際の例をOB・OG訪問で聞いてください。
17選考の時期と併願
職種によって、選考の進み方が違うことがあります。
技術系は推薦という道がある場合があります
機械系の学科では推薦での応募の仕組みがあることがあります。対象の会社・手続き・期限は大学ごとに違うため、早めに就職担当に確認してください。
締切は一覧で管理してください
職種別に応募すると、締切がばらばらになります。会社名、職種、応募した日、次の予定、締切をまとめておけば、出し忘れは防げます。
管理の仕方は選考管理の作り方|進み具合を一覧にするで扱っています。
18相談できる窓口
一人で抱えないでください。
機械系は学科のつながりが強い
機械工学科には企業から直接案内が届くことがあります。過去の進路は学科の資料で分かります。
条件面で疑問があるとき
提示された条件に疑問があるとき、自分で判断せずに相談してください。労働局の総合労働相談コーナーは無料で、全国にあります(予約なしで利用できる場合があります)。法令の解釈が必要な場合は弁護士にご相談ください。
19よくある質問
機械系ですが、必ず機械設計になりますか?
なりません。1台の機械には機械設計、電気設計、制御設計、ソフトが関わり、さらに生産技術、品質保証、据付・試運転、技術営業といった職種があります。機械系の知識はどの職種でも役に立ちますが、配属先は募集の区分と会社の方針によります。
据付・試運転はどんな仕事ですか?
工場で組み立てて動くことを確かめた機械を、顧客の現場で設置し、配管や配線をつなぎ、実際に動かして条件を調整する仕事です。図面どおりにいかないことが起こるため、現場で原因を考えて直すのがこの職種のいちばん技術的な部分です。国内外への出張が伴います。
工場勤務になりますか?
職種によります。生産技術、製造、生産管理、品質保証は工場が主な職場です。機械では開発拠点が工場に併設されていることも多く、設計職でも地方勤務になる可能性があります。所在地は有価証券報告書の「設備の状況」で確認できます。
受注生産と量産で働き方は違いますか?
違います。受注生産は案件ごとに設計し、年単位で1つの案件に関わります。量産は標準の製品を改良し、工程を少しずつ良くしていきます。大きな会社では両方の事業を持つことがあるため、配属される可能性のある事業をセグメント情報で確認してください。
文系でも機械メーカーに入れますか?
入れます。技術営業、調達、生産管理、人事、経理、法務といった職種があります。ただし製品の話が通じないと仕事になりにくいため、入社後に学ぶ姿勢は求められます。応募資格は募集要項で確認してください。
解析(CAE)の仕事はありますか?
あります。つくる前に強度、振動、熱、流体を計算で確かめる職種です。いまの機械設計は解析が前提になっており、研究でシミュレーションを扱った経験はそのまま材料になります。機械・物理・数学の専攻が生きます。
完成機メーカーと部品メーカーはどちらがいいですか?
本記事では優劣の判断はしていません。完成機メーカーは機械全体をまとめ、部品メーカーは担当する部品を深く設計します。部品は顧客が業界を問わず幅広い点が特徴で、量産の技術が競争力になります。知名度は低くても規模の大きい会社があります。
情報系でも機械業界に入れますか?
入れます。機械の制御ソフト、稼働データの解析、画像による検査、工場のデジタル化——ソフトウェアに関わる職種が広がっています。ただし機械の制約を理解する必要があるため、ハードの知識も求められます。
技術営業はどんな仕事ですか?
顧客の要求を聞き、設計と相談して仕様をまとめ、費用と納期を計算し、価格と条件を決める仕事です。顧客は「その機械を使っていくら稼げるか」で判断するため、採算の話ができる必要があります。相手は顧客の技術者なので、製品の仕組みの理解も欠かせません。
出張はどのくらいありますか?
職種と事業によって大きく違います。据付・試運転やサービスに関わる職種では出張が前提になり、国内・海外の両方があります。設計や生産技術でも、立ち上げの時期に現場に行くことがあります。頻度と期間は説明会で具体的に聞いてください。
配属はどう決まりますか?
会社によります。事業部別や職種別に募集される場合は入社時点で決まり、一括採用では配属で決まります。工場勤務や出張の可能性を含め、説明会で確認してください。
まず何から調べればいいですか?
志望する会社の製品カタログを見て何をつくっているかを具体的に知り、次に募集要項で職種の区分を確認するのが早道です。そのうえでセグメント情報で受注生産と量産の比重を、「設備の状況」で工場の所在地を確認してください。
20まとめ|工程で見て、関心の場所を決める
- 機械の職種は「設計・つくる・据え付ける・支える」で整理できます。
- 設計は4種類あります。機械、電気、制御、ソフト。機械系だから機械設計、とは限りません。
- 据付・試運転が機械業界の特徴です。顧客の現場で動かし、調整し、引き渡します。出張が伴います。
- つくる側の職種が数多くあります。生産技術、製造、生産管理、品質保証、調達。工場が主な職場です。
- 受注生産か量産かで働き方が変わります。案件を追うのか、工程を良くし続けるのか。
- 部品・要素メーカーという選択肢があります。顧客が業界を問わず、量産の技術が競争力になります。
- 文系にも入口があります。技術営業、調達、生産管理、管理部門。
最後に。職種の名称や区分は会社によって異なり、組織の変更によって変わることもあります。本記事は一般的な整理であり、特定の会社の制度を示すものではありません。実際の職種・配属・条件は各社の募集要項でご確認ください。
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