一人暮らし・住まい 更新 2026.10.23 この記事にはPRを含みます

大学生の部屋探しの始め方|家賃の平均5.7万円・初期費用と契約の基本【新入生・保護者向け】

結論

部屋探しは「予算と条件を決める→物件を探す→内見する→申し込み・審査→重要事項説明→契約・入金→鍵の受け取り」の順に進みます。2026年4月に入学した下宿生の1か月の家賃(部屋代・管理費を含む)は平均56,880円、契約金や前家賃などの入居費用は平均206,680円でした(全国大学生協連の調査)。首都圏(東京・埼玉・千葉・神奈川)では家賃71,260円、入居費用278,12…

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11章見出し
CCampi編集部(執筆)・公開 2026.07.08
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「大学の近くで一人暮らしの部屋を探したいけれど、何から始めればいいのか分からない」。合格発表から入学までの短い期間に、部屋探し・契約・引っ越し・家具や家電の準備までを一気に進めるのは、新入生にとっても保護者にとっても大仕事です。

実際、全国大学生活協同組合連合会の「保護者に聞く新入生調査」(2026年度)では、受験から入学までに困ったこととして「お部屋探し」を挙げた保護者が30.3%いました。国公立大学に入学した人の保護者では37.9%と、さらに高くなっています。

この記事では、新入生と保護者に向けて、部屋探しを始める前に決めておくこと、家賃と初期費用の目安(公的な調査の数字)、物件の探し方と内見のポイント、そして契約のときに必ず受ける「重要事項説明」など、国土交通省などの公式資料で確かめた契約の基本を、順を追ってまとめました。

この記事の数字について:家賃・初期費用・仕送りなどの数字は、全国大学生活協同組合連合会「2026年度保護者に聞く新入生調査」(2026年4〜5月に調査、新入生の保護者55,076人が回答)と「第61回学生生活実態調査」(2025年10〜11月に調査、学部生13,277人が回答)の概要報告によります。どちらも大学生協がある大学の学生・保護者が対象の調査で、金額は平均値です。契約のルールは、宅地建物取引業法・民法の条文と国土交通省の公表資料で確認しました。物件の条件や契約の内容、初期費用の内訳は物件・地域・不動産会社ごとに違うため、実際の契約では必ず書面で確かめてください。

この記事のデータを7枚で

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部屋探しの全体の…いつ探す?合格発…家賃の目安:公的…初期費用の目安:…知っておきたい契…この記事

この記事の流れ

大学生の部屋探しの始め方

部屋探しは「予算と条件を決める→物件を探す→内見する→申し込み・審査→重要事項説明→契約・入金→鍵の受け取り」の順に進みます。

1
1. 予算と条件を決める家賃の上限、初期費用の予算、通学時間、間取り、優先する条件
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2. 物件を探す不動産会社のサイトや店舗、大学生協の住まい紹介、学生寮・学生会館などで探す
3
3. 内見する現地で部屋と周辺を確かめる(オンライン内見を使う方法も)
4
4. 申し込み・審査入居申込書の提出、連帯保証人や家賃債務保証会社の審査

部屋探しの全体の流れ

「決める→探す→見る→申し込む→説明を受ける→契約する」の6段階です。

大学生の部屋探しは、おおむね次の流れで進みます。段階ごとに、新入生と保護者のどちらが主に動くかも決めておくとスムーズです。

全体30.3%国公立37.9%私立18.8%一般入試35.6%推薦入試21.0%

いつ探す?合格発表から入学までが勝負

一般選抜・国公立は時間が短く、部屋探しに困った保護者の割合も高くなっています。

「お部屋探し」に困った(2026年) 全国大学生協連の「保護者に聞く新入生調査」で、受験から入学までに「お部屋探し」で困ったと答えた保護者の割合は、入学のしかたや大学の種類によって大きく違いました。

全国56,880円北海道54,200円東北52,410円東京・埼玉・千葉・神奈川71,260円北関東・甲信越50,570円

家賃の目安:公的な調査で見る大学生の家賃

新入生の家賃は全国平均56,880円。首都圏は71,260円で、地域による差が大きくなっています。

1か月の家賃(部屋代・管理費を含む) 全国大学生協連「2026年度保護者に聞く新入生調査」では、2026年4月に入学した下宿生の1か月の家賃(部屋代・管理費を含む)を地域別に集計しています。

