就活・キャリア 更新 2026.10.24 この記事にはPRを含みます

男性の育休取得率が高い企業ランキング【新卒向け・2026年版】100%を超える会社と数え方の違い

結論

本社の社員が1,000人以上の上場企業715社の有価証券報告書で男性の育休取得率を比べると、中央値は84.8%で、100%を超える会社が88社、ちょうど100%の会社が65社ありました。1位はIHIの333.2%、2位は髙島屋の229.2%です。100%を超えるのは「その年に育休を始めた人」を「その年に子どもが生まれた人」で割る数え方のためで、育休を取った人が多いことは分か…

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7章見出し
CCampi編集部(執筆)・公開 2026.10.24
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「男性も育休を取れる会社がいい」。そう考えて会社の数字を調べると、男性の育休取得率が100%を超えている会社が出てきて、驚いた人もいるかもしれません。100人に子どもが生まれて、120人が育休を取る、ということがなぜ起きるのでしょうか。

この記事では、Campiが持っている上場企業の有価証券報告書の数字から、男性の育休取得率が100%を超える会社をすべて並べました。あわせて、厚生労働省が決めている2つの数え方、業種ごとの中央値、数字を見るときの注意点も説明します。

育休を取った人の割合は、職場の雰囲気を知る大事な手がかりです。ただ、数え方を知らずに比べると、実際より良く見えたり悪く見えたりします。数字の意味を分かったうえで、志望先選びに使いましょう。

この記事の数字について:男性の育休取得率・社員数は、各社の有価証券報告書に載っている「提出会社(その会社単体)」の数字です(Campiの企業データ、主に2025年8月〜2026年6月の決算期)。対象は本社(提出会社)の社員が1,000人以上の715社で、持株会社は除いています。数え方の説明は厚生労働省のリーフレット(男性労働者の育児休業取得率等の公表)によります。新卒の募集は各社の公式の募集要項によります(Campiの確認日は2026年10月23〜24日)。編集部で計算した値には「(計算)」と書いています。

この記事のデータを7枚で

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男性の育休取得率…なぜ100%を超える…業種で比べると、…育休取得率を見る…育休を取りやすい…この記事

この記事の流れ

男性の育休取得率が高い企業ランキング

本社の社員が1,000人以上の上場企業715社の有価証券報告書で男性の育休取得率を比べると、中央値は84.8%で、100%を超える会社が88社、ちょうど100%の会社が65社あり…

16位大分銀行127.9%17位遠州トラック127.0%18位宮崎銀行126.0%19位大成建設123.4%20位三機工業122.0%

男性の育休取得率が100%を超える88社の…

1位はIHIの333.2%。88社のうち16社が銀行です。

男性の育休取得率 上位15社はカードで、16位からは表で紹介します。カードの「新卒の初任給」は、Campiに公式の募集要項がある会社だけ載せています。16位から88位(100%を超える会社の最後)までは次のとおりです。

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年をまたぐと100%を超える厚生労働省のリーフレットでは、育休が事業年度をまたいだ場合は「育児休業を開…
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②の数え方は高く出やすい②は、育休に加えて、会社が独自に設けた育児目的の休暇(配偶者出産休暇など…

なぜ100%を超えるのか:厚生労働省が決め…

分子は「その年に育休を始めた男性」、分母は「その年に配偶者が出産した男性」。年がずれるので100%を超えることがあります。

育児・介護休業法では、男性の育児休業の取得状況を年1回公表することが、社員(常時雇用する労働者)が1,000人を超える会社に義務づけられています。2025年4月からは、300人を超える会社にも広がりました。

銀行業37社陸運業21社化学51社食料品28社医薬品19社

業種で比べると、銀行業の中央値は100%

銀行業は37社のうち30社が100%以上です。

社数 対象の715社を東証の業種で分け、15社以上ある業種の中央値と、100%以上の会社の数を並べました。銀行業の中央値は100.0%で、ほかの業種を上回りました。

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1日だけの育休も「取得」に入る取得率は、育休を取った人の割合で、休んだ日数は関係ありません。
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社員が少ない年は数字が動く分母は「その年に子どもが生まれた男性」なので、大きな会社でも数十人というこ…
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本社(提出会社)だけの数字有価証券報告書の取得率は提出会社の数字で、グループ会社は含まないことが多い…

育休取得率を見るときの3つの注意点

取得率は「何人が取ったか」の数字です。「何日休めたか」は別に確かめましょう。

取得率は、育休を取った人の割合で、休んだ日数は関係ありません。数日だけ休んだ人も、半年休んだ人も同じ1人です。厚生労働省は、任意で「育児休業平均取得日数」をあわせて公表することをすすめています。

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平均取得日数と数え方
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働き方の条件と合わせて絞り込みます

育休を取りやすい会社を選ぶために、今日から…

取得率で候補を選び、日数と職場の雰囲気を自分で確かめましょう。

まず、この記事の一覧や業種の表から、気になる会社を3〜5社選びましょう。カードの「企業を見る」から、平均年収・平均勤続年数・女性管理職比率などの数字もまとめて見られます。次に、平均取得日数と数え方を調べます。

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1位はIHIの333.2%。88社のうち16社が銀行です。男性の育休取得率が100%を超える88社の…
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分子は「その年に育休を始めた男性」、分母は「その年に配偶者が出産した男性」。なぜ100%を超えるのか:厚生労働省が決め…
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銀行業は37社のうち30社が100%以上です。業種で比べると、銀行業の中央値は100%
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取得率は「何人が取ったか」の数字です。「何日休めたか」は別に確かめましょう。育休取得率を見るときの3つの注意点

まとめ

この記事の要点

1位はIHIの333.2%、2位は髙島屋の229.2%です。100%を超えるのは「その年に育休を始めた人」を「その年に子どもが生まれた人」で割る数え方のためで、育休を取った人が多いことは分かりますが…

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01男性の育休取得率が100%を超える88社のランキング