お部屋探しの交通・宿泊費43,390円入居費用206,680円引越費用39,830円生活用品購入費用329,570円

初期費用の目安:入居費用は家賃の約3.6か…

入居費用・引っ越し・生活用品まで含めると、入学前に数十万円単位のお金が必要です。

2026年(全国平均) 部屋を借りるときは、毎月の家賃とは別に、契約のときにまとまったお金がかかります。全国大学生協連の調査では、2026年に入学した下宿生の費用は次のとおりでした。

1
重要事項説明不動産会社(宅地建物取引業者)は、契約が成立するまでに、宅地建物取引士に、物件…
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オンラインでの説明・電子書面重要事項説明はテレビ会議などを使ったオンライン(IT重説)でも受けられる。
3
仲介手数料の上限貸借の仲介で不動産会社が受け取れる報酬は、貸主・借主の双方から合わせて家賃の1…
4
敷金の返還貸主は、賃貸借が終わって部屋が返されたとき、敷金から未払いの家賃などを差し引い…

知っておきたい契約の基本ルール

重要事項説明・仲介手数料・敷金・原状回復は、法律や国の基準で決まっていることがあります。

部屋を借りる契約は、貸す人(貸主)と借りる人(借主)の合意で決まるのが基本です。ただし、借りる人を守るために法律や国の基準で決まっていることもあります。新入生と保護者が最低限知っておきたいものをまとめました。

1
「決める→探す→見る→申し込む→説明を受ける→契約する」の6段階です。部屋探しの全体の流れ
2
一般選抜・国公立は時間が短く、部屋探しに困った保護者の割合も高くなっています。いつ探す?合格発表から入学までが勝負
3
新入生の家賃は全国平均56,880円。首都圏は71,260円で、地域による差が大きくな…家賃の目安:公的な調査で見る大学生の家賃
4
入居費用・引っ越し・生活用品まで含めると、入学前に数十万円単位のお金が必要です。初期費用の目安:入居費用は家賃の約3.6か…

まとめ

この記事の要点

2026年4月に入学した下宿生の1か月の家賃(部屋代・管理費を含む)は平均56,880円、契約金や前家賃などの入居費用は平均206,680円でした(全国大学生協連の調査)。

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01部屋探しの全体の流れ

「決める→探す→見る→申し込む→説明を受ける→契約する」の6段階です。

大学生の部屋探しは、おおむね次の流れで進みます。段階ごとに、新入生と保護者のどちらが主に動くかも決めておくとスムーズです。

段階 やること ポイント
1. 予算と条件を決める 家賃の上限、初期費用の予算、通学時間、間取り、優先する条件 仕送り・アルバイト・奨学金を合わせた収入から考える
2. 物件を探す 不動産会社のサイトや店舗、大学生協の住まい紹介、学生寮・学生会館などで探す 同じ物件が複数の会社に出ていることもある
3. 内見する 現地で部屋と周辺を確かめる(オンライン内見を使う方法も) 写真では分からない日当たり・音・周りの道を見る
4. 申し込み・審査 入居申込書の提出、連帯保証人や家賃債務保証会社の審査 保護者の収入証明などを求められることがある
5. 重要事項説明 宅地建物取引士から、物件と契約条件の説明を書面で受ける 契約の前に必ず受ける。オンラインでも可能
6. 契約・入金・鍵の受け取り 契約書への署名、初期費用の支払い、入居日に鍵を受け取る 電子契約に対応する会社もある

部屋探しの時期と入学までのスケジュールは、大学生の部屋探しはいつから?入学までのスケジュールでくわしく解説しています。

02いつ探す?合格発表から入学までが勝負

一般選抜・国公立は時間が短く、部屋探しに困った保護者の割合も高くなっています。

全国大学生協連の「保護者に聞く新入生調査」で、受験から入学までに「お部屋探し」で困ったと答えた保護者の割合は、入学のしかたや大学の種類によって大きく違いました。

1全体30.3%
2国公立37.9%
3私立18.8%
4一般入試35.6%
5推薦入試21.0%

出典:全国大学生活協同組合連合会「2026年度保護者に聞く新入生調査」概要報告(2026年7月31日)図表8「受験から入学までの間で困ったことや悩んだこと」(複数選択)。

推薦入試などで年内に合格が決まった人は、それだけ早く部屋を探し始められます。一方、一般選抜、とくに国公立大学の後期日程などで3月に合格が決まる人は、入学までの時間がかなり短くなります。同じ調査では、「入学時に必要な生活用品や教材などの準備」に困った保護者も32.2%いました。

時間が短くなりそうな人ができる準備は、合格発表の前に「条件」と「相場」を調べておくことです。志望する大学の周りの家賃の相場、通学に使える駅や路線、大学生協や大学が紹介している住まいの情報などは、合格前でも調べられます。入学の可能性がある大学が複数ある場合は、それぞれの周辺の家賃を下調べしておくと、合格後に慌てずに済みます。

なお、大学生協などでは合格前に予約できる物件を紹介していることもあります。予約の条件(不合格だった場合の扱い、キャンセルの期限など)は物件ごとに違うので、申し込む前に必ず確かめてください。

03家賃の目安:公的な調査で見る大学生の家賃

新入生の家賃は全国平均56,880円。首都圏は71,260円で、地域による差が大きくなっています。

全国大学生協連「2026年度保護者に聞く新入生調査」では、2026年4月に入学した下宿生の1か月の家賃(部屋代・管理費を含む)を地域別に集計しています。

地域 1か月の家賃(部屋代・管理費を含む) 入居費用(契約金・前家賃などを含む)
全国 56,880円 206,680円
北海道 54,200円 137,360円
東北 52,410円 167,240円
東京・埼玉・千葉・神奈川 71,260円 278,120円
北関東・甲信越 50,570円 187,680円
東海 55,410円 198,590円
京都・滋賀・奈良 62,170円 240,580円
北陸 53,440円 218,410円
大阪・兵庫・和歌山 61,730円 245,050円
中国・四国 50,120円 189,810円
九州・沖縄 52,450円 185,350円

出典:全国大学生活協同組合連合会「2026年度保護者に聞く新入生調査」概要報告 図表7「お部屋探し・新生活用品購入費用(下宿生)」(2026年4〜5月調査)。金額は「0」と無回答を除いた有額平均です。

全国の新入生の家賃は、2017年の46,900円から2026年の56,880円へと上がっています(同調査の経年データ)。首都圏は全国より14,380円高く(計算)、京都・滋賀・奈良、大阪・兵庫・和歌山の関西も6万円を超えます。

在学生全体で見ると、全国大学生協連「第61回学生生活実態調査」(2025年秋)では、下宿生の1か月の住居費は平均55,452円で、支出全体の40.2%を占める最大の項目でした。同じ調査の下宿生の収入は平均138,070円で、そのうち仕送りが74,652円(54.1%)、アルバイトが37,620円(27.2%)、奨学金が19,515円(14.1%)です。家賃は毎月の生活費の約4割という目安を持っておくと、予算を考えやすくなります。

家賃の上限は、仕送り・アルバイト・奨学金を合わせた収入から、食費や通信費などの生活費を引いて考えます。くわしい考え方は一人暮らしの家賃の目安でまとめています。

04初期費用の目安:入居費用は家賃の約3.6か月分

入居費用・引っ越し・生活用品まで含めると、入学前に数十万円単位のお金が必要です。

部屋を借りるときは、毎月の家賃とは別に、契約のときにまとまったお金がかかります。全国大学生協連の調査では、2026年に入学した下宿生の費用は次のとおりでした。

費用の項目 2026年(全国平均) 含まれるもの
お部屋探しの交通・宿泊費 43,390円 受験日以外に部屋探しのためにかかった交通費・宿泊費(同伴者の分を含む)
入居費用 206,680円 礼金・敷金・前家賃・仲介手数料などの契約金
引越費用 39,830円 引っ越しの費用(自家用車やレンタカーの費用を含む)
生活用品購入費用 329,570円 寝具・家具・家電・自炊用品・インターネット契約・自転車など

出典:全国大学生活協同組合連合会「2026年度保護者に聞く新入生調査」概要報告(図表7と費目の定義)。各項目は有額平均のため、足し合わせた金額は目安です。

入居費用の206,680円は、同じ調査の家賃の平均56,880円の約3.6か月分にあたります(計算)。首都圏では入居費用278,120円で、家賃71,260円の約3.9か月分です(計算)。生活用品購入費用の329,570円は、同調査の過去10年間で最も高い金額でした。保護者への同じ調査では、費用面で予定と違って困ったこととして、「家賃や新生活用品の費用が高かった」を25.8%が挙げています。