1位はIHIの333.2%。88社のうち16社が銀行です。

上位15社はカードで、16位からは表で紹介します。カードの「新卒の初任給」は、Campiに公式の募集要項がある会社だけ載せています。

1位機械東京27卒・プレエントリー受付中

IHI

男性の育休取得率333.2%本社の社員 8,199人

学部卒 月給285,000円/修士了 月給309,500円

2位小売業大阪求人票の掲載なし

髙島屋

男性の育休取得率229.2%本社の社員 3,463人

3位重工業・プラント兵庫求人票の掲載なし

新明和工業

男性の育休取得率215.7%本社の社員 3,669人

4位サービス業岐阜28卒・受付状況は公式で確認

トーカイ

男性の育休取得率180.0%本社の社員 2,007人

学部卒 月給253,200円/修士了 月給258,800円

5位鉄鋼兵庫求人票の掲載なし

神戸製鋼所

男性の育休取得率155.0%本社の社員 12,253人

6位陸運業福岡28卒・プレエントリー受付中

九州旅客鉄道

男性の育休取得率148.7%本社の社員 6,483人

7位SIer・ITサービス東京27卒・プレエントリー受付中

SCSK

男性の育休取得率144.0%本社の社員 8,493人

学部卒 月給330,000円/修士了 月給350,000円

8位銀行(メガ・地銀)福井求人票の掲載なし

福井銀行

男性の育休取得率141.7%本社の社員 1,235人

9位食品・飲料東京27卒・プレエントリー受付中

日本たばこ産業

男性の育休取得率141.5%本社の社員 5,303人

学部卒 月給273,000円/修士了 月給288,800円

10位SIer・ITサービス東京28卒・プレエントリー受付中

沖電気工業

男性の育休取得率134.0%本社の社員 4,356人

学部卒 月給278,000円/修士了 月給302,000円

11位銀行(メガ・地銀)徳島28卒・受付状況は公式で確認

阿波銀行

男性の育休取得率133.3%本社の社員 1,317人

学部卒 月給270,000円

12位SIer・ITサービス東京求人票の掲載なし

クレスコ

男性の育休取得率131.3%本社の社員 1,498人

13位医薬品・製薬東京求人票の掲載なし

協和キリン

男性の育休取得率129.4%本社の社員 3,503人

14位不動産業東京28卒・プレエントリー受付中

三菱地所

男性の育休取得率129.1%本社の社員 1,286人

学部卒 月給330,000円/修士了 月給360,000円

15位総合商社大阪28卒・プレエントリー受付中

伊藤忠商事

男性の育休取得率128.0%本社の社員 4,125人

学部卒 月給360,000円/修士了 月給400,000円

16位から88位(100%を超える会社の最後)までは次のとおりです。

順位 会社 業種 男性の育休取得率 新卒の募集
16位 大分銀行 銀行業 127.9% —
17位 遠州トラック 陸運業 127.0% —
18位 宮崎銀行 銀行業 126.0% プレエントリー受付中
19位 大成建設 建設業 123.4% 27卒 プレエントリー受付中
20位 三機工業 建設業 122.0% —
21位 ニッタ ゴム製品 121.4% —
22位 大東建託 建設業 120.9% —
23位 東和銀行 銀行業 120.0% —
24位 あらた 卸売業 118.1% —
25位 本田技研工業 輸送用機器 116.8% 27卒 プレエントリー受付中
26位 大林組 建設業 116.7% —
27位 東洋紡 化学 116.2% 28卒 プレエントリー受付中
28位 住友ゴム工業 ゴム製品 115.3% 28卒 プレエントリー受付中
29位 NTT 情報・通信業 113.3% 27卒 プレエントリー受付中
29位 秋田銀行 銀行業 113.3% 28卒 プレエントリー受付中
31位 ユアテック 建設業 113.1% 28卒 プレエントリー受付中
32位 住友金属鉱山 非鉄金属 113.0% 28卒 プレエントリー受付中
33位 内田洋行 卸売業 112.5% 28卒 プレエントリー受付中
34位 ユキグニファクトリー 水産・農林業 112.0% —
35位 ケアサービス サービス業 111.1% 27卒 プレエントリー受付中
36位 積水ハウス 建設業 111.0% —
37位 東邦銀行 銀行業 110.5% —
38位 百五銀行 銀行業 110.0% —
38位 電源開発 電気・ガス業 110.0% 28卒 プレエントリー受付中
40位 名古屋銀行 銀行業 109.7% —
40位 琉球銀行 銀行業 109.7% —
42位 スカイマーク 空運業 109.1% —
43位 関西電力 電気・ガス業 109.0% —
43位 ビー・エム・エル サービス業 109.0% 28卒 プレエントリー受付中
45位 双日 卸売業 108.9% 28卒 エントリー受付中
46位 京王電鉄 陸運業 108.7% —
47位 四国電力 電気・ガス業 107.6% 27卒 プレエントリー受付中
48位 日本電気硝子 ガラス・土石製品 107.5% —
49位 四国銀行 銀行業 107.1% 28卒 プレエントリー受付中
50位 ホクト 水産・農林業 106.9% —
51位 大日本印刷 その他製品 106.8% 27卒 プレエントリー受付中
52位 DIC 化学 106.7% 28卒 公式で確認
53位 あいおいニッセイ同和損害保険 保険業 106.3% 27卒 プレエントリー受付中
54位 しまむら 小売業 105.6% —
55位 平和堂 小売業 105.4% —
56位 武蔵野銀行 銀行業 105.3% —
57位 江崎グリコ 食料品 105.1% —
58位 コロナ 金属製品 105.0% —
59位 森永乳業 食料品 104.1% —
60位 名古屋鉄道 陸運業 104.0% 27卒 プレエントリー受付中
60位 シーイーシー 情報・通信業 104.0% —
60位 大栄環境 サービス業 104.0% —
63位 第一三共 医薬品 103.7% 27卒 プレエントリー受付中
64位 山陰合同銀行 銀行業 103.3% —
65位 ヤクルト本社 食料品 103.2% 27卒 プレエントリー受付中
65位 三井不動産 不動産業 103.2% 27卒 プレエントリー受付中
67位 東北電力 電気・ガス業 103.0% 27卒 プレエントリー受付中
68位 奥村組 建設業 102.8% 28卒 プレエントリー受付中
69位 クラレ 化学 102.7% 28卒 プレエントリー受付中
69位 東急建設 建設業 102.7% 通年 エントリー受付中
69位 ユニ・チャーム 化学 102.7% 28卒 公式で確認
69位 北陸電気工事 建設業 102.7% —
73位 カルビー 食料品 102.5% —
73位 三洋化成工業 化学 102.5% —
75位 キユーピー 食料品 102.4% 27卒 プレエントリー受付中
76位 あおぞら銀行 銀行業 102.0% —
77位 高砂熱学工業 建設業 101.7% —
78位 安藤・間 建設業 101.6% 28卒 プレエントリー受付中
79位 東京海上日動火災保険 保険業 101.5% —
80位 オリンパス 精密機器 101.4% 27卒 プレエントリー受付中
80位 オービック 情報・通信業 101.4% —
82位 クラフティア 建設業 101.2% —
83位 住友化学 化学 101.1% 27卒 プレエントリー受付中
84位 ニコン 精密機器 101.0% 27卒 エントリー受付中
85位 九州電力 電気・ガス業 100.8% —
86位 横浜ゴム ゴム製品 100.7% 27卒 プレエントリー受付中
87位 三菱UFJ銀行 銀行業 100.6% プレエントリー受付中
88位 三菱UFJ信託銀行 銀行業 100.5% 27卒 プレエントリー受付中