入居費用のおもな内訳は、敷金・礼金・前家賃・仲介手数料・火災保険料・家賃債務保証会社の保証料・鍵の交換費用などです。このうち、ルールが法律や国の告示で決まっているものを次の章で説明します。項目ごとの意味は契約時に払うお金の内訳|敷金・礼金・仲介手数料・前家賃とは、初期費用を抑える考え方は大学生の一人暮らしの初期費用で解説しています。

05知っておきたい契約の基本ルール

重要事項説明・仲介手数料・敷金・原状回復は、法律や国の基準で決まっていることがあります。

部屋を借りる契約は、貸す人(貸主)と借りる人(借主)の合意で決まるのが基本です。ただし、借りる人を守るために法律や国の基準で決まっていることもあります。新入生と保護者が最低限知っておきたいものをまとめました。

項目 決まっていること 根拠
重要事項説明 不動産会社(宅地建物取引業者)は、契約が成立するまでに、宅地建物取引士に、物件と取引の重要な事項を書面を交付して説明させなければならない。説明のときは宅地建物取引士証を見せ、書面には宅地建物取引士が記名する 宅地建物取引業法 第35条
オンラインでの説明・電子書面 重要事項説明はテレビ会議などを使ったオンライン(IT重説)でも受けられる。書面も電子書面で受け取れる。どちらも従来どおり対面・紙を選ぶこともできる 国土交通省(令和4年5月の制度改正)
仲介手数料の上限 貸借の仲介で不動産会社が受け取れる報酬は、貸主・借主の双方から合わせて家賃の1か月分(と消費税)まで。住まいの賃貸では、依頼のときに承諾していなければ、一方から受け取れるのは家賃の半月分(と消費税)まで 宅地建物取引業法 第46条、国土交通省の告示(昭和45年建設省告示第1552号)
敷金の返還 貸主は、賃貸借が終わって部屋が返されたとき、敷金から未払いの家賃などを差し引いた残りを返さなければならない 民法 第622条の2
原状回復の範囲 借りた人は、借りた後にできた損傷を元に戻す義務を負うが、普通に使ってできた損耗と経年変化は除く。借りた人に責任のない損傷も除く 民法 第621条
成年年齢 18歳で成年。未成年者が契約するには親(法定代理人)の同意が必要 民法 第4条・第5条

出典:宅地建物取引業法・民法(e-Gov法令検索で2026年10月確認)、国土交通省「<消費者の皆様向け>不動産取引に関するお知らせ」「不動産流通について(報酬について)」。

重要事項説明は、契約の前の最後の確認の場です。家賃・敷金などのお金のこと、契約期間と更新、解約の申し入れの時期、禁止事項、設備、退去のときの扱いなどが書面で説明されます。分からないことはその場で質問し、納得してから契約しましょう。遠方に住んでいる場合、オンラインの重要事項説明を使えば、説明を受けるためだけに現地へ行く必要がなくなります。ただし国土交通省は、説明とは別に物件の現地を見ることは、画像だけでは分からない状況を知るのに有効だとしています。

退去のときの費用については、国土交通省が「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」(再改訂版)を公表し、貸主と借主のどちらが負担するのが妥当かの一般的な基準を示しています。ただし、契約で特別な取り決め(特約)がされていることもあるので、契約書と重要事項説明書で退去時の扱いを確かめておきましょう。

18歳未満の新入生が契約する場合は、親の同意が必要です。誕生日によっては契約の時点で17歳ということもあるので、名義を本人にするか親にするかは不動産会社と相談してください。契約の流れと必要書類は賃貸契約の流れと必要書類|大学生(未成年)の契約の注意点でくわしく説明しています。

06条件の決め方:優先順位を3つに絞る

すべての条件を満たす部屋はまずありません。家族で「譲れない条件」を先に決めましょう。

部屋の条件は、次のような項目から優先順位を決めます。新入生と保護者で重視する点が違うことも多いので、探し始める前に話し合っておきましょう。

条件 考えるポイント
家賃(管理費を含む) 毎月の収入の中で無理なく払える上限。家賃は生活費の約4割が目安(3章)
通学時間・交通手段 徒歩・自転車・電車のどれで通うか。1限の授業や雨の日も考える
間取り・広さ ワンルームか1Kか、キッチンや収納の広さ。自炊するかどうかで変わる
防犯・安全 オートロック、階数、モニター付きインターホン、夜の帰り道の明るさ、ハザードマップ
設備 バス・トイレ別、室内洗濯機置き場、エアコン、インターネット設備、家具・家電付きか
生活環境 スーパー・コンビニ・病院までの距離、騒音、ゴミ出しのルール