出典:各社の有価証券報告書(提出会社の数字)。新卒の募集はCampiが確認した公式の募集要項(2026年10月23〜24日)。「—」はCampiに新卒の求人票がない会社です。

100%を超える会社に見える特徴

いちばん目立つのは地方銀行です。福井銀行(141.7%)、阿波銀行(133.3%)、大分銀行(127.9%)、宮崎銀行(126.0%)など、88社のうち16社が銀行業でした。次いで建設業が12社、食料品と化学が6社ずつです。大手では、SCSK(144.0%)・伊藤忠商事(128.0%)・大成建設(123.4%)・本田技研工業(116.8%)・大林組(116.7%)・積水ハウス(111.0%)も100%を超えています。鉄道の九州旅客鉄道(148.7%)・京王電鉄(108.7%)・名古屋鉄道(104.0%)、電力の関西電力(109.0%)・電源開発(110.0%)・四国電力(107.6%)・東北電力(103.0%)のように、インフラの会社も多く入っています。

1位のIHI(333.2%)は、2位と比べても大きく離れています。前の年までに子どもが生まれた社員が、その年にまとめて育休を始めたなどの理由が考えられますが、有価証券報告書の数字だけでは理由は分かりません。気になる会社は、有価証券報告書の注記や会社のサステナビリティのページで、数え方と内訳を確かめましょう。

88社のうち、Campiに新卒の求人票があるのは45社でした。エントリー受付中は双日・東急建設・ニコン、プレエントリー受付中は38社です。

02なぜ100%を超えるのか:厚生労働省が決めた2つの数え方

分子は「その年に育休を始めた男性」、分母は「その年に配偶者が出産した男性」。年がずれるので100%を超えることがあります。

育児・介護休業法では、男性の育児休業の取得状況を年1回公表することが、社員(常時雇用する労働者)が1,000人を超える会社に義務づけられています。2025年4月からは、300人を超える会社にも広がりました。公表する割合は、次の①か②のどちらかを会社が選びます。

数え方 分子(割られる数) 分母(割る数)
①育児休業等の取得割合 育児休業等をした男性の数 配偶者が出産した男性の数
②育児休業等と育児目的休暇の取得割合 育児休業等をした男性の数+小学校に入る前の子の育児を目的とした休暇制度を使った男性の数

出典:厚生労働省「男性労働者の育児休業取得率等の公表」リーフレット(令和6年5月作成)。育児休業等には産後パパ育休も含みます。

年をまたぐと100%を超える

厚生労働省のリーフレットでは、育休が事業年度をまたいだ場合は「育児休業を開始した日を含む事業年度の取得として計算」するとされています。つまり、前の年に子どもが生まれ、今年になって育休を始めた人も、今年の分子に入ります。一方、分母は今年に配偶者が出産した人だけです。