大学の近くに住むか、少し離れて家賃を抑えるかは多くの人が迷うところです。比べ方は大学の近くに住むvs少し離れて住むで解説しています。防犯の見方は物件の防犯チェック、女性の一人暮らしは女性の防犯対策も参考にしてください。

全国大学生協連「第61回学生生活実態調査」では、1年生の下宿生は自宅生に比べて、自転車事故や訪問販売、近隣住人とのトラブルなどを経験した割合が相対的に高いと報告されています。新しい土地での暮らしに慣れるまでは、周りの環境や生活のルールを知ることも大切です。

07物件の探し方:窓口ごとの特徴

大学生協・大学の紹介、学生寮、一般の不動産会社を組み合わせて探すのが効率的です。

大学生の部屋探しの窓口には、おもに次のようなものがあります。どこで探しても、契約のときに宅地建物取引業者から重要事項説明を受ける仕組みは同じです(大学の寮など、不動産会社を通さない場合を除く)。

窓口 特徴 確かめたいこと
大学生協の住まい紹介 その大学の学生向けの物件を中心に紹介している生協が多い 生協ごとにサービスの内容が違う。加入が条件のサービスもある
大学の学生寮・提携寮 大学が運営・紹介する寮。費用や入寮の条件は大学ごと 募集の時期と選考の方法、門限などの規則
学生会館・学生マンション 学生専用の住まい。食事付きや管理人付きの物件もある 入居の時期の制限、食事・設備の費用、解約の条件
不動産会社のサイト・店舗 物件数が多く、条件で比べやすい 広告の物件が実際に空いているか。おとり広告は法律で禁止されている

国土交通省は、契約する気のない物件を広告して客を集める「おとり広告」や、実在しない物件の「虚偽広告」は宅地建物取引業法などで禁止されているとして、注意を呼びかけています。サイトで見つけた物件に問い合わせたら「もう決まった」と別の物件をすすめられることが続くようなら、ほかの窓口でも探してみましょう。

大学生協のサービスについては大学生協とは?、家電やネット回線などの一人暮らしのサービスは一人暮らし図鑑で比べられます。

08内見のチェックリスト

写真では分からないことを、現地で確かめるのが内見の目的です。

内見では、部屋の中だけでなく、建物の共用部分や周りの道も見ておきましょう。保護者が一緒に行けない場合は、スマートフォンで写真や動画を撮って共有すると、家族で相談しやすくなります。

場所 チェックすること
部屋の中 日当たりと方角、広さ(家具が置けるか寸法を測る)、収納、窓とカーテンの寸法、コンセントの位置と数
水回り 水の出方、排水口のにおい、カビ、洗濯機置き場の大きさ
音・電波 線路や大通りの音、隣の部屋の音、スマートフォンの電波
共用部分 ゴミ置き場、郵便受け、廊下や自転車置き場の様子
周りの環境 駅や大学までの道(夜の明るさ)、スーパー・コンビニ・病院、ハザードマップ
入居前からの傷 壁や床の傷・汚れ。気づいたら写真を撮り、不動産会社に伝えておく

最後の「入居前からの傷」は、退去のときの原状回復で「自分がつけた傷ではない」ことを示す手がかりになります。入居の日にも改めて部屋を確かめ、日付の分かる写真を残しておくと安心です。

遠方でどうしても現地に行けない場合は、オンライン内見に対応する不動産会社もあります。その場合も、周りの道の明るさや騒音など、画面では伝わりにくい点を担当者に具体的に質問しましょう。

09申し込みから入居までにやること

契約が決まったら、引っ越し・ライフライン・住民票などの手続きを並行して進めます。

申し込みの後は、審査、重要事項説明、契約、初期費用の支払い、鍵の受け取りと進みます。審査では、連帯保証人(多くは保護者)や家賃債務保証会社の利用を求められることがあり、保護者の収入を証明する書類が必要になる場合もあります。必要な書類は不動産会社ごとに違うので、申し込みの時点で確かめておきましょう。