たとえば、ある会社で今年に配偶者が出産した男性が30人、今年に育休を始めた男性が36人(うち6人は前の年に生まれた子のための育休)だったとします。取得率は36÷30=120%です(計算例)。子どもが生まれた年に忙しくて、翌年に休む人が多い会社や、育休を取る人が急に増えた年に、100%を超えやすくなります。

②の数え方は高く出やすい

②は、育休に加えて、会社が独自に設けた育児目的の休暇(配偶者出産休暇など、就業規則で育児が目的と決まっている休暇)を使った人も分子に入れます。数日の特別休暇を取った人も数えるので、①より高く出やすくなります。なお、同じ子について育休と休暇の両方を取った人や、育休を分けて2回取った人は1人として数えます。

この記事のデータでは、それぞれの会社が①と②のどちらで数えたかは区別していません。比べるときは、会社がどちらの数え方を使ったかを、有価証券報告書の注記や会社のホームページで確かめましょう。

03業種で比べると、銀行業の中央値は100%

銀行業は37社のうち30社が100%以上です。

対象の715社を東証の業種で分け、15社以上ある業種の中央値と、100%以上の会社の数を並べました。

東証の業種 社数 取得率の中央値(計算) 100%以上の会社
銀行業 37社 100.0% 30社
陸運業 21社 92.3% 5社
化学 51社 91.0% 10社
食料品 28社 90.5% 9社
医薬品 19社 87.5% 4社
建設業 54社 86.5% 14社
機械 53社 84.1% 3社
電気機器 71社 84.0% 5社
その他製品 18社 82.5% 4社
精密機器 15社 81.0% 2社
情報・通信業 55社 79.7% 7社
輸送用機器 39社 79.0% 4社
サービス業 62社 77.8% 14社
卸売業 36社 76.5% 8社
小売業 49社 75.0% 6社

出典:各社の有価証券報告書をもとに編集部で集計。中央値は、その業種の会社を取得率の順に並べたときの真ん中の値です。

銀行業の中央値は100.0%で、ほかの業種を上回りました。次いで陸運業(92.3%)、化学(91.0%)、食料品(90.5%)です。いちばん低い小売業でも中央値は75.0%で、本社の社員1,000人以上の会社では、男性の育休は「取る人が多数派」になっています。銀行業の会社をまとめて見るなら銀行(メガ・地銀)の業界ページも参考になります。

会社の大きさでも差があります。本社の社員が300〜999人の982社では、中央値は77.0%でした(計算)。1,000人以上の会社のほうが、育休を取る男性の割合は高めです。

04育休取得率を見るときの3つの注意点

取得率は「何人が取ったか」の数字です。「何日休めたか」は別に確かめましょう。

1日だけの育休も「取得」に入る

取得率は、育休を取った人の割合で、休んだ日数は関係ありません。数日だけ休んだ人も、半年休んだ人も同じ1人です。厚生労働省は、任意で「育児休業平均取得日数」をあわせて公表することをすすめています。会社のホームページや厚生労働省の「両立支援のひろば」で平均取得日数が公開されていれば、必ず一緒に見ましょう。

社員が少ない年は数字が動く

分母は「その年に子どもが生まれた男性」なので、大きな会社でも数十人ということがあります。1年だけの数字で決めず、数年分の推移を見ると、会社の取り組みが一時的なものかどうか分かります。

本社(提出会社)だけの数字

有価証券報告書の取得率は提出会社の数字で、グループ会社は含まないことが多いです。新卒で入る会社が提出会社かグループ会社かは、求人票で確かめておきましょう。

05育休を取りやすい会社を選ぶために、今日からやること

取得率で候補を選び、日数と職場の雰囲気を自分で確かめましょう。

まず、この記事の一覧や業種の表から、気になる会社を3〜5社選びましょう。カードの「企業を見る」から、平均年収・平均勤続年数・女性管理職比率などの数字もまとめて見られます。