契約と並行して、引っ越しの手配、電気・ガス・水道・インターネットの申し込み、住民票の手続き、火災保険の確認などを進めます。全国大学生協連の新入生調査に寄せられた保護者の声には、合格発表後に大きな家具・家電を買いに行ったものの、4月上旬は配達の希望が多く対応できないと言われた、という体験もありました。家具・家電の配達日や引っ越しの日程は、契約が決まったらすぐに押さえるのがおすすめです。

やることの一覧は大学生の引っ越しの手順|やることリストと引っ越し前後の手続きリスト、家電をそろえる順番は一人暮らしの家電・家具を買う順番と予算、火災保険は賃貸の火災保険(家財保険)とはでまとめています。

10大学生の部屋探しのよくある質問

大学生の家賃の平均はいくら?

全国大学生協連の調査では、2026年4月に入学した下宿生の1か月の家賃(部屋代・管理費を含む)は平均56,880円でした。首都圏(東京・埼玉・千葉・神奈川)は71,260円、中国・四国は50,120円と、地域で2万円以上の差があります。

初期費用はいくら用意すればいい?

同じ調査で、契約金や前家賃などの入居費用は平均206,680円(首都圏は278,120円)、生活用品の購入に329,570円、引っ越しに39,830円でした(いずれも平均)。物件によって敷金・礼金の有無などが違うので、見積もりで確かめてください。

部屋探しはいつから始める?

合格が決まったらすぐに動けるよう、合格発表の前から条件と家賃の相場を調べておくのがおすすめです。保護者の調査では、一般入試の場合に「お部屋探し」で困った割合が35.6%と、推薦入試(21.0%)より高くなっています。

重要事項説明って何?

契約の前に、宅地建物取引士が物件や契約条件の重要な事項を書面で説明するもので、宅地建物取引業法で義務づけられています。オンライン(IT重説)で受けることもできます。分からない点は契約の前に質問しましょう。

仲介手数料はいくらまで?

国の告示で上限が決まっていて、貸主と借主の双方から合わせて家賃の1か月分(と消費税)までです。住まいの賃貸では、依頼のときに承諾していなければ、一方から受け取れるのは家賃の半月分(と消費税)までとされています。

退去のとき、部屋の傷はすべて自分で直す必要がある?

民法では、普通に使ってできた損耗や経年変化は、借りた人が元に戻す義務の対象から除かれています。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」も参考になります。ただし契約に特約がある場合もあるので、契約書で確かめてください。

18歳未満でも自分の名前で契約できる?

18歳未満の未成年者が契約するには、親(法定代理人)の同意が必要です(民法第5条)。18歳からは成年として自分で契約できますが、連帯保証人として保護者が求められることは多くあります。

現地に行かずに契約できる?

重要事項説明はオンラインで、書面は電子書面で受け取れるため、手続き自体は現地に行かずに進められる場合があります。ただし国土交通省も、物件の現地を見ることは画像だけでは分からない状況を知るのに有効だとしています。

11この記事の出典について

家賃・初期費用・部屋探しで困ったことの数字は、全国大学生活協同組合連合会「2026年度保護者に聞く新入生調査」概要報告(2026年7月31日公表、2026年4〜5月調査、新入生の保護者55,076人が回答)の本文と図表7・図表8によります。住居費・収入の数字は、同「第61回学生生活実態調査」概要報告(2026年2月24日公表、2025年10〜11月調査、学部生13,277人が回答)によります。いずれも大学生協がある大学の学生・保護者を対象とした調査で、金額は平均値です。

契約のルールは、宅地建物取引業法 第35条・第46条、民法 第4条・第5条・第621条・第622条の2(e-Gov法令検索)、国土交通省「<消費者の皆様向け>不動産取引に関するお知らせ」「ITを活用した重要事項説明及び書面の電子化について」「不動産流通について(報酬について)」で確認しました。割合の計算は編集部によるものです。(2026年10月確認)

物件の条件、契約の内容、初期費用の内訳は物件・地域・不動産会社ごとに違います。実際の契約では、重要事項説明書と契約書の内容を必ず確かめてください。一人暮らし全体の準備は大学生の一人暮らし完全ガイド、ネット回線は一人暮らしのネット回線の選び方もどうぞ。

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