次に、平均取得日数と数え方を調べます。会社のホームページや統合報告書に「男性の育休平均取得日数」が書かれていることがあります。書かれていなければ、説明会や面接の逆質問で「男性社員は平均で何日くらい育休を取っていますか」と聞いてみましょう。

最後に、働き方の条件と合わせて絞り込みます。子育てと両立するうえでは、休みや勤務地の条件も大切です。休みの多さで探すなら年間休日125日以上の新卒求人、引っ越しを避けたいなら転勤なしの新卒求人、いま応募できる会社ならエントリー受付中の新卒求人から探せます。

取得率ではなく、募集要項に書かれた育休・配偶者出産休暇の制度で比べたい人は男性も育休がとりやすい企業が参考になります。女性管理職比率や賃金差とあわせて見るなら女性が活躍している企業ランキング、休みや勤続年数とあわせて見るならホワイト企業ランキングもあります。

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06よくある質問

男性の育休取得率が100%を超えるのはおかしくないですか?

おかしくありません。分子は「その年に育休を始めた男性」、分母は「その年に配偶者が出産した男性」なので、前の年に生まれた子のために今年育休を始めた人がいると、100%を超えることがあります。育休と育児目的の休暇を合わせて数える方法を選んだ会社も、高く出やすくなります。

男性の育休取得率がいちばん高い会社はどこですか?

この記事の対象(本社の社員1,000人以上、持株会社を除く715社)では、IHIの333.2%が1位、髙島屋の229.2%が2位、新明和工業の215.7%が3位です。

男性の育休取得率の平均はどのくらいですか?

対象715社の中央値は84.8%です。100%以上の会社は153社(うち100%を超える会社が88社、ちょうど100%が65社)、50%未満の会社は47社でした。

取得率が高ければ、長く育休を取れるのですか?

取得率だけでは分かりません。取得率は取った人の割合で、日数は関係ないからです。平均取得日数が公開されているかを調べ、なければ説明会などで聞いてみましょう。

①と②のどちらの数え方か、どこで分かりますか?

有価証券報告書の「従業員の状況」の注記に書かれていることが多いです。厚生労働省の「両立支援のひろば」で公表している会社もあります。②の「育児休業等と育児目的休暇の取得割合」は、育児目的の休暇も含むぶん高く出やすくなります。

ランキングの会社に新卒で応募できますか?

100%を超える88社のうち、Campiに新卒の求人票があるのは45社です(2026年10月23〜24日時点)。エントリー受付中は双日・東急建設・ニコン、ほかはプレエントリー受付中などです。最新の状況は各社の公式ページで確かめてください。

07この記事のデータについて

男性の育休取得率と本社の社員数は、各社の有価証券報告書(EDINETで公開)に載っている提出会社の数字で、Campiの企業データ(上場企業3,703社)から取りました。決算期は会社ごとに違い、主に2025年8月〜2026年6月です。取得率は小数第2位を四捨五入して%で表しています。

対象は、男性の育休取得率が分かり、本社(提出会社)の社員が1,000人以上の715社です。公表が早くから義務になっている規模の会社で、分母の人数が少なすぎない会社に絞るためです。持株会社(社名に「ホールディングス」「持株」を含むか「HD」で終わる会社、本社の社員が500人未満で社名に「グループ」を含む会社)と、取得率が500%を超えていて記載の単位が違うと考えられる会社は除きました。会社が①②のどちらの数え方を使ったかは、このデータでは区別していません。同じ取得率の会社は同じ順位にし、並びは本社の社員が多い順です。

数え方の説明は、厚生労働省のリーフレット「2025年4月から、男性労働者の育児休業取得率等の公表が従業員が300人超1,000人以下の企業にも義務化されます」(https://www.mhlw.go.jp/content/11909000/001029776.pdf、令和6年5月作成)によります。新卒の募集の状況と初任給は、各社の公式の募集要項をCampiが確認した内容です(2026年10月23〜24日)。中央値・社数は編集部で計算しました。